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しゃぼん玉
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しゃぼん玉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 41~60 3/5ページ
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久々に号泣しました。迷わず読む本です。 つらかった中でも、どこかにいつかいてくれた心の支えになってくれていた人を思い出します。 | ||||
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犯罪者である主人公は自分に価値を見いだせない。家族からも愛されず、誰にも必要とされずに育ち、自暴自棄になっていた。そんな彼が立ちよった寒村で90歳を超えた老女や村の人々から必要とされ、手伝いをしているうちに彼自身がいやされていく。彼は自首し、立ち直った。人が人ととして生きるためには愛されることが必要だということをいやというほど教えてくれるさくひんだと思った。 | ||||
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乃南アサは割と読んでいるけど、好きな作品5本に入るかも。 非常に面白かった。 最初はなんだこの主人公、と誰もが思うが、 登場人物の出現するタイミング、そして心情の変化、染み渡る言葉、おスマじょうの言葉1つ1つ… 最後は本当に良かったと思え、爽快感があり、良い気持ちで本を閉じることができた。 読んだ良かったと思える作品が多い作家な気がする。 | ||||
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最初の頃は、なんて悪人なんだ、犯罪を増長させる主人公なんじゃないか?と思いましたが、先が気になって読むのが止まらず1日半で読了してしまいました。 乃南さんは、本当、情景描写と心情描写が上手い作家です。この方の本は今のところハズレがないような気がします。 雨音の描写など、なんか懐かしい感じがしました。 主人公、翔人と、スマ、シゲじい、その他のおばちゃんたちのやり取りがあったかくて、読んでいてほっこりとしました。宮崎弁なのが、すごくイイ!! 九州以外の人でも、通じてるのかなと思いつつ読んでましたが、もしも、これが、標準語だったら、ほっこり度が薄かったかもしれません。 内容については、他の方が言ってあるので、あえて地方人として言わせて頂ければ(宮崎ではないですが)、もっとリアルさを追求すれば、美知について言えば、里帰りすれば、ある程度方言に戻るはず。彼女がもう少し、少しでも方言で喋ってくれてたら、ほっこり度がアップしたかなーと思いました。豊昭も、もう少し方言濃ゆいと思いますけどね。 でも、もしかしたら、方言ばっかりだと、九州以外の人には読みづらいかもしれないから、乃南さんの配慮だったかもしれませんね。 「火のみち」は広島や鳥取が舞台だったので、九州に近く方言もわかりやすいとこあるので読みやすかったけど、「地のはてから」は、昔の福島弁で意味を考えてしまうところあったので、あれに大阪弁が出て来た時は、ホッとしました(笑) あ、でも「地のはて」も、方言だからこそ、胸に来るものがあったんですよ。 なので、翔人はともかく、美知も標準語だったのはしょうがないかな〜。 | ||||
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解説の北上次郎さんが、よくこの作品を分析してくれています。確かに著者は幅広い分野で、様々な作品を書いていますが、共通していえる優れている点は、「陳腐すれすれの手垢のついた話を、鮮やかな物語に転換してしまうのは、描写力、観察力にほかならない。」と北上氏の言う通りでしょう。 加えて、この作家は読みやすい日本語を駆使出来るという意味で、「文体」というものを持っています。この作品などは、ある面で往年の有吉佐和子の文体を感じさせてくれますし、話の展開の上手さは獅子文六を想起させてくれます。(主人公と老人たちとの会話の妙は、誠に秀逸です。) この文章の読みやすさは、現在の作家では宮部みゆきさんと双璧だと思います。(これに較べれば桐野夏生氏とか高村薫氏などのその癖のある文体は、個人的には勘弁してくれと言いたくなります。) 時として筋書きの中で、くどい描写をして「寄り道」をしてしまう癖も、この作品に関しては目立ちません。惜しいのは何故この作品の続編を書いていないのか?ということですが、それは無いものねだりでしょうか。おそらく、この終わり方で済ませているからこそ成功しているといえるのかもしれません。 | ||||
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破壊と再生、と一口にいってもいろいろな再生の仕方がある。 不良犯罪少年が、ふと紛れ込んだ田舎町の人と触れ合うことで、人間としてまさしく再生していく。 ベタであるかもしれないけど、とてもよくできた物語だった。 くるなーと思いながらも、最後のほうはきっちり感動させてしまうあたり、この作家はすごいなーと毎度思う。 犯罪者、犯罪被害者、そのまわりのひとたち。 人間というのは複雑なもので、ある人にとっては加害者であるその人が、その人を知らない人にとっては、 ただの気のいい兄ちゃんだったりする。 犯罪者に再生が唯一可能だとすれば、その人間の過去を一切鑑みず、さらにいい部分を拾い上げてくれる そういう人間がいてくれるかどうかにかかっているのかもしれない。 悪が完全に悪だとすれば、迷うこともないのに、世界は複雑にできている。 | ||||
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今まで相当数の本を読んできているが、 その中でもかなりポイントの高い作品。 乃南アサって、小説家になるべくして なったような人という印象を受ける。 だから当然良い作品がたくさんある。 極端な言い方かもしれないが、歴史に残るような作品も あるのではないかと私は思っている。 この作品は、重厚感こそ無いかもしれないが、 そんな作品と肩を並べる、と言っても過言ではないような気がする。 軽いネタバレになるが、罪を犯した青年が 宮崎県の椎葉村という所にたどり着き、 自然豊かな場所や、主人公が世話になる家のおばあさん、 そして村の人々と触れ合ううちに更生していくという話。 内容自体はよくあるシチュエーション。 それが乃南アサの手にかかると、どんどん引き込まれていく。 心が温かくなり、ホロッとくる。人物もリアル。読後感もいい。 絶対に読んで損は無い作品。 そして読んだあと、登場人物たちに会いに椎葉村に行きたくなる。 | ||||
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読んでみていい話だなと思いました。どうしようもない若者が、赤の他人のおばあさん、おじいちゃんに触れ合う中で再生していく話です。 そういう意味では、人にも読んでもらいたい本だと思います。 でも、面白かったかというと微妙で、途中から思った通りのストーリーで、少し退屈に感じました。 んー。読者は贅沢なのかもしれません。 | ||||
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人間を見る目の優しさ!其の中にも見つめるクールさが いかされてて、流石と何時も側に置いておきたい本です ね。 | ||||
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ひったくりを繰り返し、 しゃぼん玉のように住まいをを転々としていた少年翔人。 偶然の出会いから、 翔人は少しずつ変わっていき、 自分のしてきた罪をきちんと償うことを決心する。 最後の方は、涙が止まりませんでした。 「人は、いつまでやり直しができるのか」 翔人はまだ若かったから、やり直せる可能性が高いけれども、 豊昭みたいになってしまってからは、なかなか難しい。 私も翔人と同じぐらいの年齢で、 翔人側の立場に立って色々と考えさせられました。 この本を30代や40代のときに出会っていたら、 また受け止め方も変わっていたかもしれません。 とても心に染みた本でした。 | ||||
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少し照れくさくなるような、青年の改心感動ばなしも、この天才作家が、書くと、話しのひねりぐあいで、深みの有る、面白い作品になってしまう。 | ||||
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自分の思う通りに生きられる人なんているんだろうか? 自分がなりたい自分になれず、「なんでこうなっちゃったんだろう」と思いながら生きている人の方がずっと多いのではないでしょうか? この主人公も、そんな一人だと思います。 いや、最初は、自分がなりたい姿も、今の自分ではだめな事にも気づかずに生きていたのだと思う。 気付けて良かった。 やり直せてよかった。 これからの人生だって楽じゃないでしょう。 だけど、過去の自分とは違う自分と共に生きていけるんだと思う。 そうあって欲しい。 自分も、後悔のない人生にしたい。 | ||||
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出版社の紹介文にある「涙なくしては読めない・・・」。 自分にとってのキラーワードにやられて購入しました。 家庭環境の影響で荒んだ生活をしていた青年が、ひょんな拍子で 辿りついた九州の山村でさまざまな人に出会い、心を開いていく 様子が描かれています。 オーソドックスな筋書きではありますが、登場人物や景色が丁寧に 描写されており、読んでいる内容が情景として浮かんできて非常に 気持ちが良いです。 また、最初は読みづらかった「方言」が全体に温かい雰囲気を 醸し出しながらも適当なストーリー展開でどんどん先を読み進めたく なる良書だと思います。 個人的ですが、自分がお祖母ちゃん子だったので最後のほうの ページは涙無しでは読めませんでした。 同じお祖母ちゃん子は電車の中など、人目が気になる場所では 読まないほうが気持ちのいい涙が流せるのではないでしょうか。 | ||||
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読み終わった瞬間に溜め息が出るほど、この作品に没頭しました。 人を惹きつけてやまない魅力が、ギッシリと詰まった味わい深い物語です。 序盤でうすうす感じていた「どこにでもあるような日常話」かと思いきや シゲ爺、スマ嬢をはじめ、キャラが自分の足で立ってるんですよ。 それこそ、現地に出向いたら軽く立ち話でも出来そうな(笑) 自分勝手で人の話なんか聞きゃしねえ、散々人をこき使いやがって‥なんて、 不満タラタラな主人公も、次第に村の空気に、人に触れ、呑まれていきます。 平々凡々な話に終始せず、主人公の人間更生物語をテーマに、 各所に散らばった、主人公を刺激するネタ(スマの○○、十年ぶりに里帰りした美○の過去)が いい味だしてます。 そして、忘れちゃならない影の主人公スマ嬢の包み込むような言葉の数々。 シゲ爺の年季を帯びた言葉に、揺さぶられ、主人公の凝り固まった「しかたねぇ」が溶け出して。 詳しくは、本を手にとって確かめてくださいね。 大きく葛藤し、涙し、成長し、と。本当に見所満載ですよ。 著者の他の作品にも安心して手が伸ばせそうで、嬉しいかぎりです。 | ||||
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不良少年がおばあさんや村の人々に触れて、 変わってゆく姿を丁寧に描いています。 ストーリー自体は、とてもベタで、おどろくことはありませんが、 内容や読後感のよさにオススメしたい作品のため、レビューします。 詳しく書くよりも、手にとって読んでみてほしい作品です。 なにが良いのか分析するよりも、感覚的によかったですw | ||||
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当たり前のように生活することの大切さを教えてもらい、少なからず荒んでいる心が主人公と一緒に洗われた気がしました。山奥の村、朝霧の情景が今でも目に浮かびます。 | ||||
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学んだこと(楽しみながら学べます) 1)通り魔や引ったくりをする者たちの心理と言うのが、少しわかりました。持って生まれた性格もあるのかも知れないけれど、幼児期の環境が大切なのだとつくづく思いました。 2)大都市から遠い過疎村の様子。年寄りの村人達が都会から来た“若者”の主人公に比べ、逞しい! | ||||
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「ふわふわと漂っていて、いつかパチンと弾けてしまうしゃぼん玉」のような生きかたをしている若者がここは四国だと思いこんだ宮崎県椎葉村に迷い込んで、そこでしっかり根を張った人々と接したとき、彼は変わっていった。彼を変えたのは何であったのか。「平家を追っかけて源氏がやって来て、戦にもならず、仲良く暮らしたのはここ(椎葉)だけじゃ」という言葉(p.121)にそのヒントが隠れています。すなわちこの本の主役は椎葉という土地とそこに住む人々です。圧倒的な自然が持つ包容力とそれが与える恵みを糧に生きていると人間本来の生き方に戻っていくということを訴えていると思います。私も椎葉に行ったことがありますが、日本人の生き方のルーツのようなものがあると感じました。乃南さんも同じような思いをもたれたのではないでしょうか。主人公の若者はそこで自分の行くべき道を見つけたということです。乃南さんは細かく取材したらしく、椎葉の人々の生活、食べもの、言葉を正確に描写しています。椎葉に行って、山で暮らす人々と話してみると、この物語は本当にありそうなことだということが分かるでしょう。 | ||||
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女刑事音道シリーズも好きですが、この作品は特別感動しました。どう表現すればいいのかが思い浮かばず、「これいい!!」とその一言で友人に勧めました。即日読んだその友人も「電車の中で泣いてしまった!」。しかし、決してお涙頂戴ものではなく、人の心の奥にある闇を探り出し、また一方では(あるいはそれ故)皆安息を求めているということを気付かせてくれました。 | ||||
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きっかけは、新聞のコラム(山本さんちの台所)でした。 素朴だけれど、食べたくなるような献立がたくさん出てきて しかも、そのごはんで人が立ち直る。 野菜や豆腐といった、素朴な食材での料理がとてもおいしそうでした。 確かに、こんなごはんを食べていればまともにもなるなぁ、と思います。 また、ごはんとともに、主人公の焦りや恐怖、立ち直りたいという心がとても迫ってくる作品です。 くいしんぼうがきっかけで出会った本ですが、自分が食いしん坊でよかったなと思ってます。 | ||||
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