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影法師
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影法師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全394件 361~380 19/20ページ
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相変わらず百田作品は素晴らしい、と思えた一作。 この彦四郎のような己を犠牲にしても誰かのために生きることが出来る と言うのは男として理想ではあるけれど、ここまで徹底して出来るもの なのか…暫し考えてしまいました。 古き良き時代の日本人を描いた秀作だと思います。 ただひとつだけ、個人的には袋とじは要りませんでした。 | ||||
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武士の時代、厳格な身分制度、少年期からの友情、面白かったです。 長く離れていた故郷へ戻った男へ過去からの贈り物。 けど、最後の袋とじは読みたくなかった。 袋とじの内容は想像できたけど、実際言葉にされると今まで信じていた友情が壊れてしまう。 結局男同士の友情より、男女の情なのか?って一気にさめてしまった気分です。 そう思ったのは私だけかもしれませんが。 「永遠のゼロ」や「風の中のマリア」と同じような香りがして、新しさにはちょっと、、、。 すみません。 百田さんの作品は一番最初に読んだ「永遠のゼロ」が一番です。 | ||||
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永遠の0を読んでから、百田フアンになつたが、コレも素晴らしい、後半スさましい面白差で、ページをめくる手が止まらない、そして感動がじわっとくる。 | ||||
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百田作品は「ゼロ」「ボックス」に続いて3作目。どれも完成度が高く、この「影法師」も睡眠時間を削って読んでしまった。本作も誰にでもお勧め出来る、切なく感動できる名作である。時代小説なのかも知れないが、文章も非常に読みやすく抵抗が無い。 強いて言えば「あまりにも出来すぎ」という点か。伏線も見事に回収して物語としてあまりにも完成しすぎている。 緻密な思考や大胆な行動力がそこまで完璧で実行力のある彦四郎ならば、己も生かして且つ勘一も出世させて共に大干拓を進める、という道を何故選ばなかったのか?下士である勘一よりも彦四郎が良い婿入り先を探した方が出世しやすかったのではないか?と思ってしまう。ま、それを言い出したらフィクションの意味が無くなってしまうが・・・ 「彦四郎ほどの男が命を懸けて守った男を、この手にかけることはできぬ」と言った島貫が悪役ながらカッコいい。 本書は勘一を視点として書かれているが、彦四郎を一人称としたサイドストーリーも是非とも読んでみたい。 | ||||
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泣きました。 ”男の友情” 古い言い方なのかもしれません。 性差別的な言い方なのかもしれません。 だけど、それを感じました。 自分を滅してまでも大望成就を目指す。 友人の為、自らの命までも捧げる。 すごくいい作品だと思いました。 主人公二人のどちらかの生き方をしたい、と思いました。 泣きました。 | ||||
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とてもいい話だった。 まさしく掘り出し物の本。 勘一はびしりと筋が通った人物で、ブレがないから安心して読めた。 彦四郎は、何を思ってあそこまで出来たんだろう。 その胸のうちを知りたいけれど、勘一と同じでそれは無理なんだよね。 しかし、武士というのも大変なんだなぁ。 武士の長男以下があそこまで切羽詰まった生き方してるとは初めて知った! 勉強になりました。 | ||||
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これは、最後に、感動が一挙に感じられる作品です。 今まで読んできたすべてが、ひとつの大きな感動となり、最後には主人公と一緒に涙してしまいました。 冬の寒い夜に読み終えたのですが、とても暖かい思いに満たされました。 私が読んだ本の中でも、極めて感動したもののひとつです。 よかったら、その感動を味わってみてください。 | ||||
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時代小説を読むといつも思う。 個人主義の恵まれた現代の有難みを。 境遇という一言では語りつくせない、 人心の奥深さと命に対する取り扱いの 差を。 物語については、ご都合主義的な点を 見て見ぬ振りせざるを得ない、上質で 飽きさせないプロット。 少年時代から熟年期に至る、各エピソード が心に深く時代性を訴えてくる。 彦四郎の胸中を明かさないのは、 これはこれでいいのだろう。 勘一の気付きの浅はかさが気になる けれど、それこそ勘一が信念を曲げず、 世のために突き進む性分と重なる。 まさに、命と人生をかけねばならぬ時代に 生まれた人間の業。 出来事の背景と行動から、なぜ、そこまで 犠牲になりえたのかを読者が想像すること こそ、筆者がくれたテーマであるとも思えた。 しかし、百田氏、守備範囲が広い。 ゼロ、マリア、ボックス、錨、モンスター。 どんなテーマでも、深い洞察と調査が精緻極まり、 プロットも多種多彩。 果たして、次あたりは、ミステリー色が強い作品を 期待してやまない。 | ||||
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貧乏で身分の低い主人公と中流階級に育ち才能豊かで将来を嘱望された男の厚い友情の物語です。文体は淡々としていますが、二人の思いが心を打ちます、何度も読み返したくなる小説です。 | ||||
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消息を調べたときには、その男はすでにこの世にいなかった・・・。 茅島藩筆頭家老の名倉彰蔵は、固く友情を誓った男、磯貝彦四郎と過ごした日々を思い出す。 そして、自分が戸田勘一だった頃のことも。不思議な絆で結ばれたふたりの男の、感動的な物語。 幼い頃、不幸なできごとで父を亡くした戸田勘一。彼を支えてくれたのは、かけがえのない友だった。 つらいときや苦しいとき、友はいつも見守ってくれた。だが、あるできごとがきっかけで、ふたりの 運命は大きく違っていく。出世の道を突き進む勘一。しかし、友は・・・。 光あるところに必ず影がある。表裏一体だけれど、そのふたつはあまりにも違い過ぎる。日の当たる 道を歩き続ける勘一。おのれの幸せを捨て、おのれの人生のすべてを賭け、勘一の影に徹しようと 決心した男。読んでいて、胸が締めつけられるような切なさを何度も感じた。人はここまで自分を 犠牲にできるものなのか?私は彼に問いたい。「その人生に悔いはなかったのか?」これを友情と 呼ぶには、あまりにも悲しすぎる。ラストは、涙がこぼれた。いつまでも余韻が残る、感動的な 作品だった。 | ||||
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永遠のゼロから作者のファンになりました。 ゼロよりこちらのほうが好きですね。江戸時代の武士の階級制度や、藩政の立て直しにかかる様々な障害などを軸に、男と男、侍と侍の友情が描かれています。 ラストは涙出てきました。彦四郎の高潔さと報われ無さ、そして全てを友の死後に知った主人公の千々れた心が自分に流れてくるようでした。 切ない、そしてやるせない。 くだらんラノベ見るなら、これを見て欲しい | ||||
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時は江戸時代、架空の茅島藩を舞台にした幼馴染だった少年二人の友情を描いた物語です。主人公の少年「勘一」は下級藩士から異例の出世を果して藩の執政となり、その一方でもう一人の文武に才溢れた少年「彦四郎」は不遇の生涯を終えます。 物語は家老の勘一が親友彦四郎の死を知って驚愕し、過去を回想する所から進んでいきます。同時に勘一の現在の時も進んで行き、その中で親友が影として勘一の夢を己の人生を賭けてまで助けてくれたことを悟ります。全く見返りを求めず、感謝もされず、誰からもかえりみられることなく不遇の生を終えた彦四郎。主人公の勘一がその全てを知ったのは既に親友は彼岸に旅立った後で、もはや礼を言うことも誤解していたことを謝ることもできませんでした。その大切な友を思ってたった一人で号泣するラストシーンには万感の思いが込められていて、私も涙が止まりませんでした。また本書には収録されなかった本当のラストが別にあるようなのでぜひそれも読んでみようと思います。 この作家さんは文章もすごくうまく、本書は今年読んだ本のなかでは最もおもしろかったものの1つでした。お勧めです。 | ||||
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自分の信念 自分の得手 それを最大限に活かし、国を思い、家族を思い、他が為に・・・自分は何をすべきか? 日本人が誇る武士道の、一番勘違いされがちな『忠義』のあるべき姿がここにありました! | ||||
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二人に共通点はたくさんある。 でも似ているようで違うような気もする。 山本周五郎は尊敬すべき、すぐれた作家であるが、 個人的にはどうにも苦手である。 やはり、自分には司馬遼太郎が合っている。 いい、悪いの問題ではない。 漱石が苦手であるのと同じだ。 やはり、百田尚樹はすぐれた書き手である。 賞を一度も取っていないのはなぜなのか? これほどの書き手が、全部の作品で賞という評価を受けていないのが 信じがたい。 わかる気もするが、大きな間違いだという思いも強いのだ。 | ||||
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高田純次さんが大竹まことさんに紹介してそれをラジオで紹介してらっしゃった本です。 まるでジェットコースターに乗ってるような感覚の本です | ||||
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永遠のゼロ同様、真の男のあるべき姿を見れる。保身と我欲のあふれる今日、多くの若い人によんでもらいたい。 | ||||
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時代劇作家ではない作品だが、ずば抜けて面白い。 とくに二人の友情を表面に出すことを強調せずに描写(事件)を 通して書ききるところが見事です。 剣道家として、作品中のアクションでうーむと思うところもあったが、 それは時代劇の性。 それらを抜いてみても、最高級の傑作時代劇といえるでしょう。 心を洗う涙を流したいときには、この作品を読んでみるのをすすめます。 | ||||
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百田氏の人間学の真髄が見える作品だったと思います。 時代は今よりも遥か昔ですが、社会の仕組みというものはそうそう変わるものではありません。この時代と現代の社会体制は肉付きは異なれど、骨組みはほとんど変わっていません。この本を読めばそれがすんなり理解出来ることでしょう。 下層市民は上層市民のために奴隷のように働き、上層市民は上層市民のために世の中を構成する。これはウンザリするようなことだが事実そうであろう。 また、この本では武士の生活が非常に具体的に描かれている。そして、ニートと呼ばれる人は決してつい最近発生したのではないということに気が付くだろう。 こういう社会の歪みに対する主張はこれまでの作品でも同様に主張されてきたが、本作品は、特に人間のあるべき姿が色濃く描かれている。日本人が忘れかけている大切な思いを力強く描き、我々に訴えている。 本当の友達とは何か。都合よく利用するだけ、要は損得勘定のみの友達は本当に友達か?何かを押し売りする、要は自分が他人にも妥当するとして押し売りしてきて、いざとなったら知らんぷりをするような友達を本当の友達といえるのか? どれもいえないだろう。本当に助け合うとはどういうことか、皆の幸せにするとはどういうことか、自分さえ良ければという物欲主義がどれほど退廃的かを痛烈に感じさせられた。言うまでもないが非常に素晴らしい作品だった。是非お勧めしたい! | ||||
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私も東京のラジオ局「大竹まことゴールデンラジオ」水曜日の冒頭で紹介されたのを聞いて拝読しました。 大竹さんの掻い摘んだ冒頭部分の紹介がとても上手で、父の遺骸を前に幼い勘一の涙を同じ歳の彦四郎が窘(たしな)めるくだりを聴いて、時代劇好きのスイッチが入りました。 この作品は前述の涙と最後にすべてを理解し、大坊潟試干拓跡の丘で号泣する名倉彰蔵と名乗るようになった勘一が、過ぎた歳月と数奇な廻り合わせを感動的に描いていたと思います。 2011年1月に百田尚樹先生が「大竹まことゴールデンラジオ」にゲストとして出演されました。当日アシスタントの山本モナさんは美容院でラストシーンを読んで、潤む目頭を我慢するのに難儀したと仰っていました。百田先生は関西で24年続く「探偵ナイトスクープ」のチーフ構成作家を務められている放送作家でもあり、近年小説家としても活躍されています。 作家としての御矜持は「いかに楽しませるか」であると仰っていました。 そのお仕事の来歴の中で培われてきた多岐に亘る人間の観察眼が、創作の中でも如何なく発揮されているのだと思います。番組で百田先生は、こんなお話を紹介されていました。「探偵ナイトスクープ」は依頼者からの要望で調査報告をする過程を紹介する番組。依頼者が先年亡くなった母親の遺品を整理していたところ、太平洋戦争で南方へ出征した父からの手紙を見つけたそうです。 経年劣化により手紙の判読が困難となり、亡き父より母へと宛てられた手紙の文面を解読してほしいというものでした。自分が母に宿っていることを知らずに戦死したと思っていた依頼者の方は、番組が手を尽くし解析した手紙の内容を知り驚いたそうです。判読できなかった手紙にはお腹にいるまだ見ぬ子供を案ずる文面が綴られていたそうです。 「身重であるお前」と書かれていたことがわかっただけでなく、判読不能だった最後の4行に辞世の句が書かれていたこともわかったそうです。「酔ふ心 君に訴ふ事ばかり ただに言へない 吾が胸の内」「頼むぞと 親兄姉に求めしが 心引かるる 妊娠の妻」。 戦死した父は自分が生まれてくることを切に願っていた。番組を通じ父の思いを知りえることが叶ったこと。依頼者も番組に出演されていた方々も目頭が潤んだそうです。 「影法師」を拝読し、百田先生がラジオ出演でお話された「父の手紙」を聴き、人を想う気持は何物にも代えがたい大事なものであること、本書に通ずる何かを感じました。 先日、本書を読書家である人生の先輩の方にお貸しし読後の感想を伺いました。彼女は「みねの想いが置き去りにされたようで可哀そうだったわね。」と仰っていました。私はこのレビューの中で雑誌連載時終章があったことを知り掲載誌を取り寄せました。それを読んで後「ああ、ちゃんと書いていてくれたのね。」と溜飲が下がったようでした。 単行本ではカットされた終章は小説現代 2010年 04月号 [雑誌]をご覧ください。 勘一、みね、彦四郎それぞれの想い。想いと託す者。「影法師」を読むきっかけを作ってくれた高田純二さん、その語り口で本書にぐっと引きつけてくれた大竹まことさんに感謝します。叶うことならば、朗読CDとして大竹さん語りをやっていたたげたら最高なのですが。 たくさんのみなさんに読んでいただきたい作品です。 | ||||
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今の時代で考えるとそんな男いるかぁ〜?と思ってしまうが、この時代にはこの時代ならではの武士の生き方というものがあったのかもしれない。 だとしたら凄い世界だ。日をあてるために影になる…格好良すぎる。 時代小説というものを初めて読んだ。百田さんが書いたから読んだ。読んで良かった。しばらく余韻に浸れる素晴らしい作品である。 | ||||
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