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氷の華
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氷の華の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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一気に読める面白さでした。 多少謎解きの説明調になってしまってるようには感じますが、 主人公の追い詰められる心情にはこにらもいやなドキドキ感がずっとあり、ハラハラいたしました。 ほかの作品も読ませていただきます。 | ||||
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で一時も退屈することはありませんでした。 プロローグの意味がわかるまでかなり最後の方まで 読み進めて行かないとわからなくわかったときは快感でした(笑) 最後の最後まで飽きさせないようになっていて この作者の作品をまた読みたいと思いました。 実際登場人物の戸田刑事が出てくる本があるようで楽しみです。 ドラマもみてみたいと思いました。 | ||||
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どんどん引き込まれてます! 読みながら場面を想像し、登場人物の心理状態なども考えながら読んでいくと非常に面白いです。 何回も読んでます | ||||
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話題の新人?ドラマ化!!って言葉があまりにも魅力的で、思わず 手に取ってしまいました。 長身の美しい女性。35歳。とある企業の営業部長の奥様。恭子。 その奥様の元に、とある電話。 これを皮切りに、連なる悲劇が、次の悲劇を呼び起こす。 恭子が遂げた殺人は、恭子が考えていたより複雑な、そして深い 闇を予感させ、恭子が気が付いたころにはより深い沼にどっぷりと 両足がとられていく。 戸田が追い詰める。恭子が逃げる。その果てに恭子が見たものは? そして行き着く先は? と言う物語。 語り口から、設定から、全てが全て松本清張を思い起こさせる。 登場人物からトリックから、清張がよみがえった?って少し驚き。 でも、やっぱりコピー。清張の緊張感って、こんなものでは なくて、清張のトリックってこれほど単純ではないので。 80点。 これがデビュー作って言うんですから、その点では凄い。 読ませます。思わず読んでしまいましたが、後味は、やっぱり こう来ましたかって。 残念なのは、殺しの手法があからさまに時代遅れかな。それは 仕方がないでしょ。主婦だから。 模倣の殺人って言うのが復刻で一時出版されましたが、あれで 貫井さんがパクったって分かった時ほどのインパクトはなかったかも。 | ||||
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読後のなんともいえない心の揺れ・・充実?爽快?崇高?表現は難しいけれど、ストーリーに惹き込まれたのは確かです。 展開は倒叙ミステリーの王道かと思われ、ただ手口の稚拙さにある種の違和感を感じたものの、その後の展開に驚嘆を覚えました。 読みごたえあり、またタイトルも読後は、なるほど、とその幾層もの意味に作者の思いが伝わってきて、清々しさが残りました。 一読の価値あり❗です。 | ||||
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これは良かった!最初『ええ?こんな理由では人を殺さないでしょ』と思いましたが、最後まで主人公のプライドの高さを強調した作品だったので、不妊症という唯一のコンプレックスを理由に、夫の浮気相手に愚弄され、しかも平穏な家庭まで奪われるとなると、殺人の動機としてあり得ない事もないかと?とにかく最後まで気の抜けない面白さ。予測はできても、まだ奥がある、という感じ。 | ||||
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もともとは時間つぶしにスマホでこの本の無料立ち読みをしたのが、購入のきっかけです。 ミステリーものは途中まで読んだらやめられませんよね。 ただ、何分の一かを読んでいるのに、新しい本を買うのは勿体ない、と中古本を探しました。 良い状態の本が届き、結末まで読めて満足しています。 | ||||
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たまたま、えぐいミステリーを続けて読んだ後に手に取ったので、 焼肉の後のお茶漬けみたいな感じで…、 そんな、あっさり系のミステリーでした。 読み入りました。 「この落着き感は何?」と思って著者の紹介を見たら、 なんと還暦を過ぎて書いた初本とのこと。 納得と驚きでした。 また、「これドラマだと面白そう」と思ってたら、 数年前にドラマ化されてたみたい。 見てみたいです。 | ||||
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この物語をサスペンスとして読むと、 初手の犯罪における動機の凡庸さ、 すぐに殺意にかられて行動してしまう女主人公の軽挙妄動に、 軽く失望させられる。 「そんなんで人を殺しちゃうって、どうよ?」と、思わずツッコミたくもなる。 細かいトリックも、「偶然に頼っちゃダメじゃん」が山盛り。 証言をする登場人物に対しても、 「もしかして、ヒマなの?」と、問いかけたくなる場面もしばしば。 もうひとりの主人公である刑事さんの設定も、 警察内部の人間関係、操作手順などが通りいっぺんで、 「足でかせぐ現場主義の職人刑事」っていうプロフィールを押し通すには、 ずいぶんと書き込み不足(これって、藤田まことが扮する安浦刑事を想定してたんだろうか)を感じる。 それでも、この長尺の小説がぐいぐい読ませる力を持っているのは、 女主人公の恭子が、「負の成長」をしていくからだと思う。 プライドが晴れ晴れと高く、 自分より下のランクの人間を見下してはばからないセレブ妻が、 自分のプライドを守りたいがゆえに、 どんどん強くなり、賢くなり、心は冷たく燃える。 もちろん、ただ環境に恵まれただけのセレブ妻ではなく、 彼女は彼女なりの「闇」を抱えているのだけれど。 恵まれた生活を、安穏に保つためだけではなく、 もっと根の深いところで、彼女の「負の成長譚」が進行していくうちに、 「このひと、どこまで行くんだろう」という好奇心に駆り立てられて、 読者は(少なくとも私は)最終ページまでつき合わされてしまう(しまいました)。 その力強い牽引力に、やはり敬意を表して四つ星。 ドラマ化を意識した章構成、場面展開、小道具の設え具合は、 まあ、さもありなんですが、 池袋駅を中心とした私鉄まわりの風景が、 女性の作家としてはとても視覚的に、女性の立場から描かれていたことも 評価のポイントとさせていただきます。 | ||||
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還暦を迎えるにあたり、小説を書いてみようと言う 作者のバイタリティにまず驚かされた。 内容に至っては、私はすっかりだまされました。 私は全くマークしていなかった人が主人公を陥れていたなんて!! すごく、予想外でビックリしました。 裁判の章ではぞくぞくしました。 出来れば、そのままうまい事終わって欲しかったです… ラストが納得出来なかったです… 刑事が余計な事をした、と言う感がぬぐえません。 そこだけが残念でした。 | ||||
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テレビドラマ化決定! そんな宣伝に惹かれ著者の本を初めて読みました。 なにやら、設定人物が、 東野圭吾さんの「白夜行」に登場する、 大人になってからの唐沢雪穂さんと、笹垣刑事の対決を見ているかのようでした。 だからというわけではありませんが、 とても読みやすい文体でもあって、すらすら読めてしまう。 そこに、先が見えず、先を早く知りたい衝動に駆られて、 さらに、読書スピードが加速。氷が溶ける時間なんてないくらいの ハイスピードで一気に読みきってしまいました。 一体、どのようにドラマ化するのでしょうか。 ストーリーは知ってしまいましたけれども、こちらも楽しみになりました(笑顔) | ||||
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何の気なしに手にとった本だったのですが、思いのほか面白かったです。 テンポが良く、ぐいぐいストーリーに引き込まれてしまいました。 誰にでも一つや二つ秘密ってあるんですねぇ・・・。 主人公の恭子という女性は最後までプライドが高い悪女で格好良かったです。 これが著者のデビュー作ということを読み終えてから知り、他の小説も読んで見たいと思いました。 | ||||
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確かに、最初に犯してしまった衝動殺人は、多少無理があるかもしれない。 しかし、十分動機としてありうるし、衝動的に殺人にいたる心理描写が秀逸で、 違和感なく読み進むことができました。 自分は金持ちでも女性でもないのですが、セレブでプライドの高い女性という主人公の 心理描写は上手く書けていると思いました。 もしストーリーの概略だけを説明したら、「そんな無茶な」と言われそうだけど、 説得力を持って物語りは進んでいきました。 このストーリーで違和感を感じさせない筆力はすばらしいと思います。 | ||||
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小説など普段全く読まないのですが「面白い」と勧められて読みました。 で、実際に惹きつけられる展開に押され、それなりの文章量にも関わらず 一気に読んでしまいました。裏表紙にあるように、主人公は誰かにハメられて しまうのですが、私が予想していた犯人とは全く違う人物で驚愕しました。 主人公がその人物を特定してもすぐに明らかにならず、後半の裁判の中でさりげなく 明らかになるスタイルも押し付けがましくなく、シャープさを感じました。 捕まっても尋問されても、主人公はある一点を守り抜きます。 罪に問われようが釈放されようが、見事なまでにプライドの高い生き様を貫きます。 場合によっては情状酌量になったかも知れないのに、それを守ることでリスクにも なりうるのに、ただ「犯行を暴くこと」だけが推理ではないんだなーと奥深さを 感じさせられました。 推理小説もサスペンスドラマも見ない私にとって、こう考えてしまうことは ズレているのかも知れませんが・・・トリックが暴かれる原因となったものが あまりにも「偶然」に依存したものが多い。主人公が捨てた靴を清掃員が拾い、 自宅で所持していたなどはあまりにも「出来すぎ」感が否めません。 また刑事の推理も同じことの復唱が多いので、もっとページを薄くして端的に まとめてもいいんじゃないかと思いました。 | ||||
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サスペンスの長編作品を読むことの魅力の1つは、結末が容易に分からないということだろう。そこに辿り着くまでに数々の頁を読むべく、読者はそれなりの努力を払わないといけない。だからこそ、読了したあとの充実感に浸ることができるのだ。本書は、著者である天野節子氏(1946年生まれ)のなんとデビュー作。内容やみずみずしい文体からしてまだ若い書き手なのかと思ったが、実際は違った。今後も注目すべき作家の一人になるであろう。こんな傑作品を書いたのだから。 たまたま二夜連続で放送されたテレビドラマ(米倉涼子主演)も好印象で、原作も併せて読んでみたかった。500頁近い分量ではあったが、読み耽ることができたのは、本書の躍動感に富んだ展開構成の素晴らしさと、最終的な到達点がドラマとどう異なっているのかを確かめたいという一心で、本書と向きあったからだろう。確かに異なっていた、それも大きく。本書の終末は私にはやや意外であり、やや残念でもあった。冷静な頭脳をフルに駆使して、刑事の捜査情報を自らの立場に有利にさせる主人公・瀬野恭子(米倉役)の<巧みさ>は圧巻だった。戸田刑事の地道な捜査かつ「刑事の直感」を頑なに信じる強さにもそれなりのインパクトを覚えるが、やはり役者としての格は恭子のほうが一枚上だったに違いない。それならば、その姿勢を最後まで貫徹させてほしかったと願うのは私だけであろうか。この点では余韻を残すドラマのエンディングのほうがしっくりした。 ドラマと原作の違いも顕著だが、今回はどちらも楽しめた。犯人の「殺害動機が弱い」という意見もあるが、著者自身が、「通常の人間ならば多少の理解に苦しむ弱い動機」に基づく犯行を当初から想定していたとしたら、特に違和感はないだろう。「動機」の捉え方も多様である。頭の切れる女性はとにかく手強いことを痛感させられる、本格的な長編サスペンスであった。読み応えある作品をどうぞ。 | ||||
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ドラマを見たあとで読んだのでネタバレ感があって楽しめないのではと思いましたが、設定がだいぶ違っていて、特にエンディングはまったく異なり、楽しめました。 この小説、一言で言えば、「トリックの博覧会」のようです。 次々に現れるトリックは、どれもミステリーファンなら思いつきそうなものばかりなのに、ありきたりのピースを巧みに組み合わせることで、完成したらこんな絵になったのかと驚かされるジグソーパズルのようです。 実に複雑な構成になっているものですから、事前の想像以上におもしろい作品でした。 隙のないストーリー展開は宮部みゆきをも凌ぐのではないかと思われましたが、宮部みゆきにはあって、天野節子には決定的に足りないものがあります。 それは社会性です。じつに良く構成されていながら、内容そのものに厚みが感じられないのはそのためでしょう。 個性的な登場人物を多数配していながら、生活感や社会性に乏しいことです。(ドラマではその部分が多少補われていました) それがどのような形であれ、文学作品として重要な要素である社会性がないと、ただの読み捨て娯楽小説になってしまいます。 小説が古典として残っていくためには、その時代に応じた状況描写が絶対に必要だと思うのですが、この作者にはどうやらそういった意識はない、あるいは必要ないと思っているようです。 ま、それがいけないというわけではありませんし、松本清張や帚木蓬生のような社会派だけが良いと言っているのでもありません。いわば、物語の隠し味、スパイス的な意味ですから、誤解のないように。 もう一つ言えば、犯罪の動機が憶測に偏りすぎていて、現実味に欠けています。ドラマではその部分が補われていて、説得力がありました。 表現力や才能はある作者だと思われるので、実にもったいないはなしです。 もう一息、実に惜しい! 62歳(筆者と同い年)ともなれば、これから自分の足りない部分に気付き補っていくことは大変だと思います。しかし、まだまだ人生には余裕があります。次回作に期待しましょう。 単なる娯楽小説と見るならば、『氷の華』は最高傑作です。 | ||||
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主人公の瀬野恭子さんは、両親の残してくれた大きな家に住み、金銭的にも精神的にも何不自由ない暮らしをしている。叔父も亡くなり、彼女には会社の大株主にもなれる。夫に愛人がいても、「お幸せに」といって、旦那を追い出し自分は贅沢三昧にいきることもできる。。愛人の妊娠を聞いて、プライドを傷つけられ、激高して殺人を犯したということになっているけれど、恭子がそれほど子供を欲しかったという記述もあまりない。彼女ほどの頭の好い女性なら、自分に得な生き方を選ぶとおもうけれど・・・。 | ||||
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米倉涼子、堺雅人の出演によりドラマ化ということで、本書を手に取りました。 瀬野恭子は心の豊かさというものを感じない、育ちのいいわりにはおっとりとしたところがなく、我儘で直情型である。 華やかな笑顔の裏に潜む鋭い洞察力。 丁寧な言葉遣いをしながら人を見下す高慢さ。 常に優位に立っていなければ収まらず、決して弱みを見せない痛々しいまでの強気さをもつ女・・・ 「なりすましメール」って、この手の質の悪い最低最悪の女のやりそうなことです。 恭子の人物設定がはっきりしているので、言動のひとつひとつに説得力があります。 瀬野隆之にとって、恭子との結婚はさぞかし息苦しいものだったのでしょうね。 気の毒でなりません。 終盤、家政婦だった杉野妙子が登場し、恭子を動揺させるあたりは、「家政婦は見た!」を連想させます。 天野節子さんの次の作品が楽しみです。 2夜連続のドラマは、見ごたえはありましたが、やはり小説に比べるとイマイチでした。 米倉涼子は原作のイメージに合っていましたが、それ以外はちょっと違うなぁ・・・というカンジでした。 原作はオレンジジュースでドラマは牛乳・・・ 何で牛乳にしたんやろか? | ||||
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ドラマと随分設定が違うので ちょっとびっくりしたが 原作の方がずっとおもしろいと思う。 最初から犯人がわかっているという手法だが、 殺される女性(夫の愛人?)に対する違和感から 読み手にも 主人公の恭子にも おやっという疑いが出てくる。 単に、妻の愛人殺しではすまない そんな予感が現実になっていく面白さがあるのだ。 長めの小説だが 無駄のない展開で リズムよくどんどん読める。 しかも 小気味のいいリズムで新しい展開が出てくるので ページをくる手がとまらなくて困った。 推理小説の形としては 著者ご本人がコンテストで「古くさい」と酷評されたというだけあって 斬新さは感じない。 しかし、 しっかりと張り巡らされた伏線を ひとつひとつ味わっているような印象で 全体として華やかなミステリーに仕上がっている。 | ||||
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米倉涼子、堺雅人の出演によりドラマ化ということで、本書を手に取りました。 瀬野恭子は心の豊かさというものを感じない、育ちのいいわりにはおっとりとしたところがなく、我儘で直情型である。 華やかな笑顔の裏に潜む鋭い洞察力。 丁寧な言葉遣いをしながら人を見下す高慢さ。 常に優位に立っていなければ収まらず、決して弱みを見せない痛々しいまでの強気さをもつ女・・・ 「なりすましメール」って、この手の質の悪い女のやりそうなことです。 恭子の人物設定がはっきりしているので、言動のひとつひとつに説得力があります。 瀬野隆之にとって、恭子との結婚はさぞかし息苦しいものだったのでしょうね。 気の毒でなりません。 終盤、家政婦だった杉野妙子が登場し、恭子を動揺させるあたりは、「家政婦は見た!」を連想させます。 天野節子さんの次の作品が楽しみです。 | ||||
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