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珊瑚色ラプソディ
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珊瑚色ラプソディの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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岡嶋二人の後期の作品群の中では異色のサスペンス編。 記憶を無くした婚約者の空白を探る男に驚愕の真相が明かされる・・・というハリウッド映画によくあるようなプロットの作品。 この時期の傑作揃いの作品群としては展開がややまだるっこしく、さほどハラハラドキドキしないのが難点だが、それでも標準以上の出来ではある。謎は最後は合理的に解説されるが、落ち的には妙にこじんまりとまとまり過ぎてイマイチという感がしないでもない。 社会派推理としての側面はある・・・・・のか?純粋なサスペンス小説という印象。 | ||||
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20数年前、高校時代に何の気なしに本屋で立読みしてた作品です。 当時面白すぎて、約三時間?帰りの電車を遅らせて読み切り、それだけでは飽きたらずに月二千円の小遣いを投資して千円(はしたと思う)ハードカバーを買い、家で何度も読み直した記憶あります。 それから一気に岡嶋二人にハマり、今になって考えてみると、岡嶋作品としては中位の出来やったんですね(・_・;) 多少話の持って行き方には無理がありますし。ただ、主人公にも敵役にもちゃんと見せ場・居場所を用意するとこは変わらずに好きです。 岡嶋作品には珍しい?社会派の重めのテーマですが、これをきっかけにハマりましたので、個人的には思い出深い作品です。 | ||||
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他の岡島作品に見られる、常に読者の一歩先を行く意外性とか、 ページをめくるワクワク感といった物が、この作品には無い。 主人公は淡々とプロットをトレースしているだけのように感じた。 タイトルにはラプソディとついているが、ラプソディ(狂想曲) と言う程、明るくも、ノリが良くも無い。 この作品には社会派推理小説としての側面もあるが、事件の真相が 明らかになっても、月並みと言うか、ありきたりと言うか、この手の 話の定番パターンであると感じてしまった。 もうだいぶ前に読んだので細かい内容は忘れちゃったけど、 西村京太郎氏が初期に書いていた離島物で「幻奇島 」とか 「鬼女面殺人事件」とかの方が面白かったような気がする。 | ||||
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他の岡島作品に見られる、常に読者の一歩先を行く意外性とか、 ページをめくるワクワク感といった物が、この作品には無い。 主人公は淡々とプロットをトレースしているだけのように感じた。 タイトルにはラプソディとついているが、ラプソディ(狂想曲) と言う程、明るくも、ノリが良くも無い。 この作品には社会派推理小説としての側面もあるが、事件の真相が 明らかになっても、月並みと言うか、ありきたりと言うか、この手の 話の定番パターンであると感じてしまった。 もうだいぶ前に読んだので細かい内容は忘れちゃったけど、 西村京太郎氏が初期に書いていた離島物で「幻奇島 」とか 「鬼女面殺人事件」とかの方が面白かったような気がする。 | ||||
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婚式を挙げるために帰国した里見は、婚約者の彩子が独身最後の旅行で訪れた沖縄で盲腸炎に掛かり入院したことを知らされる。沖縄へと向かった里見だが、彩子は自分の記憶が無いと言う。彩子の痕跡を辿る里見が知ったのは、彩子と共に旅行に来た女友達が行方不明ということ、さらに、彩子が男と一緒だったらしい…ということだった…。 この作品、とにかく全てが謎だらけで始まる。彩子が裏切ったのか? 友人は何処へいったのか? 証言の食い違いは何故か? 様々なところで感じる何とも言えないチグハグ感は何か? 読み進めば進むほど、作中の里見と同じように混乱して行くことになる。そのひきつけ方が実に巧い。 この作品の舞台こそ沖縄の孤島であるが、この作品の背景にある問題は日本各地で現在も起こっていること。発表から既に20年近い歳月が経っているが、この問題は解決されていない…どころか、さらに悪化しているかも知れない。陳腐な言い方ではあるけど、全く古臭さを感じないのだ。 この作品、かなり大掛かりなトリックを用いているのだが、リアリティを考えると、流石にちょっと「?」と思う部分はある。テーマである問題は深刻としても、果たしてそこまでやってしまうか、といわれればいささか疑問が残る。また、物理的にそこまで完璧にできることも有り得ないだろう。そこはちょっと気になった。 とは言え、作品としての完成度は高いと思う。 | ||||
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沖縄で失踪した婚約者の行方を追う主人公、その裏に隠された驚くべき真実。岡嶋二人の推理小説としては異色の部類に入る作品だと思います。氏の他作品で見られる巧妙な仕掛けは本作ではあまりありません。作者はストーリー全体にもっと大きな罠を仕掛けています。そういう小説ですので、ストーリーの仕掛けに関する解説は読者の興をそぐことになるので控えますが、いつもの岡嶋二人の作品のような爽快な読後感はありませんでした。かなり重厚なテーマをこの作品は含んでいるからです。前半の追跡行と関係者の証言はなかなかサスペンスフルで、作者はこの話を後半どう収集していくのか期待せずにはいられませんでした。真相がわかるとそうした証言の不可思議さもちゃんと説明がつきます、つきますがあまりに重い真相なので、してやられたという感じはありませんでした。私が岡嶋二人に期待するものとちょっと違った結末だったので、それはないよという・・・氏の作品の中では中ぐらいの出来だと私は思っていますが、社会派推理小説がお好きな方なら一読の価値がある推理小説だと思います。 | ||||
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