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舟を編む
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舟を編むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全433件 201~220 11/22ページ
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2012年の本屋大賞受賞作。遅ればせながら読みました。三浦さんの作品を読むのも初めてです。 愛すべき「変人」達が辞書作りに異常なまでの情熱を捧げる物語でした。ことばの意味の定義づけ(語釈)をああでもない、こうでもないと議論しまくる人々。新しいことばの採集(用例採集カード)を常に手放さずにいる人々。玄武書房の辞書編集部が舞台ですが、印刷社の面々もまた、紙への情熱が半端ない(ぬめり感がどうしたとか……)のです。 一冊の辞書が無事出来るまでの、そんな沢山の人々の「本気」がこのお話には詰まっています。「ああ、社会って、こんな色んな人の『本気』で回ってるんだよなあ」としみじみ感じるのです。そして、三浦さんの登場人物への眼差しは温かく、嫉妬あり、友情ありで時にはコミカルに、そしてみんな愛らしく魅力的に描かれているのです。 作中の台詞にもありましたが、私も辞書の違いなんて分からず、みんな同じに見えていました(失礼な)。なので、「辞書の話」と聞いた時に、「難しそうだなあ」と感じたのですが、そこは作者の腕の見せ所、詳細ながらも記述は分かり易く、とても読み易かったです。ちょっと草食系男子の恋愛事情なんかも入ってたりして。今までまったく未知の世界だった、「辞書づくり」の現場へと、スッと入っていって、登場人物達と一緒になって、辞書作りと格闘するような気分で読めます。 普段あまり小説を読まないような、若い世代にもオススメな一冊です。読み終わったらきっと、今まで気に留めなかった紙質とか装丁とかが気になって、変人の仲間入りが出来るかも(笑)。 | ||||
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辞書編纂の長い年月を登場人物たちの私生活の移ろいとともに綴った一冊です。読んでみて、人の一生の短さと、その中でやり遂げたことを持つ事の幸せとがひしひしと伝わってきて、自分とも重ねて読んでしまいました。文体も読みやすく、辞書のイメージとは違ってくだけた内容です。オススメです。 | ||||
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これまで以上に辞書に愛着が持てるようになりました。満足しています。 | ||||
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2012年の本屋大賞に選ばれている。最近、書店員たちが投票で選出するこの本屋大賞が注目を集めている。いわゆる本のセミプロたちが選ぶのだから、ハズレはないだろうと思い読んでみた。 「辞書」を「舟」に例え、「編纂」を「編む」と表現する。こうして『船を編む』というタイトルが生まれたのだろう。さすが言葉を操ることを仕事にしている人の表現だ。荒木と馬締の会話で 「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」 「ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める」 「海を渡るにふさわしい舟を編む」 というやり取りがあるが、ここでタイトルの『舟を編む』の意味をさり気なく説明している。なかなか心憎い演出だと思う。 私は日頃から言葉にも辞書にも多少興味があったので、この小説にはいきなり引き込まれた。途中で出てくる言葉の解説には、実際にいちいち辞書を引いてみる始末だ。手元にある広辞苑、大辞泉、明鏡国語辞典、そして漢字源だ。今はデジタル化され、電子辞書が普及したおかげで、楽に辞書が引ける時代になった。それでも辞書になるまでには、このような地道な作業が必要なのだろう。最後には『大渡海』が完成し、辞書編集部の息づかいが伝わってくるような感動を覚えた。 読み終えて本を閉じたら、本書『船を編む』が『大渡海』を意識した装丁になっていることに初めて気付いた。最初見たときは、なんか変わった装丁だなと思ったが、それを意識していたのだ。あらためて納得した。 | ||||
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文庫本の装丁が大変素敵で、衝動買いしました。それから、しばらく経ってから読みましたが、内容が軽くても問題ない。やはり本の装丁がよい。素晴らしい。末永く手元に置いておきたい1冊だと思いました。ただ、内容については、好悪が大きく分かれることも頷けます。読者にとって、リトマス試験紙のような恰好の文章が本書の中にあります。インスタントラーメン「ヌッポロ一番 しょうゆ味」の説明書き。~「五百リッターの水は沸点まで到達します」「投入した麺をほぐすがよい」「卵、ネギ、ハムなどお好みです」といった調子である。~ この偽物臭が漂う文章を見て、「なんだ、この日本語は、馬鹿だぜ、ギャハハ」と思うか、主人公の馬締光也のように、文章から真剣さが伝わるので気に入った、となるかどうか。私の場合は、なにしろ本の装丁が気に入っているので、あばたもえくぼの調子で、すっかり気に入ってしまいました。要するに、この本は、美人なんだけど、ちょっとだけ軽くてずれている。でも、そこがまたかわいくもある。そんな感想を抱いた次第です。 | ||||
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とても楽しみにしていた作品ですので、すばやく対応して頂きありがとうございました。中古本ですが状態は良く丁寧に梱包されており満足です。早速読みます。 | ||||
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本を読むのはゆっくりなのでまだ途中です。 登場人物の言葉を大切に辞書を作っていく様子、三浦しをんさんのやさしい文章に漂っています。 読み終わってしまいたくない本です。 | ||||
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どの仕事にも、上手くいかないところに醍醐味がある。そこに関わる人々の切なさとやり切れなさ、じんわり訪れる確かな感動が、まぜこぜになって仕事を成立させていることが仕事の旨味と言える。そのまぜこぜ部分を適度に解きほぐしながら巧みに小説仕立てにしている。読みやすさは抜群に良かった。 特に気に入った場面は、残業にまみれるだけでは飽き足らず、会社に一定期間合宿して仕事する泥臭い姿の描写である。ワークライフバランスをまったく無視した著者の踏み込みに拍手を送りたい。家族を犠牲にせざるを得ない状況であっても、家族から応援される人と、家族から逃げられる人がいる。どちらが良い悪いではなく、仕事と家族に対する向き合い方を考えさせられた。 仕事を仕事として成り立たせるには、いつの時代も「できる」ようにならなければ話にならない。どんな業種業界でも、たとえば商品やサービスを調達するには「選ぶ」のは必然である。その「選ぶ」過程の中で、どんな人も会社も、「ほかよりいい何か」を求めるのは自然であるし、「選ばれる」ために人知れず努力を重ねるのもこれまた当然のことである。「穴の空いた辞書を世に送り出すわけにはいかない」という主人公のメッセージは、仕事に対する強烈な責任感とプライドが伝わった。仕事中心の主人公を暖かく支える妻の適度な距離感も好感が持てた。 気持ちの良い読書時間であった。 | ||||
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辞書編集という地味な世界な話なんだけど、登場人物がすごく個性的でちょっと笑えて。 しをん氏のお仕事小説は知らない世界のことを知ることができてとても興味深いです | ||||
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最近読みました。 登場人物みんな”自分の出来ること”、”自分が出来ること”を考えながら、ひたむきに進んでいく姿に いつの間にか引き付けられている自分がいました。 また、”ここでその台詞かよ~、だめだー涙腺が緩むよ~”、なんてところが多々あり、外では読めないな~なんて勝手に思っています。 自分にも何かしら心底打ち込めるものがあるんじゃないか!って思わせてくれる一冊です。 | ||||
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久しぶりに一気読みをしました。それくらい、おもしろかったです。 ただ、前半に比べて、後半の展開が少し物足りない感もありましたが、とにかく楽しんで読めました。 文庫版に初出の「馬締の恋文」も傑作でした。 | ||||
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三浦しをんさんは、文楽や林業など、マイナーな職業に焦点を当てて 作品を作るのが上手いが、今回は辞書編纂。描く人によってはとてつも なくつまらなくなりそうなテーマをしっかりと読ませる内容にまとめて いるのは著者の力量ならでは。 ただ、辞書編纂がいかに困難であるのか、と言う事がもう少し真に 迫る内容で伝わってくるとより臨場感が出た気がする。 馬締が最初から辞書編纂にすっと溶け込み過ぎている事も、もの足りなさ を感じる一因かも知れない。 作品としては面白かっただけに…少し残念です。 | ||||
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気の遠くなる時間が費やされる辞書作りの中,昔から,そして新しく生まれる人の物語. うだつの上がらなかった主人公が,言葉の世界に大きく吸い寄せられていく姿をはじめ, 先輩社員の葛藤や疎外感とそこからの脱却には,時に主人公以上に入り込んでしまうなど, オンラインや電子辞書が普及した今,紙の質にまでこだわり,言葉を追い求める彼らの姿は, 手書きでもメールでも,そこにあるのは言葉ということを思い出さされ,強く印象に残ります. ただ,全体的に駆け足のようにも思え,ヒロインが告白への返事をした後の…だったり, 中盤,一気に十数年も飛ばされてしまう展開には,いささか違和感を覚えてしまうところ. 特に,大事な人のために奔走しながら,かなわずに大きく失望するくだりなどは扱いが弱く, その後,あっさり次の場面に移る様子には余韻すら味わえず,物足りなさが残ってしまいます. また,文庫版の巻末には,主人公が書いた作中にも登場する恋文が収められていますが, 読者の『想像の余地』と言いますか,すべてを見せてしまうのはいささか無粋なのでは…. | ||||
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言葉って奥が深いし、生き物だと思った。辞書なんて、と思っていたけどこうやって人の手で作られているのだと、辞書を見る目が変わったと思う。 | ||||
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仕事を面白いものにするか、つまらないものにするか、それを分ける大きなものの一つは、「自分の仕事に誇りを持てるかどうか」ということだろう。 本作を読んでそのことを改めて感じさせられた。 「仕事を面白ものにするかどうか」と書いたが「人生」と言い換えてもいい。 人生をよりよいものにするために、仕事に誇りを持とう。 そう、『大渡海』を創るのにかかわった人たちを見てそう思わされた。 | ||||
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設定から受ける印象とは違って読みやすい。 ついスマートフォンで検索してしまうけど辞書を引いていた学生時代を思い出した。 電子辞書しか知らない今の学生はかわいそうなのかもしれないね。 | ||||
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この本を読んで初めて、国語辞典の編纂という仕事がわかった。もちろん今まで国語辞典にはお世話になってきましたが、国語辞典を作るということがどういうことなのか。ここまで大変なのか。ということなどなど。それに非常に時間がかかる作業。考えてみるとよくわかることだが、その言葉の意味をその言葉を使わずに説明する。しかも、その言葉の意味は人それぞれニュアンスが違うこともよくあるし、地域性もある。それを一語一語確かめながら、国語辞典をというものを作るあげる。膨大な作業の連続。しかもゴールが遠い。 しかし、この本の作者が巧みなのは、非常に単調で息のながい、国語辞典の編纂作業を実に人物の描写などを取り入れながら、飽きさせなく書いているところだ。それほどスリリングな展開はもちろんないけれど。編集部に配属される若手編集員の恋愛など。とにかくおもしろくよみました。 | ||||
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一気読みです。 辞書の裏側を知れる本です。 スポ根ならぬ辞書根もの??! ま、皆さんの票どうり、やや軽めです。 私は面白いと思いました。 | ||||
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『本屋大賞受賞作』の待ちに待った文庫化! なんと真っ直ぐな小説だろうか。辞書の編纂という面白いテーマと魅力的な登場人物、難しい仕事に真摯に向き合う直向きさ…一気に読み終えた。 読み終えてみると『舟を編む』というタイトルが秀逸であることに気付く。毎日、何気なく使っている多くの言葉。その多くの言葉の一つ一つに大きな意味と役割がある。だからこそ、言葉の海に漕ぎ出すための舟が必要となる。言葉の大海原を乗りこなすための舟は手作りであるからこその意義があるのだ。そんな事を考えながら、久しぶりに本を読む楽しみを味わった作品だった。 文庫特典として、主人公の馬締光也が、香具矢に宛てた恋文を全文収録。 蛇足ながら、本書に度々登場する『大言海』を単身で編纂した大槻玄沢の偉業たるや! | ||||
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本屋大賞を受賞した秀作です。主人公の恋愛がご都合的との批判もありますが、辞書編纂という特異な分野を扱った、ユニークな作品だと思います。私は、十分楽しめました。お暇な時の読書に最適です。 | ||||
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