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ハンガー・ゲーム
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ハンガー・ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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プロットについて方々でバトルロワイヤルとの類似が指摘されていますが、コリンズはバトルロワイヤルにインスパイアされた、と公言しているのでバトロワファンはオマージュとして生暖かい目で見るのがよいのかもしれません。 バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー) バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1 と言うか、バトルロワイヤルもS・キングの「死のロングウォーク」にインスパイアされたものですから、デスゲーの逆輸入版として、文化圏の違いからくる「惨たらしい発想」の違いを読み比べても面白いと思います。また著者が女性であることから、性差による残忍さに対する視点の相異を読み比べるのも面白いかもしれません。 ところで大のつくベストセラーということで、リーダービリティを重視したせいか、児童小説に限っても文体は非常にあっさりした類のものでした。よく言えば読みやすい、悪く言えばスッカスカで、私的には味わい深さに欠ける、と言ったところでしょうか。 グイン・サーガ1 豹頭の仮面: (1) 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) 国内発の児童向けファンタジ、例えば十二国記であったり、グイン・サーガ等と比べると物足りなさを感じます。もっとも現代人は与えられる娯楽が非常に多く、また選択肢も多岐に渡るため、この様な非常にあっさりした文章の方が、返って万人受けするのかもしれません。 私的に気に入ったところはキャラ立ての巧さで、特にヒロインカットニスに重ね合わされるであろう女の子の葛藤、願望、コンプレックスなどは、国境を越えても普遍的なのだな、と軽く唸りました。彼女が「母性的で意志の強い女の子」として描かれる冒頭の抽選のシーンなど、男の自分でも特に感情移入させられます。 しかし、この子は食い物を食ってはしょっちゅう気持ち悪くなっている……。その描写の多さが非常に不思議で不可解に思いました。 | ||||
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やっぱ洋モノ作品は面白いですね。 起承転結がきっちりしてて終わりもちゃんとエンディングとして締まってます。 国産の小説は終わり方が中途半端でその後は読者の想像に任せるみたいなところがあるからイマイチ自分の名作にならない物ばかりでしたが。 まあそんな事は置いといて本作品は国産バトルロワイヤルと比喩されがちですがどっちかというとSF色が強く描写もマイルドに抑えられています。 その分主人公の冷静な平常心から極限状態の心理描写までをうまく表現していて感情移入しやすく、情景や戦闘、虐殺の見せ方もリアルなので先入観も半端ないです。 映画も世界的に歴代動員数を更新する国が相次ぎ、単行本もハリーッポッターシリーズ全7巻の発行部数を超えたと報道されたバケモノ作品ですが… 日本ではあまり、というかまったく話題になっていないですね。非常に残念ですがまあこの辺がエンタメガラパゴス国の特有かなって感じで笑えます。 日本映画や音楽、もっと言えばTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)でも日本がイチイチのけ者にされる理由(グローバリズムはあるのに)はこういった観点のズレにあるんだなとしみじみ感じさせられる作品だと感じました。 | ||||
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下巻を読み進めるうちに,「ゲーム」の展開が映画版とはかなり異なることに気づく。原作では,主人公のカットニスはかなりの苦境に立たされる。なぜ「HANGER」ゲームなのかということが良く分かる展開だ。 | ||||
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映画が面白かったので原作を読んでみました。たぶん映画を見ていなくても楽しめたのではないかと思います。それだけの面白さがあります。 主人公のカットニスは映画版よりも大人びていてたくましく、ちょっとニヒルな印象。よりクールな感じで良いですね。 | ||||
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ゼロサムゲーム小説が好きでよく読むのですが、なかなかコレっていうものに巡り会えません。 そんな中で「ハンガーゲーム」は「バトルロワイアル」や「クリムゾンの迷宮」と肩を並べられる 素晴らしいゼロサムゲーム小説だと思います。 登場人物が魅力的で、物語に破綻が無く、共感しながら読み進めることができます。 選抜された少年少女が殺し合いをする闘技場はライブ中継されているのですが、 その中継カメラを意識して行動する主人公のいやらしさも人間らしくて好感が持てました。 私は翻訳ものが大の苦手で、読むのに苦労するかと思ったのですが、これがスラスラ読めました。 翻訳家の方が読みやすいよう苦慮されたのではないかと思われます。 作者のスーザン・コリンズはおそらく女性だと思うのですが、そのせいか 「バトルロワイアル」や「クリムゾンの迷宮」よりも少し丸みや優しさの感じられる小説に 仕上がっていると思いました。 | ||||
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英語版を読み、爆発的な話題を呼んだ映画化もすでに観た上でのレビューです(日本語版の解説とダブっている内容がありましたらご容赦下さい。) 「バトルロワイヤル」との類似性が指摘されていますが、国家が青少年の命をもてあそぶという点で、漫画「イキガミ」に近いものを感じました。青少年が殺しあうというショッキングな内容なのに、米国では、学校むけの教材や図書を販売する出版社が版元で、ポスト「ハリーポッター」や「トワイライト・シリーズ」という位置づけ。映画版のレーティングも「PG-13」(13歳以下の子は視聴に保護者の同意が必要)とヤングアダルト向けではあるのですけれど、大人でも充分読むに耐えうる内容です。というのも、作者がインタビューで、この作品のアイディアは、アメリカのメディアで毎日のようにアフガンやイラクで若い兵士が命を落としている報道がある一方で、リアリティー・ショーと呼ばれる、一般視聴者参加型のテレビショーが全盛という皮肉な状況にヒントを得た、と言っていたように、現代のアメリカの軽薄な表層部分と闇の部分の矛盾を、3000年後の北米大陸を舞台に借りて、巧みに表現しているからです。映画をご覧になればよく分かると思うのですが、テレビ中継される殺し合いショー「ハンガーゲーム」の司会者や会場の人々が、まるで「誰が一番歌がうまいか」のようなノリで盛り上がる様子には、背筋が寒くなります。 細かいところを言えば、支配者の側のテクノロジーがあまりにも洗練されすぎているので、食糧不足や貧困や格差など、その技術を持ってすれば簡単に解決されるんじゃないかと、突っ込みを入れたくなるところもありますけれど、おおむね「こんな空恐ろしい未来もありかもね・・・」という世界のなかにどっぷりつかることができます。映画もそんな原書の世界を奇跡的にうまく映像化しており、とくにクールで賢い主役の少女カットニスは非常に魅力的なヒロインとなっています。観てから読んでも、読んでから観ても、お勧めです。 | ||||
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本屋でやたらイチオシだったので騙されるの覚悟で読んで見たのですが、案の定内容はお子様向けで何の深みもない娯楽小説でした。昔よく読んだ高千穂遙あたりの雰囲気かな。でも暇潰しには最適なので時間を持て余してる人には何も考えず一気に読めるからいいんじゃないかな? あとバトルロワイアルシーンは上巻の最後の方から始まりますのでそこまでは斜め読みでOKです。どうでもいい事がしつこく書いてるだけですから。 | ||||
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一気に読めたけど、終わり方が何となく分かるので4つ星。 ネットでは「バトルロワイヤル」のパクリだと酷評する人が多いようですが、「ハンガーゲーム」は3部作の1作目であり、独裁国家キャピトルと虐げられている国民との対立を描いているので、単なる少年少女同士の殺し合いのストーリーではありません。この1作目だけで見るとそうですけどね。2012年3月23日に映画が公開されるのでそれも楽しみです。 | ||||
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「ゲーム」というキーワードで衝動買い、映画化が決定されたということもあり、『バトルロワイヤル』や『クリムゾンの迷宮』を凌ぐ名作を期待していたが…読んでみると「ん?」という感じになってしまった。 肝心の「ゲーム」に、パンチが足りない。 まず、ゲーム開始までの前フリに約200ページ。「まだなのか?」と思うほど長い。 参加者は24人居るが、そのほとんどが名無しさんで、あっというまにボスキャラ連中に狩られるあっけなさ。 そのボスキャラ達も、それほど強くない。読者の目を惹く奇抜な能力・特徴を持ちながら、あっけなく退場するキャラ多数。 主人公が戦闘するシーンも少ない。直接手を下さずとも、だいたい勝手に潰し合ってくれている。 ゲームだけで見ると、他作品に随分劣っているように思える。 だが、作者が女性であることから、バトル描写は迫力に欠けるが、ヒロインの心理描写、ゲームのバックグラウンドや、登場人物の個性など細かいところがしっかりと描かれていて、これはこれで良いと思った。森の中でのサバイバルの場面も実にリアルだった。 作品の雰囲気も、実にアメリカ的というか、全体的に「爽やか」な印象を受けた。 以上のことから「女性向けバトルロワイヤル」という感じの作品。 バトロワのような、本能むき出しの血みどろの殺し合いを見たい、という人には合っていない。 | ||||
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久々に一気読みした本。先の展開が気になってページをめくる手が止まりませんでした。 物語は簡単にいうと、近未来を舞台にしたバトルロワイアル作品。 主人公のカットニスは、貧困街で生まれ、家族を養うため、日々森で狩をする逞しい少女。 そんな彼女がハンガー・ゲームと呼ばれる、国を挙げてのサバイバル・ゲームの参加者に選ばれてしまいます。 13の地区から選抜された24人の少年少女たちが、互いの命を取り合い、ただ一人だけが勝者となる過酷なゲーム。 凄惨な状況を、カットニスは生活の中で身に着けた知恵と技術をもって、凌いでゆきます・・・ 命を狙ってくる他の贄との戦い、ゲームを支配する冷酷なプレイヤー達との戦いが次々に展開され、手に汗を握ります。 設定からして凄惨な物語ですが、カットニスの逞しさに救われます。 そして過酷な状況下で交わされる絆は、一服の清涼剤のよう。 読者は、カットニスを見守る観衆のごとく、彼女の動向から目が離せなくなります。 残酷な暴力描写も度々ありますが、それ以上に気になって読むのを止められません。 そういう読ませる力をもった本でした。 本作が第一巻だそうですので、今後の展開も楽しみです。 | ||||
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