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天の方舟
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天の方舟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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前半告発取材に、後半作り話をつけた感じ。前半はありきたりで(一昔前のリアルではありましょうが)、後半唐突で薄っぺらく、なんじゃこりゃ、と思ってるうちに終わりました。 | ||||
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ODAとはなんの関係もない仕事をしていますが、この本の内容は明らかに間違ってるんじゃないの?と思うことが多く、よく出版されたなぁと思います。 そもそも、ODAって何なんでしょう? なぜ、日本が縁もゆかりもない途上国に、国民の血税をくれてやらなければならないのか。 そこから考えたほうがいいんじゃないですか? ODAを受ける側は、なんの権利もないわけですよ。日本にタカって、おいしい思いをしているだけの存在でしかありません。 なのにこの作者さんにかかると、無辜の善良な(この本では主にアフリカでしたけど)民を、日本政府と企業が食い物にして……となり、驚きを隠せません。 そもそも、この本で取り上げられたような事例が(あるいはそれに近いものでも)あるのか甚だ疑問ですが、仮にあったとしても、批判されるべきは、日本から供与されたものを一般の自国民のために役立てないその国の政府でしょう。だって、その国の政府の人間が要請、許可したものに日本側がケチつけるなんて、内政干渉でしかありません。 そういった社会の常識を知らない人がこんなトンでも小説を書いたように思います。 日本のODAにも問題はそりゃ、あるでしょう。 しかしこの小説は、事実の検証をする前に、批判目的でやろうとしているのがありありとわかるし、主人公のキャラを含めて、面白いと思うところが皆無でした。 仮に、この本に取り上げられたようなアフリカの悲劇が本当にあるのなら、日本は即時ODAをやめて、国内だけにお金を使ったほうがいいですよね。 国民の誰も、海外にお金をくれてやろうなんて思ってないのだから、すぐにやめるべき。 | ||||
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内容が薄いというか、取材した話のつぎはぎに、小説っぽい話を混ぜて作った感じです。特に後半嘘くさくてイマイチでした。 | ||||
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ODAの裏側を書いているとの宣伝だが、歪曲した下世話な噂をくっつけたような話で、ODA業界や関連プロジェクトで仕事をしている人たちが読むと「何じゃこりゃ」というゴミのような小説である。 舞台となっている業界関係者が全く共感を持てないものを書く目的は何だろう。マスメディアには社会的責任もあると思うし、これを読んで「ODAについて勉強になりました」とか読者がレビューしているのを見て恐ろしくなる。フィクションだから事実関係はウソでも、小説なら、少なくとも途上国現場で働いている人たちの心を描いて欲しかった。 主人公は最低のクズ女で勘違いの独善的な正義感で行動するし、登場人物はみんな仕事もしないカネ亡者。 あり得ないよ。 ふつうの読者が読むと面白いのかなぁ。 日本の国際協力はパーフェクトじゃないけど、現場の地道な努力は伝わっていますよ。 津波支援に動いてくれた途上国の人々の声を思い出して欲しい。 | ||||
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ODA業界の内部にいるものとしてコメントします。開発コンサルタントの仕事の内容が小説にはほとんど触れられていないのでちょっと追加します。開発コンサルタントはJICAの業務としてプロジェクトの形成、計画をすることだけが仕事ではないのです。むしろそれはほんの一部で、根幹となる仕事は、円借款などがついたプロジェクトの設計、入札管理、施工管理なのです。この小説の時代背景であればそれはOECFあるいはJBICという政府金融機関が担当していたのですが(2008年にJICAに統合)、全く登場しません。その当時、JICAの調査が実現する確率は3割程度、ほとんどが相手国政府からの要請でした。つまり、JICA+開発コンサルタント+ゼネコンという悪のトライアングルという図式はおそらくあり得なかったでしょう(特定のプロジェクトについては何と言えません)。では円借款プロジェクトでコンサルタントが特定のゼネコンとつるむという話はどうかというと、噂にも聞いたことがありません。そのような事実がどこかであったのでしょうか?小説は何を書いてもいいわけですが、実際に読むほうは取材に基づく業界の内部事情に興味を持っているわけですから、周辺情報まで想像の産物であると、社会性のある小説は何が目的かわからなくなってしまいます。 では、そうした開発プロジェクトに汚職がないのか、少なくとも噂ではそこいらじゅうにあります。それをしているのは地元政府の役人、政治家です。逆に言えばそんなおいしい利権を開発コンサルタントに渡すわけがないのです。コンサルタントはあくまでも弁護士と同じような立場にいる専門サービスを提供しているだけです。ODAの闇は途上国の闇を暴かねばどうしようもありません。そういう面でも掘り下げもありませんでした。取材したソースが限られているので仕方なかったのかと同情は禁じえません。 この小説ベースのひとつになっているのは、贈賄容疑がもとで倒産したPCIというコンサルタントでしょうが、彼らの犯した罪も、わいろによる自身の入札への介入であって、ゼネコンとの談合ではありません。入札管理をしているものがそういうことに手を染めるというのはかなり危険なことで、ODAに関する誤った理解を広めることにしか寄与しないとおもいます。PCIの作った裏金の多くは手抜き、水増し、下請け搾取による、みみっちい話です。では、海外のコンサルティング企業はそういうことはしていないのではありません。日本のODAの直面する問題は日本のコンサルタントは円高で価格競争力はなく、また、技術力も失いつつあり、世界市場から姿を消そうとしています。日本はODAを出しても人も金も全部、外国に流れてしまうというのが現実の悲しい状況です。 | ||||
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