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ザ・スタンド
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【この小説が収録されている参考書籍】
ザ・スタンドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 21~40 2/3ページ
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感染性の高い病気が蔓延し、アメリカの殆どの人が死んだ社会で、生き残った人々がアメリカ再建に乗り出すが・・・というお話。 よくキングの小説で共同体の崩壊が最後のカタストロフィになって現れることが指摘されますが、本作に至ってはアメリカ或は全世界が新型インフルエンザで初めっから崩壊するという凄まじい展開になっていて驚かされます。キングという人は破滅願望がある訳ではないでしょうが、やがて現代文明は死滅するという宿業を背負っているという観念を持っているのか、それをこの作品で究極の崩壊を描いていて上下二段組み合計1400ページにわたって追及を極めた感があります。よくぞここまで書いたとその力量に圧倒されました。 個人的に不満があるとすれば、まず善と悪との象徴的戦いに当たって悪の方の親玉らしいランダル・フラッグという存在が超常現象を使えるのにその使える範囲が些か中途半端で強いのか弱いのか判然としないところや、善のほうのマザー・アバゲイルもどういう意味で善の象徴なのが描写不足の感があるところなど。あと、世界が崩壊した社会で大して大勢の人間がいる訳でもないのに、悪の方がその世界を乗っ取って君臨したいという意図がイマイチよく判らない所(この辺はアニメの「未来少年コナン」と似ていなくもない感じがします)。 ともあれ、質量とも膨大で初期キングの集大成の感のある超大作で、読むのに一週間はかかりましたが、この長さで中だるみなどさせず読者を作品世界に引きずり込むその膂力には脱帽しました。キング・ファンはマストの作品。それ以外の方も是非。 | ||||
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キング初心者の人、タイトルでどこかの有名漫画と誤解しないように。そういう人向きではないです。 キング好き、パニック物好きの人、ぜひ読みましょう。初期作品だけあって、読ませる勢いに満ち溢れてます。 TV版で最後まで粗筋を知っている私ですら、夢中で読み進めたくらい、ハマります。 まずは序文、前書きからして面白いです。 アメリカが極秘に開発していた細菌兵器の流出事故。その致死率99.4%。 アメリカは政府、軍が狂気化しつつ崩壊。 ここまで事態が悪化してもアメリカが原因と知られたくない大統領は、他国を黙らせるため、 このウイルスの散布を指示。 こうして全世界はほぼ死に絶えます。 がさらに、アメリカ国内で、この未曾有の大惨劇に追い討ちをかけるように、キリスト教の「悪魔」 とおぼしき謎の男が超自然の力を使い暗躍を始めます。 これと対するように不思議な夢に導かれ、神から預言の力を受けた老女の元に、 生き残りの人々が集ってきます。 聖書そのままの「過酷で妬む」神の不可解な意図の元、生き残りの善良で平凡な主要人物たちが、 悪魔に対して凄惨な生存劇を繰り広げます。 文明崩壊後のアメリカに、生き延びるのは誰だ? 余談ですが、「ロードオブザリング」に影響を受けた作品だそうですので、読み比べると色々発見があったり、アメリカの人気警察小説の「87分署」シリーズの人物が、この世界には実在しているという遊びも楽しめました。 | ||||
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キングファンなら言わずと知れた名作。 多様な人物とその描写には毎回感心させられ、 読後はいつも考えさせられます。 | ||||
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おもしろかったけど、あまりの怖さに読み続けられなくなりました笑 | ||||
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すべては軍が開発した恐ろしいウィルスが人口の99パーセントを殺してしまってから起こる。けれどもこの小説はその事件自体よりも(大体、最初の50ページぐらいでみんな死んでしまいます)、生き残った人たちがどうやって「アメリカ」を再構築していくがが中心になっていて、アメリカの広大な厳しい自然や様々な種類の人間たちが自分たちの道徳観をぶつけて対立しあったり、和解したりしていく。しかも、毎ページに何かが起こるという、文句なしのエンタメ。たぶん面白くないというレビューを書いた方たちは、『バイオハザード』的なパニックものを期待していたのだと思います(そういう売り方をしている出版社の責任です!)。この小説は、どちらかというと「アメリカ」という神話についてなんだと思います。とにかくおすすめです。アメリカ人の友人たちはキングで一番面白かった小説というと、みんなこれを必ず候補にあげます。 | ||||
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普通の生活が、少しずつ知らぬ間に壊れていく。 今回の大震災と重なることが多く、何度か読み直してしまった。 | ||||
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ウィルスにより死に絶えていく世界から始まり、この最終巻ではメインテーマは善と悪の戦い。何の能力も持たない生身の人間が死神のような巨大な敵に挑む。 ウィルスの件は、この物語の核心へと進む世界を構成する一要因。キングは人類滅亡の危機から立ち上がる人間の姿を描くにとどまらない。 「IT」のように、恐怖心を撥ね退け、巨大な敵にどう挑むのかを細かすぎるディテールとともに描いた本作はまさにキングらしい。 これが最高傑作かというとそうではないが、キングファンは必ず通るべし作品だと思う。 | ||||
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第4巻は、生き残った人類の中で、正義と悪との葛藤と、 これから繰り広げられるであろう最終バトルの序章が描かれ、 5巻に向けて一層緊張感を高める役目を負う。 が、やはり長い。 面白いと言っても、集中力の限界がある。 自分自身との戦いだ。 娘が本の表紙をしゃぶってぐちゃぐちゃにしたことを考えても、 一刻の猶予もない! | ||||
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第1巻と2巻は、ヴィルスによって滅びた人類のその後。 この第3巻は生き残った人間たちが正義と悪に分かれ、これからなんらかの戦いがあるぞ、とワクワクさせる 助走段階です。 この後、どういう展開が繰り広げられるか非常に気になるところではあるが、 余計な描写も多く、とにかく長い! これがS・キングの特徴ではあるけれど。 | ||||
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Amazon.co.jpの商品説明では >最初の作品がアメリカで発表されたのは1969年のこと。その後、何回かの改定を経て、1978年に米ダブルディ社から刊行された となっていますが、スティーブン・キングは1974年に『キャリー』でデビュー、この『ザ・スタンド』の発売は1978年です。 1990年に更にページ数が増えたComplete&Uncut版が発売され、時代設定の変更等が行われています。 | ||||
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人工的に作られたインフルエンザウイルスの変異種によるパンデミック。致死率なんと99.9%というとてつもない怪物のお話ですが、実は生き残った人々の生き様を描いた長編です.周囲のほとんどの人が死んでいった中になぜか生き残った人たち.そんな人々に共通の夢が現れ、引き寄せられるように黒人の老婆のもとに集まります.マザー・アバゲイルは敬虔なキリスト教徒であり、神の信託を伝えます.あるものたちはアナーキーな世界で暴力による支配を求め、悪の力、闇の男にひかれ集まっていきます.信仰のない私には黙示録的な考え方はあまりなじみませんが、ロードムビーのように、アメリカ中を旅しながら集まってくる人々の様子や、西の闇の男との対決、そして帰還と飽きずに読み進むことができました.とにかく1200ページにも及ぶ終末後の物語を創作したキングの想像力、表現力のすばらしさに圧倒された作品でした.こういう作品を原書で読めるようになりたいものです。 | ||||
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読んでみると良いと思います。 六年程前に読みました。 沢山の小説を読みましたが、この小説は読んでから六年が経過した今でも、忘れることが出来ません。キングの作品の中で一番好きな作品です。 | ||||
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全5冊ととにかく長い。読み終わるのに半月ぐらい掛かった。 世の中はキング派とクーンツ派に分かれ、ネガティブな人はキングを好み、クーンツを好む人はポジティブな人が多い。 ↑オイラの思いこみ 人がばったばったと亡くなる本作は、オイラの感覚とはマッチしない。 それでもストーリーはしっかりしているし、読み応えはあります。 | ||||
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風邪のような症状が出てやがて死に至るというウィルスが世界中に蔓延し全人類が死滅寸前になるというストーリーは、小松左京の「復活の日」と同じ設定。僅かに生き残った人々が他に生き残った人間を探し回るという設定も、同じく小松左京の「こちらニッポン」を思い起こす。人類が滅亡していく世界というSF小説的なアプローチでこの物語は始まるが、キングはモダン・ホラー作家としてのスタンスなので、やはり超自然現象をベースにした物語をその後展開させていく。世界の他の国はどのような状況になっているかは一切描かず、アメリカのみに限定して、それも街の一般の人々がこの物語の主役となっていく。一般的なSF小説のように世界に蔓延した致死ウィルスに対する国家首脳部の対策や専門科学者の分析等の描写は一切出てこない。軍部施設の関係者の慌てぶりが最初の方で描かれるだけ。まあ、キングにSF小説的展開など誰も期待はしないけど。 つまりアメリカの田舎町のおっさん、おばあちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃんなどの一般人が死滅した世界で壮絶な体験をしながらもプロミス・ランドを探していく。大雑把に言えばそういったストーリー展開になる。とにかく生き残った人にとっては、普段普通に暮らしていた日常生活がいきなり中断してしまうのだ。自分以外の親類はバタバタ死んでいく。友人も。今まで往診してくれた医者も死んだのか来なくなる。街へ出ても他人は皆死んでいる。そのうち電気も止まり家の電化製品は使えなくなる。生きている他者を求めて旅にでる。道路にゴロゴロと転がっている人の死骸を跨ぎながら。 多数の様々な登場人物が出てくるが、ひとりひとりのその人生についても執拗に書き込むキングの筆致がいつにも増して凄く圧倒的だ。 究極の極限状況の中でも人は生きていかなければならない。人間社会をもう一度形成していく術を探っていく。生きていく意味を自分に問いかける。 | ||||
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ペーパーバックでこの本を買ったときにその分厚さにまず驚いた。私はスティーヴンキング作品では、初期の頃のデッドゾーン、ファイアスターター、シャイニング、といった古典的な幽霊・吸血鬼・超能力物が好きなのだが(最近のは読んでない。ITでもう無理だと思った)、この本も怖かった。ギャッと叫んで本を壁に投げつけたこともある。最後のデビルマン的な結末にも衝撃を受けた。 | ||||
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文庫版第 1巻の展開の吸引力が圧倒的 病原菌による人類滅亡というバイオホラー的な設定は、 この小説の出発点に過ぎずストーリーは現代を舞台としたリアルファンタジーを辿り 大河的で壮大な主題へと展開していきます これは過酷な人生の旅を始める前、もしくはその路上で必ず読んでおくべき名作 この「ザ・スタンド」は10年後には確実に古典としての地位を確立しているはず 自分の一番の愛読書で人生のバイブルです | ||||
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通勤時が手持ち無沙汰になり、評価を読んで購入。難解な書き回しはキング氏特有の香りがプンプン。 多数登場するキャリアーたち(笑)の生活や人間像の書き込みが 半端じゃなく、いやおうにも世界に引き込まれます。時に切なく、救いがなく、悲しい展開となりますが この物語がどう収束していくのか、読まないわけにはなりません!ただし、ライトな小説しか読みつけてない人にはオススメしません。 しっかりと文を、ストーリーを読み込んでいける人にオススメします。面白いですよ。 | ||||
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キング作品を読むのは、これが初めてでした。 始めは5巻で長いし、ちょっとためらいがちに読み始めたんですが、この話はすごい。スケールが大きい。 フルーの蔓延から悪との闘いへ。 ラストも一筋縄では終わらない、これからの人間のあり方を深く考えさせられました。 今の世の中、1歩間違えばスタンドの世界に入り込んでしまうかもしれません。 決してただのノンフィクションで終わらせることのできない作品です。 | ||||
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The Standは、Kingファンの間で特に人気の高い作品です。ホラー色は強くありません。 非常にボリュームがあり、Kingが最も長い歳月(第一草稿だけで16ヶ月)かけて書き上げた長編小説です。Kingは行き当たりばったりで話を作っていくタイプの小説家ですが、The Standでは途中で話をどうまとめればよいか分からなくなり、かなり悩んだようです。また、Kingによると、「暴力による解決は人間の本性と不可分である」というのが、この小説のテーマなのだそうです(詳しくはKingの著書”On Writing” p.238-248参照)。 ストーリー自体はシンプルで、要約すると(以下ネタバレ含む)「殺人ウィルスの蔓延で人類が殆ど死滅 → 善人と悪人が集落を形成 → 集落同士の対立が発生 → 片方が勝利→ ??」。たったこれだけの話です。また、この本のストーリーにおける善と悪の対立では、聖書(とくにヨハネの黙示録)が意識されているようで、聖書に馴染みのない人にはピンと来にくいかもしれません。人によってやや評価の分かれる小説でしょう。 しかし、Kingの他の作品同様、人物描写の細かさは圧巻です。それだけでも読者に最後まで飽きずに読ませてしまう力があるのだから、King恐るべし、です。 また、Kingの文章表現力も素晴らしい。以下は、特に私のお気に入りの部分です(Flaggを血餅や骨片に喩えてしまうところが凄い)。 The country would come alive in all its glorious possibilities, a body politic with its network of roads embedded in its skin like marvelous capillaries, ready to take him, the dark speck of foreign matter, anywhere or everywhere -- heart, liver, lights, brain. He was a clot looking for a place to happen, a splinter of bone hunting a soft organ to puncture, a lonely lunatic cell looking for a mate -- they would set up housekeeping and raise themselves a cozy little malignant tumor. | ||||
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人類存亡の危機という壮大な設定の中に、多くの個性的な登場人物が詳細に描かれており、そのどの人物にも感情移入できるという、キングならではの素晴らしさが出ている作品です。途中でお気に入りのキャラクターが死んでしまったりしても最後まで読んで下さい!文庫本で全5巻あり、長い物語ですが中だるみすることなく一気に読めます。 | ||||
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