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阪急電車
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阪急電車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全303件 301~303 16/16ページ
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毎日同じ時間、同じ車両に乗っていれば、見かける顔ぶれは決まってくる。毎日同じ顔を見ていれば、日々の違いに気づくことだってあるかもしれない。たまたま乗り合わせた人でも、何か特徴があれば、その人生を妄想してしまうこともある。この本は、正にそういったところをついて来たといえるだろう。 片道わずか15分の阪急今津線。この電車に乗り合わせた人達が、ほんの少しのきっかけで物語を織り成し、そして各々の行き先に進んでいく。このまま分かれていくと物語として寂しいのだけれど、交わったまま行き先を同じくして行く人たちもいるので、ちょっとほほえましい。 いつもと同様、ちょっと甘いお話の中に、作者がおそらく普段思っていることを叩き込み、綺麗な連作として仕上げている。普段の生活で、電車に乗り合わせた人の物語は断片としてしか知りえないので、その欲求不満を軽減する作品となるかもしれない。 | ||||
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一話完結の短編集であると見せかけて、幾つかの筋が同時進行で進む大きな物語になっている。 何人もの人を乗せて、その人数分の物語を載せて、電車が進んで行くように。電車は阪急電車の今津線だ。元阪急ユーザーとして見逃せないタイトルだ。 雑誌で掲載された、宝塚駅から西宮北口へ。折り返して、西宮北口駅から宝塚駅へ。後半は書き下ろしだから、雑誌で読んだ人も本書を読まないという手はない。 通りすがりの触れ合いだけでほぐれていった糸が、今ひとたびよりあわされる。 凍えきって強張った心を溶かし、解きほぐしていくような温もりに、この本は溢れている。 生きているからには、くだらない恋に自分を削るのではなく、気の済むまで呪ったら、今度こそは幸せになろうと励ましてくれるような、素敵な本だ。 自分を大切にしてくれる大事な誰かと幸せになろうよと呼びかけるような本だ。 阪急以外であっても、電車に乗るのが楽しくなりそう。 | ||||
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電車という動く舞台の中で、乗っている一人一人に物語がある。 川の中州にある『生』の文字から始まる出会い。 婚約者を寝取られた仕返しに結婚式に白いドレスで乗り込む。 最低最悪の彼氏との別れを決意するまでの一言。 恋人いない歴=年齢の二人。 そのほかにもたくさんの人がわずかな時間の中で様々な思いを感じ、時には途中下車したりします。 電車の中で繋がっていく、見知らぬ人と人の一瞬の繋がりがとてもいとおしく感じます。 恋愛は多くも少なくもありません。この本ではそれがメインではないんでしょう。 もちろん途中の駅ではそれぞれ恋物語があったりもします。当然のごとく甘いです。 生まれてからずっと東北に住んでいるので、本物の「阪急電車」は未だ生で見たことがないのですが、一度本物を見に行って、その車内でこの本を読みたくなりました。 | ||||
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