■スポンサードリンク
分解された男
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
分解された男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆さんのご多聞に漏れず 永い"品切れ"状態にあった伊藤典夫・訳 『破壊された男 The Demolished Man』(ハヤカワSFシリーズ)と同じ "The Demolished Man" ということで購入一読してアタマかかえたクチです。 同じ訳者の方が訳しても A・C・クラーク『地球幼年期の終わり』なんか 普通に面白く読めたンだけどなぁ? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
年齢や立場に似合わない主人公のあまりの激情的な荒ぶりようが全く理解できない小説。 一体いちいち何をこんなに怒り狂っているのか? 理由は全く説明されない。 一応は普通の中年の会社経営者のはずなんだが 気分は二十歳そこそこのチンピラヤクザそのもの 何をするにしても感情が物凄く荒くれているのがわけわからない・・・ そのうえ翻訳文が妙な落語調(英語の原文には絶対に有り得ないはずの江戸時代的な文章)で下品。 いくら何でも酷い。 これは新訳版を読んだ方が良さそうだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『虎』と並ぶベスターの名作です。いろんな要素をぶち込んで強引にかきまぜたような作品です。 翻訳について。 たしかに古臭さを感じてしまう部分が多いです。ただ、これは翻訳家の力量に問題があると言うよりは、 すでに出版されてから長い月日が経ってしまっていることに由来するのではないかと思います。 訳者の沼沢洽治氏は、このベスターの名作を「口語」重視で訳しているため、 現代からすると時代錯誤的な表現が数多く散見されます。 原著を見れば分かる通り、この作品はもともと、口語的な表現を多用している小説なので、 沼沢氏はそのニュアンスを伝えるために、わざわざ日本語の口語表現を数多く取り入れたのでしょう。 ただ、口語的な表現は賞味期限が短いので、今読むと「うーむ」と唸らざるを得ない箇所が多いのは事実ですが、 それはしょうがないのかなとも思います。 むしろ、このような作品は、一定の周期で新訳を出すべきではないか?と思います。 訳は大森望氏か山形浩生氏あたりでお願いします。 というか、2012年の版なのに、なぜ活字が活版印刷の時のままなのでしょうか? 増刷の際に、電子データ化をすれば、グッと読みやすくなると思うのですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もちろんTigerTigerが最高傑作です。でもそのすぐ後ろを走っているくらいの大傑作です。ピーアイマンも店頭で簡単に見つからなくなっているようです。SFは衰退中ですか?迫力のドライヴ感、意外な展開、そして結末。娯楽小説ですが、作者の情熱がこもりまくっています。昔も今も、いったいこのひと、どういう人なんだろう?と思わせる魅力があります。もっと知られるべき作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
虎よ虎よより読みやすかったです。あと、私はこの翻訳すごく好きでした。この翻訳でなければ、読めたかどうかわかりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔から読みたかったけど、チャンスがなく、やっと読みました。 ストーリーや登場人物、スピード感あふれる会話、筆致はすごい と思いました。 ちょっと、翻訳が古臭さを感じ、読みにくいですね。 原文がどうかは残念ながら知りませんが。 エスパーが当たり前の社会(それもエスパーも能力によって 分けられている)でのの殺人事件を発端に、幻惑される表現手法に よって、スケールの大きさを、文字で伝えてくれる、面白い推理SF。 壮大さは「虎よ、虎よ」が上ですが、精神世界を、当たり前のように、 エネルギッシュに疾走する様は、こっちが上でしょうか。 ラストで、分解されるとはどういう意味なのか、が明かされますが さらに加えて、人類なんかつっぽけなもんよ、風な締めくくりは、 予想を超えた圧倒的なスケール感です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ベスターの「The Demolished Man」は本作と、伊藤氏の「破壊された男」の二冊が訳されているのですが、現在プレミア無しで入手できるのはこちらだけになると思います。 伊藤氏の翻訳は素晴らしいらしいのですが、入手困難な為、こちらを購入したのですが翻訳に違和感を非常に強く感じました。 その為、私は原書も購入しました。 私は英語に自信が無いので、原書と平行読みしているのですが、沼沢氏は意訳をしようという意識が強すぎます。 これなら、もっと直訳でも良かったと思います。 原書の方も、勢いのある文体には違いがないのですが、どうしてこの文章をこういう訳にしてしまうのかと思う事がしばしばです。 その割に、直訳を並べた感じに文章がガクガクしている所も多々あります。 それと、文章の中で同じ意味のセンテンスを並べて強調している所で、何故か一つだけ訳していないという箇所を数箇所見かけます。 これは、意訳という問題では無いと思います。 昔のSFの翻訳版は、無理して日本にローカライズしている作品が多いと思います。 そのせいで、現在では魅力を損なっている作品が多いと思います。 特にこの作品は、第一回ヒューゴー賞受賞作であるにも関わらず、この翻訳を放って置いているのは非常に残念です。 読めればいいという方以外は、無理してでも伊藤氏訳を購入するか、原書で読むべきだと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時代の先端を描いていたべスターの最上品。 小説としての完成度も高く、あまたの候補を押しのけて第1回ヒューゴー賞を受賞したのもうなづけます。 エネルギッシュな「虎よ、虎よ!」に比べて、余裕があり大人のSFと言えます。 どちらか一つを選べと言われたら、とても悩みますが、僅差でこちらかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SFについて詳しいわけではなく、 タイトルと作者名のかっこよさで購入。 ストーリーの面白さだけではなく、 何よりも、主人公の行動・会話の疾走感に打ちのめされた。 主人公の人生は、 意思決定に迷いがない。 決めたことは、必ず行動に移し結果を出す。 徹底的にあきらめない。 混乱が増すにつれて、 主人公の徹底した行動・一貫した姿勢に磨きがかかる。 善人ではないが、この真っ直ぐさ、何とも憧れる。 強烈なキャラクター。すばらしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SF小説が好きな人間にとっては、問答無用の大傑作であることは、間違いないでしょう。だけど、現在では、この訳文は少し読みにくいと思います。よって、そろそろ新訳で出し直して欲しいと思うのですが・・・。因みにその後、どうなったのかはわかりませんが、かつて、確か、オリバー・ストーンが映画化を行おうとしたと思うのですが、今のCG技術であれば、かなり忠実に映画化ができると思うので、ぜひ、映画化を望みます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本では「虎よ虎よ」の世評が伝説的に高まってしまっている。 しかし、デビュー長編であり、ヒューゴー賞第一回の受賞作である本書の方が、まとまりが良く万人に薦められるようにも思う。 テレパスがいることで殺意が未然に察知され殺人は不可能かと思われて久しい社会。そんな舞台を用意しておき、倒叙形式で描かれる虚虚実実のSFミステリー。 しっかりとミステリーしているし、しっかりとSFしている。駆け引きの心理サスペンスも非常に面白い。 もっと評価されて良い過小評価されている作品だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1953年のアルフレッド・ベスターの作品。この作品、結構深いです。バージェスの「時計仕掛けのオレンジ」の様なディストピア小説、及び、それとは真逆だが表裏一体とも言えるユートピア小説のどちらにも転がる事が可能な深層テーマを持っていると思います。大筋は人の心が読めるエスパーが多数存在する世界で序盤の主人公となる犯罪者の側から見た近未来の刑事小説の形で進み、注意して読めばいろいろな伏線があって、これらは何を意味してくるのだろうと頭の片隅に疑問符を置いて読み進めていくと、290ページ過ぎた辺りから、一気に全ての疑問符が集約されてきます。ここにいたるまで私は、これがディストピア思考を持っているとは気づきませんでした。ただ読後感は人それぞれなので、私の読み取った物は私にしか感じられない物かもしれない。しかし、この作品を社会風刺とそれから逃避せずにより良い世界を求めようとしている作者の思想であると解釈すると、一見何か詰め込みすぎな内容に映る本作が実に見事なバランスで、上記のテーマ性をSF的感性で装飾された才能でまとめられている事に気づくのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ベスターの最高傑作。 記念すべき第一回ヒューゴー賞受賞作です。 べスターは寡作家であるため、知名度は意外と高くないのですが、本作は稀に見る傑作ですので、是非、手に取っていただきたいと思います。 ベスターの作品としては、「虎よ!虎よ!」が有名ですが、正直、やや分かりにくいです。 しかし、本作はそんなことは全く、極めてしっかりしたロジックの傑作となっています。 近未来。テレパシー能力を持つエスパーが出現し、人の心を透視出来る警察官まで出現するに辺り、殺人のような凶悪犯罪は絶滅していた。 しかし、魅力と個性を持つ大企業の社長であるベン・ライクは事業の苦戦からライバル社の社長殺害を決意する。 それは、読心術を持つ本作の主人公、警察本部長リンカン・パウエルの裏をかく、巧妙な計画だった。 知力の高い両者は人間的魅力に溢れており、虚々実々の高度な駆け引きを展開します。この辺りは、息もつかせぬ面白さ。 だが、この事件には本人同士も知らないもう一つの側面があった...。 本作はSFと推理小説の見事な合体を成し遂げた作品です。読心術の発達した時代に、どう犯罪を行うのか、ベン・ライクは果敢に挑戦して行きます。 尚、本作は勢いのある文体のため、会話等でややこなれていない印象を受けます。原文が個性的で訳者の苦労が伺えますが、その分、リアルで迫力は感じます。 また、改行等を上手く使い、テレパシーを巧みに表現している点にもご注目下さい。 他では、まず、見られないアイデアの大傑作、是非、お読み下さい。 紛れもなく、オール・タイム・ベストです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人的には、常にSFオールタイム10に名を連ねる「虎よ!虎よ!」より上。読心能力を持ったエスパー同士の虚虚実実のやりあいなどが、ミステリファンにとっても魅力的である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
記念すべき第1回ヒューゴー賞受賞作。「虎よ、虎よ!」と並んで我国ではべスターの代表作とされる。B級アクション的でハードボイルドなストーリーで一気に読ませる。洗練とは程遠い豪華絢爛な泥臭さ(意味不明)が売り。堕落したキャラクターたちや、低俗一歩手前のアイデアが満載で、面白い。しかし、60年代以後もべスターは本を書いているのに、「コンピュータコネクション」しか訳されてないのは残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「古典的」作品と位置付けられていて、まさにその通りの読後感を得る本。「やはり古典はおさえておかなくては」という意味で「Worth Reading」な本。今となってはプロット的にやや洗練されていない感じを受けるものの、個々のアイテムに面白みは感じるし(六だよ、五だよ、四だよ…)、「あんな時代もあったよね」という観点から楽しむこともできる。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!