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(短編集)
さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)(要介護探偵の事件簿)
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さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)(要介護探偵の事件簿)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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車椅子のおじいちゃん探偵の大活躍。良い短編集でした。 全ての話が素晴らしく、各話の捻ったオチ好きです。素直に終わらないのが、中山七里先生の作品です。 車椅子で要介護だけど、素晴らしい能力ですよね、中山七里作品に出てくる探偵はみんな優秀すぎますよね。 表面的には昭和な偏屈さを持ったお年寄り。でも、根っこには、高度経済成長を支えた逞しい経営者。 命の危機を乗り越えて、車椅子が必要な身体になっても、単に眼鏡と変わらないと言い切り何者にも迎合しない精神力と、スマートな探偵力で事件を解決していく。 最後話の事件では、岬陽介という若くスマートな天才ピアニスト探偵に世代交代し、『さよならドビュッシー』の序盤のシーンに繋がり幕を閉じました。 もっと生きていて、強引だけど痛快な車椅子探偵の活躍を読みたかったと思いました。 でも、前日譚の作品が発表されているのは知っているし読んでいますが。(笑) | ||||
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『さよならドビュッシー』に登場した香月玄太郎(こうづき げんたろう)と、車椅子に乗って怒鳴り散らす彼を介助する介護士・綴喜(つづき)みち子がペアとなって事件を解決していく短篇集。刊行順では『さよならドビュッシー』の後になりますが、作品世界の時系列ではその前日譚となる作品が五つ、収められています。 先に『さよならドビュッシー』を読んでいたので、この二人が活躍する話というのは、最初のうちは心中穏やかならざる読み心地でしたね。まあ、読んでるうちに、その気分も徐々に静まっていきましたけれど。 読む順番としては、刊行順と逆に、こちらを先に読んでから『さよならドビュッシー』に行くのも十分ありかなと思います。読み手が受ける驚きということでは、そのほうが、より大きな衝撃を受けるような気がします。 本書に収録された五つの短篇──「要介護探偵の冒険」「要介護探偵の生還」「要介護探偵の快走(チェイス)」「要介護探偵と四つの署名」「要介護探偵最後の挨拶」のなかでは、おしまいの「要介護探偵最後の挨拶」が一番印象に残りました。 この作品で事件の謎となる真相、かなり早い段階で「もしかしたら、こういうことなんじゃないか」と見当をつけたら、それは当たってました。これは、私のような年配のクラシック音楽ファンで、昔はよくレコードを聴いてたなんて方だと、謎の真相を当てる確率は結構高いんじゃないかと思います。 話の中に、カルロス・クライバーというカリスマ的な名指揮者が出てきます。若かりし頃、このマエストロがタクトを振った演奏に夢中になった一人としては、懐かしかったですねぇ。登場人物の一人、ピアニストの岬洋介(みさき ようすけ)がカルロス・クライバーの音楽を評した次の台詞には、「ほんと、そうなんだよなあ」と、うんうん頷いておりましたです。 《ファンといいますか、クライバーの音楽は一種麻薬めいたものがありましてね。あの音楽を聴くと誰しも平然としてはいられなくなる。同じ曲目でも、全く違ったものに聴こえてしまう。一度聴いたらもう一度聴きたくなる。本当に麻薬のような音楽なのですよ。》宝島社文庫 p.370 そして、この短篇の幕切れのシーンが、『さよならドビュッシー』のあの作品へと繋がっていく雰囲気が、なんかしみじみとした寂しさに包まれていて、そこがとても良かった。胸にじんと沁みるものがありました。 | ||||
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年寄りの車イス競争のレースが迫真に迫っており引き込まれたと共に、どんでん返しがあるとは思わなかった。 | ||||
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。プレリュードも面白くて一気に読みました。香月社長のファンになりましたが、さよならドビュッシー でいきなり死去したのが不思議でなりません。 | ||||
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5編から成る短編集です。 一応、岬シリーズですが、岬は最後のエピソードに登場するだけで、 主人公は岬シリーズの1作目に出てきた爺さんです。 爺さんを主人公にするという発想は大したものですが、 これで良かったかと問われると・・・・ですかね。 | ||||
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じーさんがメインなんだろうけど、このじーさんにはちょっと共感できないなあ。 読んでいて不愉快になるだけなので10%でリタイア。 ここ数年では最速で読むのを止めました。残念! この作家の作品は2度と読むことはないでしょう。 | ||||
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傍若無人老人の会社社長の玄太郎が探偵役の連作短編。最初は「なんじゃこいつは!やなやつ」と思ったが、読み進むにつれて痛快な気分になってくる。脳梗塞で倒れて半身不随になって要介護になってもなんのその、加老で足腰が弱ったのと変わりゃあしないとすさまじく逞しい。 玄太郎の暴走と鋭い推理は面白いのだが、その中に介護に関わる社会の問題や教育問題までも交えていて、軽く読み飛ばして終わりだけでないところがあり、読み応えがあった。 | ||||
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、『さよならドビュッシー』のエピソード・ゼロなんて煽り文句は全く不要で、別の作品として完全に面白い、人情派ミステリー短編集の傑作です(^-^*)/ 個人的には前々から存在を知りつつも、音楽表現の美しさや芸術性・人間離れした主人公の思考の洗練さが魅力的な『さよならドビュッシー』シリーズは大好きだけど、 関連作とは言え、ドビュッシーシリーズの美しさとは反比例しそうな『うるさ方オヤジの短編集』なんて、イメージが壊されそうで嫌! と、読まず嫌いの作品でした(>_<) でも2作目の『静おばあちゃんと要介護探偵』が素晴らしかったので読んでみたら、同じく抜群に素晴らしい、『人生の大先輩の大活躍に多々教わる』人間ドラマ名作でした! 主人公の玄太郎おじいちゃんは、誰にもうるさく説教しますし、あらゆる人脈を備えており恐いもの全くなしのガンコオヤジです。 でも、きちんと、相手の事をしっかり考えてのうるさい説教なので、素直に心に染み込み、人生の大先輩として尊敬するばかりですし、 自分に対しても厳しく、常に有言実行みたいな感じなので、誰も文句を言えませんし、個人的には文句なんて浮かびません! また今作品では、名コンビの介護士・みち子さんとの出会いの話と、ドビュッシーシリーズの岬とコンビを組む話もあり、 加えて今作品は個人的に海外旅行中に読みましたが、異文化・異景色の中で読む事でますます面白く、人の生き方としても大変勉強になる素晴らしい作品でした(^-^*)/ ミステリー短編集としても面白く、『人生の大先輩の大活躍に多々教わる』人間ドラマ名作として、是非オススメです! | ||||
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短編集ですが途中でやめられない面白さで一気に、そしてあの夜まで読んで…やっぱり最後は切なくなりますね 。 | ||||
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発表順に読めば『さよならドビュッシー』から手を付けるのが順当で、先に『さよならドビュッシー』を読んでいる事で出来てしまう先入観もあるけれど、スピンオフとしては面白いし、先入観があろうが無かろうが楽しめます。 自分の場合、色んな所で『さよならドビュッシー』の人気キャラの〜というような宣伝文が書かれた紹介文を『さよならドビュッシー』本編を読むより先に見てしまい、この本での要介護探偵がどうなったのか?の結末を先に知ってしまったので玄太郎おじいちゃんが如何にキレキレの活躍をしてもなんとなく物悲しい感じはしました。 しかし、同じような車椅子のキャラクターを扱った『静おばあちゃんにおまかせ』に比べた時に、同じ車椅子の身でありながら玄太郎おじいちゃんは動、静おばあちゃんは静のイメージだし、要介護探偵が完全に『さよならドビュッシー』の前段の時間のモノという位置付けで中山七里作品の中ではリアルな時間軸に存在しているのに対して静おばあちゃんはかなりSFチックな描かれ方をしていて、作品としては似たようなオムニバスの短編集でありながら真逆の印象のある作品でした。 ただ、共通しているのはこの年配キャラ達は自分のペースを確立しており、自分なりに確固たる信念を持っている点。 特に玄太郎おじいちゃんの善悪とか正誤でという事ではなく飽くまでも自分の信念や価値観の中での好き嫌いを物の判断基準としていてソレでいて筋が通っている……最近、周りの風潮に合わせたり妙に偏屈なジジイ・ババアはいてもピンと筋が通った年寄りも少なくなっている感じがするので懐かしさも感じるかな(笑) 中々のオススメです。 | ||||
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なんだかピンとこない作品かなぁ・・・これから面白くなるのかなと期待して読んでます。 | ||||
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安楽椅子探偵ならぬ要介護探偵の登場である。まあ、車椅子でどこにでも行って捜査しているので、安楽椅子探偵ものというよりは老人探偵ものと言った方がいいだろう。 昔堅気の頑固爺が毒舌全開で数々の身の回りで起こる事件の謎を解決している痛快作。介護士のおばさんとのコンビものかという最初の雰囲気からすると後半になるにつれ介護士のおばさんの存在感が爺さんのキャラが確立するに従ってどうでもよくなってきている感もあるが、相変わらず中山氏のリーダビリティの高い展開は見事だ。トリック的にはあまり目新しいものはないものの、やはり老人の世界を舞台にした設定の目新しさもあって、最後まで飽きさせずに読ませる。 | ||||
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さよならドビュッシーのエピソードゼロ的なものでした。 むしろこっちから読んでも面白いと思いますよ。 | ||||
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「さよならドビュッシー」を先に読んでいたので、登場人物の背景を知ることができ、また、話の内容も面白かったです。 | ||||
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香月玄太郎翁面目躍如の連作短編集(全5話)。 「さよならドビュッシー」では既に車椅子生活だった翁が要介護者となるエピソードも収録されている。 どの話も翁の一本筋の通った小気味良い言動が胸をすく。 介助者みち子さんとの掛け合いも微笑ましい。 最終話では岬洋介も探偵役に加わり、ファンには嬉しいサプライズ。 けれど最終話の最後が「さよならドビュッシー」のプロローグにもなっていて、翁の「その後」が分かっているだけに切なく寂しい。 「さよなら―」の冒頭部だけでも再読したくなる。 | ||||
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「さよならドビュッシー」に登場する玄太郎おじいちゃんが、事件を解決していく短編集。 脳梗塞で倒れて、車椅子生活をなりながらも、精力的に動き回り、怒鳴り散らす姿が痛快です。 短編集という事もあり、中山作品としては、結末の意外性は弱いので、「さよならドビュッシー」を期待すると、がっかりするかもしれません。 しかし、介護士みち子さんとのやりとりなど、ミステリー以外の側面で楽しめるところもあり、事前知識抜きで読み始めたら、とても面白い作品に仕上がっていると思います。 そして、「前奏曲」というタイトルに相応しく、「さよならドビュッシー」に繋がり、岬洋介が登場する最後の作品のスピード感が素晴らしい。 この作品だけでも、読む価値はあります! | ||||
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ぜひ読んでください なんか悲しい結末になる前の出来事なので 胸が苦しくなります | ||||
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さよならドビュッシーのエピローグです。 こんなじーさんがいたら、周りは振り回されて困るものの、やはり心のどこが助かるというか、憎めないというか、惜しい人を亡くしたーと感じるお話です。 | ||||
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玄太郎さんが「くそたわけぇ」といいながら世直し探偵をする短編集。 エンタメとして考えればおもしろかったです。 ただ、その世直し部分がワイドショーレベル。 リハビリ施設では玄太郎さんがありえない回復を見せます。 デビュー作の主人公(全身やけどをしたにもかかわらず、数ヶ月後にピアノコンクール)、履歴と年齢が合わないスーパーマン岬先生など。 登場人物が怪物ばかり。 エンタメとしてはおもしろいキャラクタ設定なのかもしれません。 好みが別れるところでしょうか。 また、老人を狙う通り魔の話で小学校がでてきますが。 よほど特殊な小学校ですね。小学校なんて寄付金などないのが当たり前。 それをちらつかせて、運動会の競技を増やせとわめく。ただのモンスターです。 また、並んでゴールしようや、競争と明記しないことが社会問題のようにかかれていますが、今時そんな学校のほうが珍しい。 むしろ社会問題化していた時点で、それをやっていた学校のほうが少数です。 ワイドショーレベルの話をどや顔でいわれても白けるだけです。 ぐいぐい引き込まれるストーリー展開がおもしろくて、この作者には注目していましたが、今回はご都合主義と玄太郎さんのモンスターぶりが目につきました。 | ||||
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同作者の『さよならドビュッシー』では、 最初ちらっと出てきていなくなってしまった、 濃いキャラの老人。 その老人が主役となって戻ってきました。 元の作品(?)の探偵役とはまったく逆。 華麗とは言い難く、 なんとなく泥臭くもあり、 金に物を言わせる感もあり、 なりふり構わず、という感じがなんとも。 人間らしくもあるのだが、 できれば近づきたくタイプ。 そんな車いすに乗った要介護者の探偵。 意外と面白く、 ひねりも聞いている。 短編集だが、 これも、まだまだシリーズ化もできそう。 最後の話は、 まさに『さよならドビュッシー』とつながっており、 読んだ方は、さらに楽しめる仕掛けになっているのもにくい。 | ||||
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