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ENGINEの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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すばらしいハードボイルド。原書でこのようなハードボイルドを味わえることは稀だし贅沢だと思う。名作!!! | ||||
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大藪春彦が描いた女殺し屋、牝豹シリーズ3作があるが、矢作の創造した女殺し屋がこれだ。どちらの殺し屋も総合的戦闘能力という点では人智を超越していて劇画の域に達している強さだが、趣きはだいぶ違う。大藪作品はマゾヒストたちへの贈り物といった側面があるのだろうが、矢作さんは何をもくろんでこの最凶スーパーウーマンを造形したのだろうか。 最近でも、とくに映画の分野では女殺し屋ものはさかんに作られているが、この矢作作品に見られる、行動原理を逸脱したあまりにも無際限な残虐と殺戮は、他に例がないのではないか。 女殺し屋マニアといった存在は確かにいるのだ。わたしがそうだし。沼正三は女侠願望という造語で、このような嗜好を広範にわたるマゾヒスト群像の1タイプに分類してみせた。矢作さんは、おそらくこのような薄暗い嗜好とは無縁のお方なのだろう。ただし、自らが創造した女殺し屋の圧倒的な戦闘能力、奸智、機敏、残虐等を示すエピソードを書き連ねることで、物語作者としてのカタルシスをえているのは間違いない。 ティファニーで朝食の冒頭から、核拡散の終結まで一気に読ませるとは言え、これがハードボイルド文体か、と言ってしまえばそれまでだが、ちょっと何言ってるかわからないっす、といったサンドイッチマン的叙述や会話が多いのには閉口しました。 | ||||
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送付が早いことは非常によく、予定以上に着いている。今後も利用したい。 | ||||
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確かに粗を探せばいくらでもある。 曰く、ストーリーが荒唐無稽で人物関係や展開・視点がわかりにくい 曰く、文体が凝り過ぎ 曰く、事件の結末が取ってつけた様… etc.etc. その通りだ。 しかしこの作品には、そんな欠点をを吹き飛ばす アクションがカーチェイスが殺戮シーンが 何よりもフルスロットルのスピード感がある。 ストーリーは、冒頭のティファニーの襲撃シーンと たたき切るようなエンディングがわかれば充分だ。 とやかく言わずに『大傑作 ハードボイルド・エンタメ小説』の頁をめくれ! | ||||
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スピード感はあるが内容は荒唐無稽で、展開や場面の情景がわかりにくい作品。 ストーリーは刑事の游二の目線から展開するが、実際の主人公は傑作ミレニアムのリスベットを連想させる、女の殺し屋だ。ただこの殺し屋はミレニアムのリスベットとは比べ物にならないほど魅力がない上に、ストーリーのスケールも小さい。 何とか最後まで読み終えたが読後感は最低で、時間を無駄にした。他のレビュアーに「大藪春彦へのオマージュ」というコメントがあったが、残念ながらこの作品には大藪春彦の作品の生々しいエネルギーが欠如している。 | ||||
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いわゆるハードボイルドの匂いを味わいたい時には絶品です。ロンググッドバイもそうでしたが、往年のハードボイルドの名作の匂いがします。安心感をもって読むことができて、大好きです。何年ぶりかで味わい深くあっという間に読み進みました。秋に読むにはもってこいだと思います。 | ||||
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主人公の刑事と、女殺し屋の血塗られた追跡劇をドライかつハイテンポで描いたアクション作品。 本作は、大藪春彦へのオマージュ作品である。 矢作氏はチャンドラーの影響が色濃い作風が多いため、満足に描けているかどうか不安であったが、読むと杞憂に終わるだろう。 むしろ、大藪氏の欠点である必要以上の銃器や車の解説などを適度に抑え、逆に映画的な表現を多用することで、容易にイメージしやすい世界観を生み出している。 しかし、強引に多くの要素を盛り込もうとしたせいか、ストーリーの展開がいま一つの出来になってしまったのが悔やまれる。 それでも、アクション小説そのものどころか、書ける作家が少なくなってしまった現在、ダイナミックな作品を読めること自体に大きな価値がある。 | ||||
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あの、矢作俊彦氏の新作である。現時点で最新作かどうかは知らないが。 確か車雑誌「NAVI」に連載されていたもの?だったか。まぁ、それはどうも良い。 矢作ファンにとっては、彼の新作が読めることこそが重要なのだ。 ストーリーもどうでもいい、とまでは言わないが氏の仕事である、その仕上がりを味わえばよい。 問答無用、「空の拳銃を飲んで道路を引き返す」ように味わい尽くせばよい。 追伸: 是非に図書館ではなく、買って読んで欲しい。小説家は(特に彼のような)意外と稼いでいないのだ。類い希な至福の時間を与えてくれる作家に”お布施”をするつもりで。 | ||||
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気楽なエンタメとして、読み飛ばそうとしたら<ストーリー><人物相関関係>まったく理解把握出来ない! ロシア・マフィア、中国人黒社会、日本の右翼、警察、公安 外国人ホステス 入り乱れ、一人が色んな名前を保持している事も多く、 誰が誰の手先で、どう主従、共犯、雇用、服従関係が成り立っているのか、何度か何十ページも戻って読み直しを敢行したが、 私ごときの読書力では、ついに整理しきれず、利害関係・人間関係の把握については殆ど放棄状態。 それでも読む手を止められないのは、次々と繰り出される殺戮銃撃襲撃シーンの面白さ。ところがこういったシーンでも 作者のスタイリッシュ(なのか?)な作風か、敵が何人いて、何人倒して、残りは何処に居るのか、これまた 情景を簡単には頭に思い描けない!辛くてイライラしてしまった。(特に新潟港での戦い。酒でも飲みながら書いたんじゃないかと...) それでも,此れでもかと繰り出される、クライマックス級のシーンの連続に、不満も飲み込まれて行ってしまった... まるで今の日本のポップス音楽を活字にしたような作品。(=確たるメロディがないのだが、キャチーなフレーズ部分をこれでもかと 重ねられ、いつの間にかキャチーな部分だけが頭に刷り込まれ、後は如何でもよくなる。)他のレビュアーの中に<後に何が残るのか?> との疑問があったが、私の場合は、<黒服の女殺し屋のスタイリッシュさだけを際立たせれば、片瀬がなんでこんなに自暴自棄に 突っ走るのか等ストリー自体には、さして気に病む必要のない話なのだ>と自分を納得させた次第。 加えるなら、上記の様な特異な話立てに、さらに<ファンタジー>話が織り込まれる、 =ズボンをトラウザーズと呼ぶ日本人集団の存在、 =<疑いと軽蔑>と言う台詞を聞いただけでフランス映画の台詞と理解する公安警察(アラン・ドロンのフリック・ストーリーか、ル・ジタンではないかと 思うが、間違えていたらゴメン) =エリック・クランプトンと聞いて即座に「クリーム」を連想し、ジャック・パーセルを履いて、小船をテンダーと呼ぶ刑事 繰り返すが、話のオチにしても取ってつけたような右翼がらみの話で、やっぱり<殺し屋>の際立ち具合にさえ 我々はうっとりさせられたら、後を気にしてはいけないのでは...だって、そうでなければ、この話はくどさのない 大沢氏の『狩人』シリーズと寸分違わない気がするのだが。 ☆3をつける勇気も、☆5をつける自信もないので☆4. P254 <空の拳銃を飲んで道路を引き返す>意味が良く掴めないのですが... | ||||
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著者の最近の作風からは意外に思う方もいるかもしれないが、デビュー当時に原点回帰したような、ハードサスペンスとなっている。 ひたすら車、銃、肉弾戦を積み重ねるストーリーは、少々凝り過ぎの感もある文体もあって、展開を見通せないつくりに感じられるが、この世界にハマル方には、大層楽しめる出来となっているのは、流石の力量。 しかしながら、終盤で明かされる事件の真相や肝心のモノなどは、「そうなのかなぁ?それじゃヒネリないよね」と思う感じであり、そうした部分に重きを置く方には、決して満足度は高くないかもしれない。 私の場合、車に全く知識・関心がないため、正直、カーアクションの部分が読み込めなかったうらみがある。そうした物足りなさを各者各様ながら、多くの方がどこかで抱くのではないかということで、残念☆4つです。 それにしても、著者の最近の活動は充実しています。次回作も出ているようで、楽しみです。 | ||||
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車盗の現場を張り込んでいた刑事。張り込み中、ティファニーのショーウィンドーに銃撃を加え宝石を持ち去った女を見ていた隙に相棒が惨殺される。 その女の影を追っていく刑事だが、その行き道は死屍累々とした血の行程だった、と言う話。ロシアマフィアや中華系マフィアの暗躍、謎の女の八面六臂の殺戮劇など、アクション要素は満載。最終局面まで正にノンストップのストーリー。 表現も矢作氏特有のウィットの溢れたものが多く、その点も評価できるのだが、女の押し出しが強すぎて正直ほかのキャラが全部飲まれてしまっている点が残念。 アクション小説が好きな人なら満足できるが、読後に意外と何も残らないかもしれない。 | ||||
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