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煙とサクランボ
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煙とサクランボの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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仕事へ向かう車内で、駅構内、道々で、 何となく、気分が鬱っぽくなったとき、…。 もしかしたら、前を歩いている、あの人は、幽霊なのかもしれない。 荷物もないし、身体が重そうでもない。 いや、あっちの人の方が、幽霊っぽいような気がする。 こんな風に、ちょっと思い出してみると、何となく楽しくなる。 さて、仕事だ、と切り替えられたりする。 通勤、通学に限らず、何となく楽しくない時でも、この遊びはできる。 物語も、程よく切なく、後味は悪くない。 また読みたい作者候補です。 | ||||
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これは作者得意の幽霊の物語なので,以前に出された名作'雨恋'と比べて見た.まず,登場人物(と幽霊)の年齢が最新作では高く,ジェンダーが逆になっている.サクランボは老幽霊氏が会社員兼漫画家の女性につけた綽名で,煙は煙草だけは吸える幽霊氏を指す.作品のネーミングは断然'雨恋'が優っているが,読後の印象はこちらの方が圧倒的に重い.なにしろ幽霊氏はヒロインにとってかけがえのない'生きた証拠'を運んでくるのだ.こうして人生の重さを思い出として残して消える幽霊氏.わたしはこの作品に作者の円熟を見る思いをして,感慨深かった.抑制の効いた筆致で書かれた文章は美しく,この点も申し分がない.強く推薦. | ||||
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