■スポンサードリンク
混戦
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
混戦の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ディック・フランシスは、第二次大戦中、イギリス空軍で戦闘機や爆撃機に乗っていたという。除隊後、競馬騎手となりリーディングジョッキーを獲得するなど大活躍のあと、競馬欄を担当する新聞記者を経て作家になった。競馬シリーズの主人公に、たまにパイロットが選ばれるのは、こうした経歴が大きく関係しているはずだ。 ディック・フランシスさんの描くパイロットは、地上に鬱屈を抱えていて、空を飛ぶことによって自分の心を救っている男たちだと思う。本作の主人公も、元エリートパイロットでありながら、いまは小さなチャーター機(競馬タクシー)の操縦士に甘んじている。そんな鬱屈した男だが、人気ジョッキーとその妹と知り合ったことで、大きな事件に巻き込まれ……。 飛行機の爆破事件や墜落未遂など、結構派手な展開と、ジョッキーの妹との恋愛など、ストーリーを前に進めていく要素には事欠かない。しかし、どうにも主人公の心が暗い。もちろん、ディック・フランシスの書く物語なので、いつか主人公は報われるのだが、なんだか湿ったままラストに向かったなというのが読後の感想。 しかし、空のうえでの飛行機を操縦する記述は、的確で映像を喚起させる見事なもので、飛行機乗りの心情を味わうには最高の一冊になっていると思う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!