点と線

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点と線の評価:

4.11/5点 レビュー 191件。 B ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全496件 401〜420 21/25ページ
No.96
(4pt)

超読み易い。

書かれた時期相応の古めかしさはあるものの、
読者に物語を「食わそう」とする誠意が感じられて、非常に読み心地が良い。超読み易い。
清張漁史の風貌には似ても似つかぬ(失礼!)ような良文であった。
純文学系作家の悪習である、難しい言葉で頁を埋めようとする傾向は微塵もない。
珍奇を衒う気が全く感じられず、読み手を引き摺り込むことを第一とした文章は、
個人的に美文ではなく良文と呼びたい。
物語がほぼ捜査する側の世界に終始しており、
物的証拠もかなり限られたものしか見出せなかったのはやや残念か。
まあ、証拠のことは作者自身も物語内で明確に指摘している訳ではあるが。
つまるところは亮子さんの趣味が個性的で、斬新かつ優雅であったのだ。
なお、鳥飼刑事の手紙に出てきた、
『この男の犯行に間違いないと信じたら、二押しも三押しもすることでございます。』
という文句はちょっと……警察のこういう思いが虚偽自白を誘発し、冤罪を生むのでは?という気もした。
余談ながら、平野謙氏のあとがきも面白い。
平野氏曰く、
『島崎藤村なら、わが運命のつたなさに涕くというようなポーズで、読者の同情を集めるところを、
わが松本清張はそんな被害者意識の私小説などに甘ったれないで、いわば犯罪小説すれすれのところまで、
主人公たちを居直らせたり、彼らの人間的呪詛を不合理な社会全体の仕組みのなかに普遍化したりするのである。』
と。
清張漁史と同年生まれの某作家を指しているように聞こえるのは私だけだろうか。平野氏の意図はいざ知らず。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.95
(4pt)

超読み易い。

書かれた時期相応の古めかしさはあるものの、
読者に物語を「食わそう」とする誠意が感じられて、非常に読み心地が良い。超読み易い。
清張漁史の風貌には似ても似つかぬ(失礼!)ような良文であった。
純文学系作家の悪習である、難しい言葉で頁を埋めようとする傾向は微塵もない。
珍奇を衒う気が全く感じられず、読み手を引き摺り込むことを第一とした文章は、
個人的に美文ではなく良文と呼びたい。
物語がほぼ捜査する側の世界に終始しており、
物的証拠もかなり限られたものしか見出せなかったのはやや残念か。
まあ、証拠のことは作者自身も物語内で明確に指摘している訳ではあるが。
つまるところは亮子さんの趣味が個性的で、斬新かつ優雅であったのだ。
なお、鳥飼刑事の手紙に出てきた、
『この男の犯行に間違いないと信じたら、二押しも三押しもすることでございます。』
という文句はちょっと……警察のこういう思いが虚偽自白を誘発し、冤罪を生むのでは?という気もした。
余談ながら、平野謙氏のあとがきも面白い。
平野氏曰く、
『島崎藤村なら、わが運命のつたなさに涕くというようなポーズで、読者の同情を集めるところを、
わが松本清張はそんな被害者意識の私小説などに甘ったれないで、いわば犯罪小説すれすれのところまで、
主人公たちを居直らせたり、彼らの人間的呪詛を不合理な社会全体の仕組みのなかに普遍化したりするのである。』
と。
清張漁史と同年生まれの某作家を指しているように聞こえるのは私だけだろうか。平野氏の意図はいざ知らず。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.94
(4pt)

絶望感の描写がうまい

いわゆるアリバイ崩しの作品。
容疑者には鉄壁のアリバイがある。
わずかな手がかりを元に推理し、その裏付けを取ろうと調査すると、逆にそのアリバイを確固たるものにしてしまう。
この絶望感の描写がうまい。
刑事の視点から描かれ、容疑者の心理は一切描写されない。
これも逆に想像が膨らむ。
松本清張はお堅いイメージだったが、そうでもなかった。
すらすら読める本格派。面白かったです。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.93
(4pt)

絶望感の描写がうまい

いわゆるアリバイ崩しの作品。
容疑者には鉄壁のアリバイがある。
わずかな手がかりを元に推理し、その裏付けを取ろうと調査すると、逆にそのアリバイを確固たるものにしてしまう。
この絶望感の描写がうまい。
刑事の視点から描かれ、容疑者の心理は一切描写されない。
これも逆に想像が膨らむ。
松本清張はお堅いイメージだったが、そうでもなかった。
すらすら読める本格派。面白かったです。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.92
(4pt)

社会派推理小説の古典

機械工具商の安田は列車に乗る間際、行きつけの料亭「小雪」の美人
女中お時が男と、向かいのホームから列車に乗り込むのを目撃する。
一方、××省の汚職事件の捜査は大づめをむかえ、省庁の内部にまで
警視庁の手が伸びていたその矢先、玄界灘でその事件の鍵を握る実
務家、佐田が毒薬による情死をとげていた。その相手こそ、安田が先
日目撃したお時その人だったのだ…。
推理小説と二時間ドラマの世界で、没後も燦然とその名を轟かせてい
る作家、松本清張。この作品は彼の代表作の一つでありながら、同時
に処女長編作というのだからすごい。おばさま方が見たがる男女の情
愛のもつれや、刑事が出張しまくる必要が生じて、各所観光事業の促
進に寄与することになる時刻表を使ったトリック、なぜだか殺害現場に
選ばれる切り立った崖など、後世に連綿と受け継がれる「二時間ドラマ
的モチーフ」の数々がちりばめられている。
推理小説としてのこの作品の画期性については、解説にて評論家の平
野謙が明瞭に解き明かしてくれている。読めばわかるがこの作品の焦
点となるのは誰が犯人かではなく、「アリバイ崩し」である。そこにこそこ
の作品の画期性がある。
だが一方、問題のトリックについては今思えば、そこまでの奇抜さはない。
時代的な限界があるため、アナログな書類管理などには目をつぶるとして、
それでも平野に指摘されているとおりこのトリックにはある「欠陥」がある。
だから、劇中の「犯罪」として完成度はそれほど高くないと思われるが、そ
れ以上に作品の「外」へ、後続する作品へ遺した影響は、そのトリックの瑕
疵を忘れさせるほどのものだったのだろうと推測できる。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.91
(4pt)

社会派推理小説の古典

機械工具商の安田は列車に乗る間際、行きつけの料亭「小雪」の美人
女中お時が男と、向かいのホームから列車に乗り込むのを目撃する。
一方、××省の汚職事件の捜査は大づめをむかえ、省庁の内部にまで
警視庁の手が伸びていたその矢先、玄界灘でその事件の鍵を握る実
務家、佐田が毒薬による情死をとげていた。その相手こそ、安田が先
日目撃したお時その人だったのだ…。
推理小説と二時間ドラマの世界で、没後も燦然とその名を轟かせてい
る作家、松本清張。この作品は彼の代表作の一つでありながら、同時
に処女長編作というのだからすごい。おばさま方が見たがる男女の情
愛のもつれや、刑事が出張しまくる必要が生じて、各所観光事業の促
進に寄与することになる時刻表を使ったトリック、なぜだか殺害現場に
選ばれる切り立った崖など、後世に連綿と受け継がれる「二時間ドラマ
的モチーフ」の数々がちりばめられている。
推理小説としてのこの作品の画期性については、解説にて評論家の平
野謙が明瞭に解き明かしてくれている。読めばわかるがこの作品の焦
点となるのは誰が犯人かではなく、「アリバイ崩し」である。そこにこそこ
の作品の画期性がある。
だが一方、問題のトリックについては今思えば、そこまでの奇抜さはない。
時代的な限界があるため、アナログな書類管理などには目をつぶるとして、
それでも平野に指摘されているとおりこのトリックにはある「欠陥」がある。
だから、劇中の「犯罪」として完成度はそれほど高くないと思われるが、そ
れ以上に作品の「外」へ、後続する作品へ遺した影響は、そのトリックの瑕
疵を忘れさせるほどのものだったのだろうと推測できる。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.90
(5pt)

事件の複雑性、登場人物のキャラクター、解明プロセス、どれをとっても一級品。

本書は、推理小説の中で、「アリバイ破り」というジャンルに属するようである。
完全犯罪達成のために一寸の隙もなく用意周到にことを進めた犯人を、いかに読者に面白く伝えながら、追い詰めていくのか。ここは正に著者の筆力が問われている。
地方の老刑事と警視庁の警部補、それに警部補をサポートする主任というキャラクターの配置が、まず面白い。老刑事の着眼点は、最初から事件の解決に大きな貢献をしている。後半部分の手紙で「慢性になった常識が盲点をつく」といった警告をするにとどまらず、同一と思われていた二組の男女を別々であると想像した。あまりにも決定的な思いつきは、状況証拠を固めていく精密な作業よりも、はるかに価値の高いものである。
アリバイを固めるために、日本の鉄道網ほど有難いものはない。時刻表に従って精密機械のように動く日本の鉄道ダイヤは嘘をつかない。例の「四分間の間隙」の着想を、松本清張がいつから温めていたのかは非常に興味深い。
最後に「解説」について付記したい。そこでは「点と線」という推理小説のキズを指摘している。なるほど、言われてみると然りであり、ある最初の設定に合理的な説明が施されていない。推理小説愛好家からの厳しい批判の目を知ると当時に、自分の読者としての素人加減が浮き彫りにされてしまったようで、恥ずかしい限りである。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.89
(5pt)

事件の複雑性、登場人物のキャラクター、解明プロセス、どれをとっても一級品。

本書は、推理小説の中で、「アリバイ破り」というジャンルに属するようである。
完全犯罪達成のために一寸の隙もなく用意周到にことを進めた犯人を、いかに読者に面白く伝えながら、追い詰めていくのか。ここは正に著者の筆力が問われている。
地方の老刑事と警視庁の警部補、それに警部補をサポートする主任というキャラクターの配置が、まず面白い。老刑事の着眼点は、最初から事件の解決に大きな貢献をしている。後半部分の手紙で「慢性になった常識が盲点をつく」といった警告をするにとどまらず、同一と思われていた二組の男女を別々であると想像した。あまりにも決定的な思いつきは、状況証拠を固めていく精密な作業よりも、はるかに価値の高いものである。
アリバイを固めるために、日本の鉄道網ほど有難いものはない。時刻表に従って精密機械のように動く日本の鉄道ダイヤは嘘をつかない。例の「四分間の間隙」の着想を、松本清張がいつから温めていたのかは非常に興味深い。
最後に「解説」について付記したい。そこでは「点と線」という推理小説のキズを指摘している。なるほど、言われてみると然りであり、ある最初の設定に合理的な説明が施されていない。推理小説愛好家からの厳しい批判の目を知ると当時に、自分の読者としての素人加減が浮き彫りにされてしまったようで、恥ずかしい限りである。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.88
(3pt)

お勧めの一冊

登場人物は限られてて、この人が犯人だろうとは初めから判っているんだけれど、動機が不明で、アリバイがあるから、種明かしまでまったくわからなかった。この小説は、電車や飛行機のダイヤを巧みに駆使したアリバイ破りを描いていて、あーこれかと素直に思った。以外な人も犯人だったことが面白かった。推理小説に精通していない人にも読みやすい一冊だと思います。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.87
(3pt)

お勧めの一冊

登場人物は限られてて、この人が犯人だろうとは初めから判っているんだけれど、動機が不明で、アリバイがあるから、種明かしまでまったくわからなかった。この小説は、電車や飛行機のダイヤを巧みに駆使したアリバイ破りを描いていて、あーこれかと素直に思った。以外な人も犯人だったことが面白かった。推理小説に精通していない人にも読みやすい一冊だと思います。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.86
(3pt)

推理小説を読む者は避けては通れぬ作品

もし、この作品が世の中に出なかったら、現代の推理小説はどうなっていただろうか?おそらく、全く違うものになっていたのではないかと思われる。推理小説というマニアックな読み物が、大衆にも読まれるようになった記念すべき作品である。細かい設定には時代の古さを感じてしまうが、ストーリーの根本は21世紀の今日でも決して古さは感じない。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.85
(3pt)

推理小説を読む者は避けては通れぬ作品

もし、この作品が世の中に出なかったら、現代の推理小説はどうなっていただろうか?おそらく、全く違うものになっていたのではないかと思われる。推理小説というマニアックな読み物が、大衆にも読まれるようになった記念すべき作品である。細かい設定には時代の古さを感じてしまうが、ストーリーの根本は21世紀の今日でも決して古さは感じない。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.84
(5pt)

一日で読み終わる人間身のある小説

松本清張初挑戦です。
古い小説ですが、読みにくさのかけらも見当たらないきれいな文章でした。
トリックは突拍子もないものでもなく、いたって普通なところがまたいじらしい。
推理を解いていく流れが、人間らしく現実的で、リアル感の強いものとなっている。
推理を楽しむより警察がトリックを暴いていくところの人間性を読んで欲しい。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.83
(5pt)

一日で読み終わる人間身のある小説

松本清張初挑戦です。
古い小説ですが、読みにくさのかけらも見当たらないきれいな文章でした。
トリックは突拍子もないものでもなく、いたって普通なところがまたいじらしい。
推理を解いていく流れが、人間らしく現実的で、リアル感の強いものとなっている。
推理を楽しむより警察がトリックを暴いていくところの人間性を読んで欲しい。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.82
(4pt)

面白い内容です

清張ものでは、天保図録が好きでしたが、今回有名な本書を初めて読みました。
かなり前に出版されたものにもかかわらず、大変楽しる作品でした。
福岡の地図をネットで見ながら本書みましたが、事件のあった現場海岸と駅とは本当に近いのですね!
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.81
(4pt)

面白い内容です

清張ものでは、天保図録が好きでしたが、今回有名な本書を初めて読みました。
かなり前に出版されたものにもかかわらず、大変楽しる作品でした。
福岡の地図をネットで見ながら本書みましたが、事件のあった現場海岸と駅とは本当に近いのですね!
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.80
(3pt)

推理小説の基礎

多くの推理小説が氾濫する現代において、
正直なところ新鮮な切り口、という点は期待できない。
意外な展開を好む人にとっても消化不良は否めない。
ただ多様な現代の推理小説の基礎になったであろう
アイディアはいろいろなところに散りばめられている。
物足りないのはこの手法を真似した小説を先に読んでいるから。
これを推理小説として初めて読めんでいれば没頭すること間違いない。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.79
(3pt)

推理小説の基礎

多くの推理小説が氾濫する現代において、
正直なところ新鮮な切り口、という点は期待できない。
意外な展開を好む人にとっても消化不良は否めない。
ただ多様な現代の推理小説の基礎になったであろう
アイディアはいろいろなところに散りばめられている。
物足りないのはこの手法を真似した小説を先に読んでいるから。
これを推理小説として初めて読めんでいれば没頭すること間違いない。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184
No.78
(4pt)

日本の推理小説の原点?

一気に読めました。
年代のわりには古臭い書き方ではなく、非常に読みやすかったです。
ただ物語の意外性という点では、現代の作品にも一ひねりも二ひねりもある作品
が数多ありますので、それに食傷気味の読者としてはちょっと薄かったかなあ
というのが正直な感想です。
しかし、今から40年前にリアルタイムで読んでいたとしたら、
間違いなく何倍もの驚きがあり、傑作と感じることができる作品であることは
想像に難く無いです。読んで損は無いと思います。
点と線 Amazon書評・レビュー: 点と線より
4334950108
No.77
(4pt)

日本の推理小説の原点?

一気に読めました。
年代のわりには古臭い書き方ではなく、非常に読みやすかったです。
ただ物語の意外性という点では、現代の作品にも一ひねりも二ひねりもある作品
が数多ありますので、それに食傷気味の読者としてはちょっと薄かったかなあ
というのが正直な感想です。
しかし、今から40年前にリアルタイムで読んでいたとしたら、
間違いなく何倍もの驚きがあり、傑作と感じることができる作品であることは
想像に難く無いです。読んで損は無いと思います。
点と線 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 点と線 (新潮文庫)より
4101109184