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D‐ブリッジ・テープ
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D‐ブリッジ・テープの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 21~37 2/2ページ
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読む前に、昔、書店で表紙を見たことがあったような記憶が 蘇ってきたような気がしましたが、その時は本を取るだけで本を開くことはしなかったです。 161ページと薄くて、本文もセリフが8,9割で活字量は多くないです。 描写なども淡々としていて、情報量は明らかに少ないのですが 映像のようにD-ブリッジの現実を見してくれます。 プロットがやや秀逸なだけで、話の展開もありきたり。と冷めた見方が出来るのですが 読ませる力がありますね。 名もなき少年の存在感を感じてしまいました。 | ||||
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まず、すごく個人的などうでもいいような意見から言わせていただくと、 本書は文庫本の表紙よりも断然単行本の表紙がいいです。 表紙などの装丁も本の感想のうちに含む方には、単行本で読んでもらいたいです。 第4回日本ホラー小説大賞短編賞(長い名前だな〜)を受賞した本作品ですが、 ライトノベル感覚で読める点が特徴ではないでしょうか。 顔をしかめたくなるような表現も多々出てきますが、 これぐらいなら許容範囲な人も多いだろうな、というのが率直な感想です。 約8割が少年の語り口調で綴られているので、 読み終わるのに1時間かかるかかからないかの作品。 ちょっと寝る前に背筋が寒くなるものが読みたくなった時にオススメですね。 ただ、悪食や殺生の描写を好まない方は読まないように! | ||||
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率直な感想は「火垂るの墓」の後半部分の近未来バージョンって感じです。 読んでいくうちに矛盾な箇所にいくつか気付くと思います。 例えば自分の捨てられた年齢もわからないのに主人公はなぜか文字が読める。 栄養失調下で人は感染症と出血多量で簡単に死ぬのに死なない主人公。 この部分はかなりホラーです。 序盤とてもエグいです。おなかやみぞおちあたりがムズムズします。 一緒に暮らすようになる女の子が出てきてようやく「火垂るの墓」っぽくなります。 ☆2.5がないので3つにしました。 | ||||
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ここのレビューを見て期待して読んだのですが、個人的にはあまりよくなかったです。なんか全体としてわざとグロい表現を使っているような感じがして、終始違和感を感じました。またリアリティが全然感じられなくて、内容もある程度読み進めていくと予想がついてしまいました。 | ||||
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ゴミ捨て場から見つかった一本のカセットテープに、遺棄された少年の壮絶な生涯が語られていたという話。オリジナリティに溢れる表現手法である反面、現実味が低い。何の教育も受けなかった少年が口述とはいえ適切な自己表現ができるとは思えない。 | ||||
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途中で何度か読むのを止めようかと思いました。 これほど人に嫌悪感を抱かせる作品も珍しいと思う。 たしかに、グロテスクな表現をする作品は結構ある。 しかしこの作品はあたかも自分がこの主人公の少年になってしまったような錯覚に陥らせてしまう。 明日もあさってもこれ以上ないほどの悪夢の中を生きていかなければいけないことを思い途方にくれてしまった。 それほどのものを書くことのできる作者はすごい! | ||||
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当初本書は行間が少し広く、各行の下が空いていて、文字の少ないスカスカの本だという印象を受けた。しかし、その印象は正しくはなかった。内容は60分テープに収められた横浜ベイブリッジにゴミとともに捨てられた少年の語りであるが、実質50分程度しか収められていないと書かれている。本当に50分で読み終えてしまった。しかし本書は、見た目に反して、非常に密度の濃い内容を著している。 読後感は決して平穏ではない。こんなにひたむきな「生」が他にどれだけあろうか。想像もしたくない様な壮絶な方法で衣食住を満たす。それは少女エリハの生に対しても、己に対して以上にひたむきだ。エリハの食糧の調達のために自らの腕までも切り落とす。 荒れた都会の外れで短い人生を最大限に生きた少年の「生」の物語だ。 それを表現する著者の才能は尋常ではない。 | ||||
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グロテスクな描写がとてもリアルで読んでいて気持ち悪くなりそうでした。 しかし、頻繁に行を変える形の文に引き込まれて、読むのを止められませんでした。悲しいラストも良かったです。 グロテスクな描写に耐性のある人には読んでもらいたいと思いました。 | ||||
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まず「」の連続が非常に素晴らしい効果をあげていることを書いておきたい。音声を文字で表現する、という言葉にとって根源的な要素を、新しい手法で上手く消化していると思う。しかし内容はどうだろう。ありがちなディストピアものであるようにも感じるし、その関連で主人公がまるで『銀河鉄道999』の鉄郎のようにも見えてくる(推測だが、著者は影響を受けているのでは?)。いや、別に何に似ていても良いのだが、間接的な影響のもとに書かれた作品にしばしばありがちな、著者にとってのリアリティの無さが散見されるのが残念。虫を食べたり、足を切断したり、という部分に、物語の切実さよりも「グロテスクに書いてやろう」という何か下心めいたものを感じてしまった。 | ||||
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やりました、23歳の奇跡! 貴志祐介の陰に隠れて今まで読み飛ばしてたけど、めちゃくちゃ面白い。 前半はグログロ描写が続いて(虫食ったり、食われたり)、そういうのが駄目な人は読まないほうがいいけど、わりと平気な人は読んだほうがいい。 ゴミとして捨てられた少年、少女。最後の魂の叫びは本当に感動した。 | ||||
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グロい描写があまりにもリアル。 まさにその場にあるように感じ取れるほど・・・ボリュームは少なく、あっという間に読み終える事が出来る。読んでいる間はあまりのグロさに吐き気を催すほど不快感を感じる。これほど不快な気分にさせる著者に対して嫌悪感すら覚えるほどである。しかし、この読後感はいったい・・・これほど不快な思いをさせられ、嫌悪の対象であったはずの著者に対し て読後抱いてしまっている感情はなぜかその才能に対する畏怖の念のような物。洗脳でもされてしまったのかと思った。 | ||||
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D-ブリッジという橋のもとに捨てられた少年が残したテープ。それが橋の再開発の会議室で聞かれている。少年の独白にその短くも凄まじい生が明かされていく。描かれていることは確かに顔をしかめたくなるような気持ち悪いこともあり、それについての描写自体がホラーだと思った。けど、それ以上に胸が軋んだ。読み終えた後こんなに心が痛かったのは初めてだ。 | ||||
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主人公は誰からも必要とされず、ゴミ集積場に捨てられてしまった少年。 助けてくれる人も居ず食べる物もろくに無く、それでも必死に生きようとして死んで逝くしかなかった、カセットテープに録音された彼の独白がストーリーの根幹。 テープに刻まれた彼の絶望や悲しみと、テープを聴く大人達の我関せずといった対比が、胸に痛い。全てを失いながらそれでも生き続ける事を語っている作品。 | ||||
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不法投棄のゴミの山に捨てられた少年。彼はそこで一人たくましく生きていく。しかし、生きると言うことはなんと壮絶で過酷なことなのだろうかと、あらためて思い知らされる。「D‐ブリッジ・テープ」とは、その少年の独白が録音されたカセットテープであるが、それから発せられるエネルギーは凄まじく、読むと魂が揺さぶられ、最後に心臓を貫かれたような衝撃が残る。 | ||||
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この短編は生理的な嫌悪感の中に純愛を書こうとして、少なくとも高橋克彦氏には受けたようだ。まずグロと血しぶきなどを生理的に受け付けない人は、(これがどんなにすばらしい小説でも)読まない方が良い。私の場合、このようなジャンルは、はっきり言って好きである。しかし...イマイチに感じたのは、以前から日野日出志を読んでいたからであろうか。 | ||||
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ゴミ不法投棄所と化した『Dブリッジ』で死んだ少年の遺言テープ。短編なので夜寝る前にもどうぞ。生理的な嫌悪感を感じながらもこの『テープ』に“聴き”いってしまうことでしょう。 | ||||
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ゴミ不法投棄所と化した『Dブリッジ』で死んだ少年の遺言テープ。短編なので夜寝る前にもどうぞ。生理的な嫌悪感を感じながらもこの『テープ』に“聴き”いってしまうことでしょう。 | ||||
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