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魔性の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
魔性の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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上巻に続いて下巻の1/4程度までは非常に良い出来。しかし、そこからが宜しくない。 (1) ディレイニーがサイコ・キラーの目星を付けるのが早過ぎる。もしこの設定なら、残りの3/4程度に丁々発止の駆け引きを用意してしかるべきだが、その工夫が見られない。 (2) ディレイニーが署長に復帰してしまう。ここからは通常の警察小説で、犯人がサイコ・キラーである必然性が希薄な上に、そこまであった"人の繋がり"の物語が雲散霧消してしまった。 (3) (1)とも絡むが、読者はディレイニーとサイコ・キラーの頭脳戦を期待しているのに、提示されるのは、アクション映画や西部劇風のアメリカ流活劇である。 サイコ・キラーの影が非常に薄くなってしまい、完全にディレイニーの物語になってしまっている。しかも、その言動は常軌を逸していると言って良い程に不自然で違和感を覚えた。結局、予想はしていたが、「The first deadly sin」を犯していたのはディレイニーの方だったというオチでモヤモヤ感が残った。 サイコ・キラーであっても、警察官であっても、あるいは一般市民であっても、誰しも「魔性」を持ち得るのが人間社会との意匠なのであろうか。卓見だとは思うが、下巻中盤以降の"つまらなさ"加減は如何ともし難い。竜頭蛇尾の作品との印象を免れなかった。 | ||||
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