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SOSの猿
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SOSの猿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
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SARUから読んだ私にはSOSの猿は面白かったのですが、 逆にSOSの去るから読んだ方にはいまいち伝わりにくいと思う。 伊坂幸太郎のSOSの猿とSARU(著者五十嵐大介)でひとつの作品ともいえます。 そもそもの企画がふたつでひとつみたいな感じでしたから。 SOSの猿を読んだことが無い方は、SARUから読み始めても良いと思いますよ。 | ||||
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書評では賛否両論、かなりの伊坂ファンの方もが、 途中でやめたとか、この作品だけは読めないとか、 そんなレビューもあったけど、 すんなりさらっと読めて、 読後感も悪くなく、押し付けがましく訴えかける感じではなく、 物語の中でいろんなテーマをパッケージして、 優しくコミカルに展開し、とても後味のいい作品だった。 いろんなテーマが織り込まれているので、 何もこれだけ、ということではないけれど、 私が印象深かったのは、 「原因の原因の原因」というテーマだ。 何かが起きた裏には原因がある。 でもその原因が起きたことにも原因があり、 そのまた原因にもその原因がある。 いつまでどこまでさかぼればいいんかい! という話なんだけど、 でも人々のいろんな営みが、 相互に影響しあって社会を形作っていて、 1つの出来事は上っ面で見れば、 1つの結果に過ぎないのかもしれないけれど、 でもそこに至る原因や要素が様々あって、 それをいろいろ探っていくと、 不幸な出来事が幸せな出来事に見えるかもしれない。 そういうポジティブに生きるために、 原因の原因をつなぎあわせて、 ハッピーエンドな結果にする、 “物語”を作ることが人には必要なんじゃないか。 そんな思いも感じさせた。 前半はややとまどうかもしれないが、 あまり深く考えず、 というか伊坂作品なんてこんなものだと思いながら、 読み進めていくと、この物語の輪郭が浮かび上がってきて、 それがどんどん相互に関連しあってきて、 1つの収束していく気持ちのいい読後感を、 私は味わえたと思います。 | ||||
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ジャケ買いならぬ、「タイトル買い」しました。 孫悟空が出てきたりエクソシストが出てくる一方でシステム会社の社員が株の誤発注の原因を探るという、現実離れしたファンタジーのような要素と現実との対極的な要素が引きこもりの男性を仲介してだんだんとストーリーが噛み合っていく感じはとても楽しめました。 印象的な様々な登場人物はタイトルや表装を裏切らないインパクトを残してくれます。読み進めていくうちに、中だるみな感じもしてきますが、個性的な登場人物たちのおかげで、退屈はしませんでした。 殺人事件が出てきますが、後味はいいです。論理的な要素はやや欠けるかもしれません(エクソシストが出てくる時点で論理的なものを求める人には読み進めるにはキツい作品かと…。)が、十分に納得はできる終わり方です。 「ミステリは読みたいけれど、読後、落ち込んだ気分になるのはイヤだなぁ」という時に読むのにオススメです。 遠藤二郎さん(作中の悪魔祓い見習い)からエアコンを購入してみたいです。きっといい気持ちで買い物の相談に乗ってくれるんだろうな〜。 | ||||
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思えば「ゴールデンスランバー」 「週末のフール」 でクビをかしげ 「モダンタイムス」 「あるキング」 で終わったか スランプか とまで思った伊坂ワールドでしたが・・・・ 祝・やってくれましたね。 伊坂幸太郎の十八番ともいえる「伏線転がし」が 堪能出来る作品です。 登場人物の会話や思考、エピソードなど言葉中に なるほどなあと思ったり、うまいこと言うなあと 思ったりする場面の多い小説が好きな私には最近 読んだ中ではドンぴしゃに楽しい1冊でした。 こんなこと現実にあるわけないという入り方で 読んでしまうと単なる訳のわからない小説であ ることもまちがいないでしょうが。 | ||||
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読むのが苦痛、意味が分からない等のレビューが目立ちますが 私は一気に読めましたし、突っ掛かりは感じませんでした。 諸々のテーマの織り込みが秀逸。 忘れていた感覚を思い出した感じ 軽く読めた割には 得たものは多かったです。 SARUを読んでから また読み返すことにします。 ありがとうございました。 | ||||
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奇妙キテレツ魔可不思議!! わかるよーなわからないよーな 謎解き部分のラストにスッキリしないと不満を爆発させる気持ちもわかりますが 細かい複線が、ぼんやり感はあるものの一本に繋がるラストは 流石の伊坂節♪ ちなみに私 マンガの『SARU』は 絵のタッチが好きじゃないので読んでません(>_<) | ||||
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いい映画や、最近の面白いアメリカのドラマを見るように、 ストーリーの展開が速く、どんどん話が展開していきます。 面白くて、一気に読んでしまいました。 ミステリーではないのでしょうが、読み進めていくうちに、 世界に引き込まれ、主人公が悪戦苦闘しながら、 次第に答えをみつけていく・・・。 こんな小説を他に読んだことがありません。 | ||||
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軒並み評価の低い作品ですが、奥深さを感じ、僕はわりと好きです。 コラボ作品であるSARU 上 (IKKI COMIX)SARU 下 (IKKI COMIX)が映画をイメージさせるスケールの作品で、これを読むと本作で意味不明だった部分が埋められて2度楽しめます。 | ||||
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軒並み評価の低い作品ですが、奥深さを感じ、僕はわりと好きです。 コラボ作品であるSARU 上 (IKKI COMIX)SARU 下 (IKKI COMIX)が映画をイメージさせるスケールの作品で、これを読むと本作で意味不明だった部分が埋められて2度楽しめます。 | ||||
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こちらの評価が意外にも低くてびっくりしました。 私としてはなかなかおもしろかったです。 びっくりするようなどんでん返しはなかったですが、相変わらず会話は巧みだし、作者には伝えたいことがあるんだというのがビンビン伝わってくるのが気持ちいいです。 あるキングのときは終始戯曲を意識してるような文章でしたが、今回は語り口調がいきなり替わったりします。 時間軸と主人公の異なる物語が交互に繰り返されるのが作者っぽいです。 ただ、最後の最後で、小説というよりは教科書みたいな説明文が多くなってることと、ユングに頼ってるように感じたので、星マイナス1。 | ||||
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初見では正直、難解でした。 が、2度目に全て理解しました。 内容についてはあえて触れませんが、 思考能力の低い方々にはわからないでしょう。 ここのレビュアーの大半がそれです。 急いで読まずに1日1章程度に抑えれば、とても読みやすいでしょう。 「人を衝き動かすのは、その人の意識だが、その背後には巨大な無意識が存在している。」 ん〜、名言。 | ||||
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ひきこもり少年について相談されたエクソシストが副業の主人公。株の誤発注について調査する冷静沈着な調査員。 2人の話が交互に語られ、たぶんどこかでこの2つの話が交わるのだろうなぁと思いながら読んでいると、はたしてその通りになるが、「フィッシュストーリー」のようにそこが面白い話ではない。 コンビニ、ファミレス、住宅街といった日常描写がもっと描き込まれていて、そこに牛魔王や孫行者がもっと生き生きと、現実に幻覚が割り込んできてせめぎあったらおもしろいのに、その辺りは中途半端というかひかえめである。 でもそれが伊坂幸太郎の持ち味のような気もする。 また主人公を家電量販店店員にしているが、主人公が同じ職業の「俺俺」を読んだ後のせいか、それに比べてリアリティの無さが気になる。イタリア留学の理由もよく分からない。 主人公が繰り返し「げんなりした」という言葉に「げんなり」した。繊細な人は日常でげんなりする事が多いってこと? さらに脇役たちが話の都合上、配置された小道具のようで、立ち上がってこない。 と、さんざん文句を言っておいて5点なのは、この物語に個人的な記憶を呼び起こされ、感慨深く読んだから。 私も子供の頃、救急車の音に対して母親に主人公と同じこと(多少言い回しが違うが)を言われていたし、私も子供たちに同じ事を言って育てた。たぶん今でも多くの母親が子供に同じことを言ってると思う。 それは単に、救急車というものの役割を幼い子に教える方便なのだが、なるほど、同時に「他人の痛み」というものを幼い子供に教えていたのだ。 しかしいつからか自分の痛みと他人の痛みの間には断崖絶壁の落差が生じ、他人の痛みに鈍感になることで、日々をやり過ごす。 救急車の音に「誰か痛いよ〜って泣いてるのかなぁ?」と心配そうに言う幼子に「早く痛いの治るといいねえ」と見知らぬ人の無事を願っていた母親が、いつの間にやら、運転中の救急車の音に舌打ちしながら車を寄せるようになってしまう(すみません、自分のことです) しかしこのセンシティブな主人公は大人になっても、他人と自分の痛みの境界線がはっきりしない幼児のように救急車の音を聴くのだ! 他人の痛みに敏感であること、教条的でなく、幼い子に教えるやり方でそれが描かれていることに素直に感動してしまった。 | ||||
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他のレービューを読むとあまり評価が高くないみたいですけど 僕はこれ好きです、今までの伊坂小説とは少し違う、不思議な世界がありつつ、 今までの伊坂ワールドの2つの世界が溶け合って、いい感じです。 この感じもっと展開していけば面白いと思います 新しい伊坂スタイルを期待してます。 | ||||
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悪魔祓いの話。日本古来の言い方でいうと,狐憑きの状態になっている人の憑き物を落とすとでもなるか。 話の進行において,孫悟空のお話が出てくるが,いま考えると「和洋中」揃った贅沢な造りになっているが,それがややクセが強いのか,読者によっては受け入れにくい原因なのかもしれない。 そう難しい話はなく,「どう憑き物を落とすのか」と読んでいくと,あっさり終わってしまったりして拍子抜けもあるが,著者のいつものうまさのせいか,テンポよく読むことはできる。スーツで作業にとりかかるあたりが,とてもポップだったりする。 普通に考えれば精神病の類なのだけれど,なにか事件を予想してしまうあたりはずるかったりする。倍の厚さで,もう少し読ませても良かったのでは? | ||||
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作品世界が精神世界の表現として優れているし深層心理の心の動きに取り組んだ意欲作だと思います。 ただ確かに一回目は面白さに勢いで読んでしまいましたが二回目は読みにくいですね。 しかし全体として繊細な優しさに溢れた作品ですし、表題のsosの猿もラストのしめと重なってとても美しいです。 荒々しさを残しつつ分析的側面がある点も読みにくさを加速させますが視点の幅の広さを持たせる構造になってると思います。 少し読んでみて読める方なら是非、と言いたいです。 | ||||
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「エクソシスト」と「孫悟空」という,元来,時代も地域も宗教も違う2つが,どこでどう結びついていくのだろうかとワクワクしながら読んでいく. この手の物語の展開は終盤で急展開をしてバタバタと週末を迎えがちだが,意外と落ち着いた丁寧な展開だった. 中盤が若干弛み気味かな. | ||||
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何故暴力を振るってはいけないのか? 全ての暴力がいけないのか? 伊坂幸太郎の見えない何かとの対峙が、西遊記に準えて語られてます。 例えば、僕の書いた文章が、誰かに影響を与え、行動を変えます。 その行動が積み重なり社会は動いているのです。 作中に出てきた、あるフレーズにはとても感動しました。 | ||||
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初めて読んだ伊坂作品はアヒルと鴨のコインロッカー あれから数年 これほど個性と面白さをバランスよく取り入れている作家はいないかもしれない 西遊記をモチーフにしながら話を進めていく「SOSの猿」 伊坂作品を読んだことがある人なら分かると思うけど 文章のひとつひとつに意味があり 何気ない描写が後で重要な要素になり それが分かった時の感動・・・ただ読むだけではないのが伊坂幸太郎である もしこの作品を読んで面白いと感じたらぜひとも他もお試しあれ 必ずはまります!!! | ||||
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洒脱。 伊坂氏を形容するにこの言葉ほどしっくりくるものはないと思います。 毎回、全く異なる趣向で読者を楽しませてやまない氏は、稀代のストーリーテラーといえるでしょう。日本文学の未来を背負う逸材だと思います。 本作はどういうジャンルになるでしょうか。 荒唐無稽なお話しの中にいくもの人生における有用な示唆が込められています。そう、これが文学ではないでしょうか。寓話にせよお伽噺にせよ、本来物語は大いなる示唆を平易な文章で伝えやすくしたものでした。その原型が本作にはあります。まさしく、現代の西遊記です。 伊坂氏の中でも、本作は特に平易な文体です。独特のシューリアリズムは影を潜め、わかりやすい言葉だけで紡がれています。こうした作風もいけるのですね。 物語を考えることは救いになるんですよ まさに著者の思いがここに集結していると私は思います。誰かを救うための物語。これって、ちょっと良いとは思いませんか? | ||||
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生意気かもなぁ 文章ぐだぐだかもなぁ すいません… すいません… 伊坂幸太郎さんは好きです。かなり。 が、今までの作品とはやはりどこか違う。 いや、明らかに違うのだが私は嫌ではない。 気付いたことは、自分の心と何か繋がりが見えたところかもしれない。 今までの伊坂さんの作品は 現実的な中に非現実があり、まるで全てが現実かのような錯覚?みたいなとこ それから、センスある会話・魅力的な登場人物・読書が止められない流れるストーリー などなど 勝手に書いてますが… めちゃくちゃ引き込まれてきました。 ただどこか自分とは遠くの人物のお話だったのかなぁって今は思います。だって格好良すぎる!!全員が。 でも今回の作品は(いやむしろ「モダン〜」辺りからかも)登場人物と心のどっかが繋がってるような気がする。 寒い日の朝、きっと酔っ払って倒れてるんだろうなぁと思いつつそのおっさんに声すら掛けられない自分が嫌である私に。 非現実的なはずなのに、どっか引っ掛かる。 それってなんか私にとってはすごく面白い本だなぁとか思いました。 | ||||
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