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製鉄天使



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【この小説が収録されている参考書籍】
製鉄天使
製鉄天使 (創元推理文庫)

製鉄天使の評価: 3.14/5点 レビュー 22件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 1~20 1/2ページ
12>>
No.22:
(3pt)

中国武俠小説のような荒唐無稽さ。空を飛ぶバイクに伸縮する金属バット

『赤朽葉家の伝説』に感銘を受け、手に取りました。赤朽葉家の女当主二代目は、レディズのトップにして漫画家という、壮絶な人物ですが、この二代目を題材にしたスピン・オフ小説です。

予想とは異なり、リアルな人間関係の記録ではなく、荒唐無稽なレディーズの戦闘ストーリーでした。中国の武侠小説のように何でもありの武闘描写がキモなのでしょうが、私にはついていけません。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.21:
(2pt)

暴走族の時代

2009年に出た単行本の文庫化。
 『赤朽葉家の伝説』からのスピンオフ作品。できれば、『赤朽葉家の伝説』から読んだほうがいいだろう。もともとそちらの一章だったのだが、割愛せざるを得なくなり、登場人物の名前や設定を微妙に変えて、一冊としたのである。
 1980年代の鳥取県を舞台に、女性だけの暴走族の活躍を描いている。いかにも80年代といったテイストが詰め込まれており、この頃に青春を過ごしたひとたちには懐かしいのではないか。
 ただ、ストーリー展開は『赤朽葉家の伝説』のままであり、改めて読み直させられても……。
 また、暴走族に興味や共感のあるひとでないと、読み通すのはつらいのではないか。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.20:
(3pt)

個人的には好きだけど、無理して読む必要はありません。

桜庭先生の本には「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」から入りました。
私は推定少女、少女には向かない職業、etcが好きなので、心理描写的な部分は楽しく読めました。
小豆が自分自身の変化に戸惑う場面はお気に入りですね。
ただ、主人公の特殊能力の方は読みながらも、それ要らないだろとツッコミ入れてました(笑)
主人公の主なステータスに必要性が感じられす、星3つかと思います。
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4488024505
No.19:
(5pt)

中国地方≒アリゾナ砂漠?

鳥取の小さな村で代々製鉄業を営む家の、鉄に愛された娘がレディースになって
『アリゾナ砂漠のような』中国地方を統一していく……という荒唐無稽な設定かつ、
突っ込みどころ満載な、八十年代独特のユルさを持ち合わせたストーリー展開だが、
大人とも子供ともいえない十代半ばの、言葉では言い表せない、
何かしたいという自分の中で溜りに溜まったエネルギーを、
バイクで走り続けるという形で昇華する姿、
そしていつか訪れる終焉へのカウントダウンを巧く描いている。

小生とは世代は違う上、ノーへルノーライセンスのまま
盗んだバイクで走りだすことは無かったものの、
前時代的なボンタン・短ランがデフォルトだった所謂『荒れた学校』で
中学時代を送っていた自分には、今となっては皆目意味不明な
アンリトン・ルール(不文律)に随分と振り回されていたことを思い出しました。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.18:
(2pt)

赤朽葉家の伝説で十分

赤朽葉家の伝説の2章の詳細を記しただけ。
大筋は知っちゃってるから盛り上がりにかけました。

個人的には、「話し手」の部分を増やしてそっちはそっちで盛り上げてほしかったな。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.17:
(4pt)

STAY GOLD

初めて読んだ桜庭一樹の本は赤朽葉家の伝説。他の著書については全く無知。
とても面白かったので次に読んだのが本書。偶然!
それがよかったのかもしれません。
赤朽葉・・・が僕は星5つなので差を付けてこちらは4としました。

レディースという言葉さえ知りませんでしたが物語はフルスロットル!!
デフォルメされた彼等の世界もこの物語にピッタリ、はまっていると思います。

ストーリー云々というよりも本書にも記述がありましたが
真っ赤に熱せられ冷えて鉄になっていく様。
熱く煮えたぎる血潮も然り。
若さ故の輝きなのかフィクション故の輝きなのか・・・

人生を無常と捉えるのでなければ人はそれぞれ大なり小なりの
フィクションをもって生きているのかな?とこの本を読んで思いました。

しかし何故エンディングが埋蔵金なのか?まぁおもしろくはありますが。
そこで金・・・GOLD・・・STAY GOLD!!
映画アウトサイダーのテーマ曲。スティービー・ワンダーが唄っていました。
僕が勝手に結び付けてるだけでしょうか・・・桜庭さん?
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4488024505
No.16:
(4pt)

4649

作者がラノベ作家から一般小説作家への転身を遂げた「赤朽葉家の伝説」のスピンアウト作品。設定をほんの一部引き継いであるので、先に赤朽葉をご覧になるとよいでしょう。読んでなくても問題なく楽しめますけれども。
読む人によってリアルな現実であったり、フォークロアだったりするであろう作品。もっともリアルといっても、今時ああいうタイプは少ないと思いますが、形は変えども少年少女の世界において「アアいう世界」はありますよね。
第1印象はネタの使いまわしかよ!でしたが、読み進めるにつれて単純な使いまわしでないことが分かりました。同じネタなのに、まるで別ものであるかのようにさえ感じられたくらい。このあたりは筆力ってやつなんでしょうね。うらやましい。
時折仕込まれる面白い表現には、きっちり笑わせてもらいました。「かかってこいと言っているのにかかってこられた」のくだりとか。
私自身は立ち入ったことのない世界ですが、不思議なことにシンパシーを感じてしまいました。昭和生まれの血に訴えかける何かがあったのかもしれません。
どうしても「赤朽葉」と比較せずにはいられない作品であり、その結果として★を1つ引いて★4つにしました。
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4488024505
No.15:
(3pt)

新ジャンル−山陰文学

「私の男」からの桜庭ファンですが、新しい「山陰文学」と思います。

70年代後半の、丙午の不良少女の物語。
その頃、TVドラマでも不良の物語は多くありました。
その時代を俯瞰するように、コミカルに描かれているのが読んでて心地よかったです。
超能力みたいなオカルトチックな演出も、あの時代を反映しているようでした。
まだ10代特有の不安や不満が大人や世間に対して放出されていたあの時代の雰囲気が凝縮されている作品と思います。
でもそれがわかるのは、やはりあの年代を、10代で生きていた人だけかも…。

同じ山陰文学でも、個人的には「私の男」っぽい雰囲気の作品のほうが好きです。

とても気になったのは、鳥取県が舞台で不良グループが中国地方を制圧する段階でなぜか「大都会の山口県」が最後の敵として描かれているところ。何となくそれは無いな…と(苦笑)
「少女には向かない職業」では山口県下関市の彦島が舞台になっておりましたので、著者は何か下関への思い入れがおありなのでしょうか?
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.14:
(1pt)

くだらなすぎる。笑わせる為に書いたのか?それならせめて短編にして下さい

初めて読んだのが砂糖菓子。
あれは本当に面白かった!!!
そして、次が読書クラブ。
これも女子校出の私には面白かった!!
(ただ作者の名前から勝手に男性だと思っていたので
女性だと知った時には、あ〜 それなら読書クラブ書いても
まぁ普通だわ。と思いましたが)
桜庭さんの作品の主人公の個性が好きなので
新作に期待してこれを手にとったわけですが
あたまっから『花のあすか組じゃん』としか思えませんでした。
桜庭さんは、大学をでていらっしゃるようなので
どちらかというと真面目な学生生活を過ごしたんでしょうね。
あすか組を参考にしたと公言なさっているようですが、
参考の域を超えていると思います。
漫画化をねらったとしても、中身からっぽでアホみたいです。
初めの10〜20ページ読み、あまりにくだらないので
新たな展開を期待し途中→終わりを読もうと試みましたが
くだらないまま あんなに長いのかと愕然として本をとじました。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.13:
(5pt)

いい!

あまりのアホらしさ(とてもいい意味で)に、終始にやにや笑いが止まりませんでした(笑)
まだ3章までしか読んでいないのですが、回を増すごとにアホっぽさが全開になっていきます。

小説というよりはマンガに近く―いや、小説の中でマンガらしいことを可能な限りやった―というような本です。そしてそれは成功していると思います。
評価は正直に言って難しいと思います。
★一つだけの方のレビューも納得できましたし。

ただ、私は非常におもしろい小説だなあと感じました。
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4488024505
No.12:
(1pt)

何のため?

何のために書いたのか分からない作品。

赤朽葉家の毛鞠の話をそっくりそのまま名前だけ変えて書く必要合ったのかなぁ?

一回読んだ作品をもう一度読ませられても、つまらない。

最近のこのひとの作品はほんとに面白くないです。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.11:
(1pt)

酷い・・・

桜庭さんの本は、初めて読んだのですが・・・びっくりしました
はっきり言ってこんなにひどい本は読んだことがないです。
遠回りな表現で文章は読みにくいし、
全体的にまとまりがなく、浅くて・・・
なんだか長ーいライトノベルを仕方なく
短くかいつまんで、無理にまとめあげたような。
もうすこし丁寧に?書いてほしいです。
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No.10:
(3pt)

コミカルな部分は新鮮に感じた。

主人公・小豆のコミカルな部分は新鮮で面白い。ただそれだけ!
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No.9:
(5pt)

斬新な文体

猫と烏や狸の会話が自然に織り込まれて行く不思議な文体。次どうなるのかと読者を引き込むこの作家特有の物語への『牽引力』もある。ファンタジーとして傑作と言えると思う。勿論万人受けはしない。若い世代に受けいられやすいかと思います。しかし『荒野』のようにおじさんはアウトと言うものでもない。・ラストに面白いものが待ってますね。
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4488024505
No.8:
(5pt)

一番輝いていた「あの時代」の物語

主人公の名前は赤緑豆小豆・・・名前などの細かな部分が違っていることから、どうやらこの小説は「赤朽葉家の伝説」の派生作品という趣のようです。

読み始めるとすぐに分かりますが、主人公小豆(あずき)の小学校6年から始まる、いわゆる「不良」としての日々が、ひたすら主人公の目線で描かれていきま す。ここには「薫り高い文学作品」や「純小説」の雰囲気は微塵もなく、常人にはちょっと辛い「族」言葉の語りや、激しい抗争の場面が延々と続きま すので、「直木賞作家」としてより、「武闘家」桜庭一樹の本音全開の物語と思った方が良いでしょう。

とは言っても、抗争に明け暮れる日々を描きながらも、随所に桜庭らしく「胸キュン」場面もちりばめられています。激しい言葉を使いながらも、その言葉にこもった一途な思いが胸を打つ・・・ そんな描写ですね。

基本的なエピソードは「赤朽葉家」で描かれたままですが、より細部に亘って描写されていて作品世界がリアルに感じられます。面白いのは「千里眼奥様」の娘らしく不思議な「力」の描写もあって、何となく・・・ファンタジーしてることです。(笑)

前半は疾風怒濤の展開、後半に行くにつれて辛くなるのは仕方が無いか・・・。

今思い起こせば、あの時代が一番輝いていた・・・作者の愛惜の念も感じられます。

ハッキリ言って「不良の日々」の物語で、「文学」を期待する人にはお勧めしません。日々肉弾戦を繰り広げる人間の生き様にも「興味がある」という人に、躍動する肉体から放たれる「雄叫び」こそ信じられると言う人に・・・。

私は・・・どちらでも無いけれど、ファンですから!
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No.7:
(1pt)

駄作

前々作、前作と期待外れのとどめが本書。二番煎じのネタを使うに及んで、作者の発想は枯れ果てたと言わざるをえません。「私の男」で燃え尽きたのでしょうか。賞を受賞して、その後泣かず飛ばずで消えていった作家の仲間入り目前です。安易なもの書きの姿勢を反省し、もう一度読者を唸らせる本を書いてください。まだ期待しています。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.6:
(5pt)

とても良かった。

桜庭さんらしい、思春期の女の子が題材の小説で、私はとても面白かったです。
私自身、以前から少女には向かない職業や、七竃と〜など、思春期の女の子を題材にした小説がとても好きだったので。
文章は稚拙と思われるかもしれませんが、私はこれはこれで味があると感じ、すんなりと受け入れられました。
逆にこれで硬い文章だと、なんかおかしいような・・・という気もします。
ストーリーももちろん面白かったですし、思わず胸にくるシーンもありました。
次回にも期待します。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.5:
(4pt)

原点回帰的作品

見事にぶっこわされた内容から不安視していましたが、実際読んでみるととても面白く、鉄を操る能力者が中国統一をするというライトノベル的な内容と文体とは裏腹に『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』に通じる哲学性がありました。
話の筋はかなりシンプルで、赤朽葉家の伝説を読んでいると先の展開が読めてしまう(元々そういう設定)ですが、マジック・リアリズムと暴力と少女性を強引に結びつけてしまった力技は評価すべきだと思います。
文体と内容がライトノベルそのものだとか言って酷評する人もいますが、桜庭の真骨頂はライトノベルに有り得ないほどの哲学性や文学性を付けて混沌とした作品に仕上げるところにあります。『砂糖菓子』や、『推定少女』のように。その点で、本作は初期の、痛々しいほどの鋭さを持った雰囲気を取り戻した、原点回帰的作品といえます。そしてその試みは、見事成功しているでしょう。最近の重い作品からライトな文体まで、幅広く書けるという魅力を改めて認識させられました。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.4:
(3pt)

打ち上げ二次会のどんちゃん騒ぎ。

某作家が自身のスピンオフ作品について「打ち上げ二次会のお祭り」と表現していたことがあったけれど
これもまさにそんな感じなんでしょうかね。期待していた分、ちょっと肩透かし。
面白くなくはない、それなりに泣ける場面や笑える場面、唸らされる場面もあるものの、
全体的にちょっとスベってる感じが否めませんでした。

怒りを覚えるほどではないけれど、得るところがあまりないように思えました。
どうか結婚でダメにならないでほしい。次回作に期待。
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505
No.3:
(3pt)

評価に困る

大傑作、「赤朽葉家の伝説」のスピンオフですが、非常に評価に困る作品でした。

けして面白くなかったわけではないのですが、レディースの描写がちょっとコミカルに過ぎるような気がして、シリアスな物語としてのめりこむことが出来なかったです。
基本的には、小豆の少女から大人への成長を画く作品だと思うんですが、消化不良な感が否めなかったです。
例えば小豆が鉄を操れるとか、特殊な能力が出てきたりしますが物語としての必然性に乏しかったと思いますし、章間に語り部が登場して、物語っているという構成はもっとひねれたと思います。
特殊能力とか非リアリズム部分をもっと誇張して書けば、古川日出男の「サウンドトラック」の様な魅力を得られたかもしれないですし、物語をコンパクトにしてエピソード部分のオチを活かす様な小説にしていればミステリとして評価出来る作品になっていたのではないかと思います。

否定的なニュアンスのレビューになってしまいましたが、著者の「赤×ピンク」や「推定少女」が好きな読者は楽しめる作品だと思います。
(逆に「私の男」、「ファミリーポートレイト」あたりが好きな読者には厳しいかもしれないですが…)
製鉄天使Amazon書評・レビュー:製鉄天使より
4488024505

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