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楽園のカンヴァス
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楽園のカンヴァスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全423件 141~160 8/22ページ
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恥ずかしながら,原田先生の作品を初めて拝見させていただきました. 一言で言うと,とても面白かったです笑 400ページ以上もありましたが,読みたいという気持ちを抑えられなくて,あっという間に読破してしまいました. この作品の中に出てくるアンリ・ルソーの物語は,実話なのかと思ってしまうくらい,ストーリーが細部にわたり,リアリティと臨場感がありました. 美術のことは勉強不足で,よく分からないところも多々ありましたが,非常に楽しめました. そして,美術館に出向きたくなります. これから,原田先生の作品に触れていきたいと思います. 非常に面白かったです! | ||||
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私たちが絵画に向かい合うとき、そこに何が生まれるのだろうか。なぜ私たちは芸術を愛し、わざわざ足を運んで観たいと思うのだろうか。以前と異なり、インターネットの普及や、アートのあり方の変化によって、私たちがいわゆる「芸術作品」に触れる機会が増加している。 私自身高校の美術コースを卒業し、創作の楽しみに関しては充分知っているつもりだった。しかし、この本を読んだ時に、いったい自分自身は今までこんな風に、一つの芸術作品に対峙したことがあっただろうか、と考えさせられた。 話は二〇〇〇年の岡山県倉敷市から始まる。主人公、早川織絵は大原美術館の監視員として働きながら、母、娘の三人で暮らしている。自分のことを語らず、他の職員とは距離を保っている織絵だが、絵画に対する時は全く違った。 彼女は仕事中、自分のその時気に入っている絵の前で立ち止まると、毎日飽かずに眺める。眺めるうちにその絵が五感に響いてくる。美術作品の近くに寄り添い、その目を見つめ、声を聴く能力を彼女は持っていた。それは彼女の特殊能力と言っても良かったのではないだろうか。 一介の地方美術館員としてひっそりと働いていた彼女を、ある時東京の新聞社の文化事業部部長が訪ねてくる。そこで明かされたのは彼女の驚くべき過去。かつて流麗なフランス語で次々に論文を発表し、美術界を賑わせた若き天才的研究者としての過去であった。 そこから話は一九八三年に遡る。ニューヨーク近代美術館(MOMA)のアシスタントキュレーターであり、この物語のもう一人の主人公ティム・ブラウンの元に、スイスの伝説的なアートコレクターであるコンラート・バイラーからの招待状が届く。そして彼はバイラーの邸宅で織絵と出会う。二人はアンリ・ルソーのある秘密の作品の真贋と、その絵の取り扱い権利をめぐって知力と眼識を戦わせることになったのだ。 しかし、その鑑定方法は非常に独特なものであった。さらに、誰にも知らせずにスイスに渡ったはずのティムの前に、脅迫者が現れる。彼らはティムの弱点を突き、取り引きを申し出るのだった……。 著者、原田マハは、大学の美術史科を卒業。マリムラ美術館、伊藤忠商事、作中出てくるニューヨーク近代美術館等に勤務していた経歴を持つ。さらにフリーのキュレーター(美術館などの展覧会の企画・構成・運営を司る専門職)、カルチャーライターとしても活躍しており、その美術に関する知識力、文筆力は折り紙付きと言ってもいいのではないかと思う。本書の中でも、日本の美術館と新聞社の独特な関係や、謎のコレクターの存在感。高額なアート市場における陰謀、日曜画家、税関史と言われ続け、どこか二流の扱いをされ続けたルソーという作家について、などなど、その経験と表現力が冴えわたっている。特にルソーの代表作「夢」について、これほどまでに美しくこの作品を描写した文章がかつてあっただろうか。作中でキーとなるある謎の手記も含め、著者の作品に向き合う視点は繊細で誠実だ。 言うまでもなくこの作品はフィクションである。しかし、もしも私たちが夢を見たとして、それはフィクションなのだろうか。そして私たちが芸術作品とふれあい、感じるその感覚、投影された私たち自身というものは、フィクションなのだろうか。 いや、おそらくそれもまた真実なのだ。事実でなくても。この本を閉じるとき私たちは思うのだ。「夢を見た」、と | ||||
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突然、美術の見方に興味を持ちました。様々ある西洋美術の紹介本や関連図書。それらの中で、著者の事を知りまいた。 非常に楽しく興味深く読めました。この後も著者の本を読みたくなった一冊でした! | ||||
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こういう、よく知らない世界に連れて行ってくれる小説は大好きです。絵画の謎ミステリーで、どんどん引き込まれます。筆者がどこかでダヴィンチ コード意識したと書いていたと記憶しますが、まさに専門用語が垣根にならず、むしろ興味をそそります。監視員の女性は幸せになって欲しいなあと、本の後日談を勝手に期待したりもしました。 | ||||
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絵画とか美術品とか全く興味がなくて内容も知らないまま、たまたま本屋で目に入ったこの本を買いました。 正直読み終わっても絵画のことはよく分からないままなんですが(これは自分が悪い)、読み終わると何だか心が綺麗に洗い流されたような感じで、終わり方がすごい好きです。 特に395pからのティムとの会話と最終章を読んで、この本を買って本当によかったと思いました!表現が本当に綺麗で美しくて、あっという間に読んでしまいました。 この本はkindleではなく普通に本としてずっと持っていたいです。 | ||||
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アンリルソーに興味があれば星5。単純に読み物としても読みやすいです | ||||
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小説に悪者はつきもの。もちろんこの作品にも数名登場して物語に程良いスパイスを与えている。存在感が強すぎると全体のバランスを欠いてしまうけど、彼らがいなくては読み終えた時の満足感が足りない。そんなちょうど良い具合に悪者を配置しているように感じた。 物語はアンリ・ルソーという画家と彼を取り巻く人々のストーリーで、アンリ・ルソーはもちろんのことながら、ピカソなど様々な有名画家と彼らの絵画が登場する。絵や美術に少しでも興味があれば楽しく読めると思う。小説自体はフィクションだけど画家の生い立ちや作品の背景は史実に基づいているから勉強にもなる。 私は作品名が登場する度にネットでそれを検索してどんな絵なのか実際に見た。これをすることで本の中で説明されているこがより理解しやすく、ストーリーに深く浸ることができた。 原田マハさんの作品は「本日はお日柄もよく」を読んだことがあって、そちらと同様に読んだ後に気持ち良く布団に入れるようなエンディングなので安心して最後まで読んでください。 | ||||
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原田マハの作品「旅屋おかえり」は大変面白かったのですが、著者は美術にも精通しているという話を拝見し、楽園のカンヴァスに出会いました。 僕は全く美術は詳しくありませんでしたが、これほど専門性の高い内容を、初心者でも感動するレベルの文章に落とし込んだ事に先ず感激しました。 これから先はネタバレを少し含むかもしれません。 この小説は「壮大なラブストーリー」なのかなーと感じました。 ルソーとヤドヴィガ、ヤドヴィガとジョセフ、そしてティムと織絵。 特にルソー、ヤドヴィガとティム、織絵の対比がすごく面白かった。 夢の絵画の前で、ティムと織絵が永遠を生きる。その永遠とは何なのか。 それは、人の心を打つ絵の中の登場人物として生き続け、それを伝えていく人がいるということ。かと思えば、刹那的な瞬間を心に刻むことなのかもしれない。 感動しました。この本に出会えた運に感謝です。 | ||||
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表紙にあるアンリ・ルソーの「夢」。この作品と瓜二つの作品の真贋を見極めるという使命を受けたキュレーターティム・ブラウンと研究者早川織絵の二人を軸にストーリーは意外な展開を見せ、感動的な結末を迎える。トム・ブラウンと間違えてティム・ブラウンに謎の招待状が送られてくるというきっかけの作り方が絶妙である。そして何より読者を惹きつけて離さないのが作品の真贋を判定するためのヒントが1日一章ずつ与えられる謎の物語を読み進めることという設定である。このルソーの絵画に纏わる物語にヤドヴィガという女性の描き方が魅力的だった。登場人物の個性あふれる描き方と息つく暇もないストーリー展開に惹きつけられた。原田マハの作品は「風神雷神」「キネマの神様」に続き三作目であるが、どの作品も芸術・歴史・映画・文化への造詣が深くなければ描けない世界である。読んでいる最中、何度も表紙のヤドヴィガが気になり、見返してしまった。アンリ・ルソーやパブロ・ピカソの作品が今までとは違って見えるような心境になった。 | ||||
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原田さんのアート小説はいいですね。 | ||||
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この作品は登場人物の設定がしっかりしており、キャラクターに愛着を持って読み進めることができます。また通常の 日本の作品には無い背景の描写が素敵です。文字を読むだけで自然と風景が思い浮かびます。私は美術に詳しくはありませんが、美術館に行くのは好きで、芸術作品を好みます。ルソー作品を見たことはありませんが、この本で興味が湧きました。 | ||||
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ミステリー要素があり、 とても読みやすく しかも、その謎が興味深く 皆様のレビューを参考に読みましたが、 わたしも、おすすめします。 | ||||
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本が好きでよく読みますが、ここ最近読んだ本の中で1番おもしろかったです。芸術はよく知らずに読んだのですが、とても興味をもちました。 | ||||
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陰鬱な雰囲気で始まる第1章から、どんどんと引き込まれていく。出てくる絵画を見に行きたい衝動に駆られる。人物も魅力的でした。 | ||||
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これを読んでアンリ・ルソーに興味を持たない人がいるのだろうか。それくらい面白かった。 ルソー研究の権威であるはずの2人の「対決」は拍子抜けだったけど、終わり方は素敵だった。 | ||||
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西洋絵画好きなら、物語にも一気に引き込まれるでしょう。 私はアンリルソーの絵のファンで、バーゼルにも行ったことがあるので、人一倍楽しみました。 バーゼルでの最終日の展開がちょっと急ぎすぎなのが残念。 | ||||
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原田さんの作品の中で、最もアーティスト及び作品に対する愛が深いと思う。登場人物もキャラクターが魅力的であり、ストーリー展開も素晴らしい。家族の成長、ヒロインの活躍など、この先を読みたるなる展開。日本人アーティストも山ほど魅力的な人物が折り、原田さんの今後の活躍に期待しています。 | ||||
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この作品は、美術史ミステリーを縦糸、主人公のラヴストリーを横糸として織り込んだタペストリーの絵のよう。何回も読み返して楽しみました。 | ||||
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ルソーと絵画とフランスのファンになりました!いつ読んでも面白い至極の一冊です! | ||||
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最初は難しくて美術史が好きな人にしか向いてないんじゃないか。とか思ったけど、読み進めていくうちに真相が知りたくなってハマった。美術作品についての勉強にもなるし、実物を観に行ってみたくなる。 | ||||
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