■スポンサードリンク
掠奪の群れ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
掠奪の群れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原題(ハンサムハリー)より、この邦題の方が内容をよく表現している。まさに掠奪だらけ、襲撃・殺人・強奪・脱獄・セックスとギャングにとってはユートピアのような1930年代のアメリカ。 ブレイクの翻訳本は3冊のみだが、そのすべてが握られた拳銃ということからわかるように、すべてぶっとんだ内容ばかりです。この3冊目を読む前までは、もっともっと読みたいと思ったのですが、読了したら正直おなかいっぱいで、もういいやという気分です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
史実に基づき、逸脱する事はなく、主役ハンサム・ハリーが電気椅子から想起する己の一代記である事が予め提示され、故に逸脱ができない構成。これは作者が己に課した縛りかもしれないがロマンは半減。もうこういった時代は来ず、哀惜を込めたロマンを受け止めることはできるが、どうも弾け切れず不完全燃焼感が残る。そういったセンチメント、嫌いじゃないけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テンポはともかく、情報量がとてつもなく多い!一作に長編何作もぶちこんでる感じだ!もっと翻訳してほしい!!若い時なら、英語で読めたのだが、69歳のじじいには辛すぎ!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有名なギャング、ジョン・デリンジャーと組んで禁酒法時代の米国で多くの銀行強盗を働いたハンサムハリーこと、ハリー・ピアポントの 物語だ。特にデリンジャーと一緒に脱獄を図った後の数ヶ月の銀行強盗と恋人との自由な生活がまるで自叙伝の如く 描かれる。刹那的で、哀しくも爽やかささえ覚えるが、これは犯罪小説だ。余りにも短絡的で、また身勝手である彼ら ギャング一味の数ヶ月の自由奔放な生活は当時の米国の有り様も想像され、立派な犯罪小説(というのも変な言い方 だが)になっている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者の前二作が素晴らしかったので、本書も期待していたのだが、 正直かなり残念な印象を持ってしまった。 物語の舞台や時代設定などは似ているのだが、実在の話をベースにしている ためなのか、テイストが少し違う印象を持った。 前二作品と比べて気になった点は、 ・主人公が電気椅子にかけられる前に、今までの真実を語るという 構成になっているので、終盤のシーンで盛り上がれない。 ・主人公があまり魅力的に思えない。過去作品に比べてスケールが小さく思える。 ・強敵が存在しない。ひとりだけ名前がある刑事が出てくるが、何もやらないw ・登場人物が多くて、しかもキャラクターが似ているので、把握するのに苦労する。 ・中盤までストーリーの進展が無いのが、著者の特徴。しかし、飽きさせることが 無かった前二作比べて、同じようなエピソードが繰り返され、正直飽きてしまう。 などなど。。 実在の話から大きく脱線させたくなかったのだろうか、淡々と話が流れていき、 はじけずに終ってしまったような印象を受けた。 もちろん、楽しんで読めた部分もあったが、全体的に高得点には出来ない。 読んだ方の感想もネットで調べたが、ほとんどが自分と同じだった。 著者の作品で翻訳されていないものが、まだあるらしいが、楽しみが 少し不安に変わってしまった。 まさか、面白い順に翻訳されている・・・なんて勘ぐってしまう。 本書が作者の作品のなかでも、「珍しく」レベルの高くない作品だったと思いたい。 次に翻訳される作品には、もちろん期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、世界大恐慌の時代のアメリカで、プロの銀行強盗として“自由”を謳歌した‘おれ’ことハリー・ピアポントのワイルドな一代記である。 少年時代から盗みを働いていた‘おれ’は、銀行強盗をして捕まり、遂に長期の懲役刑を科されてしまう。2回目の監獄生活が決まって落ち込むが、そこで知り合った犯罪者たちと意気投合し、集団脱獄を画策する。何回かの失敗の末、より綿密な計画を練り上げ(監獄)、まんまと脱獄に成功した彼らは(脱獄)、集団で銀行を襲撃するギャング団になるのだった・・・(狂騒)。 そんな彼も年貢の納め時がやってくる。ふとしたことから捕まって、電気椅子による死刑を宣告されてしまう。脱獄から数えて「おれが自由な男だったのは、きっかり四ヶ月間だった。」(凋落) ジェイムズ・カルロス・ブレイクは、ハリーの太く短い生涯を、史実を元にして、死刑執行を翌日に控えた‘おれ’という一人称の回想という形で、見事な小説に仕上げている。そこにあるのは、暗い時代にあって禁断の魅惑ともいえる“自由”を追い求め、刹那的・享楽的に生きて、そしてそれに殉じて死んでいった若者の、読むものを惹きつけて離さない“カッコいい”生き様なのである。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!