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(短編集)
カササギたちの四季
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カササギたちの四季の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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面白いけど普通かなぁ。と言う感想。 ほっこりするし、ときどきクスッと笑えるし、読みやすくはある。 飛び抜けて心に響くことはないのは少し残念。 | ||||
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動画を見て道尾秀介氏の作品を購入し始めた所なのですがこの本で4冊目になります。 | ||||
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軽すぎる作品この作家は、よい作品と面白くない作品んの差ガス国ある。これは、少し読んで、あきらめた、残念! | ||||
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ある意味著者の作品の中でトップクラスの出来栄えですね。著者の作品は結構ホラーや暗めのミステリー作品が多いのですが、ホームズ・ワトソンものをひねった感じが興味深く面白い作品集になっています。個人的にはシリーズ化してずっと続けて欲しかったですがあの展開では終わりでしょうね。こういうユーモアと本格ミステリーを融合させたホームズ・ワトソンものはこのクオリティでは現代では少ししか作られていないので残念です。ずっと続けていって欲しかったと思わせる作品でした。 | ||||
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道尾氏の連作ミステリー短編集でタイトル通り4編が収録されている。 リサイクルショップの店員がお寺から買い取った品物から事件が発生し、一度偽りの解決策を提示した後、本当の真相を明かすという多重解決ものの変則と言える作品。 殺人事件などは起こらない日常の事件を扱っているが、4編とも同じフォーマット縛りという制約がいい。 道尾氏の作品としては読後がヘビーではなくほっこりするようなテイストである。 | ||||
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ミステリーの短編集である。 ・ 鵲(かささぎ)の橋 リサイクルショップ・カササギ。開業から2年間、ずっと赤字である。店長は華沙々木(かささぎ)、副店長は日暮(ひぐらし)、そしてこの店に入り浸っている少女、菜美。ある身元不明の男からカササギが買ったブロンズ像。それを買いに来た男は、その像のことを知っていたようだった。男の後をつける副店長の日暮。そのブロンズ像は盗まれた物だった。そして、ブロンズ像をカササギに買いに来たのは、盗まれた家の主人の叔父だった。店長の華沙々木が見事に推理して、一件落着・・・のように見える。しかし、尻ぬぐいをさせられているのは別の人物。 ・ 蜩(ひぐらし)の川 ある木工所から大量の注文を受けた店長の華沙々木。喜び勇んで目的地の秩父へと向かう。しかし、そこにも事件の匂いが・・・その木工所では、神木から神輿と鳥居を作ろうとしていた。しかし、華沙々木たちがそこへ行った日の朝、神木に誰かが傷をつけ、「お前もこうなるぞ」というメッセージが刻まれていた。前作と同じく、華沙々木が一見見事な推理を披露してみせるのだが・・・ ・ 南の絆 この短編では、華沙々木たちと菜美との出会いから共に過ごすようになるまでのエピソードが描かれる。菜美の家に泥棒が入り、猫のナーちゃんが盗まれる。しかし、翌日にナーちゃんは返される。華沙々木が自身初の推理をして、事件を解決・・・したように見えるのだが、実際はそうではない。 ・ 橘(たちばな)の寺 今までの3作品で、日暮にゴミ同然のものを高値で買い取らせていた和尚。それが、どういう風の吹き回しか、店のオーディオセットを高値で買い取ってくれた。後で、それには裏があることが明らかになるのだが・・・その後、成り行きで和尚の寺に泊まることになる3人。その夜、泥棒が入る。ここでも華沙々木は事件をでっち上げ、迷推理を展開するが、ラストは意外に感動的になり・・・ 一応、ミステリーなのだが、どうも華沙々木が事件を勝手に作り上げ、よけいに事態をややこしくしている感もある。それでも、殺人も起きず、ユーモアを交えてサクサクと展開していくので、ミステリーファンならずとも楽しめるだろう。 | ||||
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ドラマや小説を見て、その登場人物に憧れることなど誰にでもあると思う。 だが、理想と現実はもちろん違うし、憧れだけで行動するのは甘く幼いと言える。 「蜩の川」に登場する彼女は、そんな憧れだけで、とある会社に飛び込んでしまうのだが、そこで自分の理想と現実の違いを思い知ることになる。 周囲の人たちは善人ばかりで、自分を気遣ってくれているし、彼らに悪意は全くないが、善意でやっていることが何もかも相手を喜ばせるとは限らない。 むしろ、善意でやってくれるからこそ、何も文句は言えないし、悩み苦しみ、憧れだけで行動した自分の甘さ、幼さを後悔する。 蜩の鳴き声と同じく、遠くで聞いている時は心地良よかったが、近くで聞いてみると想像していたものと違っていたのである。 彼女は、自分は平凡で何の取り得もない人間だと嗚咽する。確かに甘かったと言えるだろうが、憧れだけとはいえ、行動したのは大したものだと思うし、この1年は彼女の人生に於いて、素晴らしい財産になるだろう。 終盤、号泣し全てを吐露した時、蜩の鳴き声は遠くにも近くにも聞こえないが、ラストに父親のことを思い出すと、また遠くで蜩の鳴き声が聞こえてくるところで終わるのがとても綺麗だった。 他にも川で主人公たちが会話するシーンが展開されるが、そこの風景描写がとても綺麗でその文章を読んでいるだけでもうこの1冊に出会えたことに満足してしまった。 水の中を覗いてみると、まだ赤ん坊みたいな小魚が一匹泳いでいる。小魚はサッと動き、水底の砂が舞って、それがおさまったときにはもうどこにもいなかった。(文庫版96頁) | ||||
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擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。 | ||||
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ワクワク感も、ドキドキ感もなく 思った通りに展開し、ショートショートの為最後まで読んだが あまりにも中身のない作品 かなり残念 | ||||
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道尾さんは、愛すべき若い方を描くのが上手ですね。 四季に分けたお話が楽しかったです。 冬の章で泥棒を縁の下で追いかけ 「狭くてかび臭くて不衛生なその空間に突入していた。」 は、笑いました。 らしい(^^) | ||||
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これ道尾さんの作品なの? というのが第一印象でした。 どちらかというと東川篤哉さんが書きそうな お笑い要素を入れたミステリー作品です。 リサイクルショップをやっている二人の青年と、 そこに頻繁に顔を出す女子中学生の物語。 春、夏、秋、冬と四季に合わせた4つのエピソードからなる連作集ですが、 なかなか良かったです。 でも、やっぱり最後まで道尾さんじゃないなぁ・・・・と。 | ||||
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内容も、もちろん。好きです。道尾さんは、あらかた読んでます。家具や?よく出るような。修理やか。 | ||||
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他のレビューにもあるように「軽く書きました」という感じを受けてしまう作品。悪く勘ぐると「やっつけ仕事」的な印象も受けてしまう。だから道尾作品をあまり読んでいない人にはお勧めできません。ホラーやサスペンスじゃない、ほんわかとした作品もあります。私は「光媒の花」が好きですが。 この作品では、やはり人物設定がどうも好きになれませんでした。ホームズ気取りのカササギ、「菜美を落胆させたくない」と思い、心を尽くすヒグラシ、それを知ってるかのような意味深なことを言う菜美。それぞれの描き方がどうも中途半端で入り込めません。 でもやはり随所に人へのやさしい思いやりを示すいい言葉は散りばめられています。それで満足できる方はお勧めです。 でも、蜩のことを「日暮れ惜しみ」っていう地方もあるって、本当なのだろうけど、ちょっとこれは無理やりだったかなと思いました。 | ||||
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友人である華沙々木(かささぎ)に誘われて、「リサイクルショップ・カササギ」で 日暮は働き始めた。ある日、客から買った鳥の形をしたブロンズ像が放火されるという 事件が起きる。ほかに被害はまったくなし!犯人はいったいどんな目的で犯行に及んだのか・・・。 意外な真実が待っていた。「鵲の橋」を含む4編を収録。 ほかの人から見れば他愛のないことでも、関わりを持つ人にとっては重大事・・・という こともある。そういう日常のほんのささいな、事件と言えるかどうか分からないような できごとを、華沙々木と日暮は解決していく。軽いタッチで描かれたこの作品は、サクサクと 読み進めることができる。登場人物も個性的で面白い。男ふたりのリサイクルショップ屋に 出入りする菜美という中学生の女の子も、いろいろ事情を抱えているとはいえ、なかなか 愉快なキャラだと思う。 事件解決に並々ならぬ意気込みでのぞむ華沙々木。それを陰で支えなければならない日暮の、 想像や常識を超える苦労。「ここまでするか!」と思わず突っ込みを入れたくなってしまう。 少々展開に無理があると思うところもあったが、細かいところを抜きにすれば楽しめる作品だと 思う。読後感も悪くなかった。 | ||||
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登場人物の主役である日暮は、リサイクルショップの共同経営者である華沙々木と店に入り浸る中学生菜美、及び各事件の関係者の幸せの為に黒子で活躍する。日暮はその行為で自分を幸せにする。いい加減な推理で満足する華沙々木、その推理に感心し入り浸る菜美。人は本当の現実を知らない事で生きている部分は、多かれ少なかれあるものであり、見えない事実関係(日暮が象徴)に左右されている。 いい加減とは言えその推理に至る前ふりの面白さ、マーフィーの法則の絶妙さなど、4つの物語に共通する構成は楽しいし、各季節を表す花などのシーンは美しい。 殺人シーンが無いなど道尾ファンにも不満な面があるのかもしれないが、私は表紙の絵が象徴する様な爽やかな読後感を覚える小説でした。 | ||||
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リサイクルショップの店員の青年を主人公に、題名通り、春夏秋冬に渡って主人公の周囲で起った4つの事件をユーモア・ミステリタッチで描いた連作中編集。だが、ミステリ的趣向より人情の機微に比重を置いている様だ。人と人との繋がりの大切さを重視する姿勢が良く伝わって来た。読後感が非常に爽やか。 ホームズ物のパロディ風であったり、登場人物達に奇天烈な名前を付けたり、繰り返しギャグを多用したりと軽快なリズムを刻む一方で、事件の裏に潜む人間の哀しみや苦悩を浮き彫りにする手腕が鮮やか。そして、そうした登場人物達に対する作者の眼が温かい。また、四季折々の草木の描写も木目細やかで作品に彩りを添えている。 作者のデビュー当時からのファンである私に取っては、次第に異界性が薄れて行く様子が少し残念ではあるが、「鬼の跫音」、そして本作と読んで、新境地に達しているのではないかという印象を受けた。「鬼の跫音」では幻想・耽美味、本作では人情味をミステリ的趣向で包んで読者に迫る手法は今後も期待出来るのではないか。 | ||||
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最近、著者の作品ばっかり読んでますが、短編は初めて. だからなのか、深みが無いのがちょっと残念な気が.. 他のレビューに書いてある通り、主人公の日暮さんが 一生懸命推理する動機が伝わってこない. 話自体も裏をかくようなものではなく、意外と正統派なものが多かったので いつものように、言葉の裏の裏まで緻密に作り込んだどんでん返しを期待すると がっかりする。 いつも一言でも共感するセリフが一つでもあるのが良いんだけどね. 今回はコレ↓ ”人が泣くのは、取り返しのつかないことが起きてしまったときだけでいいんだ。”(本文より) | ||||
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読み終わって、これホントに道尾さんの本?と疑ってしまいました。これまでの物と違い、ポップでライトなミステリーです。ミステリーといっても特に技巧を凝らしたものではなく、それに期待して購入すると落胆するかもしれません。 新鮮に感じたのは主要人物の立ち位置です。トンデモ推理をぶち上げる探偵(のつもり)を本当の探偵のように見えるよう、工作・推理する主人公。そこに割って入るワケアリな少女。主人公の日暮さんが苦労をしつつ物語を解決に導くというのが面白いスタイルだと思いました。 ただ、少女の期待を壊さないように・・・というのが日暮にそうした行動をとらせているんですが、それってそこまで苦心してするほどのことかな、と。三章でその理由が語られても、うーん、といまいち納得できませんでした。理由づけが少々弱いかと。最後に少女が日暮の行動を把握していたかのような素振りを入れたのは、いろいろと妄想できてよかったです。 総評として、変ったミステリが読みたい人向けって感じの本ですね。 | ||||
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道尾秀介氏による連作短編4本です。 舞台は小さなリサイクル・ショップ。主人公は美大卒のリペア職人である「ヒグラシ」。共同経営者の相棒「カササギ」が難事件を間違った推理を堂々と披露し、ヒグラシはそれを得意のリペア技術で裏工作して本当のように見せかけ、最終的にはこっそりとヒグラシが事件を解決する、というデコボコ名探偵ものによくあるシチュエーションです。 なぜこういうことをしなければならないかが、3本目の短編で明らかになりますが、ちょっと理由がしっくりこないために、全体の興を殺ぐ形になってしまっています。 それでも、活き活きとした主人公達の活躍は、どれも前向きで優しさに溢れていて、読後感が良いです。さすが天才道尾秀介です。トリッキーな作風から本作のような純なものまで書ける作風は、直木賞作家としてこれからも注目されていくことでしょう。 | ||||
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道尾氏の作品はすべて読んでいるが、今作は他作品とは 全く違う。 ミステリー色は極めて薄く、暗澹たる読後感を期待する 読者には極めて肩すかし・・・。 主人公の行動動機に説得力がなく、プロットという ほどの構成も??? 科白回しも軽いテーマの伊坂節って感じ。 肩の力を抜いて書きましたっていうより、一言で 言えば、「軽い」。 まぁ、数ある重厚暗黒作品の中で、たまにはこういうのも いいかなって思って書いたのでしょうかね。 「救いようのないストーリーの中での僅かな光明」という 道尾氏特有のプロットならば、読者もそれなりに納得するだろうが、 作品の引き出しを増やす狙いとしての作品であったなら、疑問視 せざるを得ないのが正直な感想。 といいつつ、この作品を反面教師として、強烈なリバウンドを 期待する拙私はひねくれているのかな? 逆に読者を裏切ることに快感を求めているのかもしれないが。 直木賞受賞後、どれだけその立ち位置を確立するかが、一つの 作家としての力量ともいえるので、 東野氏:「X」⇒「赤い指」「新参者」 伊坂氏:受賞間違いなかった「スランバー」⇒ちょっと不発だったが「マリア」で復活 のように、読者を唸らせる作品の上梓を望んでやまない・・・。 | ||||
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