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天の方舟
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天の方舟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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あれだけ金に執着していた主人公が、後半で180度信念を変えてしまうところには少し違和感を感じたが、全体としては、袖の下がものをいう世界というものの一端を知ることができた。読みながら、東京オリンピック招致問題のことが頭をよぎった。 | ||||
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なんかあまりに軽すぎて どうして軽いのか考えてみたら 作者が何をどう伝えたいのかが軽いのだと もう一度読もうとはあまり思わないなぁ 暇つぶしにはなりました | ||||
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コンサルタント会社のODAを巡る不正事件。 黒谷七波は自分、家族のために金が必要でODAに関する賄賂の話を聞きこみ自らODAコンサル会社へ就職。 自分も早く賄賂にかかわりたく精力的に動く。 ようやくベトナムへ赴任しゼネコンとグルになり不正送金などで賄賂にかかわるようになる。 少し前にWOWOWドラマでこの作品を見て面白いと思い原作を読んでみた。 一般文学通算1168作品目の感想。 2015/12/10 14:05 | ||||
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クライマックス以降はTVドラマと原作はかなり違うがそれはあえて云々する必要はない。 彼女黒谷七波はベトナム駐在員所長として辣腕をふるっていたが橋梁建設現場での崩落事故をきっかけに仕事特に心が揺れ始める。 ODA事業に一石を投げると半ば期待してはいたが事態は思わぬ方向へ進み外為法違反から殺人、死体領得の疑いで逮捕され世間が静かになるころ執行猶予で釈放になる。 結局ODAの矛盾にメスを入れることはできずだった。 最後での期待外れか?。 一般文学通算1168作品目の感想。 2015/12/11 16:30 | ||||
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前半告発取材に、後半作り話をつけた感じ。前半はありきたりで(一昔前のリアルではありましょうが)、後半唐突で薄っぺらく、なんじゃこりゃ、と思ってるうちに終わりました。 | ||||
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久々に著者の作品を読んだ。 ODAの実態がこの著書に記されているとおりなのかどうかは私には判断ができないが、構図は面白いし、エンディングへの持って行き方もさすがは「龍の契り」の著者。 ただ、この小説のテーマは外国公務員贈賄罪の創設によってもはや過去の話になったのではないかという気もするので、この世界が最近どのように変化したのか(していないのか)、暫くしてから改めてこのテーマを扱った小説を書いてもらいたいものである。 | ||||
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服部さんの作品はほぼ全て読んでいます。主人公が刺される最後の場面は、少し唐突でかつ物足りない感じです。 | ||||
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ODAとはなんの関係もない仕事をしていますが、この本の内容は明らかに間違ってるんじゃないの?と思うことが多く、よく出版されたなぁと思います。 そもそも、ODAって何なんでしょう? なぜ、日本が縁もゆかりもない途上国に、国民の血税をくれてやらなければならないのか。 そこから考えたほうがいいんじゃないですか? ODAを受ける側は、なんの権利もないわけですよ。日本にタカって、おいしい思いをしているだけの存在でしかありません。 なのにこの作者さんにかかると、無辜の善良な(この本では主にアフリカでしたけど)民を、日本政府と企業が食い物にして……となり、驚きを隠せません。 そもそも、この本で取り上げられたような事例が(あるいはそれに近いものでも)あるのか甚だ疑問ですが、仮にあったとしても、批判されるべきは、日本から供与されたものを一般の自国民のために役立てないその国の政府でしょう。だって、その国の政府の人間が要請、許可したものに日本側がケチつけるなんて、内政干渉でしかありません。 そういった社会の常識を知らない人がこんなトンでも小説を書いたように思います。 日本のODAにも問題はそりゃ、あるでしょう。 しかしこの小説は、事実の検証をする前に、批判目的でやろうとしているのがありありとわかるし、主人公のキャラを含めて、面白いと思うところが皆無でした。 仮に、この本に取り上げられたようなアフリカの悲劇が本当にあるのなら、日本は即時ODAをやめて、国内だけにお金を使ったほうがいいですよね。 国民の誰も、海外にお金をくれてやろうなんて思ってないのだから、すぐにやめるべき。 | ||||
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内容が薄いというか、取材した話のつぎはぎに、小説っぽい話を混ぜて作った感じです。特に後半嘘くさくてイマイチでした。 | ||||
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期待通りの商品でした。この手の内容の本は好きなジャンルですので。 | ||||
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ずっしりと重くのしかかるものがありました。少しODAの裏側に何か恨みでもあるのか悪く書き過ぎなところもあるかと…。しかし量の割には読みやすく、すらすら読めました。人物のイメージが付きにくいかも。 | ||||
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ODAの裏側を書いているとの宣伝だが、歪曲した下世話な噂をくっつけたような話で、ODA業界や関連プロジェクトで仕事をしている人たちが読むと「何じゃこりゃ」というゴミのような小説である。 舞台となっている業界関係者が全く共感を持てないものを書く目的は何だろう。マスメディアには社会的責任もあると思うし、これを読んで「ODAについて勉強になりました」とか読者がレビューしているのを見て恐ろしくなる。フィクションだから事実関係はウソでも、小説なら、少なくとも途上国現場で働いている人たちの心を描いて欲しかった。 主人公は最低のクズ女で勘違いの独善的な正義感で行動するし、登場人物はみんな仕事もしないカネ亡者。 あり得ないよ。 ふつうの読者が読むと面白いのかなぁ。 日本の国際協力はパーフェクトじゃないけど、現場の地道な努力は伝わっていますよ。 津波支援に動いてくれた途上国の人々の声を思い出して欲しい。 | ||||
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ODA業界の内部にいるものとしてコメントします。開発コンサルタントの仕事の内容が小説にはほとんど触れられていないのでちょっと追加します。開発コンサルタントはJICAの業務としてプロジェクトの形成、計画をすることだけが仕事ではないのです。むしろそれはほんの一部で、根幹となる仕事は、円借款などがついたプロジェクトの設計、入札管理、施工管理なのです。この小説の時代背景であればそれはOECFあるいはJBICという政府金融機関が担当していたのですが(2008年にJICAに統合)、全く登場しません。その当時、JICAの調査が実現する確率は3割程度、ほとんどが相手国政府からの要請でした。つまり、JICA+開発コンサルタント+ゼネコンという悪のトライアングルという図式はおそらくあり得なかったでしょう(特定のプロジェクトについては何と言えません)。では円借款プロジェクトでコンサルタントが特定のゼネコンとつるむという話はどうかというと、噂にも聞いたことがありません。そのような事実がどこかであったのでしょうか?小説は何を書いてもいいわけですが、実際に読むほうは取材に基づく業界の内部事情に興味を持っているわけですから、周辺情報まで想像の産物であると、社会性のある小説は何が目的かわからなくなってしまいます。 では、そうした開発プロジェクトに汚職がないのか、少なくとも噂ではそこいらじゅうにあります。それをしているのは地元政府の役人、政治家です。逆に言えばそんなおいしい利権を開発コンサルタントに渡すわけがないのです。コンサルタントはあくまでも弁護士と同じような立場にいる専門サービスを提供しているだけです。ODAの闇は途上国の闇を暴かねばどうしようもありません。そういう面でも掘り下げもありませんでした。取材したソースが限られているので仕方なかったのかと同情は禁じえません。 この小説ベースのひとつになっているのは、贈賄容疑がもとで倒産したPCIというコンサルタントでしょうが、彼らの犯した罪も、わいろによる自身の入札への介入であって、ゼネコンとの談合ではありません。入札管理をしているものがそういうことに手を染めるというのはかなり危険なことで、ODAに関する誤った理解を広めることにしか寄与しないとおもいます。PCIの作った裏金の多くは手抜き、水増し、下請け搾取による、みみっちい話です。では、海外のコンサルティング企業はそういうことはしていないのではありません。日本のODAの直面する問題は日本のコンサルタントは円高で価格競争力はなく、また、技術力も失いつつあり、世界市場から姿を消そうとしています。日本はODAを出しても人も金も全部、外国に流れてしまうというのが現実の悲しい状況です。 | ||||
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「龍の契り」があまりにも鮮烈だったので、その後の作品はどうしても比較してしまう・・・ 力強さよりも、だんだんメッセージ性の方が強くなって来ていると感じるのは私だけ? 今の日本社会や日本人に対して、「怒り」と「誇り」の両方の感情を持った著者が、 物語の最後に、やはり誰かを信じてたいと訴えている気がしてしまうのだ。 | ||||
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『龍の契り』や『鷲の驕り』でデビューした頃の著者は、 間違いなく時代のトップを走っていたと思います。しかし 体調を崩しての長い休養中に、すっかり時代の方が著 者を追い越してしまったようです。(今の著者には、例 えば高野和明『ジュノサイド』のような広大なスケール は望むべくもないでしょう。)『GMO』にしろ『エクサバ イト』にしろ、どこか既視感があって清新さが感じられ ませんでした。 それでなのでしょうか、本書では目先を変えOEDの 暗部を大手ゼネコンと開発コンサルの男女のコンビの 堕落と破綻を通して書き切ろうとしていて、趣きはあた かも経済小説のようです。そしてそれらにしばしば見ら れる経済事象の説明が重点化して、骨太の人間ドラマ がお留守になる傾きを、本書も免れていないと思いま す。加えて本書の視点が賄賂漬けになったOEDを糾 すNGOの活動を「人道的」といい、その源泉である国 民の税を「善意の金」と表現する陳腐な倫理観に包ま れているために、なおさらそのように感じてしまいまし た。 もっとも、突然の大惨事から主人公の逮捕に至る経 緯を想像力に満ちた仕掛けを交え稠密に記述した後 半部は、かつての卓抜したストーリーテラーの片鱗を 窺がわせてもくれました。読み終えて、作家というもの が年齢に合わせて少しずつ自らの足場を移していくこ との難しさを改めて感じた次第です。 | ||||
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