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阪急電車
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阪急電車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全303件 141~160 8/16ページ
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本作は有川浩氏による連作短編集っぽいひとつの長編。 阪急今津線のを利用する人々の、ささやかなふれ合いのドラマを描く。 本作は「阪急電車」という関西ローカルなタイトルだが、それに関する予備知識が無くても充分楽しめる。 おそらく駅や町の描写について、丁寧かつ緻密すぎないところがいいのだろう。 「ホームがあって、改札を抜けて、坂を下りると大きなスーパーがあって」 誰でも簡単にイメージできる描写なので、とても入りやすい。 知る人ぞ知るようなローカル情報をこれでもかとちりばめた描き方だと、逆にとっつきにくかったかも知れない。 とは言え、今津線沿線に住んでいる人や、土地にゆかりがある人などは楽しさ倍増なのだろう。 こんな素敵な物語であれば「自分の思い入れがある路線も小説化してほしいな」と思う人も多いはず。 いつか、と勝手にそんな期待をしてしまう。 | ||||
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ただすれ違うだけの人たちにもそれぞれの人生があって、 自分が気がつかないうちにも 誰かが自分の人生に小さな影響を与え関わっているなんて、 素敵なことなんだろうと思いました。 まるで自分も阪急電車に乗って人生の 機微を味わったかのような素晴らしい出会いを 経験させてくれる温かい小説でした。 | ||||
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阪急電車に乗る人々は、人生にちょっとした問題を抱えている。 問題は人それぞれで、子ども・近所付き合い・恋人など様々で、 他人から見れば、そんな些細な事と言われる問題でも、当人からすれば重大な事で他人に相談しにくいのです。 けど、この本を読んでそれでも生きたいと思えるようになりました。 車内に居合わせた他人とのもちつもたれつの関係は、電車ならではの素晴らしい関係だと思いました。 片道15分の関西ローカル線の小豆色電車は、今日も人々をガタンゴトンと乗せて走っています。 | ||||
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いつか神戸に立ち寄った際、関東圏ではありえないような、小綺麗でほのぼのとした電車や街の風景に惹かれて、街中の書店でみつけた『阪急電車』を購入し、なんとはなしに阪急・今津線から清荒神(きよしこうじん)駅・宝塚市立中央図書館まで読みふけった記憶が、昨日のことのように、なつかしくおもいかえされる。 作中描かれるのは、いずれも現代のどこにでもありそうな、しかしそれゆえに一筋縄ではゆかない人生の局面(テーマの多くは恋愛と日常の人間関係)に悩む善意の人々(おそらくほとんどが二十代、一部中高年)。関東圏では、電車に乗るということ自体がかなりな危険行為になりつつあるのでは? とさえおもわれることもあるのに、阪急・今津線では、ちょっとこちらでは想像できないほどに、善意とやさしさに満ちた人々の人間模様がひろがる。人おもいの、それでいて、人間のマナーにかんする作者のややきびしい理想と美意識の刄がキラリと光り―なにか一瞬、どきりとさせられる部分もある。人としての生き方、道義への一家言と、昔ながらのあたたかな人情のブレンドした妙味が、あるいはこの作者特有の筆致のスパイスであるのかもしれない。また、ある面では、本書は良くも悪くも、作者が女性としての理想を語るにあたり、それをそうとはいわず、さり気なくそれが支配する世界観を提示する、という方途を採用した、すくなくとも現代人に贈る人生の処方集、という側面があるのではないだろうか。そしてそれが、小説というもののもつ強さ、表現の特権であるのかもしれない―とも感じた。 などと斜にかまえたことをいわず、ふつうに読んでみても、本書は『関東電車』ではとても想像つかないほどほんわりとした、しかもきっとどこかで誰もが遭遇しているはずの情景が織りなす、瀟洒でスパイシーな連作人生処方集。今津線の覚えにくい駅名と駅周辺をイメージするためのガイド・ブックとしても使用可の印象。 | ||||
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海の底、空の中、図書館戦争、塩の街と読んでみて、それぞれに、ほんのわずか。 そこかしこに感じられるほかほかな感じが、突然一気に凝縮した感じってのが 読後感です。 高知県生まれ、関西の自衛隊に入って、阪急電車を利用。自衛隊の独特な 雰囲気になじめず、読書に浸り、文章にはまった防衛大卒業生がこの舞台を 眺めている。 自分が浪人時代通った御茶ノ水から市ヶ谷までの短い区間。御茶ノ水で乗り込む明大生。 水道橋で降りる女子高生の群れ。四谷まで乗っている上智大の学生。汗臭い通勤会社員。 そんなみんなに全て、それぞれのロマンス、お話があったのかも。思わず幻想を抱いて しまう。こんなホンワカした気分に浸らせるこの一冊を、有川 浩は良く書き上げたものだ と思ってしまいます。 自衛隊って、時々お世話になるので足を向けて寝られないのですが、結構上下関係、 酒飲んで語るの世界で、大変な世界だと思います。自衛隊時代、出勤途中にこんな ロマンス、お話を想像して通勤していたんだろうなあ。思わずそう思ってしまいます。 恐らく今は使っていない路線に思い出をはせる余裕。そんなものが感じられる文章、 構成、読者の引き込み方で、100点です。 | ||||
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阪急今津(北)線(宝塚駅ー西宮北口)沿線で起きる一駅ごとにエピソード(恋愛もの、親子ものなど)などをつなげていく連作短編の形式である。電車には乗客それぞれのドラマがあるんだろうな。お互い顔なじみ同士の征志とユキ。白いドレスの翔子さん。時江のおせっかいと孫の亜美。自己中男と付き合っていて、別れようかどうか思索中のミサ。漢字が読めない彼氏と付き合っているえっちゃん(悦子)。初々しい田舎もんカップルの軍事オタの圭一とごんちゃん(美帆)。おばちゃん軍団から抜け出せない康江。 一言で言うと、面白かった。企画力の勝利なのかな。どこかの駅でのエピソードが、こちらの駅ではそういう風になっているんだという風につながってくるところも面白いところだ。それぞれのエピソードが面白く、微笑ましくなるのである。登場人物に可愛げがあるなあと言う感じかな。 阪急今津(北)線の沿線についてわかっている方はニヤリとする内容なのかもしれない。私も行ってみたいと思いましたから。特に翔子さんが時江にいわれて途中下車した小林駅にいってみたい。 | ||||
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阪急電車の乗客、それぞれの持つストーリーが、 自然に、少しずつ、重なり合って一冊の本になってゆく。 乱暴な彼氏に振り回される人、とっても素敵な恋をしている人、多くを経験して今孫と幸せに出かける人、 一人一人の置かれた状況は違うのだけれども、 実は少しずつ、自分では自覚していなくても 助け合っている。 ゆきずりの人に助けられることってあるな。と思える社会って素敵だと思う。 阪急電車のレトロさを知っている人はさらに楽しめそう。 この小説がぴったりのかわいい電車。 小説を読んだ人はきっと納得してくれると思う。 | ||||
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短篇集のようであるが、話は繋がっておりそれぞれになにかしらの教訓を感じた。 楽しめた。 | ||||
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有川浩を知ったのは、TVドラマ「フリーター、家を買う。」だった。 何ともいえない世情を反映したドラマだったが、かなり良かった。 それで映画になった今作を迷わず観たのだが、これもかなりGood!! というわけで、原作に手を出してしまった。。実はフリーター〜 も探したんだけど、まだ文庫になっていない(残念、なったら買うぞ!) さてさてこのお話。 私のような関東圏の人間には馴染みのない阪急電車・今津線のお話。 各駅を紡ぐように短編が綴られ、駅を経ていくごとに微妙にリンク、 さらに折り返してその後が語られる…という、嬉しい内容。 私のように本を持ち歩きヒマを見て開く、閉じる、を繰り返す人間には 短い各駅ごとにしおりを挟めるところなど、とても嬉しい。 いつも通り、映画鑑賞後に今作を読んでみたのだが、これが大当たり! 映画の登場人物がそのまま出てきたような充実感に納得感!…ただ いちばん乗りでこの話の冒頭を飾る図書館カップル、この話だけが 映画版には出てこない…これが、とっても残念!なぜかと思ったら、 ケータイドラマ?かなにかで別放映されていたようだ。うーん…^^; せっかくなら(生で)映画に入れて欲しかったぞ〜!! 討ち入りOL、これが中谷美紀そのもの!で(爆)場面が浮かぶ浮かぶ。 彼女に声をかけるお婆ちゃんと孫が、宮本信子と芦田愛菜っていうのも、 まさに適材適所。このお婆ちゃんエピソードは映画の方がより詳しい。 暴力男と別れる別れないで悩む女子大生、戸田恵梨香もピッタリである。 親友役でチラリと顔を見せる相武紗季、その兄なんかも想像した通り。 私的にそそられた軍オタと野草好き(勝地&谷村)は本当に微笑ましくて 懸命に彼女を誘おうと頑張るシーンには、こちらまで力が入る(爆) 先の戸田恵梨香がうるさいオバサン連中の付き合いに疲れ果てて胃痛に なる南果歩を介抱しつつ、過去の失敗を思い返すところも秀逸である。 (ここは映画版では描かれなかったな、残念) そして…何度となくスクリーンに登場していた小学生の女の子。 これがホームで中谷美紀と隣り合うシーン…映画も本でも同じく泣けた。 このエピソードだけに限らないが、どうして人間ってこんな風に、親でも 先生でも、どえらい御大でもない人に助けられて、重要なアドバイスを もらえるのだろう…たった15分の奇跡は、そんな人生巡りあいの機微を サラリと語る一方で、忘れるなよ!人と人はこうして繋がってるんだぞ! を強く訴えかける。見て見ぬふりは誰だってできる。だけどそこで一歩の 勇気、余計なおせっかいが功を奏すことがある訳だ。あ〜人間って温かい。 ホッとするほど安定感のある文面から、こぼれるように語られる幸せ、 えっちゃんとアホな彼氏(玉山)のエピソードが、映画ではお婆ちゃんの 恋話に繋がる。私も電車でよくカップルや女子高生の話を(聞かずとも) 聞いてしまうのだが^^;本当にいろんな付き合いが散りばめられていて、 噴き出してしまいそうになることが多い。こんな公衆の面前で、と目くじら 立てなさんな、面白いからアナタも話を聞いてごらん。なんて思うことが 多数あるのだ。女子大生が女子高生の恋愛談から、いい恋愛術を学ぶ… なんて、民放の下らないラブストーリー以上の収穫があるというものだ。 いい話ってのは読んでも、観ても、聞いても、楽しい。が実証されている。 そして、苦しい恋愛の果てには、飛び交うツバメたちにホッとできるような 温かな空間が用意されている。登場人物のその後を未だに想像しながら あのまま幸せになっているだろうな…という期待が心の中に広がっていく。 出逢いとは劇的なものではなく、ふとした日常の中にコロリと転がっていて、 それに気付いて拾いあげたら、自分にしっくりと馴染んでくる感覚の賜物。 どうして今まで気付かなかったんだろう、が具現化されて語られるように、 ふっと沈みこんだときには拾いあげて、何度でも読んでみたくなる快作だ。 語りたいことが多すぎて、半分も語りきれていない^^; そのくらい面白くてほっこりと温かくてじんわり泣けてくるいい話である。 老若男女、誰が読んでもおそらく面白い。男性にもぜひお薦めしたい一冊。 (男の子側の気持ちなんか、うま〜く描かれているのだ) | ||||
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たった数駅の電車の中、あっと言う間に恋が始まり、嫌な問題は簡単に解決される。”夢の世界”だと思いました。「自分もこんな世界で生きたいな」と思い、「阪急電車に乗りに行きたいな」と思いました。 | ||||
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電車に乗っているおじさんおばさん、お姉さんお兄さん、そのどの人にも人生が、過去と未来があるはず。電車に乗っているほんのわずかの時間だけ、彼らの人生はすれ違い、ちょっとだけお互いの人生に風を吹き込み、そしてまた離れていく・・。そうした数々のエピソードが、少しずつ混ざり合いながら綴られていきます。 現実には、これほど人生が交差することもないでしょうけれど、そうなると面白いなあと思わせます。思わず電車内の人間観察に熱が入ってしまいそう。 『図書館戦争』で大好きになった有川さんらしい、ハッピーエンドで心が軽くくすぐられる物語の数々。オムニバス形式なので、電車に乗る短い間だけ読み連ねていくのにぴったりの本です。 けれど・・ちょっとだけひっかかる点が一つ。『図書館戦争』でも感じましたが、有川さんの小説には「絶対悪」が出てきますよね。DV彼氏やマナー違反おばさん、そして『図書館戦争』の良化委員もそうですが、弁解の余地も救いどころもない立場の人がいます。主人公や周りの人物は、ただ彼らを攻めて‘退治’して、物語がハッピーエンドで終わります。でも私は、現実の世界では「絶対悪」はないのでは、と考えます。彼らは彼らなりに人生があり理念があり、決して許されない行動をしているとしても、その背景には何か理由があるのではないか、と。「絶対悪」を設定した方が小説として面白くなるのか、あるいは有川さんご自身が「絶対悪」があると思われているのか、そのあたりは分かりませんが。 でも有川さんの小説を読むときには、「この本を読んだらきっと楽しい気持ちになれるぞ♪」と期待しているので、水戸黄門式の悪者退治でちょうどいいのかもしれません。小説の中くらい、ドロドロした現実世界を忘れられる。それも小説のメリットかもしれませんしね。 | ||||
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電車の駅で乗り換える乗客の物語が続く。 阪急電車の情景が浮かぶ。 甘酸っぱいなぁ ほろ苦いなぁ 関西弁も悪くないあなぁ。 | ||||
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恋人との別れを乗り越えた二人の女性がお友達になりそう… 出会って結ばれた二人は次のデートや同居の部屋探しを楽しみにして… 受験を控えた女子高生、気疲れしたおばさん、どちらも次のステップへ踏み出す覚悟が出来… 次の話があれば、みんなハッピーエンドになってそうだけど、その一歩前で物語が終わってるので、逆にシアワセな余韻が残る読後感でした! 有川さんは図書館戦争シリーズを読んですごく好きだったので、この阪急電車も読んでみました。 もう、間違いなく有川さんの作品好きです。 次は何を読もうかなって楽しみが増えました♪ | ||||
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電車に乗り合わせた人物の接点をストーリー化して繋げた、短編連作型の小説。 電車の駅名にちなんだ章立てや、折り返しがある展開、マルチ・ストーリーなど、私にとっては新鮮でした。 何気ない日常を切り取っているようで、実際にはありえない話…とも思ってしまう。 でも、これは小説なんですね。あれこれ考えないで素直に読めばいいと思います。 実際、私は一気に読み切ってしまいました。かなりベタなラブストーリーでも退屈せずに読めたのは、登場人物の「素直さ」にあります。なんだか皆可愛く思えて、つい応援したくなるようなカップルや人物ばかりでした。 個人的に面白かったのは有川さん地元である高知の地酒が登場していたこと。私も高知のお酒は好きです。米処でもない高知になぜうまいお酒が多いのかの答えには笑いました。 読む人によって共感できるポイントは違うでしょうが、冒頭と最後に登場する、本好きでちょっとお酒好きな女性って魅力を感じます。本好き、酒好きは私も同じなので(^^: 解説は読書家で知られた俳優の故・児玉清さん。解説を読むと本当に本が好きだったんだなと思わせられました。 最後に、電車に乗る時は、今一度マナーに気をつけようと思いました。 | ||||
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宝塚と西宮北口をつなぐ阪急電車今津線に乗り合わせた人たちによる人間模様を描いた作品です.テンポがよいので,どんどん読み進んでしまいます. 基本的にはコミカルな笑いにつつまれた物語ですが,ほのぼのとする場面あり,ほろっとする場面ありでなかなか読ませます.特に今津線を利用されていた方には非常に楽しい本ではないでしょうか. 今津線の各駅を舞台に,いろいろな人を主人公にした短編集のようでありながら,次第につながりがでてまとまった一つの物語になっていきます.読みやすく楽しい本です.是非どうぞ. | ||||
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すべての中心は自分である。 様々な生き方があり、生活がある。 そのお互いの人生の中で、一瞬でも交差する互いの人生・・・ そのふとした出会いが、自分や相手に大きな影響を与えているなんて・・・ なんだか・・・不思議で素敵ではないですか・・・ 心が温まりますよ! | ||||
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あちこちに出てくるベタベタのラブラブは筆者の特徴であり、評者はそれを承知で読んでいます。しかしそれだけではなく、電車(と駅と沿線の街)が連ねるストーリーが短編集のような長編のような一本筋の通ったお話になっています(線路が通っていますからつながってます(微苦笑)) 作者が描く恋愛が嫌味にならないのは、登場人物の健全な倫理観とそれを支える強い意志があるためだと思います。そして、他の評者の方が書かれているように、いくつかのストーリーは評者自信の心にチクっと苦さや後悔や、そしてはかない甘い思い出を想起させます。阪急沿線の辺りの様子は全然知りませんが、(東急沿線みたいな感じかな?)きれいな小説になっています。 いい本だと思いますよ。 | ||||
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評判通り、いい内容でした。 電車の中でいろんな人生が交わりあい、新しい人生の物語を紡ぎ出していますが その中でも私が特に好きな登場人物は、友人の結婚式に復讐のために討ち入りした女性です。 いろんな登場人物がいるけど、どれもなんか、ほんわりと温かみのある内容が込められていて共感できます。 電車の中のちょっとした出来事にも、いろんな意味があることを教えられます。 この小説を読んで、電車の中でいろんな人々の表情を観るのが好きになりました。 僕が知らない物語をみんなが持っている。その物語を勝手に想像して楽しんでみる。 そんななんか新しい発想を教えてもらった本です。 文章も平易で分かりやすく、読みやすい。 確かに現代を代表する魅力的な作家だと感じた。 | ||||
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宝塚南口駅から電車に乗り込む、高瀬翔子の討ち入りは確かに成功した。 でも後に残る惨めさが女性目線からの描写でいいと思う。 あんなことをしたら絶対に自分が惨めになるって初めからわかっていたのに。 その惨めさを聞いてあげて、助けることができたのが、たまたま一緒の電車に乗った時江という老婦人であったと思う。 軍ヲタの圭一や美帆、悦子、時江、翔子、小林駅で会うショウコ、ミサ、康江と征史、ユキ、などそれぞれの登場人物のエピソードがが今津北線の各駅あるいは車内でリンクしているのが、十分前後関係の整理がきちんと付いた考えられた筋書きだと思う。 今津北線沿線に住むもの、あるいは阪神間の人間でこの路線を良く知っている人間には、文章から沿線風景がにじみ出てくるような、いい文章だと思う。 決して多弁ではない登場人物は、この小説が必要以上に登場人物の私生活に立ち入った話をしないのと同じだと思った。 | ||||
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ドラマ好きの私に良いんじゃあないかと、母の日に手作りのブックカバーに入れてもらいました。 二度読んで、三度目は駅名の一覧に登場人物など、メモしながら読んでいます。 乗り降りする人達に視点がどんどん移って面白いです。 今度は今月末に退職される方に渡そうと、この本を購入してブックカバーを作りました。 | ||||
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