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記憶なき殺人
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記憶なき殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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1930年代のアメリカ。ミネソタ、セントポールの殺人事件が始まりです。美人ダンサー殺しを担当する警部補と、その犯人とされた記憶障害を持つ大男のホワイト。この二人の絡みがストーリーの中心ですが、ハラハラドキドキのサスペンスものではありません。悪徳警部補に、いいように使われてしまう主人公のホーナー警部補。もう一人の主人公ホワイトの無実を16歳のマギーがホーナーに訴える所から、並みのミステリーと別の展開になります。44歳のホーナーとマギーの道ならぬ恋。どこまでも人を怨まず、どんなひどい環境も受け入れるホワイト。ていねいな情景描写と人の心の内面が切々と書かれていて、胸を打ちます。変わり者のレッテルをはられたホワイトを、人間としてあつかってくれた良心的な看守や神父。ひどい話なのに、救いもありました。最後まで読んでください。涙がこぼれます。 | ||||
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普通のミステリー小説とは明らかに違う本です。「こんなのありか」というほど理不尽です。何の罪もない者が終身刑の刑罰を受け、主人公の刑事らも、結局何もできず、ただただ流されるままにストーリーが進んでいった、という印象を受けました。記憶というものに対するホワイトの考えには時折はっとさせられるところも多々ありました。しかし物語全体に関して言うと、作者がこの作品で何を伝えたいのか分からない。何のためにペンを取ったのかが分からないんです。冤罪を訴えるにはあまりに説得力不足ですし。人生には確かにこのような理不尽なことやその運命を受け入れざるをえないこともあるかもしれませんが、小説でこのようにしなくても…。感じ方に個人差はあるかもしれませんが、本当にスッキリしない話でした。 | ||||
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容疑者になる、ハーバート・ホワイトという人物の造形が実に秀逸だ。 障害ゆえに理不尽な運命を受け入れるホワイト。諦観という武器で、過酷な人生を乗り越えていく姿は感動的だ。 人生にはどうしようもないことがある。それをどう受け止めるかがいかに大事かを考えさせてくれる。そこに、ハードボイルド魂を感じた。 文章がいい。描写がいい。謎解きなどという、子供だましに拘泥していないのがかっこいい。 普通のミステリーなど読み飽きた、大人のミステリーファンにおすすめしたい。 | ||||
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