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(短編集)
覆面作家の愛の歌
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覆面作家の愛の歌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ある女性が殺された。死亡推定時刻は夜中の12時。彼女は、殺される 直前に婚約者の中丸に電話をかけていた。中丸のそばには、彼女を殺した のではないかと思われる南条もいた。南条はどのように彼女を殺害したのか? 覆面作家新妻千秋の推理が始まる・・・。表題作を含む3編を収録。 覆面作家シリーズ第2弾。 どの話も面白かったが、一番よかったのは表題作「覆面作家の愛の歌」だ。 アリバイ作りのトリックが巧妙で、感心させられた。ちょっと複雑すぎて、 理解するのに何度か読み直してしまったが(^^; 南条の、屈折しゆがんだ 感情にはぞっとさせられた。「覆面作家のお茶の会」は、良介が関わる 「推理世界」のライバル誌「小説ワルツ」の静美奈子の友人にまつわる話だが、 家族が家族を思う気持ちにホロリとさせられた。この作品は、謎解きの面白さ だけではなく、良介と千秋の微妙な関係にも面白さがある。はたしてこれから 進展するのか?また、優介にも恋の季節が!?第3弾が楽しみだ。 | ||||
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1995年に出た単行本の文庫化。 覆面作家シリーズの第二作。全3作の中では、残念ながらもっとも落ちる一冊。 3年のブランクを経て書かれたという「覆面作家のお茶の会」のほか、「覆面作家と溶ける男」、「覆面作家の愛の歌」が収められている。 新たな登場人物が何人か加わったり、どうやら長期のシリーズ化を目指して書かれたように思える。残念なのは、そのことによってキャラクターよりも謎に重点が置かれるようになってしまったこと。それから、覆面作家と岡部良介の関係が遅々として進まなくなってしまったことである。 謎そのものは良く出来ている。しかし、覆面作家が名探偵として固定されてしまうことで、キャラクターの魅力が半減してしまった。これは北村薫の短篇ミステリに常につきまとってくる問題だと思うが、残念である。 | ||||
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