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ビューティ・キラー1 獲物



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【この小説が収録されている参考書籍】
ビューティ・キラー1 獲物 (ヴィレッジブックス F ケ 3-1)

ビューティ・キラー1 獲物の評価: 3.33/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

女性版ハンニ・バルレクター登場か?

初めの150ページくらいがきつかった。でもそこを超えると、この新しい犯罪者グレッチェン・ローウェルと、主人公のアーチー・シェリダン刑事との間が面白くなってくる。そしてラストまで「えっ、この2人の間には他にどんなすごいことがあったの?」と、どんどん気になって引き込まれる。シリーズ物らしいということは最初からわかっていたが、正直最初の方では「これで最後、続きは買わない」と思っていたが、読み終えた今は「次が楽しみ」。
 本書の途中でも出てくるが、アンソニー・ホプキンスの怪演(?)で一気に有名になったレクター博士と、クラリス捜査官の男性と女性が逆になったら・・・・という感じがした。異常な犯罪者が女性だったら、「あ〜、こうなるのかぁ」といういかにも女性ならではという部分が、興味深く面白かった。
 途中で頭に浮かんだ「ストックホルム症候群」に関しても、最後にきっちり出てきた。この二人の行方が気になる。
ビューティ・キラー1 獲物 (ヴィレッジブックス F ケ 3-1)Amazon書評・レビュー:ビューティ・キラー1 獲物 (ヴィレッジブックス F ケ 3-1)より
4863320361
No.1:
(4pt)

奇麗事だけでない真実の人間性をさらけ出すショッキングで魅惑のシリーズです。

アメリカ・ワシントン州在住の女流作家ケインが、初のミステリーに挑戦して大ブレイクを果たした猟奇サスペンス大作ビューティ・キラー・シリーズ第1弾です。著者は夫と娘と愛犬愛猫と暮らし、超ハードな本書を妊娠中に書き始められ、好きなTVが外科手術の実況中継だという事ですので、驚くべき強靭な神経の持主で且つ相当にユニークな方のようです。本書を一読した感想ですが、帯で強烈に紹介されているように残酷な恐怖感が売りの物語ではあるのですが、単純に思い切り脅えさせ震えさせて怖がらせる趣向のみで無く、読み所の多い小説としての奥行きの深さを感じました。理性に反して不思議と何処か心惹かれるのが、敵に対して情けをかけて繊細な優しい心配りを見せる場面で、ある種屈折したアブノーマルな魅力をたたえています。
ポートランド市警のアーチー・シェリダン刑事が2年振りに女子高生連続殺人犯の〈放課後の絞殺魔〉事件で復職し、特捜チームの指揮を取る。彼は〈ビューティ・キラー〉と呼ばれた美貌の連続殺人犯人グレッチェン・ローウェルの事件で大きなダメージを受けていた。新聞記者のスーザン・ワードは特ダネを狙って、アーチー専属の記者となり事件を追いかける。
この3人の主要キャラの性格が非常に魅力的です。アーチーは妻子と離婚に追い込まれ薬物依存症となりながらも冷静に捜査に執念を燃やします。グレッチェンは獄中からアーチーを支配し異常者心理の内面が謎のままで不可解さが増します。そしてスーザンは特ダネ記事で出世を狙いますが、反面悪を懲らしめる為なら首をも辞さない正義感の持主で、上司と不倫もする陽性で突撃型の女性です。他に脇役のヘンリー刑事とアン捜査官も厳しさの中に優しさを持つ良い人達です。心を病んだ絞殺犯人の歪んだ心理描写を含め興味は尽きず、奇麗事だけでない真実の人間性をさらけ出す衝撃的で魅惑のシリーズの行方を期待して見守りたいと思います。
ビューティ・キラー1 獲物 (ヴィレッジブックス F ケ 3-1)Amazon書評・レビュー:ビューティ・キラー1 獲物 (ヴィレッジブックス F ケ 3-1)より
4863320361

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