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(短編集)
カササギたちの四季
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カササギたちの四季の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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面白いけど普通かなぁ。と言う感想。 ほっこりするし、ときどきクスッと笑えるし、読みやすくはある。 飛び抜けて心に響くことはないのは少し残念。 | ||||
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これ道尾さんの作品なの? というのが第一印象でした。 どちらかというと東川篤哉さんが書きそうな お笑い要素を入れたミステリー作品です。 リサイクルショップをやっている二人の青年と、 そこに頻繁に顔を出す女子中学生の物語。 春、夏、秋、冬と四季に合わせた4つのエピソードからなる連作集ですが、 なかなか良かったです。 でも、やっぱり最後まで道尾さんじゃないなぁ・・・・と。 | ||||
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友人である華沙々木(かささぎ)に誘われて、「リサイクルショップ・カササギ」で 日暮は働き始めた。ある日、客から買った鳥の形をしたブロンズ像が放火されるという 事件が起きる。ほかに被害はまったくなし!犯人はいったいどんな目的で犯行に及んだのか・・・。 意外な真実が待っていた。「鵲の橋」を含む4編を収録。 ほかの人から見れば他愛のないことでも、関わりを持つ人にとっては重大事・・・という こともある。そういう日常のほんのささいな、事件と言えるかどうか分からないような できごとを、華沙々木と日暮は解決していく。軽いタッチで描かれたこの作品は、サクサクと 読み進めることができる。登場人物も個性的で面白い。男ふたりのリサイクルショップ屋に 出入りする菜美という中学生の女の子も、いろいろ事情を抱えているとはいえ、なかなか 愉快なキャラだと思う。 事件解決に並々ならぬ意気込みでのぞむ華沙々木。それを陰で支えなければならない日暮の、 想像や常識を超える苦労。「ここまでするか!」と思わず突っ込みを入れたくなってしまう。 少々展開に無理があると思うところもあったが、細かいところを抜きにすれば楽しめる作品だと 思う。読後感も悪くなかった。 | ||||
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最近、著者の作品ばっかり読んでますが、短編は初めて. だからなのか、深みが無いのがちょっと残念な気が.. 他のレビューに書いてある通り、主人公の日暮さんが 一生懸命推理する動機が伝わってこない. 話自体も裏をかくようなものではなく、意外と正統派なものが多かったので いつものように、言葉の裏の裏まで緻密に作り込んだどんでん返しを期待すると がっかりする。 いつも一言でも共感するセリフが一つでもあるのが良いんだけどね. 今回はコレ↓ ”人が泣くのは、取り返しのつかないことが起きてしまったときだけでいいんだ。”(本文より) | ||||
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読み終わって、これホントに道尾さんの本?と疑ってしまいました。これまでの物と違い、ポップでライトなミステリーです。ミステリーといっても特に技巧を凝らしたものではなく、それに期待して購入すると落胆するかもしれません。 新鮮に感じたのは主要人物の立ち位置です。トンデモ推理をぶち上げる探偵(のつもり)を本当の探偵のように見えるよう、工作・推理する主人公。そこに割って入るワケアリな少女。主人公の日暮さんが苦労をしつつ物語を解決に導くというのが面白いスタイルだと思いました。 ただ、少女の期待を壊さないように・・・というのが日暮にそうした行動をとらせているんですが、それってそこまで苦心してするほどのことかな、と。三章でその理由が語られても、うーん、といまいち納得できませんでした。理由づけが少々弱いかと。最後に少女が日暮の行動を把握していたかのような素振りを入れたのは、いろいろと妄想できてよかったです。 総評として、変ったミステリが読みたい人向けって感じの本ですね。 | ||||
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道尾氏の作品はすべて読んでいるが、今作は他作品とは 全く違う。 ミステリー色は極めて薄く、暗澹たる読後感を期待する 読者には極めて肩すかし・・・。 主人公の行動動機に説得力がなく、プロットという ほどの構成も??? 科白回しも軽いテーマの伊坂節って感じ。 肩の力を抜いて書きましたっていうより、一言で 言えば、「軽い」。 まぁ、数ある重厚暗黒作品の中で、たまにはこういうのも いいかなって思って書いたのでしょうかね。 「救いようのないストーリーの中での僅かな光明」という 道尾氏特有のプロットならば、読者もそれなりに納得するだろうが、 作品の引き出しを増やす狙いとしての作品であったなら、疑問視 せざるを得ないのが正直な感想。 といいつつ、この作品を反面教師として、強烈なリバウンドを 期待する拙私はひねくれているのかな? 逆に読者を裏切ることに快感を求めているのかもしれないが。 直木賞受賞後、どれだけその立ち位置を確立するかが、一つの 作家としての力量ともいえるので、 東野氏:「X」⇒「赤い指」「新参者」 伊坂氏:受賞間違いなかった「スランバー」⇒ちょっと不発だったが「マリア」で復活 のように、読者を唸らせる作品の上梓を望んでやまない・・・。 | ||||
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リサイクルショップを二人で経営する店長の華沙々木と副店長の日暮が、商品買取や販売の仕事をしながら事件に巻き込まれていく様子を4つの四季とともに描いた短編集。 著者の作品の中では、暗い影や怖い雰囲気がなく、ほんのりと読める短編集だった。4つの短編集とも、基本的なパターンは関わった事件に対して華沙々木が自信満々に披露した間違えた推理を、華沙々木に気づかれることなく日暮が正しい方向に導いていくというものなのだが、どの話もよく考えられていたと思う。 ただ、華沙々木と同級生のはずの日暮が、華沙々木に妙な気遣いをしている理由や、リサイクルショップに入り浸っている中学生の菜美をがっかりさせないように意識している背景が分からなかったのが残念だった。たまにはこんな雰囲気の話もよいが、著者の作品にドキドキ感を期待していたので物足りないと感じてしまった。 | ||||
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