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ハンガー・ゲーム
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ハンガー・ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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バトロワ知らずに書いたんだとしても、年端の行かない若者たちが殺し合いをさせられる、というモチーフがカブっちゃってる以上、そりゃあちらの方が先行しているわけだからこっちは分が悪いというか、どうしても比べて読んでしまうのは致し方ないところ。 といっても、あっちを読んだのも随分前のことだから記憶も薄れてますが。 なので、改めて読むとあっちの印象も変わるのかもしれませんが、今回こっちを読んでて思ったのは、結構あっさりしてるなぁ、ということ。 殺しっぷり、殺されっぷりが淡白だと思いました。 そういった点ではあっちの方が振り切ってた気がしたんですけど、どうでしたっけね。 こういう類のって、そこの部分の描写が結構肝心だと思うんです。 そこをグロいくらいに書き込むことで、ゲームの不条理性だとか理不尽さが際立って、体制への反抗の色合いも強められるのではないかと。 あと、そうした方が、大人たちが大好きな「命の重み」ってやつももっと、逆説的に伝えられるんじゃないかと思うんですけど、受け手側の成熟度にも依るんですかねぇ。 映像でそれをやるのとはまた話は別だと思うんですけど。 なんかその辺り、向こうのPTAだか教育委員会だかへの配慮かどうか分かりませんけど、ブレーキかけてる感じがしてモヤモヤが残るなぁと思いました。 逆に、面白いと思ったのは、ゲームのプレーヤーたちが、主催者や観客の視線を意識しながら「演じて」いるというところ。 主催者の思惑通りショウとして見応えあるものにしなければいけない、またそうすることで自分たちが生き延びるのに必要な物資が与えられるため、少々意志に反していても、ゲームを楽しむ側が自分たちに抱いているイメージ通りの振る舞いをせざるを得ないという辺り、とても今っぽい設定だと思いました。 作者は、テレビのリアリティショウに着想を得たと言っているそうですけど、そういったところに、あっちにはなかったこの作品ならではの独自性が出てるんじゃないでしょうか。 しかしあれですね、映画といい小説といい、最近はやたらと、三部作やらシリーズ仕立てが多いですね。 別にそれ自体は悪いとは思わないし、この作品がそうだというわけじゃないですけど、「お前もか!」っていうような作品まで三部作宣言してたりして辟易します。 箔をつけたいんでしょうかね、まあそのうち淘汰されることを願っています。 | ||||
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よくあるパターンのないようです。個人的にはバトルロワイアルの方が好きですね。 | ||||
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プロットについて方々でバトルロワイヤルとの類似が指摘されていますが、コリンズはバトルロワイヤルにインスパイアされた、と公言しているのでバトロワファンはオマージュとして生暖かい目で見るのがよいのかもしれません。 バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー) バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1 と言うか、バトルロワイヤルもS・キングの「死のロングウォーク」にインスパイアされたものですから、デスゲーの逆輸入版として、文化圏の違いからくる「惨たらしい発想」の違いを読み比べても面白いと思います。また著者が女性であることから、性差による残忍さに対する視点の相異を読み比べるのも面白いかもしれません。 ところで大のつくベストセラーということで、リーダービリティを重視したせいか、児童小説に限っても文体は非常にあっさりした類のものでした。よく言えば読みやすい、悪く言えばスッカスカで、私的には味わい深さに欠ける、と言ったところでしょうか。 グイン・サーガ1 豹頭の仮面: (1) 月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート) 国内発の児童向けファンタジ、例えば十二国記であったり、グイン・サーガ等と比べると物足りなさを感じます。もっとも現代人は与えられる娯楽が非常に多く、また選択肢も多岐に渡るため、この様な非常にあっさりした文章の方が、返って万人受けするのかもしれません。 私的に気に入ったところはキャラ立ての巧さで、特にヒロインカットニスに重ね合わされるであろう女の子の葛藤、願望、コンプレックスなどは、国境を越えても普遍的なのだな、と軽く唸りました。彼女が「母性的で意志の強い女の子」として描かれる冒頭の抽選のシーンなど、男の自分でも特に感情移入させられます。 しかし、この子は食い物を食ってはしょっちゅう気持ち悪くなっている……。その描写の多さが非常に不思議で不可解に思いました。 | ||||
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「ゲーム」というキーワードで衝動買い、映画化が決定されたということもあり、『バトルロワイヤル』や『クリムゾンの迷宮』を凌ぐ名作を期待していたが…読んでみると「ん?」という感じになってしまった。 肝心の「ゲーム」に、パンチが足りない。 まず、ゲーム開始までの前フリに約200ページ。「まだなのか?」と思うほど長い。 参加者は24人居るが、そのほとんどが名無しさんで、あっというまにボスキャラ連中に狩られるあっけなさ。 そのボスキャラ達も、それほど強くない。読者の目を惹く奇抜な能力・特徴を持ちながら、あっけなく退場するキャラ多数。 主人公が戦闘するシーンも少ない。直接手を下さずとも、だいたい勝手に潰し合ってくれている。 ゲームだけで見ると、他作品に随分劣っているように思える。 だが、作者が女性であることから、バトル描写は迫力に欠けるが、ヒロインの心理描写、ゲームのバックグラウンドや、登場人物の個性など細かいところがしっかりと描かれていて、これはこれで良いと思った。森の中でのサバイバルの場面も実にリアルだった。 作品の雰囲気も、実にアメリカ的というか、全体的に「爽やか」な印象を受けた。 以上のことから「女性向けバトルロワイヤル」という感じの作品。 バトロワのような、本能むき出しの血みどろの殺し合いを見たい、という人には合っていない。 | ||||
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