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半島を出よ
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半島を出よの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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この作家は初期の作品から不条理な暴力を扱ったりしていて、好感が持てる。 ただ、ときどき集中力が途切れてしまうのか、それとも忙しいのか、突然安っぽい展開になってしまうのが惜しい。 また、自分自身の問題を普遍的な問題と混乱してしまう癖のようなものがあるらしく(その表現がまた押し付けがましい)、主語に違和感を感じるときが多い。だからキャラクター作りが甘くなる。そうなるとコントラストも美しくないので、めんどくさい女と一緒にいる時のようなうっとうしさを感じるときがある。 作者は怒るかもしれないが、無闇にせっかちな性格を直さないと一流の小説は書けないだろう。実際のところは、この人、ものを書くのがあまり好きではないのかもしれない。 なんていうか、もったいないなぁと思います。 | ||||
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単行本は読んでいなく今回の幻冬社の文庫本を購入。何故か家の近くの本屋では下巻を売っていないので、わざわざお茶の水まで買いに出かけた。読み進む内に「何が主題か、作者のテーマは?」との疑問が湧いてくる。ただただディテイルの描写は異常に念入りで、チームの情報収集力は凄い。が、「What for?」である。各登場人物のバックグラウンド、北朝鮮の生活の凄惨さ、拷問の詳細...これらを自慢げに書き連ねることで単純なストーリーの中編近未来シミュレーション小説が、上下巻1600円以上の(単行本ではそれ以上!)文庫本に化けた。 小説の舞台の百道には会社の支社が、又、その先の警固には姉のセカンドハウスがある。会社の同僚や姉の家族がこの本を読んだ「読後感」はどうだろうか?私と同じく、作者への失望と反感を持つのではないか。 とまれ、出張先のホテルで読み終えた私は迷うこともなく、1800円の投資を「可燃物」と分別された部屋のゴミ箱へ抛り投げた。 | ||||
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話題を読んだ作品であるが、その理由は設定にあると思う。私自身もそこに惹かれて読み始めた一人であるが、率直に言うと、もやもやとした読後感が残った。 まず、作品としてのフォーカスのあて方が、私の期待した方に進まなかったようである。具体的に言うと、登場人物達の心情にフォーカスがあたりすぎていて、政府間の対応や戦闘シーンに物足りなさを感じた。 また、作品の展開に重要な意味をもつ少年達であるが、彼らの会話に使われる言葉遣いに対する違和感を覚え、また彼らの抱えた背景に対し、どうしても感情移入ができなかった。 さらに、後半の戦闘シーンにおいては、(ここで、日本の文化の洗礼を受けて退廃していく様子を示しているのかもしれないが)これほど周到な準備をして日本に潜入したコマンドにしては、いとも簡単に・・・・という印象を強く受けた。 ただし、この作品に関しては、何も考えずにこの展開や表現を用いたのではなく、作者が深く考えた上で精魂込めて作品を仕上げているという、パワー・情熱を感じた。それがたまたまたくさんの読者の中の一人である私の感覚とマッチしなかっただけなのだろう。作者には申し訳ないが、作品の中盤から後半はどうしてもついて行けず、斜め読みしてストーリーだけ追わせて頂いた。 作者自身が後書き等でふれているように、かなり前から取材などの準備をして書いたものだとは思うし、これらに基づく描写は興味深いものがあり、作者が提起している問題も的を得ていると思う。しかし人に勧められる作品かというと、かなり微妙である。 | ||||
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話題を読んだ作品であるが、その理由は設定にあると思う。私自身もそこに惹かれて読み始めた一人であるが、率直に言うと、もやもやとした読後感が残った。 まず、作品としてのフォーカスのあて方が、私の期待した方に進まなかったようである。具体的に言うと、登場人物達の心情にフォーカスがあたりすぎていて、政府間の対応や戦闘シーンに物足りなさを感じた。 また、作品の展開に重要な意味をもつ少年達であるが、彼らの会話に使われる言葉遣いに対する違和感を覚え、また彼らの抱えた背景に対し、どうしても感情移入ができなかった。 さらに、後半の戦闘シーンにおいては、(ここで、日本の文化の洗礼を受けて退廃していく様子を示しているのかもしれないが)これほど周到な準備をして日本に潜入したコマンドにしては、いとも簡単に・・・・という印象を強く受けた。 ただし、この作品に関しては、何も考えずにこの展開や表現を用いたのではなく、作者が深く考えた上で精魂込めて作品を仕上げているという、パワー・情熱を感じた。それがたまたまたくさんの読者の中の一人である私の感覚とマッチしなかっただけなのだろう。作者には申し訳ないが、作品の中盤から後半はどうしてもついて行けず、斜め読みしてストーリーだけ追わせて頂いた。 作者自身が後書き等でふれているように、かなり前から取材などの準備をして書いたものだとは思うし、これらに基づく描写は興味深いものがあり、作者が提起している問題も的を得ていると思う。しかし人に勧められる作品かというと、かなり微妙である。 | ||||
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小説として読むより、週刊誌の三面記事や漫画を読んだ印象が残る。 北朝鮮の処刑や、軍隊の様子など、沢山盛り込みあり。 個人的には最後まで読んだらスッキリして、感動もない。 | ||||
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大体外国軍が侵攻してきているというのに、切迫感が全く描かれていない。愚連隊がまた主人公群像として、差し込まれているが、内面性が全く伝わってこない。少女を斬殺して、医療少年院帰りの少年が出てくるが、簡略に事実として伝えられているだけ、これでは、攻殻機動隊の方がよほど上だな、という正直な感想です。 映画化すれば、何とか体裁付くかもしれないが、出来損ないのシナリオみたいで、文学としては、大衆文学としても、感情移入し辛いでしょう。エンタメにもならない。 | ||||
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話題の作品と言うことで、遅ればせながら読んでみた。 この本が話題を呼ぶ理由はその設定にあると思う。私自身もそこに惹かれて読み始めた一人であるが、率直に言うと、もやもやとした読後感が残った。 まず、作品としてのフォーカスのあて方が、私の期待した方に進まなかったようである。具体的に言うと、登場人物達の心情にフォーカスがあたりすぎていて、政府間の対応や戦闘シーンに物足りなさを感じた。 また、作品の展開に重要な意味をもつ少年達であるが、彼らの会話に使われる言葉遣いに対する違和感を覚え、また彼らの抱えた背景に対し、どうしても感情移入ができなかった。 さらに、後半の戦闘シーンにおいては、(ここで、日本の文化の洗礼を受けて退廃していく様子を示しているのかもしれないが)これほど周到な準備をして日本に潜入したコマンドにしては、いとも簡単に・・・・という印象を強く受けた。 ただし、この作品に関しては、何も考えずにこの展開や表現を用いたのではなく、作者が深く考えた上で精魂込めて作品を仕上げているという、パワー・情熱を感じた。それがたまたまたくさんの読者の中の一人である私の感覚とマッチしなかっただけなのだろう。作者には申し訳ないが、作品の中盤から後半はどうしてもついて行けず、斜め読みしてストーリーだけ追わせて頂いた。 作者自身が後書き等でふれているように、かなり前から取材などの準備をして書いたものだとは思うし、これらに基づく描写は興味深いものがあり、作者が提起している問題も的を得ていると思う。しかし、上下巻でこの値段を支払うだけの価値を感じたかというと、私にとってその価値はないし、人に勧められる作品かというと、かなり微妙である。 | ||||
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話題の作品と言うことで、遅ればせながら読んでみた。 この本が話題を呼ぶ理由はその設定にあると思う。私自身もそこに惹かれて読み始めた一人であるが、率直に言うと、もやもやとした読後感が残った。 まず、作品としてのフォーカスのあて方が、私の期待した方に進まなかったようである。具体的に言うと、登場人物達の心情にフォーカスがあたりすぎていて、政府間の対応や戦闘シーンに物足りなさを感じた。 また、作品の展開に重要な意味をもつ少年達であるが、彼らの会話に使われる言葉遣いに対する違和感を覚え、また彼らの抱えた背景に対し、どうしても感情移入ができなかった。 さらに、後半の戦闘シーンにおいては、(ここで、日本の文化の洗礼を受けて退廃していく様子を示しているのかもしれないが)これほど周到な準備をして日本に潜入したコマンドにしては、いとも簡単に・・・・という印象を強く受けた。 ただし、この作品に関しては、何も考えずにこの展開や表現を用いたのではなく、作者が深く考えた上で精魂込めて作品を仕上げているという、パワー・情熱を感じた。それがたまたまたくさんの読者の中の一人である私の感覚とマッチしなかっただけなのだろう。作者には申し訳ないが、作品の中盤から後半はどうしてもついて行けず、斜め読みしてストーリーだけ追わせて頂いた。 作者自身が後書き等でふれているように、かなり前から取材などの準備をして書いたものだとは思うし、これらに基づく描写は興味深いものがあり、作者が提起している問題も的を得ていると思う。しかし、上下巻で4000円弱を支払うだけの価値を感じたかというと、私にとってその価値はないし、人に勧められる作品かというと、かなり微妙である。 | ||||
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村上龍のファンではあるが、全ての作品を無条件に受け入れられるわけではない。いくつかの作品にでてくるグダグダがここでは長すぎる。テーマを拡げすぎて描き切れていない。そんな予感は上巻でしていたが、村上龍ならきっとまとめあげるだろうと期待していたが残念。 5分後の世界とか、インザミソスープの様な短くてもドキッとするような作品はもう出てこないのだろうか。 次作に期待。 | ||||
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新聞書評や広告を見て上下をわずか5日で完読しましたが、あまりにも長ったらしい文章と少年雑誌のストーリー性で今ひとつ。確かに北朝鮮の内部事情はよく調査されたなあという印象を受けましたが、ストーリー性がどうもピンとこない。 その理由としてはどうしても主役となることがわかっている若い兄ちゃん達。 確かにこのような若い兄ちゃん達は現代にもゴロゴロいますが、この本のように生きる気力があるのかどうか不明。特に最後には今までが何だったのというぐらい勇気を振り絞ってがんばるという矛盾を感じた。 出版社の11周年記念の為に無理して1600枚書いたという状態では? まるで卒業論文が400字詰め100枚という規定があって、無理して参考書を書き写しているような本だった。 | ||||
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上巻で結末が見えてしまいました。 武器マニアに爆弾マニア、いわゆる世間的には存在を無視されている若者が、危機を救う。結構ありきたりなストーリーでした。 こんな小説を上下巻で出すなんて・・・。 | ||||
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数年前、偽造パスポートで日本に入国しようとして成田空港で捕まった金正日の息子・金正男に関して村上龍は、事を穏便に済ませようと中国経由で彼を帰国させた当時の政府・外務省の対応を批判し、事情聴取をした上で困ったときはいつでも我々が力になると言って味方に付け、見返りに北朝鮮の情報を得るか、交渉時のパイプ役を担わせるべきだったと、自らの主催するJMMに書いていた。その意見はアメリカ在住の寄稿者たち(多くはシンクタンクの研究員だった)によって、外交においてはそういう素人じみたやりかたが一番危険なのだと痛烈な反論を受けた。彼らの多くは政府の対応は適切だったと考えていたが、国内の右派の論調は当時の外相・田中真紀子に対する反発もあって、金正男を帰したことを非難していた。石原慎太郎は産経新聞の連載で村上と全く同じ主張をした。 9.11後のアフガニスタン・イラク戦役において、一貫してブッシュ政権に付き従い、作家のジョン・ル・カレに「権威を愛してやまないパブリックスクールの級長」と罵られたトニー・ブレアを村上は、独自の外交を行い英国の国益を追求している有能な政治家だと持ち上げた。ロンドンで二階建てバスが吹っ飛んだ後、今でも同じ事が言えるだろうか。 「半島を出よ」を読んで私が感じたのは、「奇妙な軽さ」とでもいうべきものである。作中でかつて少年兵として半島にいた医師は女性兵士にこう語る。「我々はあなたたちに良いこともしたが悪いこともした」 言葉だけを読めばこれを完全に否定するのは難しい。しかしこれは侵略の当事者だった人間の台詞にしてはあまりにも軽い。村上龍は政治的にナイーヴすぎるのだ。 | ||||
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社会情勢を反映しているという点では、評価できるんだろうと思うのですが、エンターテイメントという視点からいくと、なにこれ?という終わり方でした。どきどき感を期待しすぎたかも。「コインロッカーベイビーズ」がとても大好きで、読み始めたときに、同じおもしろさを感じたのですが、読み進めていくうちに登場人物についての説明が長いわ、これいらないんじゃないのという場面が多々あり、後半が尻すぼみになってしまった感じになっているように思います。 | ||||
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衰退してゆく近未来の日本経済 北朝鮮による侵略 本当にやりそうな弱腰の政府対応 なかなか面白い。 まったくあり得ない未来でもないし ただし、 チョイ役の人物にもいちいち どういう生活をしてきただとか どんな体験したなど 本筋とはあまり関係ない 説明文が多すぎ 下巻では生い立ち説明は 少し飛ばして読みました もう少し厚めの本にして 1冊で内容を濃くしたほうが良かったと思います。 | ||||
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村上龍は真正のアナーキストだと思っていましたが、いまさら近未来戦争シュミレーション小説とは、釈然としませんでした。娯楽小説として書き上げたのか、近未来小説として書き上げたのが、作者の意図が不明です。こうした小説のライターは他にたくさんのプロの書き手が日本にはいます。星1つです。 | ||||
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2003年頃、防衛庁は「北朝鮮のコマンドが全国250ヵ所に攻めて来る、その全部に部隊を貼り付ける!」とか言って予算を要求したそうだ。そんなことあり得ないと財務省に一笑に付されたこの気宇壮大な防衛官僚の作文は、2年程後に意外な人物によって手の込んだやり方でリライトされて帰ってきた。その巻末に並ぶ厖大な参考文献に名を連ねる「軍事評論家」なる人種はどうやって飯を喰っているのだろう。隣国の「飛翔体」なるものが列島はるか上空を通過する度にテレビに出て喧しく囀る一団の人々。専門馬鹿を通り越して「市ヶ谷方面」より伸びるヒモが腰に巻きついているとしか思えないが、さてこの本が今世紀初頭の自衛隊の予算獲得作戦に貢献したのか?しなかったのか?は、近い将来歴史家にとって中々興味深い研究テーマになる、と妄想してみるのも楽しい。 ドラッグとセックスとロックの作家としてデビューした村上龍は、マジョリティのために書かれる文学などありえないとどこかで言っていたが、ここで描かれたような「居場所のない」少年たちはこれを読んで果たして何を得たのだろう。 | ||||
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なんじゃこりゃ?一言でいえばこういうことだろうね。 話題性と、宣伝、そして村上ブランドで思わず手に取ったが・・・ その厚さと、装丁に、お!本気だな・・と思ったが・・ やたらと長い。登場人物が多すぎ。キャラに入り込めずとりあえず調べた事を全て書きたい!という気持ちもわからないではないが・・恐らく未消化。 物語もカタルシスがなく残念同じテーマなら・・チャンドンゴン+仲村トオルの「ロストメモリーズ」の方が遙かに面白いと思う!こんなのがベストセラーになるようでは・・・日本の出版業界も終いだなあ | ||||
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日本人の無能さを強調しすぎてて、あまり現実味がありませんでした。もう少し、日本の現状を知っている方だと思いましたが、結局はマスコミの評価に便乗しているような気がしました。 また、武器のことを詳しく書いているようだが、中途半端で、実用性が低いものが多く拍子抜けしましたね。 | ||||
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村上も随分ボケてしまったものだ。コインロッカーベイビーズ、 愛と幻想のファシズム、そして五分後の世界までは微かに存在 したはずのコントラストの濃い強迫観念、そういう緊張感が、 まるでなかった。文体、構成そのもにも多々矛盾があり、まった くと言っていいほどドキドキすることがなかった。 無用に長い北朝鮮戦士のエピソードは、自らが取材したことの 証明以外の何物でもなく、しかしその描写は、村上自身が日本 に対し抱いている思いの代弁に擦りかえられているに過ぎず、 ゆえに北朝鮮戦士の具体像などまったく浮かばなかった。 だったら村上自身の言葉を使うべきだ。 かつての村上なら、この半分の文量で、100倍くらい臨場感の あるストーリーを構築しただろう。本格復帰を願ってやまないが 正直、今回の作品には抜けるだけ抜いた手抜きを感じずにはいら れなかった。情報や環境に溺れず、村上だけに出来ることを冷静 に描いて欲しい。 | ||||
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まったく面白くない。登場人物が多いのはいいが、その背景は取ってつけたようなもので全然リアリティがない。描写も平板且つ貧弱で、内容が過激な割に感情移入ができなかった。 | ||||
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