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(短編集)

幸福な生活



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【この小説が収録されている参考書籍】
幸福な生活
幸福な生活 (祥伝社文庫)

幸福な生活の評価: 3.21/5点 レビュー 195件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.21pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全195件 181~195 10/10ページ
No.15:
(4pt)

形式を固定化した掌編集

短編集というより掌編集。ラストページに最後の1行だけを載せ、オチを際立たせようという趣向だ。
 こうして作者自ら制約をつけることで、創作意欲をかき立てたのだろう。この趣向を楽しむ前提で読むと満足する。もちろん、最後の1行だけでどんでん返しや仰天オチをつけることは至難の業で、必ずしもそうはなっていない作品もある。だけど、今回はどんなオチをつけてくれるのかなあ、と楽しんで読んで行くと、気持ちよくストンとオチがある。衝撃というほど大げさではないが、すっきりオチのある軽い掌編集だ。
 ただ、「催眠術」のようにオチがすっきりしていないものの方が、深読みできて面白い。妻は催眠術にはかかっているのかいないのか。それとも逆に男の方がかけられたのかも。告白の内容は真っ赤な嘘なのかそれとも事実なのか。なぜわざわざ上司の固有名詞を出したのか。
幸福な生活Amazon書評・レビュー:幸福な生活より
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No.14:
(3pt)

作品に面白い仕掛を作った怪作短編集!

全18話、274ページからなる短編集。
百田氏の短編集というとクリスマスのテーマにした「輝く夜」を思い出されます。個人的には「輝く夜」が好きだったので楽しみに読みましたが、本作品には"感動"を味わうものではなく、作品中に作られた仕掛けを楽しむものでした。
仕掛とは"最後の1行"がストーリーの"オチ"のような役割果たしていて、その1行に意外性を持たせる為に1行だけが別のページに書かれています。
最後のページをめくって、その1行を見て、「え!そうだったの?」なんていう楽しみ方です。
1話ずつが短いのでサクサクと読むことが出来ますが、読んでいるうちに全話が同じ仕掛なので、若手お笑い芸人の一発ネタが続くようなマンネリを感じました。
特にいただけない…と思ったのは本書のタイトルでもある「幸福な生活」が、「輝く夜」の中の「ケーキ」と酷似していることでした。
気に入った展開なのでしょうが、ネタの使い回しにしか思えないのは残念です。
「永遠の0」や「影法師」などで感動を与えてくれた百田作品ですが、「モンスター」の頃から失速して、「錨をあげろ」では淡々と読むだけの作風となり残念です。
今後も百田氏の作品は楽しみに待っていますが、時間をかけても良いので"仕掛本"ではなく、残るような名作を見せて欲しいと願いします。
百田氏のポリシーに"人生に役立たない読み物は認めません…"とあった信念が失われませんように。
幸福な生活Amazon書評・レビュー:幸福な生活より
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No.13:
(4pt)

ちょうどページが変わるタイミングで、意外なオチがあり楽しめた

様々な物語が描かれた18種の短編集。

どれもストーリーが短いわりには丁寧にまとまっていて読みやすかった。また、必ず最後の1行にはオチがあり、ちょうどページが変わるタイミングになるよううまく考えられていたため、どんなオチがあるのか想像して楽しみながら読めた。

個人的には「豹変」と「淑女協定」が好きだった。

「豹変」は、おとなしい女性が怒るととんでもないことをする大変な一面があるという話。自分の妻は大丈夫と思っていた男が、最後には驚愕の事実を知ることになり怖かった。

「淑女協定」は、会社の同僚とのパーティで昔付き合っていたことがある女性たちと、同僚たちがそれぞれの相手の性癖や悪口で盛り上がる話。みんな自分の妻のことは知らないまま、同僚の妻の悪い噂ばかりを聞く。お見合いパーティで妻と出会った自分には関係ないと思っていた主人公がひょんなことから妻の過去を知ることになる。
幸福な生活Amazon書評・レビュー:幸福な生活より
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No.12:
(2pt)

物足りないです…。

帯の文句の過剰に期待したせいか物足りなさを感じました。
オチが先読み出来てしまう話が多くて少し退屈を感じてしまいましたが、
話運びが上手なのでスラスラ読めます。
最後の一行でどんでん返し!という仕掛けとしては面白い試みに感じたんですが、
短編で衝撃と感じるまでのオチ運びはやはり難易度が高いのでしょうね。
読後感の残るようなものはなく、あっさりと通過してしまいますので
お手軽に楽しみたい方向けかな、と思います。
百田さんの長編は読んだ事がないので、そちらに期待します。
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No.11:
(4pt)

小説版 世にも奇妙な物語

「永遠の0」で有名な百田尚樹さんの短編集です。
10分程で読める約15ページの短編が、18作収録されています。

構成は、それぞれ独立した物語がテンポよく進み
伏線が巧みに織り込まれつつ、最後の一行で結末が明らかになるというものです。
その一行は、誤って見てしまうことがないよう、見開きの最初に来ています。
内容は、人間心理に潜む暗く怖い一面や意地悪な側面を表したものが多いです。
テレビの「世にも奇妙な物語」や「笑ゥせぇるすまん」に近い雰囲気でしょうか。

最後の一行の効果を狙ったあまり、話を作りすぎな感じがありますが
小説としてはありだと思います。
短編ホラー小説を好きな方におすすめだと思います。
明るい小説、ハッピーエンドの小説を読みたい方にはおすすめしません。
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No.10:
(5pt)

一気に読まない方がおすすめ。

前作までの長編は、その話の展開でぐいぐい引き込まされ
とくに「錨を上げよ」では上下巻を土日2日間かけて一気に読んでしまった。
そして今回の短編集。 
ストーリー自体はありふれた生活の中でどこか、何かのきっかけで起こりそうな事を
ユーモア ホラー サイコホラー ミステリー ヒューマンなどの要素をちりばめて最後にどんでん返しの 
「オチ」 だったり。
一言 面白いです。
ただ 一つ一つの物語をじっくり味わうために 夜 寝る前に1話 電車の移動時間に1話 トイレで1話、、、
一気に読まない方がおすすめです。 
また 読み返して笑いたくなるそんな作品です。
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No.9:
(3pt)

こんなのも書きます。。。

重厚な長編を拝読していたので、短編はどうかなと
読んでみた。

まぁ、こんなものでしょう(ちょっと偉そうな言い方かな)。

各編の最後のページをめくると一言で落とす、という
手法はありきたりだし、パターンも似ていて、落ちが
読めるモノも多々あり。

ショートショートは着想がすべてだ、と拙私は思っているので、
その点では、百田氏ならもっと新機軸なモノを生み出せたような気がする。

ズシリと考えさせる長編の、合間のコーヒーブレイクとしては、
適度な佳作ではないでしょうか。

これを読んだ後に、次回作での強烈なリバウンドを、いい意味で
期待できる著者ですので、お待ちしております。







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No.8:
(4pt)

読みやすく面白い!

1 母の記憶 2 夜の訪問者 3 そっくりさん 4 おとなしい妻

5 残りもの 6 豹変 7 生命保険 8 痴漢

9 ブス談義 10 再会 11 償い 12 ビデオレター

13 ママの魅力 14 淑女協定 15 深夜の乗客 16 隠れた殺人

17 催眠術 18 幸福な生活

18話の掌編小説集です。

どの小説もラストの1行がページをめくった瞬間にドキリとさせられる仕掛けになっています。

予測した結末であったり意外な結末に驚かされたり面白い小説集に仕上がっています。

また百田さんの短編が読みたくなりました
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No.7:
(5pt)

長編の魔術師、短編でも読ませます

百田さんの作品は「永遠の0」で読者デビューをしました。

その後、私の大好きなテレビ番組の構成作家をされているということを
知り、いろいろ読ませていただきました。

長編がお得意なのかと思いきや、短編もすばらしいですね〜。

今回は帯にもあるように、最後の何行かで「ドキドキッ」とさせられます。

中には、「あはは」と乾いた笑いで終わる(?)ちょっとほのぼの系もありましたが、
全般的に、ぞわっと産毛がたつ系や言葉を失う系です。
心臓の弱い方、ご注意を…。

個人的には、女ですので、「残りもの」が一番、ぐっときました。
こんな残りもの引かされたら…と思うと、人と付き合うのが恐怖になります。

詳細は読んでからのお楽しみです。

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No.6:
(2pt)

少し期待はずれ

自分の購入&検索の履歴からAmazonが薦めてきた本。何やら面白そうなので購入した。
帯の「衝撃の最後の一行」に期待して読んだが、最初の話のパターンから、他の話のオチの持って行き方のパターンが読めてしまった。
どの話も毒が強い悪意にまみれた話であったが、昔読んだ筒井康隆のショートショートみたいなキレは残念ながら感じなかった。
ハードカバーの重厚な装丁のわりに、ややスカスカな印象で、すぐ読み終わってしまった。
読後に余韻に浸れるようなエピソードでもあれば救いはあったが、おそらく記憶にいつまでも残るようなエピソードは皆無であろう。
ただ、この作家さんの物は初めて読んだが、引っ掛かったり詰まったりがなくスラスラ読めたので印象は悪くなかったです。
幸福な生活Amazon書評・レビュー:幸福な生活より
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No.5:
(5pt)

穏やかな日常の中に潜む残酷な現実をたった一言で切り取った傑作短編集

たった1行。それまでの雰囲気が一瞬にして180度変わる。いくら映像技術が発達しようとも,この衝撃を視覚化することは困難だろう。これほどまでに衝撃的な短編集は他に類を見ない。最後の1行に潜む大きな落とし穴。その多くは,意外なほど無邪気で何気ない一言だ。だが,その一言で天地が入れ替わるほどの急展開。この物語の後を想像して思わず戦慄を覚える・・・・だが,そこではたと気づく。実は淡々と緩やかに流れてきた今までの中に幾つもの伏線が織り込まれていたことに。
 「ママの魅力」のように痛快なエンディングの作品もあるが,大半はブラックなオチ。思わず背筋が寒くなるものも少なくない。タイトル作「幸福な生活」を読んで,映画『ジェイコブス・ラダー』を思い出したのは僕だけだろうか。
 ハッピーエンドをこよなく愛する人には向かないかも。ただ,このシュールなブラック・ユーモア,間違いなく傑作である。
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No.4:
(5pt)

久々に本に突っ込みを入れました

テレビに間の手を入れることはあっても、本に入れたのは初めてです。
毎回落ちが、びっくりするぐらい落ちたり、くすっと笑ったり、突っ込んだり。
ショートストーリーの集まった本なのに、何故か一気に読み切ってしまいました。
もう1度読み返そうと思います。
ちょっと違う意味での「怖い」が好きなには是非お奨めです。

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No.3:
(3pt)

ちょっとあざとい

最後の一行が…という、とっても魅力的な帯につられました。今回は前作の重厚さとのギャップで勝負ですかね?(^O^)
確かにどの話も面白いんだけど、全て同じパターン(最後の一行のページはその言葉のみ)に徹したことが逆に「こんなのも、こんなのも書けますよ」と作者のあざとさを感じてしまいました(^_^;)
「影法師」の感動と「錨をあげよ」の素晴らしさを、また是非!

幸福な生活Amazon書評・レビュー:幸福な生活より
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No.2:
(3pt)

百田尚樹の“恐怖の小噺”、お手軽に楽しめます。

百田尚樹の前作「錨を上げよ」は、鈴木隆の傑作「けんかえれじい」を彷彿させるような痛快青春小説であったが、上下巻800ページの大作は、些か長過ぎた(笑)。購入して5カ月、ようやく読了したと思ったら、早くも新刊が出た。
著者最初の短編集との事で、どうやら奇妙な味付けの恐怖小説の様らしい。既に何冊も読むべき本たちがウェイティングしている事もあり逡巡したが、短編集との気楽さと“最後の1行の衝撃”との帯の惹句の誘惑に負けて購入した。
平成21年12月から、23年5月まで、業界誌に連載されていた物を加筆修正した上で纏めた作品。一話20ページ弱の全18篇。取りあえず、2、3話だけでもと思い読み始めたが、結局一気に読了。
奇妙な感覚のアンソロジーと言うと、ロアルド・ダールの「あなたに似た人」をまずは思い出すのだが、今作は、そんな格式高いモノではなく、TV「世にも奇妙な物語」辺りのテイストと言った方がしっくり来る。
京極夏彦の如く、文章の配列にちょっとした仕掛けがある。帯にもあった最後の1行、即ち、登場人物たちから明かされる一言(告白)に秘められた恐怖。これを、“衝撃”と感じられるか否かで、評価は変わってくるだろうな。
より効果的に、より鮮やかに、そしてより余韻を残すような幕切れ。著者は、このアンソロジーを書くに当たって、まずこの手法とオチから考えたのではないかと、と思える。
今作のポイントはこれに尽きるし、だから、読み手も、このエピソードのオチはどうなるのか、推測しながら読んでいっても楽しいんじゃないか。
個人的に面白かったのは、「夜の訪問者」、「そっくりさん」、「再会」、「深夜の乗客」、「幸福の生活」。
正直、信じられないほど退屈であったり、オチが完全に読めてしまったエピソードもあるが、まずは、“百田尚樹の恐怖の小噺”、1篇辺り83円、百田ファンとしてはお手軽に楽しめる。ただ、ちょっと品性がないですが(笑)。
幸福な生活Amazon書評・レビュー:幸福な生活より
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No.1:
(5pt)

売れっ子作家の仲間入りですね

「永遠のゼロ」「ボックス」「モンスター」「錨を上げよ」などの大作を連発し
人気が実力に追いつきつつある百田尚樹のショートショート。
短編ながらそのストーリー性や文体は違和感なくすっと入って行けました。
帯のキャッチコピーは少々大げさですがこれも出版社の意気込みと感じます。
作品には関係ありませんが作者が30年以上前に視聴者参加型番組のはしりでもあった
「ラブアタック」のセミレギュラーで同志社大学法学部○回生として
上岡竜太郎にいつも奈落の底に落とされて行くみじめアタッカーだったのは案外知られてないかも?
当時我が家では結構微笑ましく応援してたのですけどね。
50代以上の年齢層には結構認知されていると思います。
幸福な生活Amazon書評・レビュー:幸福な生活より
4396633661

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