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キネマの神様
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キネマの神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全124件 1~20 1/7ページ
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おかえりキネマの神様を、読んだ後で、映画の原作を読んで見たくて、読みました。映画より、ずっと感動しました。 原田マハさんの小説は、いつも一気に読んでしまいます。 | ||||
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「ジョーズはスマホで見た。これが今の映画の見方」と言っていた。少しショックだった。青春時代は金もなく楽しい思い出は少ないが、池袋の文芸座でオールナイトを見て、地下鉄二駅分を歩いて帰るのは、数少ない娯楽だった。同じような経験をしていた人は結構いたと思う。時代の変遷は加速度を増し、文中で重要な役割を果たす「ブログ」はおろか、今やYouTubeですらオワコンと化しつつある。ところが一方でレコード盤が若者に買われているという。一周回って名画座復活の時代は・・・来ないんだろうなあ。 とてもいい作品でした。 | ||||
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別物と貶す向きもありましょーが、面白かったんだから仕方がない! | ||||
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原田マハさんは読者を外へ誘うのが本当に上手い。旅へ、美術館へ、そして映画館へ。この本を読んだら誰でも「たまには名画座(安い料金で往年の名画を見せてくれる小さな映画館)へ行ってみようか‥」という気持ちにさせられるだろう。 本書はまるでアメリカン・ドリームを映画にしたような作品だ。映画館で観る映画が大好きなおじさんが、好きが講じてとてつもない幸福な奇跡を起こす。その展開と結末が実に心地良い。これが映画なら「全米が泣いた」とキャッチコピーが入るだろう。泣かないまでも、込み上げてくるものがある。 「キネマの神様」のサブタイトル「The Name above The Title」(題名より先に来る名前)‥小説の中でラストを飾るこのタイトルのシチュエーションに拍手を送りたい。 解説の片桐はいりさんのエピソードも実にいい。キネマの神様は本当にいるのだ。それを温かく伝えている。 | ||||
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良い映画は何度も観ても良い。良い映画は、原作小説で振り返ってみても良い。なので映画を観てストーリーを知っているとしても、映画を二度も三度も観なおすように、小説と言う形で映画やその原作となった物語という名の小径を、もう一度辿ってみてもいい。 そんな想いで、映画館で先に映画化された作品として観てしまった『キネマの神様』の原作小説を読み始める。最初は、沢田研二の名演を思い出しながら、映画と酒と博打が好きなダメオヤジを追いかける。彼のイメージは小説でも映画そのままだ。しかしストーリーは映画とはやがて袂を分かつ。 本作映画版は、映画らしくやはり相当にアレンジと再構成を積み上げた物語であった。原作小説にはない過去と、原作小説のほとんどを占める現在を去来する構成が映画であった。過去のシーンは美男美女の演技によりしっかりと山田洋二監督らしくリリシズム溢れる淡い回想として表現されていた。そして現在のくたびれた老人である主人公と、小林稔侍演じる映画館経営者である親友の背中に表される永い年輪はとても印象的だった。 映画は素晴らしかった。でも原作小説とは完全に別物なのであった。この原作を手に取ってそのことを改めて知った。もっとも原作を先に読んで映画という順番が正なのだ。ぼくは原田マハさんの未だ未だ最近のファンなので、映画は先に観てそれなりに山田洋二節に感動させられてしまった。それよりも何よりも沢田研二の落魄の演技が凄まじかった。だからぼくは本書を読む中で彼の演技はそのまま想像の世界でも活かすことができた。沢田研二につくづく感謝。 さて本書はタイトルの通りキネマを主題とした映画好きのための小説である。映画と言っても家庭で観るDVDやネットフリックスの類いのものではなく、劇場で観るものにこだわる。劇場と言ってもシネコンではなく古い名作映画専門の名画座である。 ああ、あの映画館たち。名画座での時間は。ぼくの人生の必要不可欠な給水所であった、映画無しでは生きて行けなかった十代、二十代。などと、この作品の中に入りたくてうずうずしてくる。それがこの『キネマの神様』という作品の最大の魅力だ。 映画の話を映画でなく文章で綴る、という技を使うのに、原田マハという作家は映画評論の応酬というアクロバティックな手法を用いてみせた。作中で戦わされる日米の評論の応酬こそがこの作品の真価であり、その部分は小説史(あるいは映画評論史)に残る大変な優れものであると思う。ましてやそこで語られる映画が自分にとって大切な記憶に繋がる作品群であるなら余計に。 読者の涙腺をくすぐるのが元々巧い作家ではあるが、映画を使われるとさらにやばい。通勤電車の中で読んでいると、さらにさらにやばいのである。映画そのものの強烈な記憶が被ってくる。『ニューシネマ・パラダイス』の段では、エンニオ・モリコーネの音楽まで耳の中で鳴り響いてしまう。やめてくれ! と心の中で叫びながら電車の中で本を閉じる自分がいるのだった。ううう。 さて本書の主人公は映画好きの父親だと思うが、語り手は娘の方である。彼女は高額年収を獲得するキャリアウーマンだったがひょんなことから会社をスポイルアウトされ、小さな映画雑誌の記者として第二の人生を歩き始める。独身の四十代。原田マハの多くの作品と同じく、本書は基本的にこの女性の仕事小説である。 映画のように美しい情景や、懐かしい少年時代の想い出は映像としてはもちろん文章としても出てこない。飯田橋界隈の小さな町を舞台に、映画とそれを扱うマスコミの中の物語である。もう一つの主人公は、今にも潰れそうな小さな映画館<テアトル銀幕>だろう。映画版では古い映写機に寄り添う小林稔侍がいい味を出していたっけ。今ではなかなか見つけることのできなくなった名画座文化が、今では心が痛くなるほど懐かしい。 片桐はいりのあとがきが素晴らしい。元映画館のもぎり嬢であり、『もぎりを今夜も有難う』という映画愛溢れる本を出しているそうである。これも読みたい! さて片桐はいりは、あとがきの中で驚くべき事実に触れている。何と、原田マハももぎり嬢をやっていたのだそうである。しかもあろうことに池袋文芸坐で! ううう。ぼくの二十年くらいの映画歴は池袋文芸坐で育まれたものなのだ。ぼくは原田マハの6歳年上だから、ぼくはきっと若かりしマハさんにおそらく何度も入場券をもぎってもらっていたのだと思う。 この事実を知って、さらにこの作品はぼくの心に入り込んできてしまった。キネマの神様! 何という作品だろうか。 | ||||
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原田マハさんは表現力が凄い人ですね。 その映画を知らなったとしても、読者を観たことがあるような気にさせる力があります。 この本が、絵画の話じゃないのに余計にビックリしました! | ||||
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少しアレンジしていた映画も良かったけど、小説が、派手ではないけどおもしろかった。 | ||||
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★3.7/2022年89冊目/7月14冊目/『キネマの神様』(文春文庫/文藝春秋)/原田 マハ/P.331/2011年/620円+税 #読了 #読了2022 初めて読んだ原田マハ作品。話の展開は緩いと感じたけれど(直近で道尾秀介を読んでおり…)、素直で朗らかな流れが気持ちよく、ラストも綺麗。後半は4回ほどウルっときた。「お願い。読んで」「読まない」「…読んでってば!」(p312)のやり取りも歩と郷直の性格がよく現れていて感動した。私も映画館で見る映画が好きだ。はじまる前、終わった後、その後の語らい(もちろん一人でも観ても○)、全て含めて作品である。原田氏の映画への愛が詰まった作品だ。誰かが語る自らの「好き」を聞くのは気持ちがいい。名画座に行きたい。 | ||||
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山田洋次監督・脚本の映画を先に観て、「原作も読んでおくか」という、本気度の低い動機で買っておいたのですが、読んでみて参りました。 多少のご都合主義的な展開は同じものの、映画とは異なるストーリー。、出てくる人物が実に優しく魅力あふれる人ばかりで、何よりもあふれこぼれる映画愛に、後半の1/4は泣きっぱなしでした。 映画を原作者がノベライズした作品も出ているということで、そちらも読んでみたくなりました。 | ||||
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いつも原田マハさんの作品を読んだ後は心が暖かくなります。 映画にすごく詳しくなくても、楽しめました。また、作品内の映画も見てみたくなりました。 | ||||
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ありふれた作品のように、展開はほぼ想像できるのだけど、描写が丁寧で、すっと心に、染みる。読み飛ばすこともせず、最後まで気持ちよく読める。作者の他作品も是非読みたいと思わせる。クライマックスからラストはかの映画音楽が頭から離れず、涙が抑えられなかった。 | ||||
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とにかく読んでて楽しい。幸せな気持ちになる。いつの間にか涙が頬を伝っている。作者の筆は人の琴線に触れるのが本当に巧みである。ほんの些細な事件も、ハラハラさせられたり、じらされたりしてついついページを捲ってしまう。また、文体も軽快で重たくない。しかも、ゴウとローズ・バッドの書き込み合戦は、映画を愛する二人が、まさにそこに存在していて、こちらはそれを楽しく眺めているような、そんな気さえしてくる。また、様々な登場人物たちが生き生きと描かれている。キャラが立ってるのである。映画への造詣の深さもさることながら、作者の読者を楽しませようというエンターテイメント性は、この作家を述べるときの重要なポイントだと思う。 「キネマの神様」に出会えたような、そんな幸せな時間だった。 | ||||
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全く違ったストーリーに驚いた。 同じ題名で、2度楽しめた感じです。 映画を観てから小説を読むことがたびたびあります。 その場合は映画の登場人物と小説の中のイメージを等しく して読むことになりますが、この小説の中に出てくるゴウさんは 志村ケンでもジュリーでもなく、私の中では泉谷しげるが、 頭の中から離れませんでした。 冒頭に2度楽しめたと書いた通り、別物としてどちらも 感動ものでした。 | ||||
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久しぶりに本読んで泣きました。映画好きなら間違いなく楽しめる! | ||||
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本は綺麗に届きました。自分を曝け出す、素直な気持ちが大切だと思う。一つにのめり込めるなにかが欲しくなりました。 | ||||
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映画もいいけどやっぱり本がいいと思う作品に出会えて感謝読みながら全て想像できるから | ||||
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映画というテーマを題材にした家族の物語。 大手映画供給会社を辞めて中小映画雑誌出版社に勤務する主人公歩とギャンブル・映画好きの父がメイン。 とあることがきっかけで父が主人公の会社のライター?となるのだがその文章がとにかく温かい。 映画のいいところにフォーカスを当てていて、その映画をつい見たくなります。(ついブックマークしちゃいました。) また途中から父の評論に鋭くコメントを入れるローズバッドというキャラが出てくるのですが、その人に当てて書いたメッセージを読むときはハンカチが必須です。 | ||||
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悲しい出来事が起きても、登場人物が皆喜びを感じられているストーリーでよかったです。 序盤は、情景描写や登場人物の背景をインプットしつつ、章を締め括る言葉のおしゃれさに魅かれていました。 終盤に差し当たると、素直な文章でストーリーを描写していて、情景が頭に鮮明に浮かび上がります。 最後まで軽快に読むことができました。 どうしようもない父の、娘や友達のために自分を顧みず他人に頭を下げる所に感動させられました。 | ||||
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あと一週間後に馴染みの映画館(シネマコンプレックス)で、本書「キネマの神様」が上映されま す。著者の作品という事もあり、ハンカチ持参で観に行く予定です。その前に一読しようと思い立ち ました。 ギャンブル依存症で借金まみれの父親や引きこもりの”ばるたん”こと社長の息子などキャラ立ち過 ぎの登場人物が主人公・歩をフォロー。物語に彩を添えている。色々苦難を乗り越えてハッピーエン ドに至るという、いたって固定されたパターンの真面目でシンプルなストーリー。 そんなアホなと思わずつぶやいてしまう程、事態がトントン拍子に好転する。いくらフィクション でも出来すぎでしょうと若干引いてしまう。が、たゆたえども沈まず素直に物語に身を任せて行くと ハートウォームの胸キュンで涙がにじんでくる。 映画を愛する人たちの熱い想いがストレートに伝わってくる作品だった。映画が楽しみです。 | ||||
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泣いたー❗ 人生で一番大好きな小説になりました。 お勧めです‼️ | ||||
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