虐殺器官

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評判

虐殺器官の評価:

4.03/5点 レビュー 369件。 B ランク

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平均点4.03pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全747件 681〜700 35/38ページ
No.67
(4pt)

やはりちょっと尻すぼみ

私も普段SFはあまり読まないのだが,日経の書評で褒めちぎっていたので読んだクチだ。
確かにディテイルはすごく,軍事やテクノロジーに関する知識の豊富さ・正確さと細かい描写には感心した。
けれども,何というのか,大きなストーリーを感ずる上では,やはりちょっと尻すぼみな印象を受けた。

様々な技術や医療的処置によって,心の細部に至るまである意味「管理」を受け,多数の人間を殺しながらも自分が行為主体であったとは受け入れられず,従って罪の意識を持つこともできない主人公。その人間疎外の状況を描き出した筆者の筆力はまさに素晴らしく,我々も今後時代が進むにつれてこういう世界で生きてゆくことになるのか,と我々自身の問題として迫ってくる。

それだから,この後の大きなストーリーはこの人間疎外状況がテーマになり,主人公が思い人のルツィアと会って自分の罪と罰を定めてもらうのが大きな山場になるのだろうと想像しながら読み進める。あるいはジョン・ポールとの対決でもこの問題が一番のテーマになるのではと想像する。

しかし,この二人との再会はかなりあっけないものだ。詳述はしないが,主人公の罪と罰を定めてくれるはずのルツィアはあっさりと死んでしまう。メインテーマは主人公の(従って現代人全員の)心の問題から,発展途上国での虐殺によって先進国でのテロが防がれている,というマクロな問題へと変わってきてしまう。

まあ,これはこれで良いのかも知れないが,私としては主人公の繊細微妙な罪の,あるいは疎外状況の問題が,かなりおおざっぱな国家レベルの利害のような問題にすげ替えられてしまったようで残念である。

作者が50歳くらいになり,円熟の味が出てくると一層良い作品が生み出されるのではと期待したい所だが,それも叶わぬ夢になってしまった。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.66
(2pt)

理屈を捏ね回しただけの半可通小説〜nanoな新世界観にガッカリ !

核戦争後の近未来を舞台に、アメリカ情報軍の暗殺屋シェパード大尉を語り手として、アメリカの独善・覇権主義への揶揄を背景に、商業的戦争が起こるメカニズムをサスペンス風に仕立てた作品。シェパードは虚無的で、ストーリーはまるで異なるのに、文体のせいか、サリンジャー「ライ麦...」を想起させる。近未来を意識してか、remote RFIDやfinger printに基づくDBでの人間識別、カタカナ専門用語・英略語の多用等、業界の人間からすれば単なるハッタリとしか思えない記述が多く鼻に付くが、必要悪と言う事だろう。

物語は、ジョン・ポールと言うBeatlesファンが聞いたら怒りそうな名前を持つテロ扇動家をシェパード達が追跡すると言う体裁で進む。だが、作者の社会観・戦争観が一般のそれと変わる所が無い上に、シェパードの行動ではなく、思索面を中心に描いているため、物語の迫真性に欠ける。抽象論に走り過ぎているのだ。シェパード達が監視するポールの愛人ルツィアの描写も感傷的に過ぎて、サスペンス性を盛り下げるだけ。冷徹な殺し屋の筈のシェパードがルツィアに抱く恋情を描いてどうするのか。ポールが唱える言語理論・遺伝子決定論も胡散臭さしか感じない。作者が洒落ていると思っているらしい会話・文学的引用も平凡で面白みに欠ける。また、シェパードは度々、亡母が住む「死者の国」と対話するが、これもP.S.ビーグル「心地よく秘密めいたところ」を思わせ、本当に新規性のある小説なのか疑念が湧く。言葉を「器官」と捉えている点が新しいのだろうか ? 無辜の人々を「虐殺する器官」と。あるいはespionageの中に、言語理論、進化論、認識論、神学等を盛り込んでいる点が新しいのか ? 虚しい。

冒頭でサスペンス小説と書いたが、実態は理屈を捏ね回しただけの半可通小説と言った趣き。これが新しい世界観の構築に繋がるとは到底思えなかった。

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.65
(2pt)

理屈を捏ね回しただけの半可通小説〜nanoな新世界観にガッカリ !

核戦争後の近未来を舞台に、アメリカ情報軍の暗殺屋シェパード大尉を語り手として、アメリカの独善・覇権主義への揶揄を背景に、商業的戦争が起こるメカニズムをサスペンス風に仕立てた作品。シェパードは虚無的で、ストーリーはまるで異なるのに、文体のせいか、サリンジャー「ライ麦...」を想起させる。近未来を意識してか、remote RFIDやfinger printに基づくDBでの人間識別、カタカナ専門用語・英略語の多用等、業界の人間からすれば単なるハッタリとしか思えない記述が多く鼻に付くが、必要悪と言う事だろう。

物語は、ジョン・ポールと言うBeatlesファンが聞いたら怒りそうな名前を持つテロ扇動家をシェパード達が追跡すると言う体裁で進む。だが、作者の社会観・戦争観が一般のそれと変わる所が無い上に、シェパードの行動ではなく、思索面を中心に描いているため、物語の迫真性に欠ける。抽象論に走り過ぎているのだ。シェパード達が監視するポールの愛人ルツィアの描写も感傷的に過ぎて、サスペンス性を盛り下げるだけ。冷徹な殺し屋の筈のシェパードがルツィアに抱く恋情を描いてどうするのか。ポールが唱える言語理論・遺伝子決定論も胡散臭さしか感じない。作者が洒落ていると思っているらしい会話・文学的引用も平凡で面白みに欠ける。また、シェパードは度々、亡母が住む「死者の国」と対話するが、これもP.S.ビーグル「心地よく秘密めいたところ」を思わせ、本当に新規性のある小説なのか疑念が湧く。言葉を「器官」と捉えている点が新しいのだろうか ? 無辜の人々を「虐殺する器官」と。あるいはespionageの中に、言語理論、進化論、認識論、神学等を盛り込んでいる点が新しいのか ? 虚しい。

冒頭でサスペンス小説と書いたが、実態は理屈を捏ね回しただけの半可通小説と言った趣き。これが新しい世界観の構築に繋がるとは到底思えなかった。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.64
(1pt)

つまらない

悪い意味でリアリティがない。曖昧で中途半端な世界観。ゲームの脚本じゃないんだからこれは痛い。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.63
(5pt)

ゼロ年代SFの最高峰の一つ。

9・11事件以降、世界の先進諸国は個人情報認証による厳格な管理体制を整え、
後進諸国にはテロの更なる泥沼化を引き起こし、巨大な溝を生み出した。
米国情報軍、特殊検索群i分遣隊に所属するクラヴィス・シェパード大尉は
他国の戦争を介しながら「虐殺を引き起こす文法」という禁断の技術を目の辺りにする。

2001年9月11日に事実として起こった米国同時多発テロ事件後の、国家の在り様とテロとの戦い。
それに伴う国軍の変質と傭兵派遣会社のPMFの台頭、経済成長。
未だ続く宗教対立による内戦の裏に絡む先進国の利他行為。
近未来の世界をリアルに描いた作品です。

SFでありながらミステリ要素と、人間が放つ言葉に脳が齎す「感情」という物への探求が書かれている。
政治や戦争、脳医学や精神学等、広い視野と知識が無ければ書けない一冊。

伊藤 計劃氏の筆力に敬意を抱くと共に、氏の早世を惜しまずにはいられない。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.62
(1pt)

つまらない

悪い意味でリアリティがない。曖昧で中途半端な世界観。ゲームの脚本じゃないんだからこれは痛い。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.61
(5pt)

ゼロ年代SFの最高峰の一つ。

9・11事件以降、世界の先進諸国は個人情報認証による厳格な管理体制を整え、
後進諸国にはテロの更なる泥沼化を引き起こし、巨大な溝を生み出した。
米国情報軍、特殊検索群i分遣隊に所属するクラヴィス・シェパード大尉は
他国の戦争を介しながら「虐殺を引き起こす文法」という禁断の技術を目の辺りにする。

2001年9月11日に事実として起こった米国同時多発テロ事件後の、国家の在り様とテロとの戦い。
それに伴う国軍の変質と傭兵派遣会社のPMFの台頭、経済成長。
未だ続く宗教対立による内戦の裏に絡む先進国の利他行為。
近未来の世界をリアルに描いた作品です。

SFでありながらミステリ要素と、人間が放つ言葉に脳が齎す「感情」という物への探求が書かれている。
政治や戦争、脳医学や精神学等、広い視野と知識が無ければ書けない一冊。

伊藤 計劃氏の筆力に敬意を抱くと共に、氏の早世を惜しまずにはいられない。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.60
(4pt)

圧倒的なリアリティー

まず著者が、すでに故人であることは非常に残念です。これからもっと成熟した、完全度の高い作品が世に出る筈だったのは間違いないでしょう。

作品の感想は、知識の浅い自分にはちょっと難しい箇所がいくつもあった。本当の事か想像か、判断つかない知識が随所に見られた。
裏を返せば、それほどのリアリティーがあるんです。アクションにしてもテンポ良く、最近観た映画「グリーン・ゾーン」よりもリアルな戦場を感じるほど、緊張感とリアリティーがあった。
しかし、随所にあるトリビア的な知識が、良いテンポを止めちゃってるのは残念でした。それでも難しい小説が苦手なバカな自分に、最後まで飽きさせず読ませる文章力は魅力的です。

著者の作品は少ないですが、他の作品も手にしたくなりました。解説で少し著者について知りましたが、本当に無念だったでしょうね。ご冥福をお祈りします。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.59
(4pt)

圧倒的なリアリティー

まず著者が、すでに故人であることは非常に残念です。これからもっと成熟した、完全度の高い作品が世に出る筈だったのは間違いないでしょう。

作品の感想は、知識の浅い自分にはちょっと難しい箇所がいくつもあった。本当の事か想像か、判断つかない知識が随所に見られた。
裏を返せば、それほどのリアリティーがあるんです。アクションにしてもテンポ良く、最近観た映画「グリーン・ゾーン」よりもリアルな戦場を感じるほど、緊張感とリアリティーがあった。
しかし、随所にあるトリビア的な知識が、良いテンポを止めちゃってるのは残念でした。それでも難しい小説が苦手なバカな自分に、最後まで飽きさせず読ませる文章力は魅力的です。

著者の作品は少ないですが、他の作品も手にしたくなりました。解説で少し著者について知りましたが、本当に無念だったでしょうね。ご冥福をお祈りします。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.58
(4pt)

近未来の人類に対する痛烈なアイロニー

(おそらく)22世紀、民族紛争、戦争が絶えない地球。
サラエボに原子爆弾が投下され、「唯一の」被爆国、日本は過去の出来事となった。
主人公はアメリカの暗殺専門戦闘員。言語による無意識下での洗脳で、各地で内紛を頻発させている研究員の暗殺を命じられる。
近未来の情景、科学技術、情報管理社会などがかなり具体的に描かれており、著者の知識の豊富さがうかがえる。
これはSF作品であるが、同時に著者の思索、哲学が投影された作品であり、近未来の人類に対する痛烈なアイロニーでもある。
かなりの話題作となったようだが、ストーリー構成の秀逸さ、完成度の高い作品であることは、間違いない。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.57
(5pt)

早く出会いたかった。

たまたま見つけた本書。
なんとなくその装丁とタイトルに惹かれて購入。
予想外に読み始めたら、まったくもって止まらない。
あっという間に読んでしまいました。

こんなに面白い近未来を、ありありと無理のない範囲で表現し、
また今に生きる私の生き方を顧みるきっかけも与えてくれました。

また、読みながら、生体材料のイメージが完全にMGSだったので、
著者の作品にMGS4があって驚きました。
さらに、著者のプロフィールを見たら、すでに亡くなっていることを知り愕然。

本当に残念。でも、そのときにそうだったからこれが書けたんや。
と思うことにして、残された作品を味わうことにします。

ぜひ、ご一読を。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.56
(4pt)

近未来の人類に対する痛烈なアイロニー

(おそらく)22世紀、民族紛争、戦争が絶えない地球。
サラエボに原子爆弾が投下され、「唯一の」被爆国、日本は過去の出来事となった。
主人公はアメリカの暗殺専門戦闘員。言語による無意識下での洗脳で、各地で内紛を頻発させている研究員の暗殺を命じられる。
近未来の情景、科学技術、情報管理社会などがかなり具体的に描かれており、著者の知識の豊富さがうかがえる。
これはSF作品であるが、同時に著者の思索、哲学が投影された作品であり、近未来の人類に対する痛烈なアイロニーでもある。
かなりの話題作となったようだが、ストーリー構成の秀逸さ、完成度の高い作品であることは、間違いない。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.55
(5pt)

早く出会いたかった。

たまたま見つけた本書。
なんとなくその装丁とタイトルに惹かれて購入。
予想外に読み始めたら、まったくもって止まらない。
あっという間に読んでしまいました。

こんなに面白い近未来を、ありありと無理のない範囲で表現し、
また今に生きる私の生き方を顧みるきっかけも与えてくれました。

また、読みながら、生体材料のイメージが完全にMGSだったので、
著者の作品にMGS4があって驚きました。
さらに、著者のプロフィールを見たら、すでに亡くなっていることを知り愕然。

本当に残念。でも、そのときにそうだったからこれが書けたんや。
と思うことにして、残された作品を味わうことにします。

ぜひ、ご一読を。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.54
(5pt)

故人であるのが無念すぎる埋もれた天才!

残念ながら若くして既に故人とのことですが、こんな才能が埋もれていたことにまず驚きと
その先を見たかったという点での無念さをまずは述べたいと思う。

ひょんなことで知ったこの小説なのですがミステリというよりはSF小説に
くくられるのだろうが遠くない近未来を舞台にした軍事諜報モノ。
正直過剰なまでの引用やメタファーと恐ろしいほど詳細まで設定され
た世界観が最初はページの進みを遅くしていたのだが読み進めると
あっという間に引き込まれてしまった。

大友克洋の"AKIRA"、押井守"ゴーストインザシェル"やエヴァなどの系譜に
あたるだがプロットの完成度と最後の伏線の回収と結末など前述の作品郡にもおとらない。
アフターヌーンで連載していた"EDEN"を恐ろしくブラシュアップしたというか。

哲学性と膨大な知識量に裏打ちされたインテリジェンス。
9.11以降の世界がテーマであるのは確かだろうが、広義の意味で
人類史の罪と罰を問うような大きなテーマに挑み破綻することなく
物語が着地しているのが素晴らしい。

Amazonのレビューでも総合で★5というのがその質の高さを証明しているのではないでしょうか。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.53
(5pt)

故人であるのが無念すぎる埋もれた天才!

残念ながら若くして既に故人とのことですが、こんな才能が埋もれていたことにまず驚きと
その先を見たかったという点での無念さをまずは述べたいと思う。

ひょんなことで知ったこの小説なのですがミステリというよりはSF小説に
くくられるのだろうが遠くない近未来を舞台にした軍事諜報モノ。
正直過剰なまでの引用やメタファーと恐ろしいほど詳細まで設定され
た世界観が最初はページの進みを遅くしていたのだが読み進めると
あっという間に引き込まれてしまった。

大友克洋の"AKIRA"、押井守"ゴーストインザシェル"やエヴァなどの系譜に
あたるだがプロットの完成度と最後の伏線の回収と結末など前述の作品郡にもおとらない。
アフターヌーンで連載していた"EDEN"を恐ろしくブラシュアップしたというか。

哲学性と膨大な知識量に裏打ちされたインテリジェンス。
9.11以降の世界がテーマであるのは確かだろうが、広義の意味で
人類史の罪と罰を問うような大きなテーマに挑み破綻することなく
物語が着地しているのが素晴らしい。

Amazonのレビューでも総合で★5というのがその質の高さを証明しているのではないでしょうか。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.52
(4pt)

色々な感想の一つとして・・・

褒める部分は、他の方が充分過ぎる程、書いていらっしゃるので、僕は少しネガティブな事を書きます。約400ページのボリュームの割りに正直、読了後にストーリーの要の部分が少々、希薄な感じがしました。世界観の肉付けに比重が偏っていた印象がありましたね。でも、ラスト(お母さんの項)は良い意味で肩透かしを喰らった感じでしたし、最後の1ページは、最高でした。(かと言ってラスト1ページだけを立ち読みしても解らないですよ。(笑))
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.51
(4pt)

色々な感想の一つとして・・・

褒める部分は、他の方が充分過ぎる程、書いていらっしゃるので、僕は少しネガティブな事を書きます。約400ページのボリュームの割りに正直、読了後にストーリーの要の部分が少々、希薄な感じがしました。世界観の肉付けに比重が偏っていた印象がありましたね。でも、ラスト(お母さんの項)は良い意味で肩透かしを喰らった感じでしたし、最後の1ページは、最高でした。(かと言ってラスト1ページだけを立ち読みしても解らないですよ。(笑))
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.50
(5pt)

天才はいつだってやりすごされる

痛恨の一言です。失われた才能に対して、彼自身の苦悩に対して、置いていかれた我々自身に対して。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311
No.49
(5pt)

天才はいつだってやりすごされる

痛恨の一言です。失われた才能に対して、彼自身の苦悩に対して、置いていかれた我々自身に対して。
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)より
4150309841
No.48
(5pt)

佐藤亜紀氏が絶賛するのも納得の傑作

まずは、「良心的知識人」であるチョムスキーの学問的業績(=変形生成文法)をパロって見せた作家としての悪意に、痛快なまでの志の高さを感じました。
それに、一行一行の背後に込められた知識の蓄積と、こうした一行一行を結び付ける思考の強度が、生半可じゃありません。はっきり言って、凄すぎる!(そこは、佐藤亜紀氏の作品にも通底してますね)
小説を書き始めた地点からして、そんじょそこらの小説とはモノが違うのは、!
「虐殺の言語」そのものに関しては輪郭を描き出すことに徹して、適用例についてはあの有名な「ゴキブリを…」くらいに控えたあたりに、
この語り口にふさわしい小説を構築していこうという、伊藤氏の作家としての巧さがうかがえます。
仮に、伊藤氏が「虐殺の言語」の具体例に満ち満ちた作品を描くとしたら、あまりにも喜劇的であるがゆえにますます悲劇の度合いが深まるというような小説になったのでは?
などと想像せずにいられませんが、遅れてきた読者としてはこうした感傷にふけるのは控えるべきなのでしょう。

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)より
4152088311