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生、なお恐るべし
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生、なお恐るべしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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人物、情景、暴力。これらの緻密な描写が魅力とされているけど、私は過剰に感じた。冒頭で登場する刑務所から出たばかりの若者。彼が刑務所に入った理由までこまごまと描写するので重要な登場人物かと思ったらすぐに死んでしまった。彼が刑務所に入った理由もその場限りで後々本筋に絡んでくるようなことも無い。 途中、主人公がキッチンの流しで水を出しっぱなしにして出来た渦を見つめるくだりがある。やってみたらわかるが、流しにいくら勢い良く水を流しても渦はできない。著者はまだ若いようだが文章から著者の人生経験の薄さが透けて見える。想像力を働かすのは良いけど、全く事実の裏づけが無いとすべてがただの絵空事に思えて感情移入できない。 私はこの作品の主題を、服役中の父と主人公のハントをダブらせることで自分と父との関係を見つめなおす若き保安官補の葛藤だと読んだのだが、訳者あとがきによると著者はハントという人物を描いてみたくてこの作品を書いたそうだ。ハントを描きたいのなら別のテーマを持ってきた方が良かったし、このテーマを書きたいのなら保安官補を主人公にしたほうが良かったと思う。 | ||||
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初めの1/3ほどはそれなりのスピード感もあり、いけるかな?と期待した。 半分ほど読み進んだところから、一挙に失速。最後の1/3は斜め読み。 解説にいみじくも記されているように、主人公の描写はそれなりに良く、 50を過ぎた主人公というのも珍しい。 「運び屋」と「調理人」、そこに「アジアンマフィア」と「弁護士」が 絡み、自分の父を反面休教師とした警察官も登場。 なかなかの筆力と思ったら、途中で散漫な描写が続き嫌気がさした。 プロット自体はいいと思うのだが、登場人物の描写が異常に粗雑。 主人公と警察官以外はまるで存在感がない。 「主人公を描きたかった」という作者の意図が分からないではないが、 登場人物が内面描写もろくになく、たんなる「主人公の周辺の一部」に しか過ぎない。 「調理人」もおどろおどろしいが、「怪物」でも「プロ」とも思えぬ、 一時の感情に走り自滅。 面白いどんでん返しもなく、ただ殺戮場面が続くだけ。 まだ若い(32才?)作者なので、即断は危険だが、まず大成することはない。 お勧めしません。 | ||||
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