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プシュケの涙
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プシュケの涙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 61~67 4/4ページ
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ちょうど今読み終わりました 私はアマゾンのレビューを見て購入しました 人のさりげない愛情が伝わってくる作品でした しかしあまりにも残酷な… 最後まで耐え抜いた人と最後までそれを支えた人の心情がとてもわかります 是非読んでほしいです | ||||
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傑作です。 吉野と由良が幸せそうにしていればいるほど 胸が締め付けられた。 この作品の構成、本当に素晴らしい。 私の中でこの物語はハッピーエンド。 ハードカバーかソフトカバーで 刊行していてもおかしくない内容でした。 ラノベ読者以外にもぜひ読んで欲しいです。 | ||||
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久しぶりに購入した電撃文庫。 もうすぐ高校も終わるので今のうちに高校生ものを読んでおこう と思い、学生物だという単純な理由でこの本を選びました。 そして決め手は表紙でした。手に取るとわかります。 藍く撫子の様な蝶、そして少し覗く二人の表情。つないだ腕。 いつまでもずっと見つめてたくなるような表紙です。 そして表紙をめくれば止まらない。 どんどん物語に引き込まれていくのが分かりました。 小説の中でも特殊だと思います。 一番は由良という人物の描き方。私的にはこれで正解です。 彼を主人公にしても問題ない物語なのですが、両方とも彼と接する 形でどんどん話が進みます。 一部ではミステリアスでつかみ所のない、近くなるほど遠くなる ような存在。騙し騙され上辺の友情。 ただなぜか憧れる頼れる彼が来ると安心する。 でもはらはらしてしょうがない。そして最初は気持ち悪い。 二部ではそれまでの印象が一転、とても愛しく人間味溢れる存在に。 期待を裏切らない、むしろそれ以上の出来事を起こしてくれる。 でもやっぱり最初は気持ち悪い。笑 それなのに彼を好きになれるのは客観的な視点を持ちつつも、彼の 奥の気持ちをちょっと気づけるような人間が主人公だからかと。 この物語が何の物語かと問われれば由良と吉野の物語と言えるだろう けど、そうであるからこそこれは由良の物語なんだと思います。 吉野との出会いから2年の文化祭、 ほぼ二人だけの美術部の部活の毎日、 3年の夏のこと、 そして吉野がいなくなった後、彼女の痕跡を追いかける。 そう見ると特に1部では面白い描き方だったと思います。 ただ少し残念だったのが人と人がぶつぶつと切れてしまうような最後。 でもそれも由良と吉野の二人を浮き上がらせるような印象も受け、 これでよかったのかなとも。 そして二部では読み進めていけば読み進めていくほど暖かい気持ちに なって、同時に悲しくなってくる。 今がずっと続けばいいのにと願ってしまう。 何気ない日常が一番愛おしいような感覚。 それでもこてこてな恋愛ドラマじゃない所が丁度いい。 胸に刺さる感覚と心温まる感覚、ふたつが絶妙に混ざりあった 繊細な物語。私の読後の印象はこれでした。 そして一度読んでしまえばもう一度読んでみたくなる。 そうしたら謎が暴かれるのに恐怖を覚える感覚や あのときの淡い友情の裏側、吉野という人物、由良の行動など。 きっと真の意味で物語にのめりこめるようで楽しみだからです。 あと冒頭は結構騙されましたね!信じてたのにっ笑 でもこのお話ではいくつかの犠牲があるからこそ、より由良と 吉野を愛しく思わせられたのかも知れません。 久々に何回でも読みかえしたい大切な一冊に出会えました。 | ||||
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電撃のHPで見たあらすじに惹かれて購入。 しかしその期待は、いい意味で裏切られた。 はっきり言ってしまえば、これは後味の良い物語ではない。 どうしようもないやるせなさとか、切なさとか、残酷さを読後に感じてしまうと思う。 けれどそれだけでは終わらない。二度目に読み返したとき、表紙にも、登場人物の言葉にも、挿絵にも、さまざまな意味が込められていたことに気がつくだろう。 これはぜひ読んでみることをオススメする。何ともいえない感情で胸がいっぱいになるはずだ | ||||
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お話に関する詳しい感想は他の方も書かれているので、ここでは詳しくは述べませんが、 前半は一人の少女の死をめぐる謎解き、 後半はその少女と物語の重要部分を担う少年の出会いの物語 前半冒頭において結末がわかっているので、後半における二人の距離が縮まっていく描写がなんともいえず切なく感じてしまいます。しかし、筆致自体は登場人物のキャラクターとも相まって暗く・重くなり過ぎないものなので、わりとサクサクと読めます。 ライトノベルというとどうしてもキャラクター(のイラスト)ありきのものが多いですが、これは珍しく挿絵もほとんどなく、純粋に文章から伝わる雰囲気が楽しめると思います。 それにしても、アーちゃんとカナちゃんと吉野の掛け合いは面白いですね。 久しぶりに秀逸な作品に出会えた感じです。ぜひとも読んでみてください! | ||||
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白背景に舞い飛ぶピンクと紫のグラデーションを帯びた蝶の群れ、手を繋ぎあって墜ちていく少年少女。 ラノベらしからぬ幻想的で透明感ある表紙に惹かれました。 挿絵がないので取っ付きにくいかもしれませんが、この作品の場合はこれでよかったと思います。 下手に萌え絵師なんか使ったら雰囲気壊れます、絶対。 前髪をぼさぼさに伸ばし奇矯かつ奔放な言動で他人を翻弄する由良と、そんな彼に執拗に付き纏われなし崩し的に無理矢理吉野彼方の自殺の真相を探り始めた平凡な高校生・榎木戸。 正反対の二人の掛け合いは序盤から軽妙洒脱な台詞の応酬で魅せてくれます。 ミステリーとしてもなかなか心憎い仕掛けが施され、吉野の死の真相が明らかになる対峙のシーンは緊張感に手に汗にぎります。 だけどこの小説が真に憎いのはその構成の妙。 第一部が吉野彼方の死を発端にした死後の物語なら、第二部は生前の吉野彼方の視点で語り直される物語。 クラスで孤立し家にも居場所がなく、一人悩みを抱え夾竹桃の写生に逃避する彼方にちょっかいをかける由良。 最初はそんな由良を疎んじていた彼方が、他愛ない触れ合いを通し徐徐に心を開いていく過程は、丁寧に溶いた水彩絵の具さながら淡色の優しさに満ちあふれている。 だからこそ切ない。 たまらない。 第二部終了時点から本当の意味で始まるはずだった二人の物語は、第一部冒頭でむざんに断ち切れてしまう。 彼方が由良に惹かれていけばいくほど、由良が彼方を振り回せば振り回すほど、二人に待ち受ける不可避の未来が脳裏を過ぎる。 プシュケとはギリシャ神話に出てくる人間の娘。絵画では蝶の翅をもつ乙女として表現される。 蝶は霊魂の導き手。 蝶の翅もつプシュケは地に墜ちず空を舞う。 読み終わったあと、表紙を見返して切なくなった方は、ひとつ試してみてほしい。 本をひっくり返し改めて表紙を見て欲しい。 ほら、まったくちがう絵が見える。 蝶の群れに運ばれ飛翔するプシュケを、踊り戯れるように地上に繋ぎとめるその手は、彼女が恋した少年の手なのだから。 | ||||
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夏休みのある日の高校。補習中の榎戸川は、窓の外を落ちて行く少女、吉野彼方を目撃する。そんな自殺騒動も落ち着いた頃、榎戸川の前に由良という美人の少年が現れる。吉野と同じ美術部だった彼は、自殺の真相を知りたいといい、その調査に巻き込んで行く。明らかになる真相。なぜ由良は真相を知りたがったのか。 表紙、イラストと進んで行くと、次にあるはずの目次がない。でも、おそらくこれは意図的。読み進めていけばその理由は分かる。はじめはほのぼのした感じの展開になるかと思わせておきながら、急転直下、吐き気のする様な話になってくる。しかし、その後に付け加えられたストーリーのおかげで、少しは救われた気持ちになれる。 心から幸せ、という話ではないし、哀しみをより深めるだけという考え方もあるかもしれないけれど、最後まで読み終わった後はさわやかな気分。落差が激しかった分の好印象ということもあるかもしれないけれど。 後半に出てくる人たちを使えば、もっといろいろな話が書ける気がするけれど、それを使い捨てにしてしまう大胆な構成だと思う。 | ||||
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