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警官の条件



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【この小説が収録されている参考書籍】
警官の条件
警官の条件 (新潮文庫)

警官の条件の評価: 4.32/5点 レビュー 28件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(4pt)

「警察の血」の続編、長い割には深くないかな

前作が良かったので読んでみた。前作で強烈なキャラだった加賀谷が出てきたのは良かったが、ちょっと深みが足りないかな。まあでも面白かった。
警官の条件Amazon書評・レビュー:警官の条件より
4104555088
No.4:
(5pt)

男はつねに「父性」と「不正」に悩み続けるのか

傑作『警官の血』の後日談と知って、期待と不安が入りまじり、
なかなか手が出ませんでしたが、やっと読みました。結果は大満足。
三代の警官を描いた前作の最後に出てきた、三代目の安城和也。
彼と公私にわたる対決があった上司、加賀谷仁。
先輩と後輩二人の、その後十年目の、ある帰結まで。

『血』は半世紀にわたる時代と社会と個人をタテ軸で見事に捉えていた。
本作は十年の時間の経過も描かれるが、基本は現在進行形の事件が
ヨコ軸として存分に書き込まれている。共時的に扱われる事件や人物の
多彩さ、警察小説らしいテンポの良さで、ページを繰る手を休ませない。

『血』における加賀谷は、部下である和也が恐れ、称え、慕い、
やがて恨む対象として、そのギラギラとした個性が強調されていた。
本作での加賀谷は、前作でのアクの強さを維持しつつ、物語としては
和也が、かつて加賀谷を「親爺さん」と呼んだことの意味が、問われる。
つまり、実父(『血』の二代目警官、民雄)を幼くして亡くした和也に
とっての「疑似的な父性」との対峙が隠れた主題。これが、事件の
成り行きと相まって最後まで緊張を持続させており、うなるほかない。

我々は「事件」の成り行きを追う快楽と、この疑似的な「父子」の
運命の行く末を見守る義務とを、一対のものをして強いられる。
そして、“警官の条件”とはすなわち“父たるものの条件”あるいは
“男たる生き方の条件”でもあることに、鮮烈に思いいたる。

結末に、反発や不満を覚える読者もいるかもしれない。
が、『血』の愛読者なら決して忘れられない、小道具としての
警笛(ホイッスル)の使い方は絶品で、深い余韻を残します。
警官の条件Amazon書評・レビュー:警官の条件より
4104555088
No.3:
(5pt)

必見

警官の血・上下を読んだ後、必ず読むべき書、中に秘められた人間模様と共に、続編が期待される。
警官の条件Amazon書評・レビュー:警官の条件より
4104555088
No.2:
(4pt)

快作

本書の位置づけは『警官の血』の続編ですが、内容は大河ドラマのような前作とは違い、警察の捜査ものでした。
『警官の血』ほどの重厚感はありませんが、警察機構の問題点、加賀谷の復職、クライマックスと他の小説家の警察小説に比べても、頭一つ抜けている感じがします。惜しむらくは、あれだけ豊富なキャラクター、ストーリーなのに、展開が速いのは残念でした。
ただ個人的には今後もこの続編が生まれることを期待しています。
警官の条件Amazon書評・レビュー:警官の条件より
4104555088
No.1:
(4pt)

(ネタバレあり)最後は切なかった

佐々木さんの小説は「笑う警官」で好きになって、「笑う警官」シリーズなど、たくさん読ませていただきました。 「警官の血」も読んで、今回、その登場人物の安城和也の後日談。 序盤は長いし、淡々としているので、なかなか読み進まず…で、まあ2度目の読み返しはないなと思っていましたが、ネタバレですが、最終辺りの加賀谷は警官だった、警官として容疑者に近づいき、警官としての職務を全うしていた。そして、和也もその事を理解した辺りが、加賀谷が和也に対して抱いていた「気持ち」が判った辺りがとても切なかった… その辺りを何度となく読み返しています。
警官の条件Amazon書評・レビュー:警官の条件より
4104555088

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