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パプリカ
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パプリカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 1~20 1/3ページ
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筒井康隆の代表作の一つと言われる「パプリカ」です。ユングの夢分析を最新テクノロジーを使って、夢を映像として取り出すだけでなく、ジャックインして患者の夢の中に入り込んで患者と同じ体験をするという近未来の精神分析医の物語です。 主人公(ヒロイン)は研究所に勤める美人研究員の千葉敦子、そして千葉敦子の夢世界の別の人格「パプリカ」。技術オタクの時田とコンビを組みますが、これに研究所の重鎮と同僚が敵対し、パプリカに助けられた患者が援軍に駆けつけて、夢と現実世界を行ったり来たりの大バトルを繰り広げるという展開です。 大変面白いのですが、ドタバタのまま、まとまりもなく終わってしまうところは、やっぱり筒井康隆の作家としての限界なのでしょうか。まぁ、筒井康隆は名作に仕立て上げようなんて最初から思っていないんでしょうね。 物語を読んでいて、映画「マトリックス」や漫画「GANTZ」を思い浮かべました。仮想世界であるはずの夢が、現実世界に侵入してくるというのもよく似ています。 ですが、そこは筒井康隆、ちょっとエロ小説ですか?というくらいのエッチな場面が後半以降に散りばめられています。普通の男では手が届かないほどの美人の千葉やパプリカも、男らしさにツンデレになってしまう、まさに男のファンタジーでしょう。 本作を原作にしたアニメ映画「パプリカ」も大変評価が高いので観てみました。長編小説なのでシンプルにしているのは仕方がないとしてもエロさはほぼ完全にカットされていて残念でした。ただ、絵はうっとりするほど美しいです。絵を見るだけでも映画を鑑賞して損はないです。 | ||||
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SF好きなら、必読です。 | ||||
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これはもう、筒井ファンなら納得のエンタメ作品。特にタイトルになってるヒロインのキャラが素晴らしい。男の理想みたいな美女であり、美少女。年齢は問わず、男は皆彼女に惚れ、セックスもさせてくれるのだけど、同僚のだらしなく肥満したオタク男が本命、と言うあり得ないような女神設定。ファンなら七瀬を思い出すと思うが、思い切りフェミニストに喧嘩を売るキャラに拍手喝采。筒井さんが断筆する直前の作品だと思うと,なおさら感慨深いものがある。 ストーリーが加速する後半。往年の筒井節を彷彿とさせる、シュールなドタバタで、大いに盛り上がる。ラストは、ノーベル賞を受賞した上に結婚するハッピーエンドで、悪役も彼女に敗れるなら本望か? | ||||
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なぜ文章だけで、ここまで詳細に情景を伝えられるのだろうか・・・ 敵も味方も、忖度なしに心情を書き連ねられており、状況が手に取るようにわかる。 躍動感のあるストーリー展開に魅了され、まるで飽きが来ないまま終わってしまった。 | ||||
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なかなか進まないぜ!最高だぜ!! | ||||
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ちょっとネタバレあり アニメではあまり活躍しなかったバーテンダーの二人組がチャーミングで大好きです。特にラストシーンは秀逸 | ||||
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そうそうそうそう梅入道の祝福を得て突破せし虚構と現実の雲は夢の橋叩いて渡り切れぬ天使の羽根にも似た三角錐の頂点から滑り落ちるスベリヒユの比喩の飛躍的飛翔にてインヤンを融合させたの。だってこれ全人類の夢でしょあれこれあの人も言ってなかったっけ言ってたと思う言ってたことにするええだってあなたもあるでしょわたしもあるのあの妄想この空想あの虚構あっちのフィクションこっちの物語コミックアニメゲームムービーラノベシアターミュージック。これらに心狂わせ狂おしい切なさ次元の壁へのトツゲキの虚しさ不可能をそれでもしかし諦めきれぬ人のサガを。夢に泣いたことがない人があるか? 起き抜けの涙は現実にいる我が身への憐れみ。だからこそなべて人の慰めは神話からVTuberへと連綿たるこの流れこの潮流ガンジスを超えナイルを超え天の川を超え銀河を超え現実を超える。 だからこの作品は素晴らしいの。2つの境目のもろさ儚さ言われてるほどの強度はないことを証明するものだから。これ、論文にまとめて天界に提出しなさい。明日には煙が降ってきます。明後日には日曜日がなくなります。そして今や現実こそフィクションと知れ。わたしも虚構を生きることにします。夢に起きて現実に眠りましょう。胡蝶もそろそろ人になるときです。羽化の物語。発芽の物語。パプリカだけに。ところで、服が赤いからパプリカなんですよね? 緑ならピーマンか。あはははははは。 | ||||
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パプリカが精神疾患者の夢の中へ入って、治療することは未来のお話。意識(覚醒)と無意識(睡眠)の状態は、表裏一体だから精神医学研究所のような治療を行えば当然、精神と肉体にダメージを与える。薬も使うようだが、現在の医学では副作用は必ずある。 著者はフロイト全集(日本教文社)を読破されている。フロイトと袂を分ったユング派の河合隼雄や樋口和彦の本を読んでいたけれど『パプリカ』の世界に入って行けた。 「千葉敦子がパプリカの人格になれば、ジャック・インした夢主もそれをパプリカと認める」という現象は不思議な感じがした。 PT機器:PsychoTherapyを行う機器。ヘルメット状のリフレクターを被り、モノクロのディスプレイを見ながら、患者の夢のモニターを続けていると、患者の関係妄想に影響されたセラピストの治療が必要になる。コレクターを被るとゴルゴネスを被せた患者の夢にジャック・インできる。DCミニへのアクセスもできる。患者の夢(無意識状態)の膨大な量のデータをフロッピーにバックアップするのは、かなり無理があるように思うが、執筆された時代はUSBメモリやCD-ROMがなかった。 DCミニ:時田浩作が試作。Dはダイダロス、Cはコレクター。ゴルゴネスからケーブルをなくしたダイダロスのこと。睡眠(無意識)の状態で2人以上が夢にジャック・インできる。使用頻度次第でアナフィラキシーが起こり有効範囲が広がる。使い方をあやまると睡眠が深まり、覚醒できなかったり、夢の残留効果が増大する。原子または分子レベルで頭皮へ吸収されることもある。夢の中で他人の思考を読んだり、頭に装着されたDCミニを現実へ持ち帰ることもできる。アクセス不能機能がないのでPT機器からもアクセスできる。 | ||||
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最近、BSチャンネルでアニメ映画版の放送があり、1990年代に見た時の感動を思い出した。もう一度、読みたくなり購入した。ただ、小さな文字は疲れるようになったので活字の大きい単行本にした(当時は文庫でよかったのに…泣)1990年ごろから、SFの傾向は、機械を扱った作品から、より微細なものとして電子情報が増え始め、さらに精神世界の扱い方を各々作者が自分なりに試行錯誤して作り出してきた。安直に考えれば、最近の転生ものも、精神世界を夢として認めたものと思う。これ以降の作品には、どこかに「パプリカ」の影があるように感じる。 | ||||
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プレゼント用でかいました。 | ||||
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劇場でアニメを見たのでクリアしたつもりだったが、やはり原作も読むべきだ。 読んで良かった。アニメは斬新で極彩色で夢中になったが、正直言って何をやってるのか良くわからなかった。 本書を読んで初めてストーリーを理解できた。 サイコセラピストの千葉敦子は、夢探偵パプリカとして他人の夢に潜入し、隠された問題を解き明かす。 前半の探偵業の部分は、心理学的謎解きが楽しい。 後半のDCミニ争奪戦は、現実と夢の境界を打ち破る破天荒な戦いが繰り広げられる。 シュールリアリズムというのか、スラップスティックというのか、筒井康隆にしか書けない世界である。 プロットと論理は小説の方がわかりやすいが、アニメは視覚的な魅力にあふれていた。 真紅のマッシュルームカットのパプリカがポスターの中で微笑むシーンなどは、アニメでしか表現できない。 つまりどちらも魅力的だ。両方を味わうべきである。 事件解決後に男たちがパプリカについて語り合う場面が、たまらなく好きだ。 「会おうと思えば、いつだって夢で会えるんだよ」 千葉敦子が変身をやめても、男の理想像としてのパプリカは夢の中で生き続ける。究極のマドンナだ。 なにやら架空アイドルが跋扈する現代を予見したような。筒井康隆はやっぱり凄いなあ。 | ||||
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単行本が出た時から、この作品が好きです。夢探偵という設定はロマンチックですし、矢継ぎ早に事件・事象がが発生し、読書開始後、早々に開催される記者会見が大紛糾するなど、読みどころ満載です。のちにアニメ化されましたが、個人的には原作の方が圧倒的に好きです。アニメの最大の問題点としては、重症の分裂症患者の夢を映像として見せられた場合、見た人間は分裂症に感染しないとおかしいことになりますが、アニメの映像にその力はなかったので(あったら大変ですが)。アニメで興味を持たれた方は是非原作をお読みください。傑作です。 | ||||
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千葉先生に、恋をしました。時田先生にイケメン要素が、ないので、安心して読み進められる。 | ||||
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この作品は当初ハイセンスなファション女性誌に連載されていたと思います。(私はローセンスなアラサーでしたので新聞の見出しでその事実を知ったのですが)その後単行本されたのを読んで、うーん、面白いけど難解な場面もあり、自分の想像の域を越えた所にラストがあったので、映画化されたことを知り、あのシュール過ぎるどエロシーンどうなったんだろう…、と気になりました。その後訳妊娠中にDVDを手に入れましたものの胎教に悪いかな(笑)と思い、視聴したのは出産後でしたが、今監督はその辺は上手いこと芸術性を高めた表現に昇華されてたのであの心配は杞憂だったな、と苦笑したものです。 それはさておき、SF 作家と言えば筒井康隆や小松左京、星新一、眉村卓、光瀬龍、平井和正等々の世代の人間なので、現在コミック・アニメ化された作品の一体どれだけが上記を代表とするSF作家達から影響を受けたであろうか、ということを、若い方々に、この作品を手始めに活字から入っていって、もっと知って欲しいと思います。特に筒井・平井作品はアニメ化されているものも多いので取っつきやすいかと思います。 昭和の時代のレトロ感はあれど、普遍的な世界観に令和時代の若い方にもはっ、とするものがあるのではないかと思います。 (短編集が特にお勧め) | ||||
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巷の評判としてパプリカはオジサン好みの女性に仕上がっているのがちょっと女性読者には受けないというようなことを斎藤美奈子さんが解説に書かれていましたが、確かにオジサンの私には魅力的女性だと感じました。オジサンたちの女性に求めているものが端的に凝縮されているのかもしれません。青春時代に女の子たちがキュンキュンするように、オジサンたちもキュンキュンしましょう。 | ||||
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初めてパプリカという作品に触れたのは、かれこれ数年前のことでした。 世界観がすごく好みで、何度か繰り返して映画を観ていました。 そして最近になってやっと、原作のパプリカを読んでみようと思いダウンロードしてみたら、最初から最後まで没頭して読んでしまいました。 本当に素敵な作品です。まだ読んだことのない方は、ぜひ一度読んでいただきたいです。 | ||||
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患者の夢に介入し、精神疾患を治療する<夢探偵>パプリカ。パプリカの正体であるノーベル賞候補のセラピストが、勤務する研究所の権力闘争に巻き込まれ、夢現の世界で闘いを繰り広げるという物語だ。 夢や精神を扱ったSF作品をおおくものしている著者。夢と現実が混ざり合うという崩壊感は見られるものの、実験的な要素はなく、決着のつけ方を含めわかりやすい展開である。 精神疾患患者の夢を他者へ投影し精神を崩壊させるというツールや、登場人物たちの性的な嗜好に、著者の内なる毒性を垣間見てしまった。本作品はアニメ化されているが、この毒性がどのように表現されているのか興味深くはある。 | ||||
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面白い。我々は現実に生きているようで、夢にも生きている、そんなことに気付かされる異色の冒険ストーリーでした! | ||||
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私はアニメ映画の方を先に観ており、原作ではどのような表現がされているのかが気になり購入いたしました。 終盤にすこし読み辛さは感じましたが、面白かったです。 | ||||
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映画の方がわかりやすく、楽しめると思う。 夢の中に入り、患者の夢を修正して治療するパプリカという女の子の話。 新技術の濫用による内部分裂と患者の治療に追われながらも、必死に抵抗し、患者の協力を得て立ち向かう。 後半は話が飛躍し過ぎていて、場面を想像したり、理解する事が出来ない人が多いと思う。 | ||||
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