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黒死館殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒死館殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 1~20 1/5ページ
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-収録順- 完全犯罪 後光殺人事件 聖アレキセイ寺院の惨劇 黒死館殺人事件 オフェリヤ殺し 1987年の初出版当時はフォントが大きく好まれただろうが、私が購入した2003年では普通、 現在(2024年)ではやや読みにくいと感じるフォントサイズだと思うので、もっと新しい物で 読んだほうが良いと思う。 | ||||
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「こんなもの小説じゃねえ!」と怒っている人が多いですが、これはミステリー小説の体裁をした魔術書なんだと思います。 話の初めに《ウイチグス呪法典》という科学を呪詛と邪悪で包んだと呼ばれる魔術書が話題にでるのに結局最後まででてきませんが、この《黒死館殺人事件》という本そのものが大技巧魔術書になっています。 「人形に鍵を閉めさせる魔法」「羊の霊の除霊法」「聖母マリアを磔にする魔法」「黄色を見えなくさせる魔法」「殺した遺体に十字を切らせて生きてるように見せる魔法」というようなインチキ魔法、十二正座で表された魔法陣、本文の倍ぐらいあるカタカナで書かれた呪文、偽聖書の抜粋、カーペットのシワで表された占星術、そして四精霊を召喚して人を殺す方法——などなど、ミステリーを物語ると同時に《ソロモンの鍵》みたいな知識の詰め込まれた魔術書を作ることが作者の目的になっているので普通の小説を読むつもりで読むと失望すると思います。 そんなものを読んで面白いのかと言われると、自分はとても面白かったです。乱歩も書いていますが、この本には山ほどの知識が出てきますが全部「怪奇」知識なんですよね。怪奇歴史、怪奇医学、怪奇科学と全て奇妙な味のするような情報ばかりなので、犯人がどうとかアリバイがどうとかそんなものは全て無視してその怪奇さをただ楽しんでいけばいいと思います。ミステリーとしては失格かもしれませんが、ゴシック小説として見るならアッシャー館やオトラント城にも負けない黒死館は日本が世界に誇れる一流のゴシックノベルです。 | ||||
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本当に完全に何もやることがない時にどうぞ。 寝つけない時にも良いですね。 | ||||
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トリックはもはやファンタジーです。再現してみろと言われてもおそらくできないでしょう。でもそういう細かい部分はどうでもいいと、思えてくるほどの作品のパワーがとにかく凄いです。では何がそのパワーのみなもとかといえば、それが、またとんでもなく細かい知識の膨大なひけらかしです。細かさが細かさを気にしなくさせていると言えます。 まず地の文が難解です。しかも、ようやくここから会話文だと一息つくと、作中人物は衒学的な会話をひたすら交わし合っていて、地の文以上に圧倒されるという按配です。 誘導催眠のようなものを使って、探偵、法水は容疑者の心理に迫り、それに惑わされて容疑者は秘密がばれてしまうような行為をついついしてしまいます。 でも、これも、催眠をかけられて、惑わされて、ついついトリックや動機の具体性を気にしないという行為をとってしまっている一番の人物は『黒死館殺人事件』に挑み、ペダントリーに眩惑されている私自身なのでした。 | ||||
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1935年雑誌新青年に連載だった。 法水倫太郎の饒舌はわかりにくい状況をさらにわかりにくくする。 読み終えて、振り返ると解決したのに、迷路は迷路のまま残ってる。何回読んでも、カタルシスはない。難解、退屈、読みにくい。苦渋の読了が待っていますが、日本推理史上最高の傑作です。 | ||||
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かなり難しかったですが、さすがに読み応えのある内容でした。ただこの内容なら電子書籍ではなく文庫本でしっかり読みたいなと思いました。 | ||||
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まさしく奇書である。本書のペダントリー三昧と真相に達することなき探偵法水麟太郎の 衒学的超論理の世界は、一つの奇跡的な世界である。 | ||||
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あらすじも謎解きもどうでもよくなってくる。それでも探偵あるいは作者の繰り出す知識の洪水に巻き込まれ流される快感は実に稀有なもの。そこで思いついたキャッチフレーズは「作者は衒学読者は幻惑そして困惑」。 とはいえ、この作者のものは秘境冒険シリーズのほうがよみやすかったな。 | ||||
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電子書籍で無料だからダウンロードしました | ||||
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近代日本を代表するミステリーの金字塔! エロ、グロ、ナンセンス。 濃いです。 是非、若い人も読んでみよう。 | ||||
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三大奇書のひとつと称されるけれど、奇書っぷりはドグラ・マグラに比べると、うーん…。こういうの衒学趣味っていうのですね。途中からトリックがなんであろうと真犯人が誰であろうとどうでもよくなってきて、その衒学っぷり自体がこの本の本質なのね、と理解したつもり。ああだこうだ言って、結局誰も救えなかったし…。 | ||||
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ようやく三大奇書の頂点に君臨するこの作品を読破しました もう法水さんの独り舞台におなかいっぱい胸いっぱいです 推理小説好きならば一度は手に取るべき★10個の作品ですね 栄光に輝きながら人生を謳歌したくなりました | ||||
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怪しい洋館、怪しい住人、怪しいからくり人形、怪しい探偵と、はじめから最後の一文字まで怪しさのみで埋め尽くされており昭和初期ミステリーのムード十分な中身ですが、この小説を神話たらしめたのは、読者を完璧に無視しているともいえるペダントリー(衒学趣味)とエンサイクロペディックな知識の洪水です。 『黒死館殺人事件』こそがミステリの極北であり、甘っちょろい読者をたじろがせ、容易にその登攀を許さぬ険しい高峰として今後も屹立し続けるであろう。 。 | ||||
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普通読者が想像し得ないような様相の黒死館の中で起こる奇怪な殺人事件に、博覧強記の碩学からの暗喩に満ちた台詞のやり取りは読者の理解など無視し置き去りにしているよう。なのに頗る面白い。何だか頭で理解できないまま作者の魔法に幻惑され魅了されてしまった。それも基本的な構成と文章がしっかりしており、ちゃんと読ませてくれるからだ。 昨今ではミステリーとオカルトやファンタジーを絡ませたような作品は珍しくないが、戦前にこれほど完成度の高いものがあったとは驚きである。しかも単なるトリビアや装飾、お遊びではなく深くストーリーに組み込んでいい加減なやっつけ仕事もしていない。今ではネットで簡単に情報が集められるが当時にこれだけの知識を得るには相当苦労したことだろう。それだけにこれほど見事に物語に咀嚼出来たのだと思う。逆に今の作家達は簡単に情報が得られ分、内容が浅いように感じる。 ミステリーのトリックとして現代的でないのは仕方ないが古典的にエキセントリックな探偵の造形などむしろ安心できた。こういうのは奇抜すぎても地味すぎてもつまらないものだ。 | ||||
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皆様ご存じ三大奇書の一角。 どう考えても建物の中が正しく繋がっていない(建物として破綻している)ように思えるのだが、もはやそれすらもこの作品の魔力ゆえでは?と思わされる名作にして怪作。 正直今更読むと、ちと古く感じるんじゃ?と思ったけれど、まったくの杞憂だった。 これを未だにきちんと楽しめる自分にほっとした(笑) | ||||
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If you read "Aozora Bunko Proposal", you can understand its purpose well. At one point, it was hard to look for the "Black Death House Murder", Certainly, works that are so hard to read are rare. Esoteric old letters and special jargon are lined up. It is decorated with a huge amount of pedantics such as heretical literature, theology, medicine, and cryptography. Although the framework of the detective novel has changed in various ways, centered on the magazine "New Youth", This book "The Black Death House Murder Case", and "Dogra-Magura" "Offerings to the void" Symbols that go beyond categories. | ||||
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日本ミステリの三大奇書の一つと言われている作品を初めて読みました! この本は、宗教学や象徴学の知識が細かく出てきていて、少し圧倒されてしまうこともありました。 普通の小説を読む感じで読み進めていくと読み進めるのが難しいのかなと個人的に感じました。 | ||||
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この本を評するときに引き合いに出される作品群が、ことごとく、ただただペダンティックなもので、どうも私には、それが理解できません。 この作品は、そういうミステリ的に無意味なものの羅列ではありません。 小栗といえば、常軌を逸した超論理、荒唐無稽な機械的トリック、狭い意味での暗号、何かに意味をこじつける広い意味での暗号(本作では甲冑の位置入れ替えなどが代表的でしょう)、奇妙な死体現象、異常な動機、といったものが特長ですが、この作品を飾り立てているのは、まさにそれらです。 ペダントリをつめこんだ作品について「豊潤で盛り沢山な作品」と評されるたびに、「いや、推理小説的に意味のない要素が百あろうが千あろうが豊潤でも盛り沢山でもないから」と思っていたものですが、この作品は違います。小栗流の異常論理が好きな人にとっては、文字通り、ミステリ的に盛り沢山な作品です。 無論、小栗の異常論理は「は?なに言ってんの?」という人も多いでしょうから、そういう人には、いたずらに無意味な装飾がなされた作品に見えるでしょう。 つまり、この作品が読者を選ぶというのは、別に難解だから賢い人しか読めないとか、晦渋だとかいう話ではなく、たとえば「SFミステリのような特殊論理作品を面白がれるか」というのと同じで、単なる好みの問題なのです。そういう意味では、ヴァン・ダインやエーコや笠井潔などと比較されるのは見当違いな気がする。「僕は、こういう衒学的なものも面白いよ。君は違うの?」と無理に楽しんでるふりをする、というものではなく、正真正銘の娯楽作品です。 勿論、小栗流推理が面白いと思えるか、という前提があります。「完全犯罪」などから始めてみて、「こんな推理、聞いたことない!面白い!」と感じたなら、本書はおもちゃ箱です。品のないたとえになりますが、特殊性癖のポルノに興奮できなかったとしても、それは難解だからでも、ポルノ以外の要素で埋まってるからでもありません。性癖が合わないだけなのです。 なお、個々の要素について言うならば、途中までは「後光殺人事件」「失楽園殺人事件」などに比べると小粒ではあります。悪く言えば量で質をカバーしているといえるかもしれません。それでも満腹ですが、最後に明かされるグレーテ殺しの推理に至って質でもトップクラスとなります。超論理、本当か判らない医学と死体現象、荒唐無稽なりに有機的に複数のトリックと効果が絡まりあって妙に精緻なところなど、まさに小栗。これによって、量・質とも、本作は小栗流推理を描いたものとしての最高傑作になっています。 | ||||
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読みながら感じる「?」が多すぎて途中で断念。 読まない本は捨てる主義だが、『黒死館殺人事件』は取っておこう。 モノとして持っておきたい本、というのもある(カバーデザインもいいし)。 | ||||
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I'm not a reader however, that all changed when I picked up this book. A MUST READ! If it is the only book you read this year, or this decade, read this one! READ THIS BOOK! The opening scene - the photo op that seemed irretrievably ruined and the steps taken in order to retrieve the opportunity- promised a story with a moral quandary with a certain depth It's not a book about happy endings, rather, it's a book about how complex life in a small town can be, when it seems like everything should be so simple. | ||||
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