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死にぞこないの青
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死にぞこないの青の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 21~40 2/5ページ
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作者はきっと弱い人間の味方なんでしょう。 あるいはご自身も弱いと自覚されているのかも知れません。 だからそういう人にそっと寄り添う存在を表現されたのではないでしょうか。 自分もそうなので共感できました。 | ||||
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私も小学生の時は、恥ずかしくて全く先生に話しかけられない子供でした。 なので主人公の気持ちがとってもよく分かり、 読んでいる間中自分の小学生時代を思い出しました。 アオと主人公の関係は? どうやって最後この話をまとめるのか? と、いろいろドキドキして楽しめました。 後半の展開はどんどん進んであっという間に読み終えました。 良い終わり方だと思います。 あと、あとがきも面白かったです。笑いました。 | ||||
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この小説を読んでいて、小学校の時、実際にこういう先生がいたのでびっくりしました。その子は耐え切れなくて転校していきましたが。 読んでいて悲しくなるほど学校というところは一つ間違えると地獄だなと感じました。義務教育も大学みたいな授業スタイルにしたらいいのに。 | ||||
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いじめられっ子の主人公が、自ら生み出した異形の者とともに果たす復讐劇。小学校を舞台にした、どこにでもありそうな風景が徐々に歪んでいく。その様を描き出すタッチが秀逸。心理的な描写がコワイ。 | ||||
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もう、これ以上無理、助けてやりたい、助けてよ。と読みながら何度も思った。 冒険や困難は、日常の中にこそある。 しかし、少年はこんな状況でも家族を思い、周囲を観察し、成長して行く。 それに比べて大人たちの情けないこと。 大人たちは、この物語を最後まで読まなきゃね。 | ||||
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著者は、豊橋技術科学大学工学部エコロジー工学課程卒の乙一。 (H13/10/25 ??? H20/7/30 35冊発行) 飼育係希望だったマサオは、悪意のない嘘で羽田先生から嫌われる。 先生はそこからマサオをいじめる対象に狙いをつけ、生徒たちも真似し始める、その時「死に損ない」から現れたのが「アオ」だった。 羽田先生が執拗にマサオをネチネチといじめる様は、身近に誰もが見たことがある風景のようで、読んでいてもとても不快だった。 しかし、マサオをからかう生徒たちを、マサオは嫌わなかった。 その様は『ナイフ』(2000、新潮社、重松清)にある短編「エビスくん」を思い出した。いじめられている立場の心理は普遍なのかな。 本書内容に関しては、羽田先生や生徒たちに劇的な制裁を加えるでもなく、「アオ」によってミステリーがファンダジー色を濃くすることもなく、終わり方も平坦で個人的には拍子抜けした感があった。 他レビューと同じく「期待しすぎてこんなもんか」という感想です。 | ||||
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ホラー嫌いな私が、人にすすめられて読みました。 読み出したら止まらない! 死に損ないの「青」の正体に たどりついてください! | ||||
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先生にいじめられる気弱な子が主人公 ついつい、自分の昔の小学生時代を思い出してしまいました。 私はどちらかというと贔屓される側だったのですが 確かに私の担任は何人かをいじめていました。 その時に思ったのは世渡りって大事だなということです。 しかし、いじめられる本人たちはやはりたまりませんね。 乙一さんはこういう陰鬱な主人公がすごくうまい。 いじめられる表現、そしてドキドキのホラーやサスペンスなシーンは手に汗握ってしまいました。 クライマックスも想像以上に盛り上がります。 落とし所も素晴らしい。 暗い話なのに最後は明るく終われたのがやっぱり良かったです。 乙一の長編は「暗黒童話」が微妙だったので敬遠していたのですが 幻冬舎の「暗いところで待ち合わせ」と本書「死にぞこないの青」は めちゃくちゃ面白い! 中編+αって程度のボリュームなのでさっと読めて素直に感動出来ます。 やはり乙一さんは私のフェイバリット作家です。 タイトルにビビって買わない人はもったいないですよ。 | ||||
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主人公の少年と小学生時代の自分を、否応にも照らし合わせて読んでしまう。 教師の理不尽さ。友人の信用を裏切った罰。何か目に見えないモノに救いを 求めようとする考え。 物語に共感し過ぎてしまい、読み進めるのが辛くなった。 だが最後には救いがあり、因果応報、宇宙の法則は間違っていないんだ、良かった。 | ||||
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小学校5年生に進級したマサオは、ちょっと太めの運動オンチ。勉強は中より少しましぐらいだが、大人しくクラスの中では目立たない存在だ。たわいのない話で盛り上がる仲の良い友達がいて、それなりに楽しく過ごしているという、どこにでもいる少年。 マサオの担任の羽田先生は、学校を出たばかりのスポーツマン。さわやかで快活な羽田先生に、4月早々から、マサオやクラスの皆、お母さんたちも信頼を寄せている。 マサオはクラス委員の選考の際、ちょっとした行き違いで、皆から浮いてしまう。ちょうどその頃、羽田先生も、生徒たちから指導のあり方に対して不満の声があがり始めていた。羽田先生は、生徒たちの非難を逸らすため、マサオを徹底的に叱りつけるようになる。全てをマサオのせいにして、クラスの皆に宿題を課したり、居残りをさせたりするのだ。マサオがちゃんとしないから、という理由で。クラスの目はマサオにのみ向けられ、すべての不都合の原因がマサオであるかように振舞われる。生贄の羊だ。 私は、このくだりを読んでいて、総毛立ってしまった。先生という小学生には絶対的な権力者が、ひとりの引っ込み思案の少年を、逃げ道のない孤独に叩き込んでいく。羽田先生は、マサオが上手くできることでは、皆を見て蔑みの笑いを浮かべていたと攻撃する。徐々に、仲の良い友達は去り、クラスの子は冷たい視線を浴びせるようになる。いじめとして明確に伝えることができない恐怖。クラス全体が、ただ、そういう雰囲気になっているだけだ。絶望から自分をクラスの最下層の人間と納得し始めるマサオ。羽田先生から”悪い子だ”と繰り返し宣言させられる。マサオの悲しみが、息苦しさが、私の気持ちを波立たせる。怒りに似た感情で胸がいっぱいになってしまうのだ。 そんなマサオにだけ見える全身青色で傷だらけ、拘束衣を着た少年”アオ”。マサオの屈辱を見守るように現れては消えるアオは、口が縫い付けられているので話をすることができない。自分の運命を諦めかけたマサオ。マサオへもの言いたげなアオ。マサオへの肉体的ないじめが加えられようとしたとき、アオはマサオとひとつになる。そして、アオは、ようやく口を開く。「先生を殺せ」と。 ・・・ マサオはアオの導くまま行動を開始するのだが、はたしてどうなるだろうか。そして、アオとは何もなのか。私はビルデゥングスロマンが大好きで、読了後はいつも甘酸っぱい感傷に浸ってしまう。本作品もビルデゥングスロマンといってよいだろう。ただし、劇薬入りのビルディングスロマンだ。読了後には、甘酸っぱさも、清清しさも残らない。後味がけっして悪いわではないが、目の覚めるような痛烈さで、気持ちがざわめいたままだ。 | ||||
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後半からは一気読みしました。読みやすいため、すぐ世界観に引き込まれます。本当にありそうな出来事をリアルに描いています。私は平和に育ってきたな。とこの本を読んでつくづく思います。 | ||||
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まず読み始めは、小学校が懐かしくなるような平和的な始まりでしたが、羽田先生が来てからマサオに対する扱いが変わってゆくまで、羽田先生が自分の評価の為にどんどん汚くなっていく…そんな所が生々しくて悲しくて、こわかったです。 また、そんな酷い事をする先生にも生活があるとゆうのが当たり前ですが何だか不思議でした。 見ていられないとゆう場面がいくつかあり(家庭訪問、理科室に呼び出される場面等)、正直目を背けたくなりました。 ですが、これは是非教師のお仕事を目指している・現在している人に読んでほしい…。 わたしは最後の新しい先生が言ったセリフ、終わり方がとても好きです。感動しました。 読んで良かったです! | ||||
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絵が下手なわけでも、画風があってないわけでも無い。 はっきり言って、一冊に詰め込みすぎ 更に言えば、最高傑作と呼び声高い『暗いところで待ち合わせ』は絵がないからこそ、目の見えない状態を想像して読め、臨場感があるのに絵があると、ひどく想像しづらい…。 名シーンも沢山あんのに、味気ないのは詰め込みすぎて展開が早過ぎるから…。 『死にぞこないの青』もやはり、絵がないからこそ恐ろしい姿を各々が想像できて面白いのに…。 ただ、『しあわせは子猫のかたち』は、小説と同じくらい感動して、大満足です。 優しい絵柄がピッタリかと 全体的に 乙一ファンなら是非コレクションとして、購入を 原作未読の方は先ずは原作を読まないともったいない。 『暗い〜』『しあわせ〜』はマジで名作だと思うし…。 | ||||
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教師が児童をイジメることがあるかどうかは別にして、主人公のような考え方をしている小学生ってどこのクラスにも一人、二人くらいはいるような気がする。そういうのはリアルかな。他人を貶めると手痛いしっぺ返しをくらう。子供だからといって侮ってはいけない。人の怨まれることの恐ろしさ…深く考えさせられた。 | ||||
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ある日少年がクラスの新しい担任と生徒たちに、 ある勘違いから精神的ないじめを受ける。 なにかとあると少年のせいにされ、 少年は学校で苦しむ毎日。 しかし、クラスを出ると何もないように、 クラスの人たちは振舞う。 家では、いつも先生に見られている気がして、 家族には嘘をつく。 そんなある日、全身が真っ青なあおに会う。 そして、先生の復讐のため、 二人は動き出す。 そして、少年と先生は… そして、あおは何者なのか… なかなか衝撃的な内容でした。 | ||||
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友人に薦められて読んだ1冊。絶対に面白いから!って言われたんですが、実際に読んでみたら「へ?」って感じでした。あらすじは、クラス全員からイジめられている男の子に第二人格が現れて、教師に復讐しようとするという話です。こんな面白そうな設定なのに、いざ読んでみたら、山場もオチもなく、ひたすら淡々と進み、クライマックスに至っては「えっそれで終わりなの?」というあまりにも尻切れトンボな結末でした。イジメの陰湿さや暗い心理を描いてると言えばそうなんですが、期待が大きかっただけにショックも大きかったです。作者はこういうものを書きたかったのかもしれませんが、私には合いませんでした。ただ文体は気に入ったので他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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大変面白く、楽しみながら読ませていただきました。 ですが、2時間弱ぐらいでサッと読みきれてしまい、少し物足りない気がしました。 もう一つ別の話をつけてもよかったんじゃないでしょうか? | ||||
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主人公がイジメられ、そこに現れた謎の少年アオとイジメに立ち向かうというストーリー。 イジメと言っても内容としては軽いものです。気楽に読めます。 ぜひ小学生〜中学生に読んでもらいたいですね。 読書感想文用にでもどうぞ。 | ||||
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このままではどうなってしまうのか、殺すのも、殺されるのもダメだ。しかし、このまま続いては主人公が壊れてしまう。息が止まるほどの緊迫感を感じつつ、ページをめくるのももどかしく読み進んだ。 教師が教室を把握するためにとった方法の卑劣さは、胸が悪くなる。それがまた、実際にどこかで行われていそうで、今もどこかにマサオと同じように言葉を奪われている子どもがいるであろうことに、胸が苦しくて苦しくてたまらなくなるのだ。 最後の最後にマサオが見せた結末に、ようやく息を大きく吐くことができた。自分の怒りに気づき、認め、受け入れ、だけど、拳は振り上げるのではなく、収めどころを見つけることができたのがいい。相手をそれなりに認めたり、許したり、哀れんだり、できたのなら十分ではないか。たとえ、愛するとまでは至らなくても。 | ||||
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この本はとても読みやすく1時間そこらで読み終わりました。 読み終わって感じたことは、主人公が学校でおかれていた状況は「怖い」というよりも「かわいそう」と感じてしまい、アオも外見はグロテスクで不気味なのですか、言動や行動にそこまでの恐怖は感じませんでした。 なのでホラーとしては、眠れないほどの恐怖や脳裏に焼きつくような光景もないので、もの足りないなと思いました。 | ||||
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