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Rommy
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Rommyの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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動機もトリックも今ではさほど珍しくはない。 特に動機についていうなら現代ではそれであそこまでしてしまうのか? というクエスチョンはついてしまう。 さらに言うなら今この作品を発表するなら最後にもうひと捻り欲しいところ。 だが本作が書かれたのは1990年代、そういう意味で当時はやはり傑作だったと思う。 名作と呼ばれるミステリはやはり話題になった時に読んでおくべきだったとつくづく感じました。 | ||||
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今ではベストセラーにもなったり、直木賞にノミネートされるなど人気作家として活躍されている歌野氏ではあるが、新本格ブーム時にデビューした際は大学生の落書きなどと散々な言われようで、90年代初期には誘拐ものなど意欲的な作品を数編出したものの、2年ほど作家活動を中止してしまう。そして再始動後の第1作目が本作なのだが、カリスマ女性歌手が録音スタジオで切断死体となって発見され、それまでの生い立ちを振り返るという正直あまりミステリーとして面白くなさそうなストーリーなのだが、これが読むと非常に読み応えのある不思議な雰囲気の作品になっている。特にカリスマ女性シンガーの描写は一歩間違えば少女漫画だが、ストーリー自体の求心力が凄いため、思わず感情移入してしまい、全くの著者のでっち上げの人物なのでまるで実在したかのように思わせてしまう。その後の作家として飛躍的なレベルアップを果たす氏の片鱗が見える意欲作である。 | ||||
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歌野晶午さんの作品、全部読んでるわけではありませんが、 「おいおい勘弁してよ」みたいな作品も過去読んでるので、ちょっと不安でしたが まぁ文庫ですからね。裏切られたとしても、ってやつで読んでみました。 「え?」 なんか気持ちよく騙されました。 ただ、あんな短時間によくもまぁ・・・ってのはあります。 冒頭に作者自身が「今だったら、書き直す」みたいなこと言ってますが、 これはこれでいいのではないでしょうか。 これを読んで、今現在どんなアーティスト想像するでしょうか? そんなとこも一興かと。 | ||||
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人気絶頂の歌手ROMMYが絞殺死体となって発見された ROMMYを支え続けた中村がとる奇妙な行動とは? 一瞬目を離した隙にROMMYの死体は 何者かに切り刻まれ奇妙な装飾を施されていた 天才歌手に隠された驚愕の真相とは? 私はこんなに悲しく深く切ないミステリーに出会ったのは初めてでしたo 特に読んでいただきたいのは 中村のROMMYに対する愛情…を越えたもの(と言った方がいいんでしょうか)ですo そしてこの小説には複数のトリックが仕込まれています。 途中で分かる人には分かるかもしれませんがそんな事はさほど気になりませんo 中村の狂人ぶりが実はそんな理由だったなんて… ROMMYの気持ちと中村の気持ちo 二人からROMMYは生まれた… 歌野さん、貴方は凄い(笑) | ||||
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かなり異彩を放ったミステリです。 ストーリーは伝説的人気の天才歌手のROMMYが音楽スタジオで殺害され、その犯人をカメラマンの男が突き止めるというのもの。話自体は珍しいものじゃないけど、構成がとても凝っています。 登場人物は多く、話の展開に合わせて一人一人の視点で今の状況や心情を描かれています。 挿絵の代わりに実際に撮った写真があったり、ROMMYの顔のメイクデザインのデッサンなどとても生々しくて不気味な雰囲気にしてくれる。 また、この殺人事件と同時進行でROMMYの過去や変容を絡ませていて、それがひとつずつ明らかになるごとにこの事件の本当に重要な部分とそこから見えてくる意味を知ったときに初めてこのミステリのおもしろさが感じられると思います。 それとこの本のテーマに「ジェンダー」というのがあり社会派ミステリという印象も受けた。 歌野晶午のゾクリとした作風は健在ですが、読後感はなぜか寂しくとてもしんみりしてしまった。 | ||||
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かなり異彩を放ったミステリです。 ストーリーは伝説的人気の天才歌手のROMMYが音楽スタジオで殺害され、その犯人をカメラマンの男が突き止めるというのもの。話自体は珍しいものじゃないけど、構成がとても凝っています。 登場人物は多く、話の展開に合わせて一人一人の視点で今の状況や心情を描かれています。 挿絵の代わりに実際に撮った写真があったり、ROMMYの顔のメイクデザインのデッサンなどとても生々しくて不気味な雰囲気にしてくれる。 また、この殺人事件と同時進行でROMMYの過去や変容を絡ませていて、それがひとつずつ明らかになるごとにこの事件の本当に重要な部分とそこから見えてくる意味を知ったときに初めてこのミステリのおもしろさが感じられると思います。 それとこの本のテーマに「ジェンダー」というのがあり社会派ミステリという印象も受けた。 歌野晶午のゾクリとした作風は健在ですが、読後感はなぜか寂しくとてもしんみりしてしまった。 | ||||
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