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卵の緒
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卵の緒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全110件 81~100 5/6ページ
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冒頭の「僕は捨て子だ」からくすくす笑いながら最後まで楽しんで読むことが出来ます。2編とと少し変わった家族のとても暖かい絆の物語です。「幸福な食卓」でも思いましたが、登場人物すべてと会話が非常に魅力的です。 | ||||
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「幸福な食卓」が映画化されるなど、確実に知名度を上げている作家「瀬尾まいこ」のデビュー作。 特別というわけでない。 でも決して普通ではない。 日常的な風景。その中の一つの物語を上手に切り取り、 読者へと提供している。 ただ読んでいるだけで、じんわりとしてくる。 そんな一冊です。 | ||||
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2作品が収録された文庫本で読んだ。 名画座で2本建てを見終わったときの脱力感、、に似てるような、そうでもないような。 1本目の「卵の緒」は読んでいても気持ちがよくて、最後まで楽しいトーンが続く作品である。 2本目の「7's blood」は主人公が高校生ということもあり、1本目よりはちょっとだけほろ苦い。 お母さん・・・どちらも、ほんとうの主人公はお母さんだと思った。 1本目のお母さんも、2本目のお母さんも、子供への愛情に満ちあふれていて、ほれぼれした。 未来とか将来とかが、お母さんの愛と直接繋がっているわけじゃないけれど、愛した記憶、愛された記憶は、どっかでものを言う。 それを、瀬尾まいこは「確かな繋がり」と書いた。 第7回坊ちゃん文学賞を受賞した作品、心に残る作品です。 | ||||
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はーーーっ。 今回も裏切られませんでした。 この作家の作品は、 温かいです、ほんとに。 じわーっと、涙腺を刺激してきます。 | ||||
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自分が捨て子かもしれないと思っている、男の子が主人公の話。 絶対の愛情で支えて見守ってくれる母。 祖母、祖父。 学校の先生、友達、母の恋人。 出てくる人、全てがとても温かくて 安心して読めました。 | ||||
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自分のことに置き換えると 確かに『僕は捨て子なの?』って聞くと 『お前は橋の下から拾ってきた』と言われてたな。 でも、本当に捨て子だったらそんなことは言えず、 ただうろたえてしまうだろう そんなところから始まる『卵の緒』は妙に心に残る作品だった。 でも、もちろん捨て子ではないんだけど、 そこには深い事情があって、 育生という男の子はある女性に育てられることになるんだけど、 この女性、すなわち育生の母がすごく素敵な女性にも 無謀な女性にも思えてしまう。 女性でこんな感情になる人ってどれだけいるんだろうか? でも愛情いっぱいに育てられたことは良く分かる文章でした。 血のつながりではなくて、 もっと深いところで愛されている、愛しているということは伝わってきた。 もう一作品では、今度は血のつながりはあるけれど、 本妻と愛人の子として育った二人の姉弟の話。 微妙な関係ではあるけれど、 こちらは血のつながりの確かさを描いていて、 対照的な作品だったけれど、 これもなかなか良い作品でした。 | ||||
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初めて瀬尾さんの作品を読みました。タッチが好きです。描き方がいい。とてもみずみずしい印象をうけました。ストレートに言うなら「かわいい」! ボクは二つ目の作品、「7s Blood」が印象的でした。「夜のピクニック」ではないですが、異母姉弟の複雑な心のあやを少しずつ、トキホグクしながら、お互いの気持ちをかわし合い、成長していく。いやみがなく、素直に声援を送れる物語でした。こういうの好きだなあ。「感動」なんて大げさな言葉にしてしまうと陳腐になってしまうような、とてもさわやかな心象。こういう物語好きです! | ||||
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第7回(2002年)坊ちゃん文学賞受賞作「卵の緒」を 収録したふたつの中編小説集。 それぞれ、ちょっと変わった家族の物語。ほんわりとして 不幸なんだけれど暗くはなく、でも切ない。 ひとつひとつのエピソードやセリフがうまく 登場人物に親近感が沸きます。 特に母親が逞しい。おおらかだけれど、子供を心から愛していて その愛情がこまやか。 どこかにあるかもしれない家族で、それが自分であっても おかしくない。そんな気持ちにさせられます。 「卵の緒」 自称捨て子の育生。なにしろ母親は、へその緒をしまっておく箱に 卵のかけらを詰め込んで、「育生は卵で産んだ」と主張する。 このちょっと変わった母親と、素直な小学5年生の育生。 登場人物がみんな魅力的。登校拒否中のクラスメイトの池内君と 母親の恋人・朝ちゃん。それぞれの個性がキラキラしている。 「7‘s blood」 七子は父親の愛人の子供・七生といっしょに暮すことになる。 父親はすでに亡くなり、愛人は刑務所。七子の母親は七生が気に入り 引き取ることにする。 初めて会った6歳年下の弟は、自分に顔かたちはそっくりだったが 性格はすこぶるよかった。小学6年とは思えないくらい 大人びていたが、朗らかで明るかった。 すぐに、七子の母親が入院し、ふたりだけの生活が始まるが 七生は変わらず、七子を起こし、夕食当番を代わってくれる。 | ||||
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へその緒、でなくて卵の緒、という言葉に惹かれてしまった。瀬尾さんの本はどれもさらさらと読めて、読後感が良い。特に少年の描き方が優れているように思う。どの少年も魅力的で、さらりとした個性を持っていて、読んでいるこちらとしては心地良い感じ。さすがは国語の先生だな。瀬尾さんに教わっている生徒さんは幸せでしょう。 | ||||
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のドラマ化されたものを見ました。 菰野の田園風景も良かったけど 涙が出たな・・・・ | ||||
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登場人物のキャラクター設定がすごく良くできている。 ので物語が日常を何気なく描いていても、 すごく感動させられます。 ふかい、ふか~い愛情が満ち溢れています。瀬尾まいこさんの作品は全部読みました。 どれも大好きだけど個人的に、 この本は「幸福の食卓」の次に好きかな。 | ||||
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この本ではじめて瀬尾まいこさんを知りました。読みやすく、登場人物ひとりひとりが魅力的で、 ところどころでじんわりきました。ちょっと変わっているけれどあたたかい家族の話は、 吉本ばななさんの「キッチン」を思わせます。久々に、私の気になる作家リストに新たに一人、加わりました。 | ||||
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「卵の緒」は血のつながらない母と子の物語。 血がつながらないということを、それほど深刻に考えていない母。育生自身もそのことを、悲観的には考えていない。母に愛されている。それだけで充分なのだ。実の子さえ虐待する世の中。この「卵の緒」は、家族にとって何が大切なのかを教えてくれた。 「7’s blood」は異母姉弟の物語。 姉の七子、弟の七生。一緒に住むようになり、次第に心を通わせていく姿は胸を打つ。ラストシーンは、涙が出た。どちらも家族のあり方を見直させてくれる、とても素敵な作品だった。 | ||||
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最初は、タイトルの『卵』という文字を見て、単純にアヒルやカモを 連想して手にとってしまいましたが、ニンゲンのいちばん大事な繋がり についての素敵なお話でした。 印象的だったのは、まるでお日様に向かってすくすくと伸びていく かのように、真っ直ぐに育っている育生君の心と、そんな育生君を一人の人と してきちんと認め、真っ正面から接しているお母さんの姿勢です。 何を信じれば良いのかが分かりづらい今の世の中、こんな親子関係 いいですね。 「血の繋がり以上に大切なものもあるんだよ」ということを教えてもらい、 なんだか心がやわらかくなる感じがしました。 こんなあたたかい本にめぐり合わせてくれた、アヒルやカモに感謝したいです。 | ||||
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「瀬尾まい子」という作家はきっと激しい喜怒哀楽を表に出す人ではなく、じっくり心でかみしめて、味わっている人なのではないかと思う。『卵の緒』は主人公の少年は自分の母親と血がつながっていないのではないかと思っている。担任の先生に教えてもらったのが「へその緒」というものの存在。 早速母親にへその緒を見せてもらおうとするのだが・・・『7’BLOOD』にしても、家族、とはなんだろうか、ということがテーマとなる。 血がつながっていればいいのか、心がつながっていれば・・・ さらっと読めるのだが、さまざまなことを考えてしまうのだ。 恐るべし、瀬尾まい子 | ||||
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人が、大事な人を一生懸命に想い、愛すること。それを、見事に描いている作品です。育生と母さん。育生とじいちゃん、ばあちゃん。 育生と母さんと朝ちゃん。どの関係をとっても、柔らかでしなやかで、温かな気持ちが作品を貫いていて、読みながら、こんなに気持ちがするするとほどけていくような感覚におそわれるのは、珍しいことでした。 女性にしてはあっさりとした、母さんの物言いや、おとぼけ具合、率直さにすごく魅力を感じます。母さんが育生にした「最初で最後の話」で、母さんという人の全てがわかりました。突拍子もない話なのに、こちらにすんなりと入ってくるのです。大事で大事で、好きで好きでたまらない育生への気持ちが心地よく、胸に熱く迫りました。人というのは、こんなふうに強くなれるのだなあと揺さぶられた作品でした。 「7’s blood」は異母姉弟の物語。七子と七生は、高3と小6。二人の父は既に亡くなっており、諸般の事情から期限付きで、七生を預かることになるのですが、二人をとりまく状況は心細いものです。七子が七生と少しずつ、距離を縮めていくようすにほっとさせられつつも、思わず、“そんなに頑張らなくていい”と言ってあげたくなるような儚げな感じです。特に、七生の順応性は天性のものとして描かれていますが、そして多分それは、七生の聡明さなのでしょうが、痛々しくて辛い気持ちにさせられました。二人がパジャマのままで旅にでるシーンは、孤独がひしひしと二人を取りまいて、ちょっと鳥肌がたつくらい。心というものは、自分が支配しているようでいて意のままにならないもの。だからこそ、時にはそれに素直に従ってみればいい。 家族とその愛情というものを、こんなに素直に受けとれる作品に出会えて、本当によかった。 | ||||
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この本は、友達に紹介されて読みました。 内容は、とっても、温かい小説で、読んでいくうちに、引き込まれてしまいました。 読んだ後には、心が、温かくなっていて、とても、気持ちが良かったです。私のお気に入りの1冊になりました。 | ||||
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2本のストーリーが書かれているのですが、1本は第7回坊ちゃん文学賞・大賞受賞作です。 受賞作の1本目のお話は、ちょっぴり切なくてでも優しくていいお話です。 先が気になる内容で、思いもつかない展開に落ち着きます。 読み終わった後、あぁ、いい話だったな。って感じになります(^_^) 静かな感動。 「おいしいものを食べた時に、食べさせたくなる相手が自分のいちばん好きなひと・・・」 なるほどぉ~ 2本目のお話は、1本目より更に切なくて暖かいお話です。 最後は涙が溢れそうになりました(;_;) 二人の姿がや表情が浮かびそうなくらい入り込めました。 二人の間にあった見えない壁が壊れて、二人の関係が本当の家族になっていく様が心地いいです。 近くにいて繋がっている人の大切さ、いとしさなんかを思い出した気がします。 ボクは2本目のお話の方が好きです。もちろん1本目も良い。 こういうタッチが好きな人には、文句無くお薦めです。良書だと思います。 | ||||
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自分を生んだときのへその緒を見せてと言ってきた子供に対して、母が卵のカラを見せるシーンがあると聞いたときには、 「そんな趣味悪い小説誰が読むか!」と思ってたんだけど、ためしに読んでみたらすごく温かい家族小説でした。 作者の瀬尾さんはさすが国語の先生。デビュー作なのにすごく落ち着いてるし、子供の書き方にも深い愛情がこもってる。「卵の緒」の読後には温かい母性を感じた。 二編とも一日で読める量で、シンプルでわかりやすい話と文章で、ちょっとひねったセリフやハプニングがあって、そして透明感の中にしっかりした強さと優しさがある。岡本真夜みたい。 もひとつ好きなのが短いエッセイ風のあとがき。 二編が終わったあとに作者さん自身が「私には父親がいない。それは重要なことではない」とさらっと語っているんだけど、これが上品なデザートみたいな感じできれいに一冊を締めくくっている。ステキ。 | ||||
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ほんわか暖かくて、胸がきゅーんとなる物語です。 会話の内容がユーモラスで真実をついていて、ひとつひとつ書き残しておきたいくらい名せりふがたくさん出てきます。 育生君の成長したその後の物語も読んでみたいです。 | ||||
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