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少女は黄昏に住む
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少女は黄昏に住むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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書店を巡り見つけられず。 やっと、手にいれられました。 嬉しく読ませて頂きます。 | ||||
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これはまあ、読んだら誰でもわかる「謎ディナ」の二匹目狙いでしょうね。 とはいえミステリ−としてのレベル自体はまあまあで、謎ディナシリーズよりは楽しめる方が多いと思います。 トリックも割とよく考えられてはいますが、結構一作毎との出来にもムラはあったりして、例えば一作目の密室トリックなど、なんでそんな手間をかける必要があるのかさっぱりわからない(ダメ案として却下された紙や布の代わりに紐一本使えば簡単に出来そうなトリックwwww)ものも含まれていたりします。 登場人物のキャラ設定等は結構いい線いっていると思いますが惜しむらくは、結構重要な役どころのはずの先輩役女刑事がほとんどザコキャラ扱いなことで、この辺はシリーズ化後の課題と言えるでしょう。 とりあえず自作も期待しております。 | ||||
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前二作とは違って、短編集であります。 シンプルなトリック解明モノなので、読みづらさやまわりくどさはすっきり解消されておりますが、収録作の当たり外れが激しいのが難点。 わざわざ名探偵を連れてこなくても 、普通に警察が捜査したら解決できそうな事件が3つほどあります。 キャラクターについては好き嫌いが分かれるでしょう。 | ||||
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軽く読める本格ミステリーです。連作短編集なので読みやすいです。 荒唐無稽な設定ですが、それなりに読者が納得できる説明があります。 | ||||
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キャラノベをちぎっては投げちぎっては壁に叩きつけしている私が一気に読み終えました(個人の感想です)。 どちらかというと、表紙と設定で前のめりになる萌え系の方より、若干引いた本格派の方にこそ読んでほしい短篇本格ミステリ集ですかね。 これ、ミステリなのに人がどんどん死ぬんです。それも秋の花みたいなのじゃなく、殺されます。びっくりして引きこまれました。あ、サスペンスじゃなくても人殺されるんだ!って。「殺人事件」ってタイトルに入ってないのに! そういえば昔のミステリはコージーとか言ってよく人が殺されてました。いつの間にかお悩み相談ほっこりカフェ的なのが主流になってましたが、これはそのコージーに分類されるんでしょうか。血の海に人が倒れてても最初から死体扱い、密室パズルの謎を保つ方が大事だから救急車呼ばない、え?命の価値、低すぎ?みたいな正統本格ミステリです。冷徹に全てが謎に奉仕する、本格の世界観がまず提示されるんですね。ところがそこからがユニークで、主人公の一人(ワトスン役)であるマコちゃん刑事はその本格のお約束に憤る。物語全体の方向性は本格なのに、マコちゃんはその論理の外にいて抗う人物なんですよ。面白い趣向ですよね。 それで、安楽死探偵っていうんですか、話聞いただけで解決する探偵いるじゃないですか。もう一人の主人公、ホームズ役の琴乃ちゃんは引きこもりっていうからそれかなと思ったんですけど、違うんですよ。マコちゃんを引き連れて、もうどんどんアクティブに犯行現場に出かけて現場検証しちゃう。音野順くんみたいに連行されるんじゃなく、率先です。なので引きこもりって設定は忘れた方がいいですね。ちなみに、表紙で勘違いしがちですけど、スウィーツ好き属性は琴乃んじゃなくマコちゃんについてます。 琴乃んはコスプレ毒舌オタク女子高生。引きこもり消しても属性重ねすぎだと思いますよね? でも、この盛りに盛った属性が結構効いてるんですよ。オタ友人脈をうまーく活用して謎解きしちゃう。マコちゃん脅して捜査情報喋らせるんですけど、これは刑事が素人探偵に情報漏らすエクスキューズとして機能してるんですね。きちんとお話の上で意味があるわけです。最近のキャラノベって、極端さチキンレースに突入してるじゃないですか。名ゼリフ言わせときゃいいんだろみたいな安易なオタク設定とか、必然性もなく毒舌・暴行・DV度を追究して極北に走る鬼畜設定多くて辟易。ウケるからそういうキャラ立てしろって編集に言われるんですよね、出資者は無茶をおっしゃる。その点、琴乃んはキャラノベのこのポジションの割にエキセントリックさセーブ気味です。年上を呼び捨てたり着ぐるみで出かけたり程度。キャラ付けはOKじゃないでしょうか。 マコちゃんは「退かぬのだ」と日本男児口調、琴乃んも「やあ、〜かい?」と菜々子さんや女帝ばりの麗人風喋り。地の文までマコちゃん語りなのでこってりし、慣れていないとむせるかも。ところがこの二人の演技調でみっちり繰り広げられる会話は、ひとつひとつ細かい犯行可能性を検証して潰していく本格の手続きなんですね。鮎川賞作家だけあってそういうところは丁寧です。つまり文体でむせてしまう本格好きの方に中身はむしろ好適でしょう。ラノベ的会話劇を期待すると、もちろんそういうコメディ会話も多少はあるんですけど、怒涛の推理劇に少々戸惑うかもしれません。 琴乃んは不可能犯罪ではないことを証明すれば事足れり、細部の詰めは警察の仕事というスタンスを強調します。わざわざ言われなきゃ詰み切ってないことに気づかないで投了するレベルの論理強度はあると思うんですが、理詰めで必至にまで持って行って、あくまで最後は警察が裏取ってくれましたと語る流れなんですね。これで、デビュー作で散々いじめられた、推理か推論かという議論にうっちゃり食らわせることに成功してます。さらには、琴乃んが犯人に心理トリックを仕掛けて追い詰めた挙句、推論が証拠なき推論のままで機能する論理を突き付けて崩折れさせる話まであり。本格でありながら本格原理主義に手袋叩きつけてますね、これ。興趣あふれます。 キャラクター小説としては、本格ミステリに散発的に入っていた記述が、最終話でしゅっとまとまります。あ、キャラノベ放り投げて本格やってるのかと思ったら、ちゃんとやるんですね。〆の最終話が、連作短編の最後を壮大なシリアス大オチにぶっ飛ばすいわゆる創元オチじゃなく、軽いキャラクター小説としての収斂になってます。鮎川賞作家の新境地という触れ込みでしたが、むしろ鮎川賞出版社の新境地を感じます。 | ||||
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