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キネマの神様
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キネマの神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全124件 101~120 6/7ページ
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良い小説の定義はたくさんありますが、そのひとつに如何に自然にその世界に惹きこんでくれるかがあると思います。そういう点でこの作品はものすごく自然に世界に惹きこんでくれ、キャラの立った温かい登場人物に囲まれた素敵な時間を過ごさせてくれる良作だと思います。 主人公が長年勤めた会社を離職、それを告げられないまま入院中の父の代わりに管理人の仕事を引き受けた事から始まります。人の良い父ながらギャンブルで身を持ち崩し長い間家族に負担を強いてきた父。その父が仕事の合間にしたためた映画の批評(というより雑感ノート)を目にした主人公が、その想いに応えるように書いた映画と映画館への想い。その一文がやがて大きなうねりとなり、世界に広がってやがて大きな奇跡を起こす…というストーリーで特に際立った特異性、独自性はありません。先の展開も読めますし、ほぼその予想通りにお話しは進みますが、そんなことはこの作品の素晴らしさを何ひとつ損ないません。 家族の愛、本当の友との友情、もう二度と会えない人への寂しさの混じった、それでいて温かい想いなど、読んでいて共感というか共鳴させられるところが非常に多く、電車の中で読んでいて勝手に目から零れようとする涙をこらえるのに非常に苦労しました。正直なところ映画の感想、消えゆく町の小さな映画館への想いでこんなに泣かされるとは思いもよらなかったというのが率直な感想です。 ちなみに私はこの物語に1960年代のハリウッドの映画を観ているような不思議な既視感を感じました。 作者の筆致や丁寧な言葉づかい、柔らかく温かな登場人物たちのやり取りは、まるで作者が往年の映画、それも小さな町の映画館ならでは臨場感、感動を小説の中に再現しようと試みているようで、活き活きとしたキャラクターや本物の悪人が出ない人間への愛情あふれる演出、人生賛歌のような生きる喜びに溢れたストーリーに、つい先日観なおしたばかりの1960年代の名作「ポケットいっぱいの幸福」を思い出しました。 映画や小説、漫画など媒体は違えども、本当のエンターテイメントというものは、派手なアクションや暴力、はては悪人すら無くても作り得るのだと改めて教わった気がします。ストーリーは非常に単純明快ですが、それ故に文章やキャラそのもの含めて非常に味があるというか魅力いっぱいなので、何度読んでも面白く、そのたびに素敵な作中の世界に連れていってくれます。そういうところもまた映画的なのかもしれません。 最初は勢いに任せて読み、そのあとはじっくり一人で溢れる涙をこらえる事なく感動に身を任せて読むのがお勧めです。 | ||||
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自分と同世代のヒロインの目線でえがかれているからか、 共感出来るところがたくさんありました。。 ローズバッドが亡くなってしまったところでは 思わず涙が出てしまいました。 ニューシネマ パラダイスを未だ観た事が無いので、 ぜひ、観てみたいと思います。 | ||||
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映画への愛が溢れた小説。映画はほとんど観ないので、作中に出てくる映画も観てないけど、それでも全然楽しく読めた。原田マハの作品は2冊目になるが好きな作家になりそうだ。 | ||||
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特に比較的年齢層が高い人にいいかも。 原田マハさんの作品って 読んでてあたたかい。 | ||||
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最終章は電車の中で読みました。 思わず涙が出て少々恥ずかしい思いをしました。 | ||||
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映画を題材としたとき こういうアプローチがあるんだ!と 思わされました。 主人公は誰なのだろう?最後まで読み終わっても誰という 主人公がいないように思えてきた。 それは きっと映画そのものが主役なんだからなんでしょうか。 そして、こういうコメントを書いている中でも 作品中にある、映画へのコメントの文章を見ていると 愛のある文とはなんと難しいことだろうと考えさせられます。 さて、今は映画離れが言われていますが DVDでも同じ作品じゃ ないか!! というとき、あらためて思えば 映画館のあの空気感。 終わったとき徐々に照明が明るくなっていくと現実に戻ってきた 実感。 それらに愛をもって描いてる作品だと思います。 映画館に普段行かない人にも 是非読んでみて欲しい作品です。 それでいて☆4つなのは、最後がなんか急いで終わったように 感じてしまうからかも。ブロガー同士の遣り取りはイイ感じなのに それ以外の会社と会社の動きなどが せっかく主人公の1人である 女性の以前の会社まで描きながら中途半端に感じてしまうからです。 | ||||
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内容はみなさんが書いてあります。 とにかく、綺麗な小説です。 綺麗な書き方。こんな小説。いいですね。 ライトノベルみたいな本が多い中、 安定して読める優しい空気を流す本は珍しいのでは? ダメジジイは昭和を感じますが、みんなダサっ!それでも素敵です。 | ||||
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原田さんの本は自立した女性が殆どで共感出来る所とそうじゃないって思う所が有ります。映画好きには堪らない良い映画が沢山出てきます、ダメダメなお父さんも打ち込める物が出来徐々に変わって行く所も良いですね、他のレビューを載せる方達のようには上手く書けませんがとにかく良いです | ||||
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日経新聞の記事にフィールドオブドリームスの評論の一部が引用されていたことをきっかけに拝読しました。すぐに引き込まれて、一気に読みました。映画、観たくなりました | ||||
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原田マハ「キネマの神様」を読了。読んでいて涙が出てきました。大人のファンタジー。大傑作です。心が洗われるとはこのことです。近年にない感動作でした。映画と映画館、そしてそれを心から愛する人々の話です。その愛が文面や行間に沢山詰まってます。その愛が私達読者にしっかりと伝わるのです。その愛は純粋で正にサニーサイドな愛なのです。ほんとに感動する作品です。大推薦の一作です。 ゴウの映画評の最後「合掌」という表現が中島らもの初期エッセイにも出ていました。ローズ・バッドの「GOD BLESS YOU」との対比が良かったです。 | ||||
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映画にはあまり詳しくはなかったが、この本を読んで、映画館でもっと映画を見てみたくなった。昔の映画も。 また、親子(父と子)のつながり、映画を好きな人たちのつながりが次第に周囲を巻き込んでいく展開にぐいぐい引き込まれていった。久々に涙しながら読んだ一冊。無味乾燥な、ぎすぎすした日常を過ごしていると感じている人には、お勧めの一冊。 | ||||
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『楽園のカンヴァス』が良かったので読みました 原田マハさんはまだ2冊目です 特に映画が好きではないですし 途中で結末は想像できたのですが 少し涙するところもあり 読後はほっこりとやさしい気分になりました ストンの心に響く純粋な文章が私は好きです | ||||
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ついつい引き込まれてしまった。 読み終わって、ほんわかした気分になった。 映画はあまり見ないが、つい見たくなる。 | ||||
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久しぶりに本を読んで感動しました。職場に持って行って紹介しました。 良かったです。 | ||||
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昨夜、11時頃から読み始め、眠かったのにすっかり目が冴え、朝刊の配達のバイクの音に我に帰り、いったん本と瞼を閉じることにしました。そして、今朝9時過ぎに目覚めると同時に朝食も洗顔も後回しで、後半を一気に読みました。涙が止まらず、もう観念して好きなだけ涙を流しました。涙がこんなにあったかいものだったことを、日常の中で忘れていました。 テレビで男性のタレントさんが読んで号泣したと言っていたので購入した本でしたが、どういう泣かせの仕掛けがあるんだろうかと、興味本位で読み始めただけだったのに、何と言いますか、この本に出会えたことが幸運だったとしか今は言えません。日本語が読めて、この本が原文で読めて良かった、そんな気持ちです。 この話に出てくる映画は殆ど観ていました。名画座にも学生の頃よく通ったものでした。でも、今は映画館から足が遠のいています。そして、気になっていながらまだ観ていなかった唯一の映画がこの本の中で最重要な作品であることがショックでした。 本当は何処かの小さな名画座で観たいところですが、それまで待てないのでDVDで観るつもりです。キネマの神様、そこは勘弁して下さい。 作者の原田マハさん、こんな素敵な本を書いて下さってありがとうございました。 | ||||
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いつも映画館に行けるわけではないけれど、 いい映画は、ひとりでゆっくりと映画館で観たい。 熱烈な映画愛好家だけではないわたしも、作中の人物達と、作者と握手したい! 映画礼賛の物語であると同時に、映画をめぐって再生していく人たちの話でもある。 名画座の主人が、きょうの2本は、 アダムスファミリーとリトル・ミス・サンシャイン とあった。 リトル・ミス・サンシャインを出すあたり、このテラシンと握手!! 楽園のカンバス より、ずっといいと思うのはわたしだけだろうか。 もっと深く優しい物語だと思う。 | ||||
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タイトル通り、映画にまつわる小説なのだけれど、これが実によくできている。 大企業のシネコン設立部門で働いてた39歳独身の歩(あゆむ)。 社内の争いから会社を辞め途方に暮れていると、80歳の映画とギャンブルが死ぬほど好きな父親が倒れるゴタゴタの中、ひょんなことから、映画雑誌の編集部で働くことになる。そこで起きる騒動とは…。というお話。 ここに出てくる人間は、みんな傷を持っている。 大企業からはじかれた主人公、ギャンブル狂で何度も身を持ち崩した父、客が不入りの名画座の支配人、かつての栄光の神通力を失いつつある映画雑誌、そこでなんとか踏ん張ろうとする女編集長と編集者たち、引きこもりでニートの編集長の息子…。 この小説は、映画をモチーフにしながら、彼らが、自分を、人生を、仲間を、そして親子の絆を再生しようとする物語なのだ。 もちろん、物語の中では、映画好きにはたまらない、映画館で映画を見ることの至福が、いきいきと描かれる。 素晴らしい名画をみているときの、人々の喜ばしい顔、うっとした様子、そして見終わった後、非日常から日常へ静かに戻る場所としての映画館…。映画好きにはたまらない描写が目白押し。 そしてなによりも、この物語の中の主人公の父「ゴウ」が素晴らしい。 素朴ながらも、映画をとことん愛し、映画の感想をずっと書き続けてきた、その父の文章こそが、すべてを再生させるきっかけになるのだ。 このあたりの、父の文章、主人公の娘の気持ちの描写は、何度、涙が出てきたかしれない。 特に「フィールド・オブ・ドリームス」についての思い入れと愛情のあふれる文章が素晴らしい。そこに彼もまた父と子の関係への憧憬を見出す。 そして現れる好敵手。 その彼にも秘密があって…。 家族の絆は…? 閉館を決めた名画座の運命は…? と後半は怒涛の勢いで進んでいき、ページをめくるのがもどかしくなる。 そして読み終わった後は…感動すること間違いなし! まるで一本の映画を観終わったような感慨を覚えるに違いない。 「フィールド・オブ・ドリームス」「七人の侍」「硫黄島からの手紙」 そして「ニュー・シネマ・パラダイス」。 これらの映画が好きな人が読めば、楽しめること、保障します。 ぜひ、手に取ってみて。 | ||||
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この本を読むと、心が温まります。 映画、映画を囲む人々、家族愛、友情を描いた作品です。ゴウのように、こんなにも映画を純粋に好きなことがどれだけ素晴らしいことかがわかります。わたしも映画館に行こう! | ||||
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この作品も作者に関する知識もなにもなく読み始めたが、 読み進めて行くうちに止まらなくなった。 子どもの頃見たヒーローもののように。 純粋に素敵なお話だと思う。 | ||||
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40代で大企業を退社した主人公・歩(独身)が、 父親に触発させる形で書いた映画レビューがきっかけで、 老舗映画雑誌や名画座の建て直しに奔走する。 原田さんは父と娘の関係性を、温かくユーモラスに描くのがうまいと思う。 病気で倒れたあともギャンブル好きで借金を重ね、 毎日数本映画を観続けるバイタリティあふれる80歳(!)のお父さんは、 愛嬌があって憎めない。 作中の映画レビューも、各々語り口が味わい深い。 お仕事小説としても面白いし(後輩の女の子との友情も素敵)、 ガリガリ恋愛していないアラフォー女性の肩の力の抜け方が感じも心地よく、 最後に待っていたちょっとしたエピソードににやりとする。 良い意味でハリウッド映画的なハートフルサクセスストーリーといった感じで、 もちろんできすぎな面はあるけれど、 途中からじんわり泣け、最後はすかっと気持ちよく酔えた。 | ||||
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