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記憶なき殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
記憶なき殺人 (講談社文庫)

記憶なき殺人の評価: 4.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

しみじみかみしめる、いい本です。

1930年代のアメリカ。ミネソタ、セントポールの殺人事件が始まりです。美人ダンサー殺しを担当する警部補と、その犯人とされた記憶障害を持つ大男のホワイト。この二人の絡みがストーリーの中心ですが、ハラハラドキドキのサスペンスものではありません。悪徳警部補に、いいように使われてしまう主人公のホーナー警部補。もう一人の主人公ホワイトの無実を16歳のマギーがホーナーに訴える所から、並みのミステリーと別の展開になります。44歳のホーナーとマギーの道ならぬ恋。どこまでも人を怨まず、どんなひどい環境も受け入れるホワイト。ていねいな情景描写と人の心の内面が切々と書かれていて、胸を打ちます。変わり者のレッテルをはられたホワイトを、人間としてあつかってくれた良心的な看守や神父。ひどい話なのに、救いもありました。最後まで読んでください。涙がこぼれます。
記憶なき殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:記憶なき殺人 (講談社文庫)より
4062649640
No.1:
(5pt)

ハードボイルドの新しい夜明け

容疑者になる、ハーバート・ホワイトという人物の造形が実に秀逸だ。  障害ゆえに理不尽な運命を受け入れるホワイト。諦観という武器で、過酷な人生を乗り越えていく姿は感動的だ。  人生にはどうしようもないことがある。それをどう受け止めるかがいかに大事かを考えさせてくれる。そこに、ハードボイルド魂を感じた。 文章がいい。描写がいい。謎解きなどという、子供だましに拘泥していないのがかっこいい。  普通のミステリーなど読み飽きた、大人のミステリーファンにおすすめしたい。
記憶なき殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:記憶なき殺人 (講談社文庫)より
4062649640

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