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セーラー服と黙示録
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セーラー服と黙示録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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冒頭30p程、キリスト教を題材にした陰謀論やら謀略が語られ ミステリを買ったはずなのに、なんだこれと買ったことを後悔。 しかし、そこから始まる世界観の綿密な説明描写にふれ、 女学校内で探偵能力の一端を光らせる主役3人の魅力にふれと、 作品世界に馴染んできた中盤からは楽しく読めました。 ・堅苦しめな文章(読みやすさより作者目線な文章というか。) ・キリスト教や宗教関連の話への知識や耐性。 ・独特の(上記含め)作者が構築した世界観への相性や耐性。 この辺でかなり、人を選ぶと思います。また、肝心のミステリ部分も、 意外なオチやどんでん返しを”主に”期待する人にはあわない内容です。 ただ私は、総論から入って各論まで落としていく緻密さや 不自然さを見つけ繋ぐ観察・洞察を十分に生かすその推理プロセスに大満足でした。 | ||||
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古野まほろはクローズドサークルの設定をするのが上手い。 今作の舞台は日本であって日本領ではない孤島、三河湾に浮かぶヴァチカン領。 そこに立つカトリック系のミッションスクール「聖アリスガワ女学校」で事件は起きる。 この設定だけでもう、探偵が活躍する素地を整えてしまう。 孤島かつ外国領ということで、警察権力の介入を考慮しなくてよくなり、 学校ということで容疑者の身体検査、所持品検査の問題もクリア。 そして実際に探偵するのは、将来名探偵を目指す女学生達-。 このアリスガワ女学校は、探偵養成学校なのだ。 だから事件が起きても慌てず騒がず、犯人を見つけることで友人の敵をとろうとする。 その流れがまったく不自然ではない。 探偵小説の「世界観」がほころびなく作られており、無理なく読者として作者の挑戦を受けられる。 その内容は、ある年の卒業試験で起きた密室殺人事件を解決すること。 ミステリ部分については、古野まほろのする事である。文句なく面白い。 解決のアクロバティックさもまほろならではである。 「セーラー服」シリーズの第一作を、是非一読されたい。 世界観は「天帝シリーズ」と共通するが、登場人物はほとんど新規である。 そのため、「果実」などを未読でもまったく問題はない。まほろ入門としてもお勧め。 | ||||
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探偵養成学校聖アリスガワ学園で起こる殺人事件がメインテーマ、そのために作りこんだ設定がガチガチのガチで面白い。 探偵小説にありがちな結末ではなく消化するまでに時間がかかる。 がしかし、何度か読み返すたびに違和感の正体に気付く。世界観を作りこんで、その世界のルールで探偵する。そこになんら矛盾はなく素晴らしい出来だと思う 内容的には、奇跡審問官、エヴァ的なところ、キリスト教史等、興味の惹かれる内容で僕が今まで読んだ中で一番おもしろいまほろだった ただ、ルビの多用が減った代わりにカタカナonlyの言葉が多かったので逆に分かりにくい言葉が多かった気がする。探偵小説好きにはたまらない一冊だと思う | ||||
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