半島を出よ

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評判

半島を出よの評価:

4.00/5点 レビュー 320件。 A ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全537件 361〜380 19/27ページ
No.177
(5pt)

リアル

久しぶりに村上龍作品の中で、できの良いものにあった。魅力あるタイトル、力強い文章、壮大なスケール、明確な主題...全てが満足いく内容となっていた。だがこれは「村上龍最高傑作」とはいえない。
 かつて彼は「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を受賞した。その後、本作と類似したテーマ(テロ)で「コインロッカー・ベイビーズ」という圧倒的なパワーの中にも煌めく文学性を秘めた作品を書いている。
 著者の最高傑作ともいえる両作品と比べるのは酷かもしれないが、一ファンとしては当時の文学性を取り戻してほしい。
 氏の作品初期に比べリアルに、わかりやすくなってきた。その分失ってしまったものもを取り戻し、初期の作品を超える作品を書いてほしいと切実に願っている。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.176
(5pt)

結論はこうだね。

平和が何より大事さ。みんなだってそうだろう。おれ総一郎。あなたの言うことはようくわかる。君、ゆう子。つまりだな、アメリカと仲良くそしてロシアとは競合国でないから仲良く(中国に比べれば歴然ハッチですよ)、そっして中国、朝鮮とはなかなか仲良くすればいいってわけ。偉い先生が言うところでは、「激サイティング社会党」ですね。筆力がすごいのでがーっとよみました。↑のような感想は初読時のものです。変更もあると思いますが、小説は面白かった。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.175
(5pt)

結論はこうだね。

平和が何より大事さ。みんなだってそうだろう。おれ総一郎。あなたの言うことはようくわかる。君、ゆう子。つまりだな、アメリカと仲良くそしてロシアとは競合国でないから仲良く(中国に比べれば歴然ハッチですよ)、そっして中国、朝鮮とはなかなか仲良くすればいいってわけ。偉い先生が言うところでは、「激サイティング社会党」ですね。筆力がすごいのでがーっとよみました。↑のような感想は初読時のものです。変更もあると思いますが、小説は面白かった。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.174
(5pt)

ありえる! 話。

~落日の日本経済、弱まる発言力、頼りない首相……。
いかにも起こりえそう話に、ヒザをパシパシたたきながら物語に引き込まれていく。ものすごい数の登場人物に閉口しつつも、
まさに100人100色、様々な価値観が現在進行形でゆらめきながら成り立っている社会を映すには必要だったのかな? 
登場人物分の生き様に思いを駆せられるんだから、お買い得?$N~~$
ありえる!なストーリーだけに、考えさせられることも多いし。これだけ壮大かつ緻密な話を書けるなんて、改めて龍さんチュッ。
なんだけど、(あとがきにも取材の大変さが書かれているんだけど、)
取材した分はもったいないんで全部書いちゃった、みたいな、
もっさり感が否めないのは残念。
ワタクシ個人、ヤドクガエルをはじめとるする両生類・~~爬虫類飼育に
詳しいので、特にそのあたりは聞き書きしちゃってるなぁって。~
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.173
(5pt)

ありえる! 話。

~落日の日本経済、弱まる発言力、頼りない首相……。
いかにも起こりえそう話に、ヒザをパシパシたたきながら物語に引き込まれていく。ものすごい数の登場人物に閉口しつつも、
まさに100人100色、様々な価値観が現在進行形でゆらめきながら成り立っている社会を映すには必要だったのかな? 
登場人物分の生き様に思いを駆せられるんだから、お買い得?$N~~$
ありえる!なストーリーだけに、考えさせられることも多いし。これだけ壮大かつ緻密な話を書けるなんて、改めて龍さんチュッ。
なんだけど、(あとがきにも取材の大変さが書かれているんだけど、)
取材した分はもったいないんで全部書いちゃった、みたいな、
もっさり感が否めないのは残念。
ワタクシ個人、ヤドクガエルをはじめとるする両生類・~~爬虫類飼育に
詳しいので、特にそのあたりは聞き書きしちゃってるなぁって。~
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.172
(4pt)

作者云々ではないのですね

同郷ながら同氏の作品は風評などから敬遠してましたが,友人の薦めで上下巻読了しました。大変面白かったです。既存の社会国家体制に対するアンチテーゼを示し,個人の独立を示唆主張している点は予想通りで個人的には好みではありませんでしたが,1.緻密な状況説明によるフィクションに必須のリアリティ
2.個々人の意識ないしその変遷の表現の奥深さ
3.特定の主人公を設定しないことによる多面的な描写は素晴らしく,やや難解な文章ながら興味深く読ませていただきました。一方で,4.北朝鮮の実態説明に文章を大量に割いている点
5.大量の登場人物の背景説明に文章を大量に割いている点についてはやや読みずらい印象を受けました。おそらく多く実名を使用しほぼ現在といっていい状況を舞台としていることと,多様な個人の存在を応援する氏の立場から,仕方のないところだとは思いますが。しかし読み応えのある力作であることには変わりなく,皆さんが大量のレビューを投稿されていることからも内容の濃さは未読の方にも伝わるところかと。私も作者で作品を敬遠するのは損だな,と反省です。余談ながら私も博多弁と佐世保弁の違いに気づきませんでした(笑)。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.171
(5pt)

村上龍氏の社会に対する問題提起

小説としてみれば最後の結末についてもう一ひねり欲しかった。上下巻読む間ハラハラドキドキの連続で、のめり込んで一気に読んだが、最後の結末は何か物足りなさ、あっけなさを感じたが、おすすめしたい本のひとつだ。
しかし、この本では単純な小説物語とは思えない。村上龍氏の社会に対する問題提起ではないか。
この本では、現在日本がかかえるさまざまで複雑な社会、政治、経済問題が、=(イコール)高麗軍という感じに見え、そしてそれらの問題に対する日本人の意識がその本に描かれた日本政府に見えてしょうがない。日本政府は、問題を認識し、その問題に対して自分はどうするのかという選択ができない、そしてその問題を先送りしその場をとりあえず取り繕うとする。まさしく今の日本社会の問題の本質を突いている。
その本の中では皮肉にも社会の危険人物あるいは異物達が、高麗軍を敵と見なし、果敢にもそれに挑む。“皮肉にも”彼ら社会の底辺にいる人物達が”正常な意識と判断力”を持っていたからだ。
しかし大多数の日本人は、”正常な人間”と社会常識的には思われていながら、その本に描かれている日本政府に象徴されるように、社会の底辺の異物達と同様な”正常な意識と判断力”を持っていなかった。
この本は、我々社会の大多数の、“正常と思われている人間”は、“本当に正常なのか”を社会に対して問題提起している気がしてならない。ここに村上龍氏が、この本の中でもっとも言いたいことではなかったのではないだろうか。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.170
(4pt)

こいつどういう奴だったっけ?てなる小説

上巻と比べると非常にミクロ的な視点で物語が語られています。やっと少年たちが活躍するのですが、やっぱり名前と特徴が一致しません。何度登場人物紹介を見返したことか。そして僕は彼らの人数とその特徴を完全に活かしきれてはいないのではないかとも思いました。登場人物が多すぎてひとりひとりの性格の違いも明確ではなかったし。しかし、やはり緊迫感のある描写や文のつなぎ方はさすが。気づくとのめりこんでしまいました。それでもやっぱり僕は『五分後の世界』のほうが上だと思うのですが・・・。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.169
(5pt)

登場人物、覚える必要なし!

とりあえず登場人物がやたらと多いです。はじめの登場人物紹介を見ただけで「マジで?」と思った人も沢山いると思います。でもそのほとんどは端役なので基本的には覚える必要なし!物語の本筋にはほとんど関係なく、一場面だけ出てくる人なども登場人物紹介のなかには入っているので。で、実際の物語ですが、上巻は基本的にはマクロの視点からの物語のように感じました。その頃の日本の財政状況や各国との繋がり、北朝鮮の現状など、小説の世界に読者を浸らせるための設定作りと小説の厚み(ページ数のことではありません)を増すためといったところでしょうか。作者が非常によく調べているなあ、ということに感心する巻です。しかし、それがつまらないということは全くなくて、改めて村上龍の文才を再確認しました。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.168
(5pt)

登場人物、覚える必要なし!

とりあえず登場人物がやたらと多いです。はじめの登場人物紹介を見ただけで「マジで?」と思った人も沢山いると思います。でもそのほとんどは端役なので基本的には覚える必要なし!物語の本筋にはほとんど関係なく、一場面だけ出てくる人なども登場人物紹介のなかには入っているので。で、実際の物語ですが、上巻は基本的にはマクロの視点からの物語のように感じました。その頃の日本の財政状況や各国との繋がり、北朝鮮の現状など、小説の世界に読者を浸らせるための設定作りと小説の厚み(ページ数のことではありません)を増すためといったところでしょうか。作者が非常によく調べているなあ、ということに感心する巻です。しかし、それがつまらないということは全くなくて、改めて村上龍の文才を再確認しました。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.167
(3pt)

ざんねん!

村上龍の作品は全部リアルタイムで読んできたが、残念ながらこの小説には入れ込めなかった。ディーテイルは確かに書き込んであるが、登場人物の行動にあまりに現実感がない。「普通そんなことしないだろう」と思われる反応があまりに多くて、途中であほらしくなってきた。今までの村上作品では、虚構の中にも現実感があったのだが、今回の作品では失敗している。村上龍も歳を取ったと言うことか。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.166
(4pt)

息をつかせぬ展開

北朝鮮問題にとどまらず,現在の日本が抱える経済・金融・政治・外交の諸問題や住基ネットの問題などありとあらゆる問題を題材にしてストーリが形成されており,非常にリアリティがあります.5年後という設定ですが,ありえないことではないという感じがします.読み始めて最初に驚くのは,登場人物の多さです.(本の最初に登場人物リストがあります)しかしながら,詳細な取材に裏打ちされているため個々のキャラクターがはっきりしており,また,各章でそれぞれ主人公が設定されているため,人間関係が混乱してストーリが分からなくなるということはありません.久しぶりに長編小説を読みましたが,息をつかせぬ展開で非常に読み応えがありました.ひとつ難を言うとすると,残酷なシーンがリアルに描かれているため,この手の事が苦手な人にはちょっと辛いかもしれません.
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.165
(4pt)

息をつかせぬ展開

北朝鮮問題にとどまらず,現在の日本が抱える経済・金融・政治・外交の諸問題や住基ネットの問題などありとあらゆる問題を題材にしてストーリが形成されており,非常にリアリティがあります.5年後という設定ですが,ありえないことではないという感じがします.読み始めて最初に驚くのは,登場人物の多さです.(本の最初に登場人物リストがあります)しかしながら,詳細な取材に裏打ちされているため個々のキャラクターがはっきりしており,また,各章でそれぞれ主人公が設定されているため,人間関係が混乱してストーリが分からなくなるということはありません.久しぶりに長編小説を読みましたが,息をつかせぬ展開で非常に読み応えがありました.ひとつ難を言うとすると,残酷なシーンがリアルに描かれているため,この手の事が苦手な人にはちょっと辛いかもしれません.
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.164
(3pt)

まるで映画を見ているような気分!

ついに下巻も読み上げました。さすがにこれだけの作品になると、とにかく読み上げた事への達成感が出てきます。
 福岡に入り込んだ北朝鮮軍、さらに大量の北朝鮮軍が九州上陸を企てている中、日本の政府も警察もお手上げ状態となり、九州を見捨てる。その状況下、世の中からちょっとはずれた集団がそれぞれの才能?をいかして福岡を救う、という内容。
 上巻よりは、フィクション性が強くて、まるで映画を見ているような錯覚にとらわれました。その分、読みやすく、一気読みに近く読めました。只、意外と結末があっけないので、出来たら、もう一ひねり欲しかったかな、という感じでした。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.163
(5pt)

日本DNA批判だけでは‥

この本が売れているらしい。
春樹と違って龍は社会の大勢に受け入れられる作家ではないと思っていた。しかし、「13歳のハローワーク」もそうだが、ベストセラー作家になった。幻冬舎の力も大きいのだろう。
高校生の時「限りなく透明に近いブルー」を読み、衝撃をうけ 20代で「コインロッカー」でカリスマに憧れ 30代で「愛と幻想のファシズム」。この「半島を出よ」はこの流れの小説であるが、売れ筋ではないと思っていた。売れ筋は「69」や「人生における成功者の定義と条件」「ハローワーク」。「半島を出よ」の読者が「愛と幻想‥」に戻るkともあると思う。いや商売上手。
個人的見解:龍は長崎出身で「井上光晴」にかぶる。特に「他国の死」。年代も全くちがう作家が九州方言で物語を進め、普遍世界に広がっていく手法でかぶってしまう。「全身小説家:井上光晴」もっと評価して欲しい作家であった。うそつきミッチャン。
久しぶりに小説を読んだかからか、前半もたついたが後半「シノハラ」たちの潜入部分のスピード感は流石。爆破で終わらす事無く、「キム ヒャンモク」の記述を入れスローダウン。突然のスピードの違いに違和感を感じるが、読み進めると感じる「救済」。前半の福岡市と日本政府の官僚や政治家の無責任に憤り、何かに頼りたいという日本の総意に幻滅するが、北朝鮮における圧倒的武力や恐怖による圧制支配。未来に希望を持たそうというクロージングになっている。
寝不足で歯が痛くなる小説だった。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.162
(5pt)

想像力と描写力・・・。

正直な感想。取っ付きにくく、難しかった。しかし、読み終わり、頭の中で反芻する時、この作品がいかに偉大であるか、よく解る。内容は自分がそうなってほしい、またはそうなるだろうという予想をことごとく裏切り、あくまで淡々と内容が展開する。まるでただそこに偶然あったカメラに映ってしまった出来事のように。あらゆる角度から描写されるこの事件はあらゆる物語りを拒絶し、それにより生み出されるエネルギーはこちらの想像力の広がりがいかに狭いかを思い知らせる。貧困な想像力では決して読み解けない、単純なストーリーにしか感動できない人には、絶対に解らない。ファック!予定調和!的な著者の怪作だと思った。読者に対し、そして多分、著者自身に対し、馴れ合うことも、媚びることもない。本当の意味での想像力によって創造された一つのタマシイのような作品だと思うと同時に、こんな作品を描いてしまう著者に心から畏怖の念を抱かずにはいられない。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.161
(5pt)

想像力と描写力・・・。

正直な感想。取っ付きにくく、難しかった。しかし、読み終わり、頭の中で反芻する時、この作品がいかに偉大であるか、よく解る。内容は自分がそうなってほしい、またはそうなるだろうという予想をことごとく裏切り、あくまで淡々と内容が展開する。まるでただそこに偶然あったカメラに映ってしまった出来事のように。あらゆる角度から描写されるこの事件はあらゆる物語りを拒絶し、それにより生み出されるエネルギーはこちらの想像力の広がりがいかに狭いかを思い知らせる。貧困な想像力では決して読み解けない、単純なストーリーにしか感動できない人には、絶対に解らない。ファック!予定調和!的な著者の怪作だと思った。読者に対し、そして多分、著者自身に対し、馴れ合うことも、媚びることもない。本当の意味での想像力によって創造された一つのタマシイのような作品だと思うと同時に、こんな作品を描いてしまう著者に心から畏怖の念を抱かずにはいられない。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.160
(3pt)

現実と錯覚してしまいそう!

フィクションなのですが、限りなく現実味のあるフィクションでした。それも日本の悲観的な将来。
 財政破綻、預金封鎖、世界(特にアメリカ)から見捨てられて危機的な状況の日本に北朝鮮が侵略してくるという話です。北朝鮮云々というのはともかくとして、ニュースで公費削減とか住基ネットの事などが取り上げられるたびにこの本の内容が現実味をおびてきます。
 只、登場人物が多くて、読みあげた時の達成感はありますが、一気読み出来る内容ではありませんでした。
 これから読む下巻に期待。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.159
(3pt)

現実と錯覚してしまいそう!

フィクションなのですが、限りなく現実味のあるフィクションでした。それも日本の悲観的な将来。
 財政破綻、預金封鎖、世界(特にアメリカ)から見捨てられて危機的な状況の日本に北朝鮮が侵略してくるという話です。北朝鮮云々というのはともかくとして、ニュースで公費削減とか住基ネットの事などが取り上げられるたびにこの本の内容が現実味をおびてきます。
 只、登場人物が多くて、読みあげた時の達成感はありますが、一気読み出来る内容ではありませんでした。
 これから読む下巻に期待。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.158
(5pt)

現実にはこれ以上のことが起こるかもしれない。

このシナリオが最悪であることを願いたい。
しかし、現実にはこれ以上のことが起こるかもしれない。
可能性は確かにある。 北朝鮮の精鋭部隊が、博多を占領するところから話は始まる。
中央政府の遅い対応、延々と会議だけ続き、何も決められない。
中央政府にお伺いをたてないと何もできない地方行政、困惑する博多市民。
様々の心境の人たちの心や思いを丹念に描いていく。 それがとてもリアリティーがあり、ああ、そうそうこういう対応をしそうと思いながら読み進めた。 時間が経つにつれて、人々の変化する気持ち、そして行動。
多様な人の考えの中から、衝撃のラストを彩る。 登場人物が異常に多いので、全体をつかみとるのが難しいかもしれない。
でも現実の事象は、当然それにかかわる多くの人の複雑な絡みかたで構成されている。 今回の作品で村上龍は会話に会話のかぎかっこをまったく使っていない。
あくまでフィクションであってほしい。単なる悪夢であってほしいという作者の”思い”があるような気がする。 これだけのものをまとめきった村上龍の筆力に改めて感心した。
是非読んでほしい。様々な感想をもつはずだ。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009