■スポンサードリンク
不可能楽園<蒼色館> 上小野田警部、最後の事件
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
不可能楽園<蒼色館> 上小野田警部、最後の事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
年に一度のバカミス⁇じゃあ毎日がそうなんですね。購入してくれた人への謝罪なんて思いつかないですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ふつうの推理小説はもうウンザリだ、という人の間 で伝説となりつつある作者のバカミスが今年も書か れたことを、愛読者の一人として、まずは喜びたい と思います。 作者が「ひときわ気合を入れて紡ぎあげました」と いうだけあって、仕上がりは申し分ありません。 大仕掛けもさることながら、さり気ない文章に仕掛 けられた技巧の数々には毎度のことながら感心させ られました。場違いなミステリ談義、鳩時計ならぬ オウム時計、パリから来た助手の刑事が主人公をム シュ・カミオノダと呼ぶこと等々、すべてに意味が あるのですから、油断がなりません。 知らずに買ってしまった一般の方は困惑するでしょ うが、それは出版社の売り方の問題であり、作者の 責任ではありません。推理小説として本書を酷評す る行為は、カミュの『異邦人』を評して「動機も不 可解なら、法廷シーンも迫力がない。犯人の意外性 もトリックも何も無い」と言うのと同じくらいバカ なことです。(一頁だけですが、マネしてみました) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
倉阪氏の恒例の年一度のバカミスミステリーの登場。 今回は「紙の碑に泪を」、「新世界崩壊」と続いた上小野田警部シリーズの何とラスト作品。第一作の紙の碑に泪をではまだ比較的メタ要素は抑えめであったが、新世界崩壊で完全にメタ方向に振り切り、読者を唖然、驚嘆落胆させたシリーズだが、今回も倉坂バカミスに馴染んだ読者なら定番の展開である。 離れた地点の移動アリバイ崩しがメインだが、これは比較的まともな落ちが付けられているが、事件がひと段落したところから恒例の仕掛け暴きが始まる。この著者のバカミスを1冊でも読んだことのある人ならもう定番のページに○○が・・・の畳み打ち。まあ、逆にこの展開にもう慣れてしまったのであまり驚きはなくなってくるとも言えるが・・・・。 上小野田警部に何が起こるのか!衝撃の結末が待ちうけている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本文166頁「世界の<外>から現れた者は、最後に潜む暗号を解く鍵をゼッケンに示して疾走していった」 著者近影を見ると、そこには。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本を開いてすぐ,『袖』と呼ばれる部分に著者のコメントがあります.『年に一度のバカミス』と. ファンやこの類がお好きな方には楽しく,そうでない方には…『壁本』になりかねない一冊でしょう. まず,背表紙などにある紹介文から,本格ミステリを期待すると,大きく裏切られることになります. 確かに序盤こそはそれっぽく,早々なタネ明かしと,普通とは違う様子を強くニオわせてはいるものの, おかしな表現や言動の数々,『バカミス』を強調する地の文に,次第に違和感の方が強くなっていきます. ところが,すべての事件が解決し,いわゆる解説パートに入ってからがこの作品の『見せ場』であり, 事件の真相やその解決,トリックは,言葉はよくありませんが,おまけと言っても過言ではありません. 一つ,二つ,まだまだどんどん,これでもかと言うほどに襲い掛かってくるいくつもの『真実』について, 終始,感じていた気持ちの悪さの正体を知るとともに,驚き,呆れ,怒り,様々な感情に襲われ脱力します. 好き嫌いが分かれるの間違いなく,合わなかった自分は「金と時間を返せ」が正直なところなのですが, 強引ながら,あれだけの仕掛けを作り上げた手腕と情熱(?)は,敬意と評価に値するものだと思います. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「年に一度のバカミス」と表紙裏で著者自らが最初に断っている。なので、プロローグから「さて、どこにどんなアホげな仕掛けが?」という目で読み始めた。 舞台はタイトル通りの「蒼色館」で、往年の名女優の告別式から物語が始まる。まず、場所にまつわるトリック(A)。次いで、中ほどで記述上のトリック(B、C)やアリバイ絡みのトリック(D)が出てくるが、アッというほどのものではなく、「これだけ?」という雰囲気。「あっさりし過ぎ」と拍子抜けの気分でいると、「8章、変容」(153頁)から、ガラリと気配が変ってくる。著者のこれまでのバカミスでも似たような趣向があった、記述上の、思わず大笑いしてしまうようなトリック(E、F、G)がまず暴かれ、さらに同様のトリック(H、I)が畳み掛けるように明らかにされ、最後は全体のキ―になる仕掛け(J)が語られる。やれやれ、ここまで手の込んだミステリーに仕立てていたとは……。見た目以上に、大変な手間ヒマかかっている、としか言いようがない。トリックA〜Cは何となく分かったが、D〜Jは全然分からず、種明かしがあって唖然・愕然とし、やっぱり笑ってしまった。 蛇足をいえば、仕掛け(J)など、まるで村上春樹の『羊をめぐる冒険』のおしまい近くに出てくる、あの有名なフレーズ「君はもう○○○○○だろう?」に近いインパクトがある。なかなかのものである。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!