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時をかける少女
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時をかける少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 61~78 4/4ページ
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巨匠 筒井康隆の、古典と呼んでもいいくらい超有名なタイムトラベルもののSF小説。何度も映像化、アニメ化されているので、見たこと読んだことはないけれども、そのタイトルだけは知っているという人も多いことでしょう。 発表が1965年、学生向けの科学雑誌ということもあり、古臭く子供っぽく感じてしまうところも多々ありますが、それでもとてもおもしろい。何度も読み返していて、意外とあっけなく感じる結末もわかってはいるのですが、読み返すたびに、初めて読んだときの感動とちょっぴりの切なさ、こんなにおもしろい小説があったんだという新鮮な驚きが蘇ってきます。 映像作品も見てはいますが、小説にはかなわない。映画・アニメ版の『時をかける少女』しか知らないという人は、ぜひ一度読んでみてください。 いっしょに収録されている二編『悪夢の真相』と『果てしなき多元宇宙』も、なかなかおもしろい作品です。 | ||||
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映画やテレビで観た後、ようやく原作にたどり着きました。 やはり本には本のよさがあって・・・ 想像力をかきたてられる本ですね。 観た後で読んでも、すばらしい作品です。 思春期のなんともいえないほろ苦さがいいです。 | ||||
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つい先日放送されたアニメを見て、懐かし〜〜〜と、原作を 読み返してみたくなりました。 子供の頃読んだ本で、大人になった今でも楽しめる本は、 さすがに少ないけれど、今読んでも懐かしさもあり、 楽しめました。 この筒井康隆さん、先見の目がありますよね。(そうでないと、 SFなんて書けないかもしれませんが)未来人のケン・ソゴルの 説明した未来の出来事の一部は、現在すでに実現化されているし。 これが、今現在、この内容で発売されていたら、ブーイングさえ あったのではないでしょうか。読んでいて、さすがにこのまま 全部はありえないとしても、いくつかの内容はそれほど遠い 将来でもない時期に実現してもおかしくないと感じ、背筋が ゾクっとしてしまいました。 同時収録の「悪夢の真相」 すっかり忘れていましたが、読み始めてから「あ、これも 読んだことある!」とうれしくなりました。 これはSFではなく、主人公の少女が自分や弟の得体の知れない 恐怖の理由をつきとめ、克服していくお話。 なぜそんなものが怖いのか、どうしてそうなってしまったのか、 その原因がどこから来るのか・・・人間の心にしくみを 探っています。 トラウマについて知りたいなら、ヘタな心理学の内容の堅い 本より、よほどわかりやすいかも。特に小さなお子さんの いらっしゃる親御さんにお勧め♪ | ||||
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「時をかける少女」が角川映画から、原田知世主演で公開されたとき、私は大学生であった。大変な宣伝ぶりであったが、私にはあまり関係のない話だと思っていた。しかし、2006年にアニメ化された映画のテレビ放映を見て、興味を持った。原田知世版に比べるとアニメの方の評判は今ひとつだったけれど、私には十分に面白かった。精細な背景の見事さ、登場人物の清々しい若さに、私は十分感心した。原作を読まねば、と思ったが、それから数ヶ月が経った。なぜか入手に手間取ったのである。 正直なところ、この原作は爽やかではあるが、とくに優れているとは思われない。構成は単純で、しかもジュヴナイル小説だから、表現の制約が大きいと思われる。ブラックで乾いた作風を得意とする作者であるから、ジュヴナイルは大変難しい分野である。私は筒井康隆の真骨頂である作品群を好まない(生理的に合わない)けれど、これでは作者の資質が発揮できない。映画化に際して大幅な肉付けがなされたわけであり、この肉付けされた部分が、映画の価値を高めているのだと思う。もちろん、原案としての本作の意義が大きいことは認めるけれども。 かつてのキャッチコピー「読んでから見るか、見てから読むか」などというおおげさなものではなく、これは見るだけで十分であった。あとの2作も、同様の単純な小説である。 | ||||
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もはやコメントする意味もないほど同感です。 僕が読んだ最初のSFであり、最高のSFであります。 なんという清廉な透明感。恋に未体験な少年少女であってすら共感出来るであろう切なさ。 そして「ケン・ソゴル」という,21世紀になって尚 未来を感じる響きのネーミング。 マンガ化され、映画化されても、原作本から醸し出て来る 胸キュン的香りは絶対に表現できましぇーん。。。 このような路線の学園SFドラマは数多くあれど、唯一無比の孤高の存在。それが元祖「時をかける少女」なのです。 | ||||
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何故か時をかける少女は好きです。 映画がよかったためかもしれません。 アニメは今一の感じもしますが、買って損をしたとは思いませんでした。(レビューで星5つにしました。) 映画を見てから本を読んだので、内容もよくわかりました。 作家は個人ではなく、作品で評価すべきなのであれば、私は筒井康隆が好きなのかもしれません。 | ||||
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もはやSFジュブナイルの古典です。 眉村卓、江戸川乱歩、星新一、小松左京、横溝正史、石川英輔、芥川龍之介にはそれぞれジュブナイル版はあり、(星新一でさえ長編ものあり)で、それぞれ傑作ですが、これに匹敵するものはないでしょう。(永井豪の『デビルマン』が神がかり的な作品ですが・・・あれは漫画) これ以上のジュブナイルの傑作は筒井自身も書いていません。 とにかく、中学2年から高校1年ぐらいでに読むべきです。 でないと、なかなか感性がついていけなくなります。あまり年をとると、ドフトエフスキーの『罪と罰』やハイデッカーの『存在と時間』も青いと感してしまうぐらいですから。 アニメよりも、映画よりもいいです。文学の香がしますので是非読んでください。 角川春樹はこの作品にぞっこんだったのでしょう。いろいろ新人作家を発掘します。有望な人はいます。すばらしい作品は多々あります。しかし春樹の感性に合う内容には距離があった。つまり、これ以上の作品はまだみつからなかった。それで、今時代に合う映画ができなかった。だから、あらためてリメイクの映画を自ら作ってみた。 おそらくそのようなところでしょう。 日本文学史上の傑作の一つだと思います。 | ||||
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時かけ2代目が活躍するアニメ映画に感動し、コミック版を購入。 コミック版で語られた初代:時をかける少女の芳山和子の後日談を読んで、疑問に思った点を解消するため、ここまでタイムリープして参りました(笑) 遡ってきたかいがありました。 2代目映画でもコミック版でもわからなかった伏線がすっきり解消しました。 ここが原点で、ずっと未来に続いているんだなーと思うと、なんだか温かいような、切ないような、不思議な気持ちになります。 物語自体はあっさりと書かれているので、恋愛小説として読むには心理描写があまいかなと感じましたが、 1代目から2代目に通ずる時かけの雰囲気は健在でした(そもそもこちらが本家本元なのだから当たり前かもしれませんが)。 時代を感じさせるくだりも所々ありますが、青春という言葉がもつキラキラしたイメージは変わらないんだなぁと再感動。 2代目のアニメ映画を観た方で初代を知らない方。ぜひここまでリープしてみてください。時かけを両方の視点から楽しめますよ。 | ||||
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本書を読んだのは30年以上前。本書の発表後、すぐNHKでドラマ化されたので元々ドラマの原作用として書かれたのかもしれない。当時の筒井としては珍しくブラック・ユーモアや風刺性はなく、ヒロイン(女子高校生)の冒険と淡い恋物語として纏められている。 未来からやって来たタイムトラベラーの青年。その青年のちょっとしたミスで束の間のタイムトラベラーとなったヒロイン。このヒロインのタイムトラベラーとしての能力を「時をかける少女」と名付ける辺りが筒井の言語感覚の素晴らしさを表している。そして、理科室でのキッカケとなる事件でヒロインが感じる「ラベンダーの香り」。私は当時、ラベンダーなる花を知らなかったのだが、何となく不思議な魅力を感じたものだ。ヒロインは急に自分に身に付いたタイムトラベラーとしての能力に戸惑いを感じ、その謎を解こうとするのだが、同時に謎の鍵を握る青年に恋してしまう。この辺は、青春小説として巧みである。SF的設定はあくまで背景で、小説の狙いはヒロインの瑞々しい感性を描き出す事にあるのであろう。そして、これが本作が発表後、長い間人気を保っている理由だと思う。 「ラベンダーの香り」に彩られたヒロインの心の揺れと淡い恋心を巧みな構成で描いた普遍的青春小説の傑作。 | ||||
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貞本義行氏によるカバーイラストに魅かれて、久々に手にとってみました。 筒井作品としてはまったくの異色作ですが、と同時にもっとも有名な作品であり、映像化においても―質的にも、興行面でも―恵まれ、筒井氏に“孝行娘”と呼ばれている、この「時をかける少女」(1965年から66年にかけて、雑誌「中三コース」→「高一コース」で連載)。 考えてみれば、初の映像化だったNHK少年ドラマ『タイム・トラベラー』(72年)が放映された頃、“SFベストセラーズ”版の単行本でよく読んでいて、それ以来すっかりなじみのお話ではあるんですが、06年のアニメ映画版―キャラクターデザインは貞本氏―という大きな収穫を経て、いま改めて読んでみると、登場人物たちの言葉の中に見てとれる機微がなんともやさしく、あたたかいものに感じられました。ちょっとした言葉のひとつひとつも、相手を思いやる気持ちにあふれているんですよね。 一見、この原作から遠く離れているようにみえるアニメ映画版が、実は深いところで、この小説の“こころ”を大切にしていたことも、よく理解できました。 そして、オレとしては、筒井作品で育ったことを、改めて誇りに思いました。 同時収録の「悪夢の真相」は64年「中二コース」連載、「果てしなき多元宇宙」は67年刊行の単行本『時をかける少女』(この文庫版の原型)のための書き下ろし作品です。いわゆる“筒井作品らしさ”は、どうしてもないがしろにされがちな、これら2作の方により強く出ているように感じられます。収録されている順番にこだわらず、この2作から先に読んでみるのも、面白いかもしれません。 ロマンティックで、どこか懐かしくて、魅力的なジュブナイル作品集。 これからも、多くの若者たちに読まれていくことでしょう。 | ||||
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2006年に公開された映画(アニメ)がとても面白くて、原作を思わず買ってしまいました。 確かに時代を思わせる台詞や描写が多々ありますが、そんなこと気になりません!映画版とは主人公のキャラが違い、これはこれで新鮮味がありました。私もこの小説が短編だと知って驚きました。でも結構内容は濃く感じ、それでいてしっかり少年・少女向けの小説であることを知って納得させられました。これを読んで映画も観たらより一層面白くなると思います。 | ||||
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少年少女を主人公にした3つの短篇が収められたジュブナイル小説集。 表題作は、何度となく映像化されてきたため長編小説だと思い込んでいたが、100頁あまりの短篇だということに驚かされた。巻末にこの作品の出自が載っているが、収録された作品の初出はいずれも少年少女向けの雑誌だったということで納得した。 これら少年少女たちのまっすぐな気持ちがあらわされた作品は、主人公たちと同じ年代からは共感をもって受け入れられ、大人には懐かしさをもって受け入れられるだろう。 言葉づかいや登場人物の名前に時代を感じるところもあるが、好奇心をかき立てるSF仕立ての作品そのものが持つ物語の面白さは、現在でも風化することなく健在だといえる。 | ||||
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昭和51年刊行。ルーカスの「スター・ウォーズ」、エンデの「はてしない物語」さえ世に出ていない時代。 当時まだ生まれてもいない私にとってはちょっと古い感覚の小説だったが、1世代前、「時をかける少女」を読んでタイム・リープ(時間跳躍)や、パラレルワールド(多元宇宙)に憧れた少年少女の気持ちは、分かる気する。 こんな体験をしてみたい。日常の中で、和子のように時をかけられたら、自分は何をしてみるだろう。つい、そんなことを考えてしまう。 幾度のドラマ化、そして劇場版を経て、ついに世代を越えた。この作品は、タイムリープでさえ起こせない奇跡を、未来に運び続けている。 | ||||
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アニメ映画としてリメイクされた「時をかける少女」の原作です。 会話の描写などからかなり昭和のニオイを感じますが(例えば、まあ!とか、なんておませなのかしら!とか)全く問題になりません。 私が生まれる10年も前に発表された作品なのにかなりおもしろく読めました。 現代の若者である私がわくわくしたのだから、発表された当時の人々にとってはかなりの衝撃だったのではないでしょうか? この本には「時をかける少女」以外にあと2つ短編が入っています。 しかし正直に言えば、私はこれらの作品をあまり楽しむことができませんでした。 どちらもオチが簡単に想像できてしまったのです。 現代っ子の私は皮肉なことにこの2つと似たような、というよりも模倣されたと言った方が 適切かもしれない作品を多く読んでしまっていたからです。 もっと前にこの2つの作品に出逢えていたらと思いました。 というワケで身勝手な理由ですが☆は4つです。 | ||||
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後にNHK連続テレビドラマ「タイムトラベラー」、原田知世主演映画「時をかける少女」になったことで有名ですが、現時点で2001年までその時のトップアイドルの主演で何度かドラマ化されるなど、昭和40年初版のこの作品は不思議な人気を保っています。 おそらくは昭和30年代のお話なんでしょうが、中学校の様子など、現在とあまり違いませんし、今読んでもほとんど違和感は無いと思います。 ストーリーの展開は大変に面白く、スリルもあり、小説として十分に楽しめるものですが、現在の中学生よりやや大人っぽく感じる主人公の女の子の話し方や感じ方がなんだか可愛くて魅力があり、小説の女の子に恋する感じが味わえるかもしれません。 そして、同時に収録されている2編のSF短編がまた素晴らしい。「悪夢の真相」は深層心理学を、「果てしなき多元宇宙」は量子物理学分野でのユニークな考え方である多世界解釈を、平易にかつ面白く小説にすることに成功しています。科学をいかにもフィクション向けに捻じ曲げたという感じではないと思います。それでいて、やはり女の子の感情表現が上手いですね。筒井康隆さんって、(変な意味でなく)若い少女が大好きなのだと思います。 | ||||
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学園を舞台にした、SF小説。 さわやかな読後感で、淡い恋心がいじらしい。その他2編収められている。 私は、幼い頃のトラウマを上手に解明している、 2番目の作品に好感を持った。 | ||||
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単なるSF小説という評価をすれば、とりたてて言うほどのストーリーではありません。しかし、それが学園での出来事となり、1人の少女の成長過程と重なってくれば、急に気になる存在となります。やはり若さのエネルギーが時間エネルギーとの相乗効果を発揮するのでしょう。NHKドラマシリーズはこのような若さをテーマにしたドラマを多数放映し、当時思春期にあった子供たちの心をしっかりとつかむことに成功しています。 | ||||
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この小説はかなり以前から知っていましたが、作者が誰かはじめはわかりませんでした。高校生の頃に過激なSF作家として有名だった筒井康隆氏の作品を読み進むうちに、彼がこの作者であることを知り、ただのドタバタ作家ではないことを遅まきながら気がついたものです。中学生の頃のほろ苦い初恋の思いがよみがえるような作品です。映画にもなって有名になりましたが。その昔NHKのドラマでも放送されていました。 | ||||
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