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疾走
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疾走の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全215件 1~20 1/11ページ
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そこそこ良い物語でした | ||||
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重松作品の中では異色の作品です。 再読ですが新たな発見が多い作品でした。 作者は深い闇を見てきたからこそハートウォームな作品が書けるのだと感じました。 | ||||
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重松作品の中では異色の作品です。 作者は深い闇を見てきたからこそ ハートウォームな作品が書けるんだと 感じました。 | ||||
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題名が気に入っている。 「疾走」本当に疾走してたな。 物語の始まりから終わりまで。 その辺の胸糞結末ありきの作品よりもよっぽど腹にきた。 | ||||
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睡眠時間を3時間にまで貪り読んだ ドラマの方は微妙 重松清の違う一面を見られる | ||||
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一人称がおまえなのが良いです。不条理すぎる周囲や、冷たくあしらうエリの応対が良いです。 自分にはどうしようも出来ない不遇な運命を駆け抜けることができます。読者はみな主人公の寂しさを共有できるはずです。 | ||||
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悲劇的な、そして、意外なる結末に私は大変驚いてゐます。真っ直ぐな再生の物語がきっと紡がれるのではと最後まで心のどこかで期待してゐたからだと思ひます。 最後は、故郷への回帰とつなかりの絆の回復の中で主人公は死への旅立ってしまひました。主人公と故郷に戻ってきたのがエリであり、そして、心のつながったアカネ、神父さん、更には、残された男の子が元の教会に相集って、この物語の終りをつくりました。そこまでに至る二つの事件の異常さで読む者の心を搔きま乱されて全体的な理解を難しくなった氣がしました。 それでも、過酷な環境の中でつながりを求め、駆け抜けた人生への承認と心からのエールにはなったのではないでせうか。その中でも唯一の慰めは、エリを守る形で終りに辿り着けた事です。本当に壮絶な人生のドラマでありました。 最終場面になって明かされた「わたし」があの神父さんでこのシュウジの物語を語ってゐたと知ったのはかなりの驚きでありました。神父さんの生き方と聖書の言葉が示す深みは人生の深さと真摯な心の姿勢に感銘を覚えました。重松文学の考へさせる余韻と深みであります。 | ||||
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重松清の二冊目の本をほぼ一日で一氣に読み終へました。「おまえ」といふ主人公を指し示す言葉で描かれる独特の文体であります。少年シュウジの壊れて行く家庭の風景の中で「ひとり」生きて行く苦悩が進行します。輪郭ある人物に影響されて行く主人公シュウジ。その人物は、鬼ケン、アカネ、神父、エリ。 運命に翻弄されながらも強い自分を求めて格闘し、疾走するやうに生きる。自殺を試み、高校を諦め、外の世界に行かうとします。乾いた人間関係は、地元における「浜」と「沖」の確執、リゾート開発の闇。夢も希望も見えない中で心の支へは、強い自分づくりと聖書の言葉が示唆する世界だけです。 この困難をどう越えるのだらうか。下巻への僅かな期待の中で上巻は終りました。こんな状況でも疾走出来るのか静かに同伴したく存じます。 | ||||
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読みやすくてよかったです | ||||
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中学生の時に歳の離れた兄が家に持って帰っていたので読みました。 とにかく当時の自分には衝撃的でショッキングな内容でした。 結構ボリュームがありますが、5回以上読み直した記憶があります。 後ほど重松清の作品をいくつか読みましたが、疾走は他とテイストが違うので少し驚きました。 | ||||
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とても素敵な作品だったと思います にんげんはひとりでもひとりではいられないのかもしれませんね | ||||
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重い話ですが、読み応えがあります。 | ||||
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小さな差別意識はいずれ大問題になる、そんなことを考えさせられる作品だと思います。 上巻では田舎独特の閉塞的で陰鬱な空気感がとてもリアルに表現されていて、そこに引き込まれます。 下巻のラストシーンに救いを見いだせるか見いだせないか、そこで感想は変わってくるでしょうね。 読後はあまりの重苦しさに食欲が失せて、何日か飯が食えませんでしたw。 | ||||
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面白くて一気読みしました。 下巻になるとだんだん物語の結果が語られていくようになるので、上巻の方が陰鬱で閉塞感のある土地の人々の雰囲気を感じられて好きでした。 舞台は児島湖のあたりなんですよね。いまは現地に行ってもそんなに暗い感じもしませんでしたが、(もしくは住まなければわからないものなのかもしれませんが)本を読むと、地方の当時の雰囲気をもっと感じたくなります。 | ||||
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家族と都市の破壊と再生、強い個人と弱い集団、性と生と死 いくつかの対比を上手く使って重層的に少年の成長物語が進む 主人公が年上や同級生の女性の意志の強さに憧れたり、救われたりするのは、なかなか良かったと思う。 でも気になったのは聖書からの引用の多さである。 本来、ここで作者の言葉をはっきりと聞かせてほしかったが、キリスト教に帰依しているわけでもない主人公たちが、聖書をむさぼり読んで、そこからの引用が続くのはやや物足りなかった | ||||
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主人公がまさに「疾走」、かけぬけるような物語です。 学校も家庭もつらくて仕方ない中学生の頃に手にしましたが、つらくて苦しくて仕方ないのに貪るように読んだ記憶があります。 繋がりへの渇望、絶望、希望、こういったことに引っかかりがある人にオススメの作品です。 | ||||
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初めて読んだのは鬱屈した高校時代で、この作品にはずいぶんと救われたのを覚えてる。 そんな時期にこの作品にであえてよかった。 | ||||
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この作品を読んだのは10年以上前になり、あれから他の素晴らしい作品にたくさん出会いましたが この作品を越える(この作品より泣ける)ものに出会えません。 愛情と性は紙一重であること 命が消えてしまうことの寂しさ それらが優しく時にグロテスクな文章で表現されています。 アウトローな空気は新堂冬樹氏に通じるものがあり 優しく寂しい世界観は鬱アニメを観ているかのようです。 とくに、少女を待ち続けているシーンが切なくて涙腺が崩壊しました。 悪人の死ですらどこか悲しい空気で表現されております。 そして最後の最後まで悲しい物語の空気を裏切りません。 | ||||
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現代のヨブ記とも言える物語。 幸福な幼年期を過ごしたがゆえに精神を崩した兄。その兄に引きずられ、一家が離散し、人の汚い部分をどんどん投げ込まれてしまう主人公シュウジ。優秀な兄を持つ平凡で気弱だったシュウジの物語は、兄が高校で落ちこぼれ精神を病み放火を犯したことから一変する。救いを求めた先の教会の神父とその殺人犯の弟の人生とリンクする形で物語は進む。 「放火犯の家族」と社会から蔑まれた先に父が逃げ出し、母は過去に囚われ現実とシュウジを見ず、シュウジは学校と家族で孤立。シュウジは逃げ出した先の大阪でヤクザに犯され、殺人を犯す。同じ境遇にあった少女を見殺しにしてシュウジは生き延び、淡い想いを抱き続ける少女の面影を追って東京へ出向く。東京で出会った少女はシュウジが以前に思っていた強い女性ではなく、自分と似た一人の弱い女性であったこと、そして少女の現在の境遇を知り、、、。 ささいな歯車が狂い続け、純粋な少年がその純粋さゆえに精神を病んでいく悲しい物語。東京の少女がそれからの人生を歩んで行っているであろうことが読後唯一救われる。 | ||||
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ようこそ。 おまえの心は、抉られる。 涙はなぜ、流れるの? 歯止めが効かぬその流れは、きっと届く。 「なぜおまえは生きているの?」 ページはめくられる。 刃は鋭く、尖っていき、おまえの心へ突き刺さる。 あどけなさが残る10代の灯火は、ここでは通用しない。 思い焦がれた誰かへの回想は、ここでは夢のよう。 性と暴力。 愛と愛憎。 夢のような今。 おまえは、どうやらこの小説は痛さが伴うと思う。 「重松清」が心を殺して描いたその一瞬一瞬は、きっとおまえを夢中にさせる。 狂気が憑依した、彼の文学に、おまえは酔いしれる。 ようこそ。 | ||||
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