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SOSの猿
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SOSの猿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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リアルな小説空間に、説明もなく、孫悟空が紛れ込む趣向。株の誤発注事件と、ひきこもりを悪魔祓いで治そうと言う、物語自体は面白く、登場人物やセリフも、この作家らしい奇妙な味を感じたが、伏線を回収して大団円とはならず。あえてそのように書いてるのだろうが、読後モヤモヤが残り、実験作を提示されただけ、と言う感は否めない。 何だこれは? と考えさせられたのは、確か。作者の狙い通りかも知れないが、エンタメ作としては微妙である。 | ||||
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これらが絡むとどうなるかと期待しました。 面白そう! 面白いかも…? 面白いんだよね…? 面白かったんだよね?? 全体的になにか足りない読後感でした。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品はあまり読みません。 正直言えばあまり好きではないので もう一度読んでみれば面白いのでは?という気持ちで購入しました。 まぁ表紙と作品名に惹かれたので購入しましたが…。 読み終わったあとの爽快感に欠けますね。 私もAmazonのレビューをみて、悪評が多いなとは思いましたが 個人の好みもあるので一度古本屋で 買って読んでみてはいかがですか? 私は皆さんが言ってるほどではなかったので笑 | ||||
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西遊記とエクソシストとひきこもりが合体した小説です。 夢と現実を行き来する、現代的なファンタジーの世界を楽しめます。 漫画の方も読んでみたくなりました。 | ||||
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二人の主人公、二郎と五十嵐。そしてその二人をつなぐ孫悟空。 因果関係をテーマに、この3者の複雑な絡みを描いたエンターテイメント小説。 伊坂作品らしく、複数人称視点から描写されるのは本作も同様。 複数の物語の進行が最終的に1つに集約されていくのも同様。 しかし、わかりにくい作品であった。 それは因果関係をテーマにし、相関性を強調したが故ではなかろうか。 終わり方についても、もっと明快で心地よいものであったなら違ったはず。 そう考えると少し残念。 | ||||
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読み終わって、結局?という感じになってしまいました。最初の部分をネットブックで立ち読みをしてすぐに購入を決めたのですが、読み進める家に今ひとつよく分からなくなってきました。 | ||||
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伊坂幸太郎の本をいくつか読んでいる人には、あ、この感じ。と思ってもらえるでしょう。 遠藤さんと五十嵐さんと猿の物語が重なって進んでいくのですが、はじめの方は`誰の話や?'と思うので、読み進めるのに時間がかかります。後半は、話がまとまっていくので気持ちいいです。 何となく不思議なお話なので、伊坂幸太郎をはじめて読まれる方には不向きかも。ゴールデンスランバーやチルドレンなんかのほうが、私は好きです。 | ||||
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09年11月の単行本からの文庫化.『文庫版あとがき』によれば,改稿が行われているとのことです. 著者の最近の作品によく見られる,どこか寓話的な,そしてメッセージ性の強い作品という印象です. 二つの視点を入れ替えながら進む物語は,どこで,どのように結びついていくかが気になるわけですが, いかんせん,片側の様子が突飛であるため,戸惑ってしまい,スッと中へと入っていくことができません. とはいえ,『SOS』であったり『猿』,そして『孫悟空』と,キーワードが序盤から提示される展開は, おなじみの軽妙なセリフ回しも後押しし,やはりその先,何より並走する二つを意識せざるを得ません. また,女性陣が魅力的で,三人の母と一人のおばさん,彼女たちの大きさと思いには強く響くものがあり, このあたりは,過去の作品にも見られますが,家族や親子といった,著者の『家族観』がよく現れています. そして終盤,それまで続いていた疑問は晴れますが,交互に,さらには時系列をずらしていた効果は弱く, 確かに,驚きなどはあったものの,そこからの収束には物足りなさが残り,その演出の意図も掴みかねます. ほかの繋がりにしても,「あのときの」という気づきはあれど,ピースがはまっていく爽快感には乏しいです. コミックス版の案が先にあり,そこから世界観を共有,ブラッシュアップされていった作品とのことですが, 残念ながら最後までスッキリとはできず,ではあちらで補完を…という気にもなれないのが正直なところです. なお,加筆修正を著者の考え,具体的な場面を挙げて語るなど,解説はかなりよくできていたと思います. | ||||
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常識や科学では理解できない超自然的な神秘現象を取り扱った小説です。 孫悟空の分身の術で生まれた分身が、自分の意志をもって動きだす。 本来なら一定時間で術の効果は消えるが、2匹の分身は消えずに実体をもつ。 2匹はそれぞれ、海と山に向かって進みながら成長する。 2匹の顛末はいかに。 西遊記やオカルト好きの人には楽しめる小説だと思います。 | ||||
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おもしろかったです。 ありがとう、伊坂幸太郎。 ただ、もっと、おもしろく出来たやろぉ〜! すっきりする話ではありません。 全体を もやもや が覆っています。 わざとかな。 すっきりしたらよかったのにね! | ||||
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対になっているマンガ(SARU 上 (IKKI COMIX)、SARU 下 (IKKI COMIX))と一緒に読んだほうがよかったのかな? (未読なのでわかりません。そっちは、もしかして「もう1匹の森の中の大きなサル」の話で、 この話にも少し出てくるヨーロッパの電磁波障害のことが書かれているのかな?) 一気に読みましたが、他の方が書かれているように、伊坂ファンの期待している作品とは違うような気がします。 じゃあキライか?というと、そうでもないのですが・・・ 「孫悟空」が憑依したと思しき少年の「予言」と、実際の事件との違いの意味がわからない。 少年が予言したマンションの部屋の死体と、実際の犯人像の違いなど、 結局、少年が本当に憑依されたものか、そうでないのかをあやふやに描くためなのか? それらは、当然と言えば当然なのかもしれませんが、解明されないまま終わります。 消化不良です。 また少年が自分が「予言」する事件で、自分の叔父に儲けさせるというくだりも、 あまり好きな展開ではありませんでした。 まぁ伊坂作品の多くは、謎を残し、読者にその後を想像させる余地を残してあるものも多いですが。 しかし、主人公のひとりである二郎と、彼の母とのやりとりがとても好きです。 大人として、自立していても、 子どもの頃の母の言葉や言動を思い出すシーンが何度も出てきて、 彼の人生に大いなる影響を与えているとわかります。 実際、彼は実家に帰った際も、母に見送られながら「ひととき子どもに戻る」とあるのですが、 それは私が母だからかもしれませんが、 とても好ましく、ほっこりさせられます。 子どもの頃の、そういった母とのやりとりが原因なのか?彼は他人のSOSを敏感に察知してしまう、 その「特殊能力」について、中で「ウォッチャー」と孫悟空に言われるくだりがありますが、 それも結局、特殊能力として、何かの指名を持って二郎が存在するのかどうか、謎のまま。 二郎や少年以外の登場人物すべてキャラが立っています(笑) とてつもなく個性的な人が、(相変わらず)登場するところは、さすが伊坂作品です。 「悪と善」 「暴力は絶対に悪か?」 といった、普遍的な問いについて、 伊坂氏なりの見解、または問いかけなのでしょうか? | ||||
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伊坂幸太郎作品でもはずすことはあるのだな。 とりあえず「読み始めた小説は最後まで読む」主義なので、最後まで読んだものの、 伊坂作品を気乗りしないまま読み終えたのは初めてだ。(ちなみに「あるキング」は未読) 孫悟空はこの話に必要があったのかな?無くても書ける。もしくは無い方が面白く 仕上がったのではないかと思ってしまう。 漫画家との同じテーマでの競作という試みが、妙な制約になったのか、何ともノリの 悪い作品になってしまっている。 新しい試みをすることは悪いわけではない。いつまでも初期作品と同じものを書き続け る必要もない。色々とやって構わないけれど、伊坂幸太郎ならもっと面白いモノを今後 も書けるはずだと信じている。 | ||||
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2つのストーリーが交互に展開していく、伊坂小説ならではのパターン。いつかは、2つのストーリが巧みに連鎖をみせるのだろうと期待しながら読み進めた。 一方のストーリは、悪魔祓いの主人公と引きこもりの少年を中心に、引きこもり少年の母親(主人公が昔あこがれてた女性)路地で歌うミュージシャングループ、あとは、孔子孟子の漫才グループ(笑)などそれぞれキャラを生かしてストーリが展開していく。 もう一方のストーリーは、1株を50万円で売却するのを1円で50万株を売却してしまったストーリーを中心に、品質管理の鬼、五十嵐真がなぜそのような事態が生じたのか、とことん因果関係を追及していく。登場人物は、西遊記のキャラと現実(?)の人物とリンクさせて話が転回する。 期待したほどの伊坂ワールドではなかったものの、本当の悪とはなんなのか、強いメッセージ性を感じさせる一冊でした。 | ||||
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本著の前後の作品から見る限り、 ・全体的な、一般的な常識への懐疑 ・正面きって問われると答えに窮する問いへのアプローチ ・現実とは異なるルールをもつ社会の想像と検証 あたりが主題としてあげられる。 本著のテーマは以下である。 ・暴力はいかなるときも悪なのか ・因果関係と罪の重さ 重いテーマをライトに描き、 物語の構成も、得意の複線の収斂の見事さもあるが、 ただ、テーマに物語がついてこれていない印象。 | ||||
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これまでの伊坂作品とは少し違う作品。 他の作品に比べ、読み終わった後の伊坂作品ならではの爽快な感触は少ない。 本作のテーマに「物語を想像する」ことがある。 これはこの作品自体にも言える。 読み終わった後、こちらに想像させている。 読者の想像の中ではじめてこの作品は完結される。 これが伊坂ファンには賛否の分かれるところだろう。 彼の作品の醍醐味は全てがおもしろいくらいに結びつき完結されるからだ。 個人的には試験的な作品としておもしろい。 存在感のあるキャラ設定も健在であり、伊坂ワールドは感じられる。 独自の世界観を保ち、ちょっぴり遊んでみたような作品。 音楽性を変えてみたインディーズバンドの作品のようだ。 | ||||
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読売新聞に2008〜2009年に連載された作品に加筆などを施して出版された。 伊坂は以前、完成版と連載時の文章そのままとイラストとを収録した本の二種類を出したこともあったので、今回もその二種類を出して欲しかった。 漫画版も出るそうだけど、不思議な味わいのするあの挿絵全部と連載時のままの文章の本を出して欲しい。あの頃の新聞のほとんどを紛失してしまったので。 | ||||
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もっとぶっとんでよいのでは・と思いましたが皆様如何に? | ||||
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伊坂さんの作品は一通り読んでいるファンの感想として、 ”うん、おもしろい”ってかんじですかね。 作品としては、最近の作品「あるキング」よりも、エンターテイメント性強くした感じ。 ”エクソシストや孫悟空、三蔵法師や妖怪”がでてくるのがちょっとワクワクしますw (孫悟空がカッコイイ!) ただ、初期のころのようなグイグイ引き込まれるような感じではないので、 あくまで最近の作品と比較してです。 伊坂さんの作品のエピソードは、 もやもやしたり、やりきれない気持ちが、「ストン」と落ち着くのが心地いいんですが、 この作品でも気持ちがスッキリしました。(これを味わいたくて、読んでるんですけどね) 「救急車をみるとどこかで、誰かが痛いイタイって泣いていると思う。」と述べる部分に、 ドキッとしました。 ボクも救急車を見ると同じような想いをしていたから・・・。(これでひきこまれたかも。。。) だから、主人公に共感できて話を楽しめたのかもしれません。 作品自体は2つの話が平行して進んでいくので、わかりにくいと思う方もいるかもしれませんが、 (ボクはそこが、なぜ?どうなってるの?と興味がわくんですけど、) 途中から話のつながりよりも、それぞれの結末が気になってきます。 また、最後になればそれぞれの話の結末が「あぁなって、こうなる」んですけど、 「そういうことかー」と思えますよ。 | ||||
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「あるキング」でちょっと肩透かしだったが、本書も購入。結果は2番続けて肩透かし、ってとこです。 著者独特の言い回しや会話の妙はあるし、テーマは「あるキング」よりも興味を引かれるものだったが・・・。 ちなみに、この小説は漫画家との競作企画で「猿」「孫悟空」「エクソシスト」が「お題」として与えられていて書かれた小説だそうだ。なんで猿と孫悟空でかぶってんだ!?って思わないですか??作品の中でも、その分、猿の出番が多くなってるのだろう。そして、個人的には猿が出てこない場面の方がずっと良いと感じるので、問題はこの「お題」設定に戻ってしまうのだ。 私は、「西遊記」については、少年小説レベルの知識(記憶)しかないので、作中に出てくる「西遊記」の一場面を模したであろうところも、たとえそれがパロディになっていたとしても、よくわからない。このお話に詳しい人にとっては面白いのかもしれない。でも孫悟空の本を買ってみようとまでには、そそられなかった。 後半のユングの引用も、わかったような、わからないような。これも「お題」にともなう無理な設定をまとめようとするためのように感じられる。 「猿」「孫悟空」抜きでリメイクされたものを読んでみたい、というのが正直な感想だ。 | ||||
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もとは読売新聞夕刊に’08年10月から’09年7月まで連載された作品。一冊の長編にするにあたり大幅な加筆・修正がほどこされたらしい。 伊坂幸太郎の作品は、どれも独特の人を喰ったような浮遊感があり、ファンタジックな超能力が出てきたりする。また、バラバラの話が進行する複数の章から構成され、最後にそれらがひとつに収斂されてゆくというミステリー風味の謎解き趣味があったりもして、私も含めて多くのファンを抱えている。 本書も例外ではなく、ひきこもりを治して欲しいと頼まれる、副業で“悪魔祓い”の真似事をしている‘私’の話と、コンピューター端末の誤操作で株を誤発注して300億円の損失を出した証券会社へ調査に赴くシステム開発会社の‘五十嵐’の話(しかもそれを語るのはなんと孫悟空なのだ)が交互に繰り返され、さまざまなエピソードや薀蓄が積み重なってゆく。 そしてそれらは終末にいたって時系列を超えて交錯し、まとまってゆく。ああこういうことだったのかという具合だが、その解決編にもひとひねりというか、孫悟空が幻となって関ってくる。 『モダンタイムス』『あるキング』あたりから、確かに作風に変化が見られ、かつてのミステリーっぽさはなくなってきて、上述の<伊坂テイスト>のみが強調されているような気がする。 本書は、「孫悟空」「悪魔祓い」と時系列を超えた独特の浮遊感を味わわせてくれる怪作であるといっていいだろう。デビュー作『オーデュボンの祈り』の世界に回帰したように思われるが、これが“今”の伊坂幸太郎なのだろう。 | ||||
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